異世界勇者召喚失敗か？

第1章 解放の時、何が起こる？

第36話 ブリントン王国の宣戦布告1（この世界、そんなに甘くないと思うのだが？）

第36話　ブリントン王国の宣戦布告1（この世界、そんなに甘くないと思うのだが？）

異世界76日目　昼

ブリントン王国
　実は王太子に、オオベは［掌握］で全く自分達に対する危害を加える事を禁止してなかった。
　そう！王太子だけ…。

王太子
「く、クソ、この女共！オレは国王から外遊中に王政をまかされている。
　貴様らは絶対服従だ！」

　ボキ！ボガ！
　よく、女子高生達に殴られて、異世界召喚された者に権力は効かないと、よく教育された王太子。

宰相
「（クソ！とんでもない不祥事を残して、あの国王の奴、逃げやがった。ここは死んでもらう。）
　陛下！　今の王太子陛下の権力と国王就任の流れは破壊されてます。
　国王陛下は、異世界召喚勇者を用意して聖大教会帝国に外交と言うなの、勇者に対する抗議に行きました。
　さて、コレは留守中に国王就任が王太子の実力であると、証明しろと言うことです。
　さて、異世界から来てくださった勇者達よ。
　ここに、（死んだらしい他の王子達の横領した金を没収して、）金を用意しました。
　報酬です。おい！持って来い！」

　侍従達が、金塊を台車に乗せて持ってくる。
　女子高生でも、流石に目を見張る。

宰相
「依頼は、あなた方と同じくこの世界に召喚され、クソバカ王国に捨てられた（廃棄物）であるとあなた方にからもいわれた、マスター・オオベを、聖大教会帝国に連れて行くというクエストです。
　あなた方の力なら、赤子の手をひねる程度の仕事でしょう。どうです？こんな簡単な仕事での報酬として、かなり豪華だと思いますが。」

　（秋葉原メイド組）は、目が（金）の文字になっているが、（お嬢様組）は違った。
　彼女達も、任務でオオベ抹殺をしようとしていた者達だ。
　弱らせて、兵士に殺させよう！と、彼女達も決めて参戦する。

　だが宰相は、ものすごく大事な事を言ってなかった。オオベは魔王を倒したという事を全く言わずに兵士たちにも、かん口令をだした。

　軍港に急行馬車で向いだした。


異世界76日目　夜

　テーブル街

「いらっしゃいませ。」
　少し品のいい宿に入った（秋葉原メイド組）は、すぐに明日のオオベ捕獲作戦を考える。
　
「ねえ！オオベとっ捕まえて大金持ちよ～。」
「そしてさ、あのツンケンするお嬢様組を出し抜いて、教会に地球へと私達だけ帰らさせらようよ！」
「それ良いね！それで、メイド喫茶経営してさ、メロンソーダを1600円で売れば私達は敏腕経営者よ！
　それで、イケメンアイドルを私達の奴隷にして、侍らすのよ！」

　は？マジで言ってやがる。
　宿の食堂でカレーを作っていた、イケメンではないが、普通だとは思っていた男は、クラスでは一応中立であると思っていた（秋葉原メイド組）も、処罰対処リストにいれた。

　う？とか言ってトイレを探す女達。
　すぐにトイレに行った。
　そして、すぐにこの世界では国王ですら持っていないハイテク洋式便器で寝てしまった。

騎士
「どういう事だ？」

食堂の男
「まさか！クソバカ王国から来たのですか？
　今、１日間の隔離措置をなぜしなかったのですか？
　異世界召喚勇者様が来られてから、謎の病気がクソバカ王国に蔓延していて、聖水を飲むと腹を下すのです。」

騎士
「な！何だと！オレはどうもないぞ！」

食堂の男（マスター・オオベ）
「難を逃れましたな。原因は言えませんが、そういう事です。すぐに薬を用意します。
　おい救護してやってくれ！」

給仕の女（ナツ）
「ハイ！」

食堂の男（マスター・オオベ）
「さ、どうぞ、前異世界召喚勇者様のレシピを再現した（嘉例）カレー甘口という食べ物です。
　まずは、毒見を。」

女騎士
「う、美味しいな。流石は過去にグルメな街と言われたテーブル街だ。」

　そして、ほんの１０分後全員寝た時に［掌握］する。
　髪の毛を採取したナツの後に、（秋葉原メイド組）を（掌握）する。

　完了して、準備は整った。

　さてと、明日は作戦開始だな。

異世界77日目　朝

　タウリン港街侵攻軍は、王太子を先頭に出発した。
　タウリン港街では、誰もいない。
　ここで、（秋葉原メイド組）がタウリン港街に残ることになった。
　コレは、（お嬢様組）が仕組んだことだ。
　オオベ抹殺の瞬間を見られたくない。そして、オオベ抹殺の罪は王太子に被せて、（お嬢様組）を囮に自分たちが逃げるためだったが、（秋葉原メイド組）がタウリン港街に入った時の変化に気が付かなかった。

