異世界勇者召喚失敗か?

どら焼き

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第4章 魔王と邪神が怖がり逃げ出す者。

第129話 開戦前夜その1

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第129話 開戦前夜その1

 帰還9日目(異世界299日目)午前10時

 京都 某ホテル 大広間

 テーブル席には、自衛隊幕僚長代理や警察庁などの面々が座っていた。
 オレ?
 口も出すつもりもない。手を出すつもりもない。
 官房副長官が参加してくれとかいうが、「既に役割を終えた。新たな事はするまい。」とだけ言って置いた。
 
 そして、さっさと挨拶して帰ることにしたのに、邪魔をしようと…?
 あ!こいつ!どこかの高僧の姿をしているが、違う!妖怪だ。
 その場で斬った。斬ったあと正体があらわになる。

官房副長官
「な!!」

「ハァ、やはり[裏切り者]達は既に邪魔しようと、手勢を入れて来ましたな。
 [裏切り者]と組ませて、御乎幤(おおべ)滅ぼす算段だったみたいですな。」

官房副長官
「まっ!待ってくれ!もう一度、組織内のスパイ洗浄をする! 頼む! もう政府に後は無いのだ! 」

「あるでしょう。まぁ、アイツラの顔を立てて今は、政府はこちらと戦闘するつもりはないと言うことだけ留意しておきましょう。」

どこかの特殊部隊隊長?
「何を行ってやがる!こんな時に、てめえがどれだけ強いか知らないが、非常事態だとわからねえのかよ!」
 と、言った途端に彼はバラバラになっていた。
 生きているけどww

官房副長官
「な!」

「ハイ、生きてますよ。殺さなければいい。
 フン!お前の頭領から言われているのだって!」
 
どこかの特殊部隊隊長?
「あ、ああ?はヒィ? 俺様の足が腕が!バラバラバラバラバラバラ!」

「ふん!自己催眠術か?出てきたら?クソ召喚勇者どの?」

 出てきたのは、クソ召喚勇者が2人だ。
 顔を見たらわかるが、片方がそっくりさんだ。兄弟だな。

官房副長官
「国家の危機だ。国が無くなれば報酬も出せん。分割でも支払う事を約束しよう。」

 いや、信用が無いな。

 ん?なんだ?空間が曲がった?

(開きました!成功しました!)
(早くしろ!わしらの魔力がもたん!)
 あ!!勇者国王の声!
 アイツラ!
 (強き者を早く召喚しろ!)

官房副長官
「クソ!」

 あ!いいことを思いついた!

「か、官房副長官!アブナーい!(棒読み)」
 官房副長官の真上に魔法陣が出ていたので、何か白い手が出てきたのを、クソ召喚勇者兄弟達の股間を蹴り上げて、その手に激突させた。

 クソ召喚勇者達
「「あ~~!」」
 既に気絶した奴に、ヤツのバラバラにした兄弟?をマジックネットでいっぺんに、魔法陣に投げこんだ!

 そして、魔法陣は消えていった。

「ふ~、危なかった。何が危なかったかは、経験者の官房長官に聞いてくれ!」ww


 しかし誤算があった。
 魔法陣は目撃されていた。が、早すぎて蹴り上げた事とか見えた無かったという。
 しかし、オオベの体勢とかで何が起こったのかわかった。

高僧
「どういうつもりじゃ!」

「倒せなかったのだろう?なら、チートスキルに掛けるしかない!」

 恐らく勇者の親?で、黒子見たいな服を着ている男が、「チート、確かにあの落ちこぼれは、魔法が使えるようになっていた。
 なんだ、この光は!」

「裏切り者には、見つけ次第マークをつけているからな~。まあ心配するな!一ヶ月待ってやる。
 政府は、報酬を一ヶ月で用意する。
 貴様の従兄弟が殺した、オレの親戚を一ヶ月以内に生き返らせろ!
 なら、貴様らは魔王の下僕となって、オレの親族を殺して行ったことの制裁を魔王との戦闘中は止めてやろう。
 そうそう、そちらの高僧の頭巾を被った、確か真名(まな 世間にも戸籍にも公表していない本当の名前)は、影身命(かげみのみこと)だったな。
 お前は、よくもオレの両親を殺してくれたな?
 こう見えて、オレは平等に機会を与えるよ。
 一ヶ月だ! その内に蘇生して此世に戻せ!
 国の為に戦う? なら蘇生させてからなら、信用できるかどうか試験しよう。」

高僧 影身命(かげみのみこと)
「まて!ぐはっ!」

 「胸をみろ!その呪法知っているな。そうだ!その呪法が発動したら、お前の一族は皆殺しだ!お前が殺されても発動する。
 剥がそうとしてもな。
 一ヶ月! 多すぎる時間だが、仕方ない。
 それだけ待つのも約束だからな。
 では、官房副長官?一ヶ月後に!」

高僧 影身命(かげみのみこと)
「なぜ、我が名を…なぜ失伝した呪法を…。」

官房副長官
「そんな…。」

「後、私怨で魔王とは戦闘するから邪魔をするな。」

官房副長官
「え?倒すの?」

「他の[裏切り者]で魔王の下僕は、そちらで処刑しろ!
 報酬の事はそれからだ。」

官房副長官
「はい。総理に伝えます。」

高僧 影身命(かげみのみこと)
「は?それでは、わらわれは!」

「全く、暗黒邪魔時宗なんて暗黒教団をよくも作ったよな?
 一ヶ月だ!わかったな!
 とりあえず、倒せる魔王から倒す。
 後は、あの2人がどこまで強くなって帰ってくるかだな~。
 さて、まずは逃げやがった邪神の半身の魔王クワガタだ!」

官房副長官
「え?(あれ、倒せるのかよ…。)」

 結局、オレの単独行動は政府公認になった。
 決め手は、テレビ画面で見ていた総理大臣と官房長官の「核でも倒せない魔王との戦闘に、どうやって補助とか共闘になるんだよ?」という一言。
 まぁ、住民避難とかしないと行けないから、連絡は必須だと、他の勢力が言うのは最もなので、身分証とかはもらっておいた。

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