異世界勇者召喚失敗か?

どら焼き

文字の大きさ
111 / 194
第4章 魔王と邪神が怖がり逃げ出す者。

第110話 疑似ダンジョントンネルを作ろう!2

しおりを挟む
第110話 疑似ダンジョントンネルを作ろう!2

異世界253日目 朝

 昨日の偵察機は、近海の孤島に隠して更に1基偵察に出した。
 そして、今日はあのトンネルに100の濃縮聖清水を流す魔法陣を設置した。

 そして、対岸防御の準備を進める。
 ふと、国境壁向こうのクソバカ王国の城を見て見た。元国王達が集まっていた。
 魔族も出席して…。
 あれ?侵入経路はここだけでなかったのか?
 それにしても、いい写真が取れたな。
 あの魔族の侵入経路を探さないと!
 すると、魔法陣を出して消えていった。すぐにその場を離れる。
 すると、オレの側にその魔法陣がでてきた。
 捕獲空間設定。アースバインド!
 出て来た魔族は、それを見るとすぐに飛んで上空に移動したが、すでに鉱物の縄でがんじがらめになっていた。

魔族
「シャーマガマニ…」

 魔族が呪文を唱え始める。
 言葉はわかる。大転移陣だ。
 同じ魔法言語で解除して、スキル魔法禁止を撃ち込んだ。

 ギャーとか叫ぶと、落ちてきたがそのまま放置。
 
「さて、あの5国がお前たちと組んでいたとなると、そろそろ魔族の襲撃かな?」

魔族
「ぐ、貴様!私を誰だとおもっての愚行か!」

「お前が、オレを襲っのだが、オレに敵対する者だという確実な証拠。
 セントウォーターバインド!」

 聖清水の水の封印をして、魔法を使えなくしておいた。
 クソバカ王国には…、もう少し泳がせるか?
 さてと、いきなり貴重な情報源がやってきた。
 こいつの魔力の残滓をたどって、とこから侵入したのかを調べる事にした。


異世界253日目 夕方。

 海に、船があった。
 襲ってきた魔族は全て捕縛した。
 どうも海を渡って来たのか。
 はじめに捕まえたヤツは、第2魔王子らしい。

 へ~。
 それしか言葉がでなかった。
「で? お前たち?クソバカ王国エリアをまた襲撃するの?」と言ってやった。
 
 
 元クソバカ王国で、万が一の為に作っていた拠点内の取り調べ室。

魔族第2魔王子
「く!そ!虚邪神 ムッシュペラートからやっと開放されたのに!」

「へ~、開放されて、また襲撃かよ!あの空飛ぶムカデ移動要塞と、やっている事は変わらんな~。」

魔族
「貴様!だが、そう言ってられるのも、ここで終わりだ!
 知っているか?この地の近くに都市が埋まっていることを!」

 あ、コイツラの目当ては魔導都市タウリーンか。
 確か、あのダンジョントンネル理論の論文を作ったのも魔族だったな。

「ふ、ハハハハハハハハハハ!
 で?あれだ?! そこに眠る超兵器が眠りから覚めるから、お前たちは終わりだ!なんて言うつもりだったか?」

 まさかな~、あれか?
 異世界邪神マイルーダ(魔異硫運堕)か?
 あのクワガタ邪神か?だけど半身の魔王の方は日本で復活しているからな~。つまりそれと関係があるのか?


魔族
「貴様のその余裕もそこまでだ!
 我ら魔皇太子様に、何故か知らんが勇者のジョブが手に入り、そして、邪神マイルーダ様からは、邪神託が来たのだ!」

「ほ~!フハハハハハハハハ!
 なるほど!なるほど!で、手伝いに来いとか?その邪神託が来たのか?
 ひょっとして?このクワガタの角に関係しているのかな? 
 あれれ?この虚邪神 ムッシュペラートなんて鑑定で出ていた、あの大魔王とか腹に買っていたムカデが関係しているのかな?」

 第2魔王子や、魔族の目が光る。鑑定だ。

第2魔王子
「あげぬーぺよぐねはー!」

魔族達
「へくよつすへふじべー!」

 イヤ、ろれつが回ってなくないか?
 
魔族達
「あ~、邪神マイルーダ様から、絶対に敵対するなと邪神託があったのに~。」

第2魔王子
「く、もはやこれまでか…。」

 なるほど、で?ニホンって場所にを探していたということか?

第2魔王子
「は、ハイ。」

「ナルホド。ナルホド。奴らに聞いていたのはその事か。いい話があるから乗らないか? そのニホンに行く方法だ。」

魔族達
「え?」

 異世界召喚勇者達が、喚ばれた場所がニホンだと教える。
 そして、オレはその邪神マイルーダとか千の魔王達を封印してきた一族末裔だといった。
 どうせ嘘をついても、鑑定って魔法があるから嘘をついても無駄だ。
 しかし、魔王達はニホンで暴れまわっているらしい。なので連れ出された勇者達を呼び戻すためにこれまで2回、喚び返しをした。

魔族達
「え、ええ、その情報はしっています。」
 奴らは、そろそろ喚び返しをするだろうと思われる。
 それを利用する。
 レオラルド王国を攻めろ!攻めるふりをしてゆる~くな!
 オレは、異世界召喚勇者達を表に出させて、戦闘させる。
 その時に、恐らく喚び返しをするバズだ!
 理由は、お前たちを喚びだす魔王の力と、喚び返しをする日本国政府の利害が一致もするし、一番喚び返しができると踏むから、邪魔が入らないからだ。

第2魔王子
「確かに、邪神マイルーダさまや、他の魔王様もそう言って、いました。」

 どうする?お前たちは、邪神マイルーダの指令通りに事が運ぶ。
 オレは、あのクソ召喚勇者共がいなくなって、利益がでる。
 
魔族達
「利益?」

 オレは、奴らをある事情で殺すことを自己規制しているが、今後奴らはこの世界で暴れる。
 うっかり殺してしまうのはいやなのだよ。

第2魔王子 
「わかりました。」

 お!では、あのダンジョントンネルを開けるか!
 すぐに聖清水の抜く。
 抜いた時に、そのダンジョントンネルの全構造がわかった。
 魔族達は、すぐに入っていった。
 さてと、舞台を整えるか。

 アイツラを日本に返品して、そして、日本は日本で真面目に魔王討伐をしてもらう!まぁ税金払っているからな。

 そして、オレはこの世界を立て直して住む!
 魔王発生の素は、探し出すがな。


 



 
 



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!

くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作) 異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」

A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる

国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。 持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。 これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。

相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~

ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。 休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。 啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。 異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。 これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ

シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。  だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。 かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。 だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。 「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。 国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。 そして、勇者は 死んだ。 ──はずだった。 十年後。 王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。 しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。 「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」 これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。 彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。

アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記

ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
 ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。  そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。  【魔物】を倒すと魔石を落とす。  魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。  世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。

処理中です...