異世界78日目　昼

　軍港についた時、（お嬢様組）はいつの間にか１人いないことに気がついた。
　ゴー！土魔法の壁がせり上がって、迷路が出来た！

　ダンジョン・コアを仕掛けてあったのだ。
　（お嬢様組）はバラバラにされた。


　（お嬢様組）シズミの前に現れたオオベ。
「よう！外道のクソお嬢様よ。既に封印の時は終わった。精算の時だ。」

（お嬢様組）シズミ
「精算？　クソ！貴様！知っていたのか！だけどな！こちらにはチートスキルなあるのだよ！
　即死魔法！デスルール！」

　なんだ？即死魔法？デス？のルール？
　違和感ある空間が広がる。ルール。つまりだなこのクソお嬢様のルールがまかり通り空間か？
　空間魔法発動！結界展開。見えた！黒い空間がやつから広がる空間が見えた！
　
［体験学習スキルが発動しました。祝福スキル即死魔法を習得しました。］
　即死魔法発動！空間魔法と併用して、［掌握］でカスタマイズはじめ！
　デスルールとデスルールの空間を消滅する空間を作製。

（お嬢様組）シズミ
「死ねや！　ルール！
　私の言うことを効かないと電撃！
　私の下僕にならないと風で切り刻む！
　そして、私の三度目の反抗で死ぬ！」

　一応少しは受けてみようか。

（お嬢様組）シズミ
「１番目の命令！　さて私達の言うことを聞いて、聖大教会帝国に行ってもらう。」

　「お断りだ、中身の無い馬鹿め！」

　バリバリバリバリバリバリ！
　すごい電撃がオレを襲ってきたが、苦痛無効のオレに効くか！だいたい教室で塩水をぶっかけて、いつも高圧電撃食らわせてきただろうが！
　とっくに慣れてますよ。

　「ふん！やはり中身の無い馬鹿だ！聞くわけ無いだろうが！」

（お嬢様組）シズミ
「ブッチーん！あなたみたいな下郎が、言ってはならない事を言いました。
　電撃だけで、許してやろうという慈悲にをコケにした罪は大きいわよ！
　申し訳ございませんでした。シズミ樣。どうか下僕にして下さいと土下座しなさい！」

「中身の無い馬鹿どころか、アホだったか！」

　風のカマイタチ？たか刃が襲ってきたが、空気は素手に［掌握］していた。
　少し触れたが、キレ味が雑だな。

［スキル体験学習が発動しました。風魔法を習得しました。］

「これくらいの風魔法なら、俺でも使えるぞ？
　良くもこの程度で、チートなんて言ったな～やはり中身の無い馬鹿でアホだ。
　ホレ！」
　風魔法と［掌握］で、風の刃を作って放つ！
　
（お嬢様組）シズミ
「えー！　即死魔法！発射！」

　風の刃を出して相殺するシズミ。しかし魔力を使いすぎて、膝を地面につける。
　その間に、即死魔法空間を消滅させる。
　そして、オレの即死魔法空間を展開する。

「みせてやろう、オレの編み出したスキルを！
　スキル［アホのスキルをコピー］（ウソ）」

（お嬢様組）シズミ
「は？ざけてんぢゃねーよ！何が［アホのスキルをコピーだ！」

「ルール！
　オレの言うことを心から進んで行動しないと電撃！
　オレの言うことを魂から喜んでメイドの如く聞かないと風の束縛！
　オレを殺そうとしていた事を魂から反省しないと、その欲望と傲慢な思考は即死して、オレを見ると発情して、触りたくなり触れなかったら、激痛を伴う欲情が発生する。
　発情と欲情の感情は、オレを殺そうとしてきたので長年の罪と、欲望を基礎とする。」

（お嬢様組）シズミ
「は？お前ごときがコピーできるわけ無いだろ！コピーできても、使えるわけが、クギャーーーーーーーー！
　頭が！頭がーー！
　う！」

　ドサリと、倒れた（お嬢様組）シズミ。
　耳から血が出てきたので、ポーションをぶっかけておいた。

（お嬢様組）シズミ　無力化成功。