リーフクエスト 

どら焼き

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40.まだバレていないつもり?そしてお前は(この世から)クビ!

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40.まだバレていないつもり?そしてお前は(この世から)クビ!


 エルフ ヴァリーガー
「くそ、動き出した? オイ!すぐに勧誘するのだ!
 私の仲間(下僕・奴隷)になれとな!」

 精霊達が動き出した。
 だが、そこにガリ達もやってくる。

ガリ
「オイ、まだオレ達は回復してないのに、なぜ動かないといけない。」

司祭(前とは別人)
「前回の司祭が、任務失敗をして掃除夫になったのを見たでしょ!
 働きなさい。女神様の為に。
 リーフというヤツを勧誘しろよ!わかったな!失敗は許されんぞ。」

ゲリ
「指令は、リーフの所に司祭さんを連れて行く事のみ。
 交渉と説得は司祭さんの仕事だ!
 俺達に押し付けるな!自分でやれ。」

魔法使い ホベ
「はい!禁呪の生贄指定に完了したから。
 私達に、無理難題を押し付けようとすると、生贄よ!わかったわね!
 聖教国のクエだから、リーフの所までは送る。それ以外のオプションや追加指令はお断り。」

司祭
「は? 貴様ら何を言っている!説得をするのは(ガン!)」

ヒーラー トト
「あら、理由のわからない事をいいそうだったから、メイスで叩いてしまったわ。
 わかっているでしょうけど、連れて行くだけ!
 交渉は、あなたがするのよ!
 わからないのならここでぶっ殺して、私達は帰るから。」

 司祭を連れた、馬車が爆走する。
 
 リーフはそれらの接近を見て、ふと思いついた。
 どうせ探知されるのなら、ちょうど発見したベラボー辺境の側近だった、腹のたつヤツの真下に移動しようと。

 そうすれば、勘違いするかもな。
 
ヒーラー トト
「あれ、だけど~、うん確かにあの地区管理長だった、あの男の頭の上に矢印が真下に指しているのよね。」

 神聖魔法の探知の矢印モードで、やはり探知されたようだ。
 
司祭
「ちょっと君!止まりなさい。リーフという者を知っているな。」

ベラボー辺境伯の元側近
「は?司祭さま? おお!助けに来てくれましたか! リーフという者は、確かに私の担当の元管理地に住んでました。
 その事で、睨まれたようです。助けて下さい。全てはベラボー辺境伯の命令だったのですよ!
 ガリ!ゲリ!お前たちも同罪だろ!なぜ私を助けない!」

ガリ
「オレは、司祭をここに運ぶだけの仕事。だが聞いてやるよ?リーフが近くにいるはずだ。
 (待てよ、探知でコイツを指すってことは!)」

魔法使い ホベ
「(あ!そういう事か!まずい!)」

ゲリ
「(このクソ元側近に、俺達も痛い目に合わされたからな。復讐か!逃げるぞ!)」

ヒーラー トト
「(ハイ、合図と共に馬車へ、すぐに逃げます!)」

 司祭
「リーフよ、聖教国の教主様がお前を呼ばれている。魔王討伐はこの世界に住むもの全ての義務である。
 よって、すぐに我々と共についてこい。」

 ガリ
「いまだ!」

 ガリ達は、馬車に飛び乗って逃げ出した!
 
司祭
「は? オイ!お前ら逃げるな!説得をしろ!」

 ドン!

 しかし、次に司祭達が見たのは炎に包まれたガリ達の乗った馬車であった。

魔王四天王 ゴーストのリッテリー
「ふ~、逃げるとは卑怯者のすること!だから焼く! お前がリーフか! 我ら魔王軍に来ないか!ほれそこの司祭よ!お前も来るなら願いが叶うぞ!
 お前たちから、食欲と性欲を感じる。
 うんうん!健全な反応である。
 オイ、ゴーストよ!もってこい。」

 ジュ~!
 焼き立てのステーキに、湯気の出るアクアパッツァ!
 司祭とベラボー辺境伯の元側近の口から、ヨダレが止まらない。

 お供します~!

