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◆速さが必要でした
城門を目指し歩いている途中で酒屋店主のドラゴの様子が気になったのでリーサさんに話して立ち寄ってみる。
「ドラゴさ~んいますか?」
「あ、君は昨日の爆買いしたお坊ちゃん。」
「爆買いは合ってるけど、『お坊ちゃん』はやめてもらえます?」
「ははは、ごめんね。ケイン君でよかったかな。」
「はい、合ってます。それでドラゴさんは?」
「ああ、親方は潰れてるよ。夕べ冷蔵庫を運んでからは、中に入るだけのエールを冷やして、氷も作れるだけ作ってさ。後は言わなくても分かるだろ?」
「…ああ何となく分かるけど、それって俺のせいになるのかな?」
「くくく、まあ君のせいと言えばそうなんだろうけど、お酒のことで少年に言うのもアレだしね。」
「申し訳ありませんでした。次からは蒸留酒は渡さないようにしますね。」
「それはそれで困るというか、あれはあれで素晴らしいからね。量が少なかったから俺は一口しか飲めなかったけど、あれはいいものだよ。うん。」
「そうですか、じゃあお兄さんにはお詫びということでこれを。」
影から蒸留酒を一本取り出しお兄さんに差し出す。
「え、いいの?これ本当にもらっていいの?」
「ええ、一口だけじゃ物足りないでしょうし。お詫びの意味も込めて、どうぞ。」
「ふふふ、悪いね。じゃ遠慮なく。」
「じゃドラゴさんにお大事にとお伝えください。」
「ああ分かったよ。ありがとうね。」
酒屋を出て、城門を目指す。
「なあ、夕べ何をしたんだ?」
モニカさんに問われたので、リーサさんと一緒に道すがら昨日あったことを大まかに話す。
「それで店主が飲み潰れたという訳か。それはケインが十中八九悪いんじゃないのか?」
「それは飲み方を間違った大人の責任じゃないの?」
「チッチッチッ、分かってないね。酒飲みには通じない言い訳だな。」
イラッとするが話は分かる。
そりゃ美味い飲み方を聞いて試さない訳がない。
だけど限度があるんじゃないかなとモニカさんに言えば、「それは私に言っても同じだ。」とご尤もなことを言われる。
城門に着いたので三人で通り抜ける。
入る時と違って出る時には簡単なものだ。
まあ検査するべき手荷物もないのだから、当然と言えば当然か。
街道を歩きながら、モニカさんになぜバイクに興味を持ったのかを聞いてみる。
「あのな、目の前を結構な速さで通り抜けたんだぞ。気にするなと言う方がおかしいだろ?」
「それは分かるけど、なんで居場所と言うか出所まで探ろうとしたのさ。」
「そうだな、一つはバイクに乗りたかったというのがある。」
「それで?」
「作った奴に興味が湧いた。」
「それはまた何で?」
「私も作るのが好きでな。だが、バイクほどの物を作るまでは至らなかった。だから単純に作った奴に興味をもった。」
「それで実際に会ってどう思ったの?」
「正直に…」
「正直に?」
「『こんな奴が』だな。」
「『こんな奴』で悪かったね。」
「だが、車や列車にママチャリまでと幅広い乗り物をケインが作ったと聞いて、ケインに対する興味が強くなった。」
「すまんが渡すことは出来ない。」
リーサさんが後ろから覆い被さってくる。
「ふふふ、心配するな。他人の物には興味がない。それに私はケインが作る物に興味があるんだ。」
「それはどうも。」
「単なる乗り物だけじゃなく、ミシンにミキサーや洗濯機と多岐に渡る。私の故郷にも持って帰りたいが、遠すぎる。ならば私が作り方を学べば持ち帰るのは技術だけで済む。」
「ちょ、ちょっと待ってもらえるかな。話を聞くと俺の所に弟子入りする気なの?」
