異世界勇者召喚失敗か？

第４章 魔王と邪神が怖がり逃げ出す者。

第133話 開戦前夜その2 （いやもう、戦闘始まってるよ！）

第133話　開戦前夜その2　（いやもう、戦闘始まってるよ！）

異世界310日目　午前8時
 
　レオラルド王国　王宮

勇者国王
「やっと、魔力が戻ってきた。まだか！まだブリントン王国から食料は来ないのか！援軍は来ないのか！」

商業ギルド　第３サブマスター　メジマ
「どうせ、呪い付きの国書を出したのでしょ？
　今頃解除されてますよ！
　そして、怒らせているでしょう！
　あなたは、オオベ様を怒らせた！
　もうこの国は、終わるかもしれない。」

勇者国王
「貴様！ふざけるのも大概にしろ！
　オオベは、異世界召喚返しで地球に行った！
　それが事実だ！　ならピーチを言うことを聞かせて、軍を出させるしか無い！」

新宰相
「へ、陛下！　商業ギルドマスターの言うことをやはり嘘でした。
　第３サブマスターの言っていることが本当です。
　あの、ナイカク　ソウリ　ダイジンという、召喚された勇者や、他の実務を仕切っていたらしきもの達も、オオベは突然きえた。
　一ヶ月後に地球に帰ると言って、どこかに行ったと言っています。
　それに受付嬢も真贋判定で、嘘を言っていませんでした。」

　その時だ。
　ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ！
　城を揺らす振動がきた。
　国の北のモンスター地帯となった森から、光が発せられた。

　ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ！
　今度はらキノコ雲が発生して、光があふれる。

　ギャーーー！
　ワームデビルキングと言う、魔王が体液を飛び散らして、暴れている。
　ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ！

　また、キノコ雲が出てきて、魔王ワイバーンと言う、飛べば大地暗黒にすると言われるほどデカいワイバーンが吹っ飛んで行った。

　は？
　何が起こっている。
　チュガドーーーーーーン！

　更にデカいキノコ雲が発生した。
　モンスター地帯から、火の手が上がった。
　なんだ？あれは？ファイヤーウォールか？
　あんなデカいファイヤーウォールは、初めて見た。

　その頃　モンスター地帯
　旧エルフの森地帯では。

「ハーーロ　デクテラー！（地獄炎環爆波砲）」

　マジでオレは腹がたったから、修業の成果の実証も兼ねて撃ちまくる！
　
「ファイヤル　ヘル　ラビリンス！（炎獄極溶分解壁の迷路）」

　燃え盛る炎の壁が出来上がり、風の阻害結界と迷いの結界に対物結界を焼いて、炎の迷路が出来上がる。

　見えた！あれが世界樹か！

　それを中心に、嵐の結界が舞っている。
　
ハーーロ　デクテラー！（地獄炎環爆波砲）
ハーーロ　デクテラー！（地獄炎環爆波砲）
ハーーロ　デクテラー！（地獄炎環爆波砲）
（※デクテラー　地獄の溶岩の池の固有名詞）
　何発も撃って、周辺の風の結界を増幅する、増幅結界を破壊して行く。

　キノコ雲がいくつも出来るが知るか！
　誰に宣戦布告をしたのか！しっかりと教えてやる！
　今回の呪いを仕込んだエルフを叩いたら、次はレオラルド王国だ！

　マグマ魔法全開！圧縮！
　マグマ　ドーン！発射！

　ピカ！スゴゴゴゴゴゴゴゴゴ！
　まだ防御出来るのか！何発も撃ってやる！

　大体300発撃った。
　あ～、まだ魔力に余裕があるのと既に85%まで回復している。

　マグマ・カノン！
　ドーン！
　
　ガシャーーーーーン！
　やっと相手の結界を破壊出来たらしい。
　杖を持ったエルフ達が出てきた。およそ600人だ。
　
　ガン！ガン！ガン！
　あらかじめ、閉じ込め用に張ってあった結界に、風の刃が当たる。

　ハーーロ　デクテラー！（地獄炎環爆波砲）
　スゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ！
　ドーーーーーーーーーーーーン！
　
　キノコ雲が発生して、オレの結界に衝撃波がぶつかる。

　ん～。世界樹と言うデカい巨木の結界が急拡大して、奴らを守ったみたいだな。
　やはり、初級地獄火炎魔法では無理か。
　
「済まなかったな。初級魔法では宣戦布告の返礼にすらならなかったみたいだ。では返礼の正式な挨拶をさせてもらう。
　光よあつまれ！　メギドフレイムフォール！」

　太陽の光を虫眼鏡で集めるみたいに集めて、そこに火炎魔法を圧縮して火の玉を作り出し、更に光魔法で燃焼を加速させる。

　ドン！
　うん、やっとエルフ達を撃破した。
　
世界樹？
「待ってくれ！　なぜこんな事をする。先程の魔法は、どう見ても光の魔法！
　なぜ、光の者が襲う。」

「ふ～ん。あなたが世界樹か。なぜこちらに刃を向けた。その覚悟はあったのか知らないが、既に許可は取ってある！
　焼きをいれるか！」

世界樹？
「く、メーデー！メーデー！緊急事態！すぐに来てくれ！」

　ん？誰か呼んだ？
　天使が来たよ～。ほ～、この世界樹の呼びかけには耳を貸すのかよ。

天使？
「なんだコレは！この世界樹に触って滅ぼそうとは言語道断！どこの魔神だ！」

「単なる人だよ！　こんな事態になっているのに、風の女神のこの世界の破壊の共犯者が、ついにオレの婚約者の1人に呪いをかけようとする、宣戦布告をしてきたので挨拶に来たのだよ！
　既に別空間にあるオビーデルと言う所にいる、お前の始祖様からもろくでもないことをしたら、焼きを入れてくれって許可は出ている。
　制限は解除だ！
　人の鳴き叫びを無視して、［中層部の元担当者　デカンラー］の今回の横暴を助勢して、こんな所に共犯者の世界樹が求めるとすぐに来るとは、このどれかの逮捕状の関係者だな！

　覚悟しろや！
　リミッター解除！
　火炎氷結環溶地獄砲！」

天使？
「は？　貴様！よくもぬけぬけと…は？本物の逮捕状？　ま、まて！その！　本物の炎！逃げろー！
　緊急脱出！」

　逃げたな！　だが既にマークはつけたぞ！
　発射！

世界樹？
「いやーーーーー！助けてーー！」
　かなり、デカく厚い結界を張ったが、それを粉砕して、世界樹？に着弾…あ！ヤバイ！解除！

　ふ～、間に合った。
　そこには、先程の逃げた天使が縄で縛られて、恐らくその天使の上司が共に縛られて、師匠とつい最近あった方がいた。
　世界樹を指差すと、少女姿になり縛られて連れて天に行かれたよ。

　メールだ。
　え？そのエルフ達の面倒を見てくれって？
　ハイ。ナツと相談するか。