異世界勇者召喚失敗か?

どら焼き

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第2章 要塞建築編

第66話 やはり領土争奪戦はしなかったな。

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第66話 やはり領土争奪戦はしなかったな。

異世界166日目 昼
 
 冒険者ギルド新聞の朝刊が、昼にやっとでた。
 2王国特集号だ。
 だが、レオラルド王国とブリントン王国の間にあった王国(名前忘れた。)は、王家消滅の事態になり、誰が国王になるかの戦闘が起こるかもと各王国は見ていたが、戦闘は起きていない。
 その状態の分析の為に、休刊したと書いてあるのだけど、ひどい書き方だよな。
 まず、レオラルド王国には、かなりの貴族の使者が後ろ盾になってくれと、陳情したがレオラルド王国は珍しく動かなかった。

 そして、レオラルド王国はブリントン王国の属国であるオオベ国との会談の後で、後ろ盾になるかどうかを決めるなんてコメントを出しているらしい。それが、ギルド本部の情報だと編集部なんて、わざわざ書いてあるな。

 ほ~、属国かよ。属国ね~。
 しかし、テーブル街のギルドマスターは、属国と書いた本部は、本気でオオベと敵対するのか?とのコメントも書いてある。
 それが支部編集部が書いたと書いてある。

 分けているのだ。相当、記事の責任を取りたくない感が出てる。

 ブリントン王国の記事は、テーブル街の支部での会話がかかれていた。
 サブギルドマスターになっていた、第8王子がオオベに後ろ盾を要請したが、拒否された事も書いてある。
 そこに、やはりオオベの秘書役のピーチさんは、仮面を被っているがやはり第5王女ではないかと書いてあり、ピーチ女王が立つのでは?という観測も書いてあった。

 あ~、読めてきたぞ。レオラルド王国の奴らは、俺だけに魔王を倒させてしまおうって基本姿勢だな。国家協定しがらみで、がんじがらめするのが第1段階。そして、本来の自分達の仕事も押し付けるってことだな。

 うん。やめておこう。ピーチもその事を警戒していたな。
 そして、あの戦闘の後で門前町に入ろうとして止められた女冒険者は、恐らくレオラルド王国の王女だな。

 奴等の言うことは、既に予想できている。
 だから…
 その時、通信が入ってきた。う~、オレのこれからの戦略の組み立てが~。
 なに?
 は?お嬢様組に、女冒険者が自分はレオラルド王国の王女だとカミングアウトした?

 それで、どうしても合わせろと言っているだと?
 前のクソ召喚勇者達の処刑ができない替わりに、人質にしろだって?

 そう来たか。だがこちらも…

ナツ(聖女Ver.)
「あの娘も、[予言]スキル持ちです。まだ完全発動はしていませんが、自分がこれからどうなるのか知っていますね。なら簡単です。本気を見せてもらいましょう。良ければ側近なり側妃にしてしまえばいいです!」

 ちょっとナツ!もう側近はいらない!と言っても聞かないしな~。

リーナ
「王国争奪戦に不参加とか言っても、戦争が起こるなら起こります。」
 嫌な流れだな~。

 女の護衛騎士とやって来た王女の名はテリーゼ。女騎士の名はテリーナ。  
 は?リーナの実姉?隠れているリーナが念話で言ってきた。
 待てよ、リーナは脳筋ポイ言動だけどなかなか事の事態をくわしく言うと理解するよな?

 駄目だったら、空から無理矢理レオラルド王国に返品する!


異世界166日目夕方

 そして、会談となった。
 女騎士 テリーナ
「だから…魔王を倒すのに、勇者の数が必要なのです!」
 やっと、ここまで話が進んだな。
 
「う~ん。それだとオレの予想があたったと言うことだよな?」
 時間がかかるのはリーナで慣れてる。
 
「王女様が聞いた神託の事を、そこに組み合わせてしまったら、どうなるのかわかるか?」

レオラルド王国 王女テリーゼ
「え?」

「異世界召喚勇者は、これまでの暮らしは魂を鍛えるどころか、堕落の生活と行動ばかり!だから、魂は1ミリくらいしか無い薄~い紙の様なペラッペラ!
 なので、いくら魔力数値をチートスキルで上げても、カッスカッス!
 鼻脂と、ガソリンの差なのだって?
 アークシスターから聞いたよ。」

女騎士 テリーナ
「そこまで知っているのなら、なぜ協力してくれないのです!仲が悪いとか聞いていましたが、そこの世界はそれどころではないのです。
 協力して下さい。」

「つまりだな、そこまでのうわべのレベルしか聞いていなかったということか。
 ふ~、時間がかかるな。聞いている所から話して行くか。
 [異世界召喚勇者達には魔力がいる。]だから、世界が壊れるという大義名分で、捕まえるか騙してでもさせろって指令が出てるのは、簡単に想像がつく。
 なら、まずは実際にやってみろ!この話の何がおかしいのかわかるから。

 まず、片方が魔力10消費して相手に流してみろ。そしてどれくらい増えたか、やってみろよ。」

 30分後。散々やって疲れ果てた2人。

「どうだった?10つかって30%流れたら良いほうだろ?信用して慣れ親しんだ者でもこれだ。」

王女テリーゼ
「はい。まさかここまで効率の悪いものとは。」

「問題は次だ!勇者国王を見ているからわかんだろうけど、勇者は魔力消費が高いスキルをバンバン撃って戦うだろ?
 こんな事してできるか?背負って戦うほど舐めた戦闘を魔王相手にできるか?」

女騎士テリーナ
「できません。ということは、体液を直接…」
 顔を真っ赤にするテリーナ。

「男と女のなら、まだそれができる。血液型が違うとかあっても、まだな。だがそれも注入した魔力がキレたら終わり。
 かなり日頃から、頑張らないといけない。
 血液だと限りがある。だが血液型があったとしても、拒絶反応が少しずつ発生するから制限がある。
 まぁ、血液型が合えばどんどん輸血できるとか言う脳筋がいるが、実際は拒絶反応が有るから医療現場でも、緊急以外めったに大量にしない。そのために人工血液を作ったくらいだ。
 だから、血液注入も魔王との戦闘だと非現実的だ。
 だが、問題はそこではない。2人も見ただろうけど、異世界召喚勇者残り30人の半分は男だ。

 男と男?俺ならお断りだな。」

レオラルド王国 王女テリーゼ
「前に、問題になりましたね。」


女騎士テリーナ
「教会は、禁止しています。あ!えー!」
 
「禁止していたのか? なら余計におかしい。
 そういう事!魔道具を使うとか言われてもお断りだな。
 更に言うと、オレにはチートスキルは1つもついてない。
 だから、勇者でもない。そして、生贄にすると言うなら、悪魔信者として討伐すると伝えておけ。」

 席を立とうとすると、王女が自分の服を破って全裸になり、しがみつく。

レオラルド王国 王女テリーゼ
「お願いいたします。謝らせて下さい!お願いいたします。何でもします。何でもなります。お願いいたします。お願いいたします。」

 女騎士テリーナは、慌てて「自分が」とか言おうとすると、その後ろにリーナがいた。

リーナ
「さて、姉上。日頃騎士とはとか、言っておりましたが、真価を見せる時が来ましたね。
 真実に身体を許すと言っていましたね。」
 と、素早く羽交い締めにする。

 そして、ナツが素早く空間部屋に二人を入るて、女神の姿になった。

ナツ(女神Ver.)
「さて、どうしましようか?」

 逃げようとしだけど、ピーチが足にしがみつく。二人の王女にしがみつかれてしまった。
 逃げられないらしい。
 

 
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