「そうだが、何か問題でもあるのか?」
「いや、そうじゃないけど。俺はそこまでじゃないよ。」
「何を言うか。私は昨日、ドワーフタウンを隅々までママチャリで見て回ったのだぞ。それこそ戻れなくなる所まで。」
「えっと、迷子になったの?」
「…違う、そうではない。戻れなくなっただけだ。」
「ふ~ん、そう。」
話しているうちに街道脇の空き地に着いた。
休憩している振りで周りから人の気配がなくなるのを待ち、茂みへと入る。
「じゃ、ここから工房へ戻るね。モニカさんは二度目だけど最初は説明もなしだったから、一回目も同じだね。」
「ああ、何の説明もなく髭面のお爺さんと対面させられて焦ったぞ。」
「ふふふ、それはごめんね。じゃ繋ぐよ。」
ゲートを工房へと繋いで一緒に潜って行く。
「お、戻って来たな。で、向こうで何をやらかした?」
「まあまあ、ちょっとは休ませてよ。」
「じゃあ、お茶を淹れますね。」
アンジェさんが席を立ちリーサさんがお手伝いにと一緒に準備する。
お茶の準備を済ませアンジェさん達が戻って来たのでお茶請けにと王都で買ったお菓子をテーブルに並べる。
「昼前だと言うのに。」
「なら、貴方はいらないのね。」
「そうは言うとらん。」
お茶を飲みながら、倉庫を襲って来た賊のことや、ついでに商業ギルドのギルド長やお姉さんが怪しいことも話してみた。
「やっぱり面倒なものを拾ってくるの~」
「俺が頼んでいる訳じゃないんだけどね。」
「まあ、それはいいが…他の土産はどうした?ワシにお菓子だけってことはないじゃろ、ん?」
「ここで出してもいいけど、どのくらい残るのかな?」
「構わん、アンジェにはワシから渡す。」
「あら、私の分は私が受け取るわよ。」
「じゃあ、後はお二人でって言うかガンボさんを忘れてるでしょ。なら、蒸溜所の倉庫に纏めて出しとくから好きにしてよ。いい?」
「ああ、それでええ。」
王都でのあれこれを話した後はみんなで昼食を取り、ついでにモニカさんにこれからを聞いてみる。
「それでモニカさんはどうするの?」
「どうするとは?」
「ん~具体的な目標かな。」
「目標か、例えば?」
「例えばって、俺に聞くかな?モニカさんのことでしょうに。」
「まあ参考までに、言ってみてくれ。」
「そうだね、バイクを追ってここまで来たんだから、バイクのライセンスを取るってのはどう?」
「あれには資格が必要なのか?」
「まあね、バイクと車は人が通る道を走るからね。そのためにここの領ではライセンス制にしているんだ。」
「それはどこで貰えるんだ?」
「今は、領都の教習所で乗り方を教えてもらって早ければ一週間くらいかな。」
「その領都までは、ママチャリで行けるのか?」
「行けないことはないけど、魔導列車の方が早いよ。」
「ああ、あの乗り物か分かった。行ってみよう。」
「じゃ、これを渡しとく。はい。」
「これは?」
「魔導列車の乗り放題券。これがあればどこまでも乗れるから。」
「どこまでもか、ありがとう。」
「それでライセンスを取ったら、その後はどうする?家に帰るの?」
「家は成人してから出たきりだな。そう言えば何年帰ってないんだろうな。」
「『な』って俺たちじゃ分からないよ。ちなみに何歳なの?」
「女性に歳を聞くのは関心しないが、ケインは特別だ。いいか、私は確か…三十六歳のはずだ。」
「『はず』なんだ。なら二十年くらい帰ってないってことなの?」
「言われてみればそのくらいのような気がする。」
「家族は気にしないの?」
「エルフやドワーフなら分かると思うが、長命の種族にはどうも時間的感覚が乏しいようでね。」
「一年も一日も一緒のように扱っているってことね。気長だね。」
「どうも。」
