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6.暗闇の底よりも闇深い明るい所
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6.暗闇の底よりも闇深い明るい所
う、痛い!
生きているのか?
リーフは、目を開けたがダンジョンの床らしきものとキスしていた状態だった。
ドクドクとリュックサックから何か漏れている。
いつも、全員分持たされている非常用の無茶苦茶高い中級傷用ポーション20本の内、いくつか瓶が割れて漏れ出したのだろう。
20本もあれば、一人が3年は働かなくても暮らしていけるだけ値段の品物だ。
痛いが、体が動かない。
またゆっくりと、まぶたを閉じたリーフ。
再び目を開けると、物凄く明るく輝く部屋であった。
眩しい。ここはどこだろう。
目の前に、白い布を来た男性らしい姿が見える。
白い布を来た男性?
「やっと起きましたか。」
リーフ
「ここは? は! まさか、ここはあの世か。」
白い布を来た男性?
「まぁ、完全に不正解ではないでしょう。
さて、サッサと用事を済ましましょうか。
さて、これからの私が言うことを復唱しなさい。
わたくし、麻実田 葉太(はみだ ようた)は、異世界転生されたくて喜んで異世界転生をしました。
ありがとうございます。
ハイ!復唱!」
は???
僕の名はリーフ。麻実田 葉太(はみだ ようた)ってダレ?
リーフ
「あの、間違ってますよ。」
本当に理由がわからない。
白い布を来た男性?
「は? 何だと!記憶すら無い?
いや、あるな。まだ記憶喪失状態か。
何だと、別の名前になっているのか。
ややこしいコトになったな。
オイ!異世界転移特典のスキルを勇者程はやれないが、イレギュラーの巻き込まれたお前にやろう。
それで納得しろ!では復唱しろ!」
イレギュラー?なにそれ?どういう意味?
勇者? 昔話の絵本じゃあるまいし。
異世界転移特典?ナニソレ?
白い布を来た男性?
「早くしろ! オレが女神ハシュリーター様の命令で細工しているのが、天界にバレるだろうが!」
え?天界にバレる?
どういう事なの?説明して!
白い布を来た男性?
「く! 天界の監査が来た。く!喰らえ!」
バコン!
リーフは、白い布を来た男性?に棍棒で頭をしばかれて、昏倒してたおれた。
そのリーフの頭に、スキルとか言っていた玉を押し付けてリーフの頭と合体させて、ダンジョン内のリーフの身体にリーフを投げつけて、慌てて走って逃げ出したのだった。
そして、またダンジョン内で目が覚めるリーフは痛む身体をなんとか動かして、重いリュックサックを下ろす。
両足が折れている。真っ赤に腫れていた。
痛い。物凄く痛い。
それに比べて、上半身はそんなに痛くない。
リュックサックの中は中級傷ポーション瓶が10本割れていた。
これで、まだ生きているのか。
くそ、あいつらオレをハメたな。
え?オレ?僕ではない?
く、今はそれよりも痛い。
ガリ達のポーションだけど、知るか!
ポーションの瓶を開けて、脚に振りかける。
そして2本飲んだ。まずい~。
だけど、段々と痛みがなくなって来た。
助かりそうだな。
中級傷ポーションは残り2本。
中級マナポーションは残り3本。
あとは、奴らの荷物だ。
あたりは真っ暗。
リュックサックから、魔導ランプを出して魔石を入れてあたりを照らす。
人が10人位の空間だ。
上を見ても、穴はなかった。
確かに、僕は穴に落ちたのは覚えている。
まだ、足の指の感覚がないので、回復するまで待つことにした。
出口らしき穴があって、魔法陣のマークが見えた。
ここはセーフゾーンらしい。
腹が減ったので、リュックサックを開けて自分の荷物以外の袋に何が入っているのか、確認することにした。
まずリーダーだった、ガリの袋だ。
なんだコレは?
