異世界勇者召喚失敗か？

第４章 魔王と邪神が怖がり逃げ出す者。

第122 話 え？どう言う事？何故か拝まれる。3

第122 話　え？どう言う事？何故か拝まれる。3

帰還4日目（異世界294日目）　午前7時

　都内某所　某地下鉄駅に謎の空間を発見。
　元々電車のホームがあった場所らしく、その遺構があった。

　マッピングにひっかかったのはその先。
　空間がある。
　そして、年代の違うコンクリートでその通路の先を塞いだ跡があった。

　そのコンクリートは、ビルの下に伸びる基礎ではなく、別のものらしい。
　シャフト（竪穴）か？
　つまり、エレベーターの可能性がある。
　そして、ナツの匂いがする。
　気配を消しているが、潜んでコチラを見る者15人。
　こちらも気配を消して移動する。
　この竪穴の上には、有名な建物があるな。
　なるほどね～。入居するにも大金持ちしかだめだとは聞いていたがね～。


　土魔法で、コンクリートを貫通透過侵入できるようになったから、ズプズプっと沼に沈むみたいに入っていった。

　慌てて、見ていた奴らが集まってきたな。
　全員頭にマークだけはつけておいたぞ。クックックック！
　竪穴の先にバカでかい……

　断層があった！

　は？
　今、動いたぞ！断層！
　ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
　うわ！　電気も断層に走っている。
　更に進む。　あった！地下空間だ。
　地下に人の反応と金属の反応がある。銃器だよな。
　［能力］も［掌握］もフル稼働中だから…、あ！あのクモを倒した分、スキルレベルがあがって少し余裕が、出来たな。
　ふふふ、一度使って見たかったんだよな！
　やってみるか？

　そして、地下のコンクリート施設の上に来た。（土の中です。）
　空間魔法の魔法陣を付与しておく。

　そして、中に侵入。
　中は廊下。そして、黒服の見張り？
　えーと、SPって月と何かのバッチつけてたよね？
　無いな。気配を消して進むか！
　ナツの匂いは、もっと奥の方からする。
　一応他のへやをみると、非常食とかあった。
　

　パパパパパパパパ！

　マシンガンか！
　すべての弾丸が結界で止まる！
　サイコシールド！

　いや、言うのが遅いわ！
　クソ！かっこよく言えなかっただろうが！
　さて、前に進むと電撃結界を張って進むと、扉があった。
　
　何か特殊部隊員みたいなのが出てきた。
　ん？あれって呪術使う時の印とか構えだよね？
［スキル（体験学習）が起動します。
　（呪術束縛邪印）（邪気縛り）を習得しました。呪術に統合します。」

　邪気？ほ～！ほ～！ほ～！そうかい！お前ら［裏切り者］達か！

　こいつらの、術式を聖気に置き換えて、そうだな～、黄金のピッカピカの粒とかつけて、悪魔をクソ縛るように演出するか？

「邪悪なるものをしばり…。」

　ギャーーー！
　あ！しまった！電撃をつけてしまったな。
　輝く黄金色をした縄に隊員200名は制圧された。

「邪気縛り！そして、この術式。さては貴様、魔王の下僕となった［裏切り者］か！」
　隊員のリーダーらしき奴にいった。
　うひょー！やっと言ってやったぜ！やっとやっとやっとやっとやっとー言えたー！

リーダー
「あ、あう…（は？なんだこの黄金の清らかな力の縄は？　邪気だと！　そして、我々を［裏切り者］呼ばりだと！　まさかこいつは、御乎幤（おおべ）なのか！）」

　お、あの表情！何かこう！ワクワクできる展開になっているな。
　う～ん、よし聖気に少し光魔法を混ぜて、少し光らせるか？

「あのうるさい、富士の炎蛇は既に斬った。
　印でもつけておくか。後で魔王と共に封印などと言わず、地獄に送ってやる！喝！」

　ドン！
　あ～、しまった、こいつらコンクリートにめり込んでる。
　日頃、喝！なんてしたことないから、力の加減ができてない。

　まぁいいか！さてと、ここはゆっくりとドアを開ける？いや、蹴破るか？
　アニメだと両方あるけど、どうする？

　ま、開けるか！
　最接近戦闘モード、オン！

　パパパパパパパパパパパパパ
　マシンガンだな！そうだ！やってみたかったあれをやろう！
　アダマンタイトの日本刀で、銃弾を斬る！
　キンキンキンキンキンキンキンキン
　
「峰打ちだ！　」とか言って聖気縄で縛る。

　斬っただと！と少し聞こえてきた。
　ごめん、30%しか斬ってない。後は全部結界に弾かれたのだ。
　だけど、結界をまだコンパクトに張れないからな～。

　更に扉を開ける。するとどう見ても陰陽師ですよ！って服装の者が沢山いる部屋にきた。

陰陽師の頭領？
「フォフォフォフォフォフォフォ、刀で弾丸を斬るとはな。」

「ふん、異世界召喚返し！ラノベでも中々無い展開だな、さすが本職だ。［裏切り者組］よ。
　魔王の下僕になって、何か良かった事でもあったか？
　残念だが、何のようかな？呼び戻してまで、始末しろと指令が出たのだろうが、こちらは忙しくても充実していたので、腹が立っているのだがな。」

陰陽師
「貴様！頭が高いぞ！」
　何か術を放ったな～。
［スキル（体験学習）が起動します。スキル（式神縛り）を習得しました。スキル呪術に統合します。］

　なんだコレ？手に霧のような動物っポイものをいつの間にか掴まえていた。
　聖気とマグマ魔法の炎気が出ていたので、それに発火して消えた。

　ギャー！と陰陽師の身体が発火して、のたうち回る。

「くだらん！　火遊びはほどほどにしないと、大怪我をするぞ？
　やはり邪気しか使えなくなったみたいだな？
　嘆かわしい。情けない。」
　本当は、邪気とか判別がつかん！が、言ってみたかったからいった！（どや！）

　陰陽師の頭領？は、冷や汗を流していた。
　実は、この男は影武者。三下モブ雑魚のマネをしていた先程の陰陽師が、今は火がついてのたうち回る、床に転がり回る奴が本物の裏頭領。
　表の頭領は？　一番初めの特殊部隊のリーダー。

陰陽師の裏頭領の影武者
「あ、あかん。詰んでしもうた。」

　何を言っているか知らんが、全員焼きを入れようか？
　バッチ！バチバチバチバチバチバチバチ！
　あ！しまった！電撃結界を停止するのを忘れていた！！

　え～、２人残して全員縛って置いた。
　だが、これがだめだったようだ。
　貴様！とか逆ギレして、特攻して来たやつとロケットランチャーが飛んできたが、ロケットランチャーは、空間収納した。
　さて、吐いてもらおうか？
　次のアトラクションは？　

「魔王の下僕の［裏切り者］に、情をかけると思ったか？」

　あれ？泡を吹いているが、先程の事があるため、容赦してはいけない。
　困った事だ。