「褒めてはいないからね。それじゃ二つ目は里帰りにしようか。家は遠いの?」
「確か、王都に出るまでは数ヶ月掛かったような気がする。」
「そこもはっきりしないんだ。」
「あちこちとふらつきながらたどり着いたのでね。」
「それでも結構遠いってことだけは覚えているんだね。」
「ああ、遠いし山の中腹より上だった様な気がする。」
「じゃあそこに連れて行ってあげるよ。」
「はあ?さっきの話を聞いていたのか?数ヶ月単位だと言ったぞ。」
「それが?モニカさんはバイクを見たよね?」
「ああ。」
「車も見たよね?」
「ああ、見たぞ。」
「魔導列車も見た?」
「ああ、遠くからだが見た。だから、それが何なんだ?」
「なら、それ以上の物があっても不思議じゃないよね?」
「ああ、そうだな…ってあるのか?」
「まあ、それはその時にお披露目ってことで他言無用ってことでお願いね。」
「…それほどなのか?」
「「「それほどだ。」」」
「だが、ケインよいくらあれでも今の速さじゃ一日で辿り着けるか難しいぞ。」
「なら、新しく作ればいいじゃん。でしょ?忘れたのガンツさん。欲しければ作ればいいだけの話さ。」
「ほう、ケインにはあれを速くする手段があるんだな?」
「うん、ある程度はね。ガンツさんも気に入るはずだよ。」
「そうか、それは楽しみだな。くくく。」
「始まったなアンジェよ。」
「ええ、リーサさんそう見たいね。」
「何が始まったんだ?」
「あの二人がああ言う会話をしている時は、とんでもない物が出来上がるのよ。」
「ああ、モニカのせいでまた秘密が増えるな。」
「何で私のせいになるんだ?」
「それはお前の里が遠すぎるのが原因だからだ。」
「ん?それだけか。」
「それだけだ。遠いから速い乗り物が必要になるから、作るってそれだけの単純なことなんだけどな。」
「面倒な奴らだな。」
「ドラゴさ~んいますか?」
「あ、君は昨日の爆買いしたお坊ちゃん。」
「爆買いは合ってるけど、『お坊ちゃん』はやめてもらえます?」
「ははは、ごめんね。ケイン君でよかったかな。」
「はい、合ってます。それでドラゴさんは?」
「ああ、親方は潰れてるよ。夕べ冷蔵庫を運んでからは、中に入るだけのエールを冷やして、氷も作れるだけ作ってさ。後は言わなくても分かるだろ?」
「…ああ何となく分かるけど、それって俺のせいになるのかな?」
「くくく、まあ君のせいと言えばそうなんだろうけど、お酒のことで少年に言うのもアレだしね。」
「申し訳ありませんでした。次からは蒸留酒は渡さないようにしますね。」
「それはそれで困るというか、あれはあれで素晴らしいからね。量が少なかったから俺は一口しか飲めなかったけど、あれはいいものだよ。うん。」
「そうですか、じゃあお兄さんにはお詫びということでこれを。」
影から蒸留酒を一本取り出しお兄さんに差し出す。
「え、いいの?これ本当にもらっていいの?」
「ええ、一口だけじゃ物足りないでしょうし。お詫びの意味も込めて、どうぞ。」
「ふふふ、悪いね。じゃ遠慮なく。」
「じゃドラゴさんにお大事にとお伝えください。」
「ああ分かったよ。ありがとうね。」
酒屋を出て、城門を目指す。
「なあ、夕べ何をしたんだ?」
モニカさんに問われたので、リーサさんと一緒に道すがら昨日あったことを大まかに話す。
「それで店主が飲み潰れたという訳か。それはケインが十中八九悪いんじゃないのか?」
「それは飲み方を間違った大人の責任じゃないの?」
「チッチッチッ、分かってないね。酒飲みには通じない言い訳だな。」
イラッとするが話は分かる。
そりゃ美味い飲み方を聞いて試さない訳がない。
