異世界勇者召喚失敗か?

どら焼き

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第4章 魔王と邪神が怖がり逃げ出す者。

第117話 異世界召喚失敗か?2

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第117話 異世界召喚失敗か?2

  日本 東海・東南海・南海地震が、発生した。

 内閣総理大臣は、今度こそ成功させろ!と激を飛ばす!
 日本の神々も既に今度は御乎幤(おおべ)を喚び戻す事を決定していた。
 だが、問題がある。
 報酬だ! 総理大臣達は、なんとかして騙せるとしているらしい。

 そんな訳にはいかない。
 契約は契約。決まりは決まりだ。
 実行しないと、それ相応の報いが来る。
 例え、時代が変わったとか言っても無駄。
 
 しかし、既に魔王達が跋扈していて、千体だったはずだが、3千体になっていた。
 そして、それに呼応してヨーロッパやアフリカ、インド、中央アジアで魔王が蘇っていた。

 牛魔王。有名な魔王である。
 既に暴れ出して、核攻撃も飲み込んで中央アジアからの大部分が灼熱地帯になり、ヒマラヤ山脈の雪はすべて解け、洪水となり大災害が起きていた。

 ニュヨーク 証券取引所のダウ指数算定局は、数字を出すことを拒む事をきめ、途中で取り引きを中止。

 アフリカには、伝説のラビリンスが出現して、ヨーロッパにはベームという大妖怪が復活して、コレラと同じ症状が人を襲う。

 世界崩壊一歩寸前になっていた。

異世界290日目 朝
 全ての魔石をナツにの身体に使った。
 ナツの身体は亜神体(極強)になっていたが、これ以上のランクアップは何か必要みたいだな。

 嫌な予感がする。
 やれることをやろう。ダンジョントンネルも魔大陸に仕掛けた。
 巨大転送陣が、魔大陸のマグマによって安定的に稼働を始めた。
 
ナツ(聖女Ver.)
「え? 空間を編んでつなげるって、そんな難しい事をいつの間にマスターしたのですか!
 あの吸収鬼の大魔王ですら、ダンジョントンネルを二つつなげるので精一杯だったのに。」

 そう!魔大陸のダンジョントンネルは元々あったと火山ダンジョンに別のダンジョンをつなげた岳のものだったか、接続面を維持するのに、別々の空間をつなげるのができなくて、ずっと魔力を大魔王か注いでいたという、未完成というか欠陥というような状態だった。

 だから、聖清水攻めでもすぐに火山ダンジョンに水が3.5トン/秒流れて水蒸気爆発を起こしては、聖清水の水蒸気で吸血鬼たちがダメージを食らうという、魔王達にはとんでもない状態だったのだ。

 もし、完全に空間を接合できていたら、聖清水攻撃は、他の空間に流されてしまっていたのだろうが。

 
異世界290日目 昼

 なぜか眠くなる。
 夢を見ていた。
 オレには、六郎兄という親戚がいたが、それとは別に師匠と呼ぶ人がいた。

 両親が突然いなくなって、行方不明だとされて、もちろん警察はまともに探さない状態だった時に、フラフラといろいろな所を探していた。

 そして、そうだった!今おもえば、あの姿は昔の朝庭の服だよな!そいつ等が地面を指さした時に、黒い底が見えない穴が空いて落とされた。
 だが、オレは生きていた!
 そして、いつの間にかある山の中で、今の戦闘に使っているいろいろな、武術の基礎や、巫術、符術、呪術の基礎に成っていることとか、魔法の運用方法とか!!、変な動きだな~と鍛え方だな…とは思っていたけど、全部役に立っている事を教えられた。

 そして、そして師匠は更に変な事を訓練させた。
 多摩川に飛び込むのだけど、浮くのではなく、沈む!それも川の流れに逆らって立った状態で、真っ直ぐを維持して呼吸方法はかなり独特なやり方だったな。

 それを思い出していた。
 あれはまだ使っていない事だ。何だろう?
 空間と空間の結び方は、服を織り機で作る時の独特なやり方だったな。

 ナツに、そのことをいうと、(は?)という顔になっている。

 その独特な川の流れに逆らって立って、の遣り方をやってみた。
 あれ?身体が少し白く光ってる?
 
 ナツ
「え?まさか?だけど生身でできる事では?」
 まじで、混乱しているみたいだ。

 そんな時に、また空の空間が歪みだした。
 
ナツ(聖女Ver.)
「な!あれは!簡易的なものではなくて、監理者神用の正式な異世界召喚用の魔法陣!」

 やばいな!
 空間結界発動!