でかい水筒というよりも小さい樽だ。
中には、水が入っていた。重いわけだ。
いつもなら、着替えとか入っていたのに今回は重い水かよ。
次は、重戦士ゲリの袋だ。
オイ、これって盾を防具屋にオーダーするときの持ち込み素材用の、鋼鉄の塊かよ!
なんて重いものを持たせやがって。
次は、幼馴染の魔法使い ボヘの袋だな。
なんだコレは?魔力爆弾用の魔石を入れているとか言っていたけど、ただの石だ!
コイツも、重いものを持たせてやがって。
ヒーラーのトトの袋は?
なんだコレは? あ~、露天商にだまされたって言っていた、ダンジョンドロップ品の回復魔法(強)の魔導書だと言うものだった奴だな。
確か読めなかったから、偽物だって怒っていたよな。
あとは、ダンジョンに入る前に預かったアイツラのマジックポーチの財布か。
コレは、魔法の本人認証機能があるから本人しか開けられない。
あとは、ガリやゲリの武器のなれはてと、調理道具とパーティーメンバー全員分の20日分の食料だ。
全部で、120キロンはあるな。
あ、キロンって言うのは重さの単位だ。
大体、成人女性で痩せている人で44.5キロン。
だから、僕は3人弱の大人の女性を背負って戦っていたって事かよ。
そして、武器は今使っている鉄の短剣と、予備が2本折れていて、残り予備3本。
ボヘの予備の魔法使い用魔法発動体の杖と、トトのヒーラーとしての魔法発動体としての腕輪の予備。
そして、ダンジョンコア封印収納用の魔法袋だな。
その時だ。このセーフゾーンの出入り口から視線を感じた。
なんだ!
外から、赤い筋肉が物凄く太いオーガがこちらを見ていた。
それもじっと見ている。怖い!
痛む足を引きずって、セーフゾーンの端に移動してかくれた。
まだ動けない。
回復を待って、奴がいなくなるのを待つしか無い。
あれは強い!明らかに強い!瞬殺されるぞ!
身体が震えるのが止まらない。
バーサーカーフォレットなんて、あのオーガと比べると、雑魚だ!
もう、寝るしか無かった。
う、痛い!
生きているのか?
リーフは、目を開けたがダンジョンの床らしきものとキスしていた状態だった。
ドクドクとリュックサックから何か漏れている。
いつも、全員分持たされている非常用の無茶苦茶高い中級傷用ポーション20本の内、いくつか瓶が割れて漏れ出したのだろう。
20本もあれば、一人が3年は働かなくても暮らしていけるだけ値段の品物だ。
痛いが、体が動かない。
またゆっくりと、まぶたを閉じたリーフ。
再び目を開けると、物凄く明るく輝く部屋であった。
眩しい。ここはどこだろう。
目の前に、白い布を来た男性らしい姿が見える。
白い布を来た男性?
「やっと起きましたか。」
リーフ
「ここは? は! まさか、ここはあの世か。」
白い布を来た男性?
「まぁ、完全に不正解ではないでしょう。
さて、サッサと用事を済ましましょうか。
さて、これからの私が言うことを復唱しなさい。
わたくし、麻実田 葉太(はみだ ようた)は、異世界転生されたくて喜んで異世界転生をしました。
ありがとうございます。
ハイ!復唱!」
は???
僕の名はリーフ。麻実田 葉太(はみだ ようた)ってダレ?
リーフ
「あの、間違ってますよ。」
本当に理由がわからない。
白い布を来た男性?
「は? 何だと!記憶すら無い?
いや、あるな。まだ記憶喪失状態か。
何だと、別の名前になっているのか。
ややこしいコトになったな。
オイ!異世界転移特典のスキルを勇者程はやれないが、イレギュラーの巻き込まれたお前にやろう。
それで納得しろ!では復唱しろ!」
イレギュラー?なにそれ?どういう意味?
勇者? 昔話の絵本じゃあるまいし。
異世界転移特典?ナニソレ?
白い布を来た男性?
「早くしろ! オレが女神ハシュリーター様の命令で細工しているのが、天界にバレるだろうが!」
え?天界にバレる?