だけど限度があるんじゃないかなとモニカさんに言えば、「それは私に言っても同じだ。」とご尤もなことを言われる。
城門に着いたので三人で通り抜ける。
入る時と違って出る時には簡単なものだ。
まあ検査するべき手荷物もないのだから、当然と言えば当然か。
街道を歩きながら、モニカさんになぜバイクに興味を持ったのかを聞いてみる。
「あのな、目の前を結構な速さで通り抜けたんだぞ。気にするなと言う方がおかしいだろ?」
「それは分かるけど、なんで居場所と言うか出所まで探ろうとしたのさ。」
「そうだな、一つはバイクに乗りたかったというのがある。」
「それで?」
「作った奴に興味が湧いた。」
「それはまた何で?」
「私も作るのが好きでな。だが、バイクほどの物を作るまでは至らなかった。だから単純に作った奴に興味をもった。」
「それで実際に会ってどう思ったの?」
「正直に…」
「正直に?」
「『こんな奴が』だな。」
「『こんな奴』で悪かったね。」
「だが、車や列車にママチャリまでと幅広い乗り物をケインが作ったと聞いて、ケインに対する興味が強くなった。」
「すまんが渡すことは出来ない。」
リーサさんが後ろから覆い被さってくる。
「ふふふ、心配するな。他人の物には興味がない。それに私はケインが作る物に興味があるんだ。」
「それはどうも。」
「単なる乗り物だけじゃなく、ミシンにミキサーや洗濯機と多岐に渡る。私の故郷にも持って帰りたいが、遠すぎる。ならば私が作り方を学べば持ち帰るのは技術だけで済む。」
「ちょ、ちょっと待ってもらえるかな。話を聞くと俺の所に弟子入りする気なの?」
「そうだが、何か問題でもあるのか?」
「いや、そうじゃないけど。俺はそこまでじゃないよ。」
「何を言うか。私は昨日、ドワーフタウンを隅々までママチャリで見て回ったのだぞ。それこそ戻れなくなる所まで。」
「えっと、迷子になったの?」
「…違う、そうではない。戻れなくなっただけだ。」
「ふ~ん、そう。」
話しているうちに街道脇の空き地に着いた。
休憩している振りで周りから人の気配がなくなるのを待ち、茂みへと入る。
「じゃ、ここから工房へ戻るね。モニカさんは二度目だけど最初は説明もなしだったから、一回目も同じだね。」
「ああ、何の説明もなく髭面のお爺さんと対面させられて焦ったぞ。」
「ふふふ、それはごめんね。じゃ繋ぐよ。」
ゲートを工房へと繋いで一緒に潜って行く。
「お、戻って来たな。で、向こうで何をやらかした?」
「まあまあ、ちょっとは休ませてよ。」
「じゃあ、お茶を淹れますね。」
アンジェさんが席を立ちリーサさんがお手伝いにと一緒に準備する。
お茶の準備を済ませアンジェさん達が戻って来たのでお茶請けにと王都で買ったお菓子をテーブルに並べる。
「昼前だと言うのに。」
「なら、貴方はいらないのね。」
「そうは言うとらん。」
お茶を飲みながら、倉庫を襲って来た賊のことや、ついでに商業ギルドのギルド長やお姉さんが怪しいことも話してみた。
「やっぱり面倒なものを拾ってくるの~」
「俺が頼んでいる訳じゃないんだけどね。」
「まあ、それはいいが…他の土産はどうした?ワシにお菓子だけってことはないじゃろ、ん?」
「ここで出してもいいけど、どのくらい残るのかな?」
「構わん、アンジェにはワシから渡す。」
「あら、私の分は私が受け取るわよ。」
「じゃあ、後はお二人でって言うかガンボさんを忘れてるでしょ。なら、蒸溜所の倉庫に纏めて出しとくから好きにしてよ。いい?」
「ああ、それでええ。」
王都でのあれこれを話した後はみんなで昼食を取り、ついでにモニカさんにこれからを聞いてみる。
「それでモニカさんはどうするの?」
「どうするとは?」
「ん~具体的な目標かな。」