 あれ?ここは?
 すごく白い光が眩しくて、立ってられない時空間だった。

 あ!師匠の言葉を、思いだす!
 目をつむるのではなく、意識を回転させろ!だったな。
 呼吸方法は、先程まで思い出していたやつだ。

 ?
「突然だが、地球に戻って来てくれ。君がここいられる時間がもうない。魔王を倒した後で話を聞く。」

「いや、断る。ご先祖様みたいに騙されるつもりはない。」

??
「え? 話せる?は?どう言うことだ!」

「だまされまくって、耐性がついたからかもな?」


「騙すつもりは…無かったが、地上はそれどころではない。」

「騙して、殺す算段を立てているくらいだから、魔王が復活しても倒す算段くらいついていたのだろう?
 なら別に心配もいらない。
 憂慮することもない! そして、オレは異世界で生活を整える。
 それのどこが悪い。札を金額通り出したら、日本経済は終わりになってしまうだけ、不払いはつもり積もってしまった。
 散々先祖は略奪されてきた。
 更に、オレの生活まで略奪しにきたのか?」

??
「日本は、今、とんでもないことになりました。
 見て見ますか?」

「で?オレを殺そうとして来た者達をみて、どうしろと?
 何をしろと? 魔王は復活したのでしょ?
 しかし、オレにやれることは逃げることだけだ。
 異世界から、選ばれし優秀な勇者達が帰ったじゃないですか~!
 彼らが頑張るのでは?」


「あなたも、魔王を倒せますよね?」

「倒せる?さぁ?ご先祖様みたいに封印する事すらどうだか?
 (まぁ本当に倒せたか実感がないからな。事実だけいうか?)
 そこにあったのは、詐欺をされて苦労だけ積み重なったという事実のみ。
 よって、安請け合いはしません。」

??
「安請け合いですか…。本当にあなたはこの空間で呼吸をして、存在を維持している。魔力も使わず。魔力ゴリ押しで来るとは思っていたが、全く違う。」

「さてと、家族のいるあの世界に帰ります。」


「待ってくれ!地球はどうするつもりだ!」

「勇者がいる。魔王を倒せると認識して、御乎幤(おおべ)抹殺を実行するほどの戦力を蓄えた政府がある。
 別に、どうするつもりも、どうする事にもならない。何もできないダダの人間が言っても、何もならない。頑張れ~ってサイン色紙でも書きますか?」

??
「その、魔力やステータスは地球でも使える。
 だから、魔王ヲ倒せる。」

「魔王?! なら、オレを殺そうとして来た邪神の使い達も、殺し放題という事かな?
 あの邪神の使いである、[裏切り者]達は活かせと言うなら、お断りだ。
 それに、ステータスは凍結されてしまったからどっちみち使えないけどね。
 ハハハハハハハハハ!」


「すぐに、使えるようにしよう。
 やってくれるな!」

「奴ら全員の処刑許可書と、器物破損免責書と、報酬自由指定許可書を出してもらおう。
 後で、頼んでいないとか詐欺にかけられたら困るからな。」

??
「全員の処刑だと。我々が頼んでいるのは、魔王共の討伐のみ!」

「オレにとって、奴らは魔王だ。」


「確かにそうだろうな。後に奴らが魔王か、悪魔になる可能性は高い。
 だが、今は一応人間であり、守護霊とか個人監視者とか言われるが、1人1人担当がついている。
 かってに処刑許可を出せない!」

「は? つまりだな、オレの両親や親戚やオレには、いつでも殺せるように用意していたと言うことかよ!」

??
「う、ぐ、」

「では、帰ろうか。」


「何が望みだ。」

「平穏な者を望んだ者達を、踏みじ知った奴らをどう対応するのか、みているは被害者の俺だけではないぞ!」

??
「ヒィ!」


「(なんだ?この寒気は?中層部のこの私が、少し気を緩めたら死ぬかもしれない、この誰かに見られている感覚は!) 
 ハァハァハァ、後は地上で聞いてくれ!」
 オオベは、無理やり地球に送られた。

 ガン!
 ドカン!
 
『よくも、僕たちが手を出せないと知っていて、やりたい放題してくれたな?
 貴様らは、地獄行きだ。』

 そこには、血祭りになった天界中層部の者が、天界監察官に逮捕されて、つれていかれ風景画あった。


 地球 日本

 どこだここ? 山の頂上らしい。
 ふと、光の柱が向こうに見えた。オレが仕掛けた転移魔法陣が起動したか!
 やれやれ…。う! ガクリと姿勢がくずれる。

 ハァハァハァハァ。
 あの光の柱が東京だな。スマホを出そうとして止めた。
 探知されるのはごめんだ。
 それにしても寒いな~。雪が積もって無茶苦茶寒いな~。

 





 
 
 



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