どういう事なの?説明して!
白い布を来た男性?
「く! 天界の監査が来た。く!喰らえ!」
バコン!
リーフは、白い布を来た男性?に棍棒で頭をしばかれて、昏倒してたおれた。
そのリーフの頭に、スキルとか言っていた玉を押し付けてリーフの頭と合体させて、ダンジョン内のリーフの身体にリーフを投げつけて、慌てて走って逃げ出したのだった。
そして、またダンジョン内で目が覚めるリーフは痛む身体をなんとか動かして、重いリュックサックを下ろす。
両足が折れている。真っ赤に腫れていた。
痛い。物凄く痛い。
それに比べて、上半身はそんなに痛くない。
リュックサックの中は中級傷ポーション瓶が10本割れていた。
これで、まだ生きているのか。
くそ、あいつらオレをハメたな。
え?オレ?僕ではない?
く、今はそれよりも痛い。
ガリ達のポーションだけど、知るか!
ポーションの瓶を開けて、脚に振りかける。
そして2本飲んだ。まずい~。
だけど、段々と痛みがなくなって来た。
助かりそうだな。
中級傷ポーションは残り2本。
中級マナポーションは残り3本。
あとは、奴らの荷物だ。
あたりは真っ暗。
リュックサックから、魔導ランプを出して魔石を入れてあたりを照らす。
人が10人位の空間だ。
上を見ても、穴はなかった。
確かに、僕は穴に落ちたのは覚えている。
まだ、足の指の感覚がないので、回復するまで待つことにした。
出口らしき穴があって、魔法陣のマークが見えた。
ここはセーフゾーンらしい。
腹が減ったので、リュックサックを開けて自分の荷物以外の袋に何が入っているのか、確認することにした。
まずリーダーだった、ガリの袋だ。
なんだコレは?
でかい水筒というよりも小さい樽だ。
中には、水が入っていた。重いわけだ。
いつもなら、着替えとか入っていたのに今回は重い水かよ。
次は、重戦士ゲリの袋だ。
オイ、これって盾を防具屋にオーダーするときの持ち込み素材用の、鋼鉄の塊かよ!
なんて重いものを持たせやがって。
次は、幼馴染の魔法使い ボヘの袋だな。
なんだコレは?魔力爆弾用の魔石を入れているとか言っていたけど、ただの石だ!
コイツも、重いものを持たせてやがって。
ヒーラーのトトの袋は?
なんだコレは? あ~、露天商にだまされたって言っていた、ダンジョンドロップ品の回復魔法(強)の魔導書だと言うものだった奴だな。
確か読めなかったから、偽物だって怒っていたよな。
あとは、ダンジョンに入る前に預かったアイツラのマジックポーチの財布か。
コレは、魔法の本人認証機能があるから本人しか開けられない。
あとは、ガリやゲリの武器のなれはてと、調理道具とパーティーメンバー全員分の20日分の食料だ。
全部で、120キロンはあるな。
あ、キロンって言うのは重さの単位だ。
大体、成人女性で痩せている人で44.5キロン。
だから、僕は3人弱の大人の女性を背負って戦っていたって事かよ。
そして、武器は今使っている鉄の短剣と、予備が2本折れていて、残り予備3本。
ボヘの予備の魔法使い用魔法発動体の杖と、トトのヒーラーとしての魔法発動体としての腕輪の予備。
そして、ダンジョンコア封印収納用の魔法袋だな。
その時だ。このセーフゾーンの出入り口から視線を感じた。
なんだ!
外から、赤い筋肉が物凄く太いオーガがこちらを見ていた。
それもじっと見ている。怖い!
痛む足を引きずって、セーフゾーンの端に移動してかくれた。
まだ動けない。
回復を待って、奴がいなくなるのを待つしか無い。
あれは強い!明らかに強い!瞬殺されるぞ!
身体が震えるのが止まらない。
バーサーカーフォレットなんて、あのオーガと比べると、雑魚だ!
もう、寝るしか無かった。
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