「目標か、例えば?」
「例えばって、俺に聞くかな?モニカさんのことでしょうに。」
「まあ参考までに、言ってみてくれ。」
「そうだね、バイクを追ってここまで来たんだから、バイクのライセンスを取るってのはどう?」
「あれには資格が必要なのか?」
「まあね、バイクと車は人が通る道を走るからね。そのためにここの領ではライセンス制にしているんだ。」
「それはどこで貰えるんだ?」
「今は、領都の教習所で乗り方を教えてもらって早ければ一週間くらいかな。」
「その領都までは、ママチャリで行けるのか?」
「行けないことはないけど、魔導列車の方が早いよ。」
「ああ、あの乗り物か分かった。行ってみよう。」
「じゃ、これを渡しとく。はい。」
「これは?」
「魔導列車の乗り放題券。これがあればどこまでも乗れるから。」
「どこまでもか、ありがとう。」
「それでライセンスを取ったら、その後はどうする?家に帰るの?」
「家は成人してから出たきりだな。そう言えば何年帰ってないんだろうな。」
「『な』って俺たちじゃ分からないよ。ちなみに何歳なの?」
「女性に歳を聞くのは関心しないが、ケインは特別だ。いいか、私は確か…三十六歳のはずだ。」
「『はず』なんだ。なら二十年くらい帰ってないってことなの?」
「言われてみればそのくらいのような気がする。」
「家族は気にしないの?」
「エルフやドワーフなら分かると思うが、長命の種族にはどうも時間的感覚が乏しいようでね。」
「一年も一日も一緒のように扱っているってことね。気長だね。」
「どうも。」
「褒めてはいないからね。それじゃ二つ目は里帰りにしようか。家は遠いの?」
「確か、王都に出るまでは数ヶ月掛かったような気がする。」
「そこもはっきりしないんだ。」
「あちこちとふらつきながらたどり着いたのでね。」
「それでも結構遠いってことだけは覚えているんだね。」
「ああ、遠いし山の中腹より上だった様な気がする。」
「じゃあそこに連れて行ってあげるよ。」
「はあ?さっきの話を聞いていたのか?数ヶ月単位だと言ったぞ。」
「それが?モニカさんはバイクを見たよね?」
「ああ。」
「車も見たよね?」
「ああ、見たぞ。」
「魔導列車も見た?」
「ああ、遠くからだが見た。だから、それが何なんだ?」
「なら、それ以上の物があっても不思議じゃないよね?」
「ああ、そうだな…ってあるのか?」
「まあ、それはその時にお披露目ってことで他言無用ってことでお願いね。」
「…それほどなのか?」
「「「それほどだ。」」」
「だが、ケインよいくらあれでも今の速さじゃ一日で辿り着けるか難しいぞ。」
「なら、新しく作ればいいじゃん。でしょ?忘れたのガンツさん。欲しければ作ればいいだけの話さ。」
「ほう、ケインにはあれを速くする手段があるんだな?」
「うん、ある程度はね。ガンツさんも気に入るはずだよ。」
「そうか、それは楽しみだな。くくく。」
「始まったなアンジェよ。」
「ええ、リーサさんそう見たいね。」
「何が始まったんだ?」
「あの二人がああ言う会話をしている時は、とんでもない物が出来上がるのよ。」
「ああ、モニカのせいでまた秘密が増えるな。」
「何で私のせいになるんだ?」
「それはお前の里が遠すぎるのが原因だからだ。」
「ん?それだけか。」
「それだけだ。遠いから速い乗り物が必要になるから、作るってそれだけの単純なことなんだけどな。」
「面倒な奴らだな。」
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しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。