異世界勇者召喚失敗か？

第6章 日本防衛戦開始

第158話 あるダンジョンの魔王正体判明と、その後始末。

第158話　あるダンジョンの魔王正体判明と、その後始末。

　皆様は、ミスラル元鉱山ダンジョンを覚えているだろうか？（第７話初出）

　そう！ナツの分体（コピーフィギュア）が隠されていた場所であり、それを悪用したついでにその鉱山技師などを洗脳し、第７話では書かれていなかったが、ダンジョンを討伐できる程の実力者のＳ級冒険者を毒殺した魔王がいた。
（ダンジョンコアは、魔王としか言えないように改造もされていたので、当時のオオベはわからなかった。）
　
　そして、その魔王が鎖で縛られてここ、天界の取り調べ室にいた。

　土・水・火の女神である。
　コイツラは、オオベに加勢するどころか東京都内の飲み屋で、乱痴気騒ぎを起こしそして、念話でエルフと勇者国王をそそのかして、戦争を起こしていたので再逮捕されたのだ。
　そして、魔王討伐の加勢のためにと、停止していた取り調べが再開された。

　はい！そうです！このミスリル鉱山ダンジョンの魔王はコイツラでした！
　その時、（風の女神）は勇者国王を作るためにエルフと打ち合わせとかしていたので、関与はしていなかったもよう。
　そして、今ピーチやローズ達の戦闘に、風や他の精霊達の関与を止めさせて、エルフにずっとオオベに対する敵対を止めるように言っている状態なので、再逮捕はなかった。

　どうしよう～。
　天界の中層部の神々は、刑を軽くして釈放した途端にこれだから、まじで暗くなった。

　だが、出雲での会議でオオベは何も不平を言わないで、会議を進めた。
　そして、封印とかの報酬という形だが、実質的に報酬をもらうを捨てて、実の親が死んでいても生き返られせる、合法的な道を選んだ。
　そして、それなりの魔王討伐などの成績も上げている。

　ほ～っとする関係者。
　後は、日本国でも指名手配された［中層部の元担当者　デカンラー］逮捕と魔王討伐の調整である。
　
　捕まった4女神は中精霊に降格なのだが、他の世界の大精霊や大精霊に昇格間近の中精霊の人手不足ならぬ精霊手不足になっており、なかなか候補が見つからないのだ。
　ナツみたいに、中精霊だけど大精霊クラスの戦績を残すものなんて、レアなのだ。

　困ったな～。と悩む天界中層部。


　そのころ、問題を起こすだけ起こして逃げていた［中層部の元担当者　デカンラー］。
　六本木のある飲み屋に隠れていた。
　あの異世界勇者召喚失敗疑惑が出たあと、こっそりと、あの果蓮　杉名（かれん　すきな）達の記憶を消して、2人に勇者ジョブを付与したのだが、その１人のある奴の存在を隠していたのだ。

　地下に向かうデカンラー。
　そこには、ある男が水槽の中に［裏切り者］組の16代目　凶粗　爺露雨（クソ　ヤロウ）がいたのだ！

　誰？それ？
　は？あれってクソ召喚勇者　クソダ・カスゲロって言われていたやつで、本名は、躍荷　絶他州（やくに　たたず）で、その弟　クソニート勇者　躍荷　達火（やくに　たつか）だったのじゃないの？という方もいるだろう！

　だが、第19話にはコイツはいたのだ。デカンラーは、聖大教会帝国にコイツラを呼んだ時に、オオベを城から捨てたとか勇者スキルが使えない！なんて事を言い出した時に、万が一の為にこの男を確保して、改造していたのだ。

　こいつと、改造勇者である勇者国王を使ってしまえば、オオベはこちらの命令通りに言うことを聞くしかない！
　グヘヘヘ！
　賢いやつは、切り札をすぐに作るものだ！
　そして、この地球に潜伏しているのも、別の用意がいるからだ。
　
　そこには、完璧すぎるアイドル！アイドルロボットと呼ばれた（ユピる）のクローン体が100体あった。

デカンラー
「くくくくくく！
　用意は出来た。さて、誰をぶっ殺してこの小娘のクローン体に魂を入れようかな？」


　そして、デカンラーは勇者国王のいるはずのレオラルド王国に、改造した勇者　凶粗　爺露雨（クソ　ヤロウ）を送り込んだのだった。