 司祭とベラボーの元側近は、魔王側に寝返った。
 それを通信水晶で、ずっと物陰から聖教国と他多数方面にランダムで送っているトト達。

ガリ
「く、魔力が限界!」

ゲリ
「頑張れ、これを映して俺達は逃げ出した事を正当化しないといけない。」

魔法使いホベ
「キツイわね。それにしてもリーフはどこにいるのよ!」

ヒーラー トト
「あの辺りにしか反応がない。どういう事?」

魔王四天王 ゴーストのリッテリー
「バレてないつもり? いるのはわかっているわよ。 あなた達も迎え入れましょう。」

 と、草陰に隠れていたガリ達の方に向いたリッテリー。
 だが、リッテリーは普段浮いているから気がついてなかった。
 自分の足の下に穴が空いていて、ロケット(葉付き果物)ランチャーを構えたリーフが、狙っていることに!

リーフ
「ファイヤー!」

 ドーン!

魔王四天王 ゴーストのリッテリー
「ギャー!」

 そして、ピーとリーフの背中のPCドライブから音がして、魔王四天王は討伐された。

[魔王の魂の欠片を20MBディスクに焼き付け封印しました。]

 すぐに、穴を塞いで移動するリーフ。
 リーフは、茂みの雑草の葉もスキルハッパで掌握してガリ達が送った映像を傍受して一部ボカシを入れていた。

 ボカシ無しの映像と、聖教国内と教会に裏切った者達がいるとして、勧誘と徴兵を禁止にするように、ハンターギルドに送る。

 リーフによる魔王四天王の討伐と、司祭の裏切りを知った民衆の怒りの抗議は、聖教国を悩ませた。

聖教国
教主
「大神官よ! 急ぎなさい。リーフという者をこちらに連れてきなさい。
 異世界召喚勇者が、ただのスキル無しの人間になったなんてバレたら教会は終わりです。
 その前に、すぐに連れてきなさい。」


魔大陸 魔王城
 魔王 ブリーミャール・クローン
「は? あいつらが討伐されただと!」

 部下から報告を受けた魔王は、不機嫌だ。
 先ほど魔王の本体から、外の世界侵攻がはかどらないって、ある世界の飲み屋で愚痴を聞かされて帰って来たばっかりだったからだ。

 魔王 ブリーミャール・クローン
「仕方ないな~!甦れ、不甲斐ない部下共!」

 なぜ、魔王軍が強いのか?
 それは、何度も蘇るため。
 なぜ蘇るのか? 女神ハシュリーター様の修行は全く進んでおらず、ハシュリーター様の神聖力では、魔王四天王以上のランクの魂は、浄化できないからである。

 なので、前管理者神様の武器を使っていたが、もうかなり残ってない。
 なので、無敵の魔王軍が成立していた。
 だが。

 魔王 ブリーミャール・クローン
「あれ? 復活できないと?
 アレ? 魂がない!
 あー! アナゴリスやブラックスライムも復活してない!魂もない!
 オイ、アナゴリスやブラックスライムの魂は、俺と同じく魔神様から賜われた魂だぞ!
 そ、そんな馬鹿な!
 まさか、あのギャル娘(女神ハシュリーター様の事)がパワーアップしたのか?

 やむえま…う! う~!」

 魔王が、悪酔いしていた時に衝撃的な事が起こった為に胃がついに非常事態となり、口から虹がでた。

 魔王 ブリーミャール・クローン
「ハァハァハァハァ、よし、え~お前!今からお前が四天王の一体だ!
 名前はゲロ! いまから聖教国に行って滅ぼして来い!」

 魔王四天王 ゲロのゲロ
「は!行ってまいります。」
 こうして、全く聖教国の危機は去っていなかったのだ。


 
 

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