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◆取っ払いすぎました
なぜかガンツさんとのデザイン勝負になったので、普通にデザインを考えてみる。
「ジェットエンジンと言えば、まず思い付くのは戦闘機にジャンボにプライベートジェットの形が基本的な所かな。趣味的な戦闘機の形状は後からじっくり考えるとして、ジャンボは大き過ぎるからプライベートジェットだよな。」
形としては前世でセレブが好んで乗っている細身のも好きだが、某国産メーカーの小型ジェットも捨て難いなとか、思いつつ出来たのは小型ジェットを元に細部をいじっただけのモロパクリなデザインになった。
「よし、これで模型を作って風洞実験してみるかな。」
模型を土魔法で用意して風洞実験室に入る。
風洞の中に模型を固定する台を用意し、その上に模型を設置する。
「こうやってみると、なかなかいいじゃない。でも、これだけだと面白くないな。」
固定台に載せた模型を上下左右に向きを変えられるように変更し、風の当たり具合を検証出来るようにしてみる。
「これでよし!なら、早速試してみますか。」
「おい、ケイン。ワシのも出来たぞ。って何じゃお披露目前に確認するのか?」
「あ、ガンツさん。もう出来たの。じゃちょっと待ってて。『ポチッ』とな。」
風洞のファンが回り出し模型に風が当たる。
「ここまでは順調と。じゃもう少し強くして…どうだ?」
出力を徐々に上げていき模型の空気抵抗を確認する。
「おお、これでも問題ないみたい。一応は成功かな。じゃ、前後左右に動かして確認してみるか。先ずは上向きにして…どうだ?おお、このまま飛び立ちそうなくらいだ、台が不安になるな。じゃ、下向きは?おお、今度はめり込みそうなくらいになってる。受け流し方としては大丈夫と。じゃ、ここまではいいかな。」
風洞内の模型を取り外しガンツさんと話す。
「どう、ガンツさんも試してみる?」
「おお、じゃこれを頼むわ。」と渡されたのは、言うなれば『ペンシルロケット』の様な一本の棒だった。
「えっとガンツさん?棒じゃなく模型は?」
「何言うとる?それがそうじゃが。」
「それ?」
「それ。」
「どれ?」
「それ。」
「だから、どれなの?」
「じゃから、それだ!手に持っているそれだ!」
「え?コレ?」
「そうじゃ。なかなかじゃろ。ふふん。」
「いや、これってどうやって飛ぶの?」
「飛ぶのは反重力があるから、飛ぶ分には問題ないじゃろ。じゃから推進力を思いっきり使えるように空気抵抗を減らしてシンプルにしたら、こうなった。」
「いやいや、旋回とかあるじゃない。どうやって?」
「あ、それもそうじゃの。じゃ、ちょっと待ってろ。…ほら、これでどうじゃ?」
ペンシルロケットに主翼が追加されたけど、見た目は『サ○ダ○バ○ド一号』だった。
そりゃ速さは出るけど、これは目的まで一直線な形だし。
そんな現場までの速さを求める救助隊ではないから、ここまで削ぎ落とす必要もないんだけどなあ。
「まあガンツさんが満足するなら、いいか。」
風洞内の台に固定しガンツさんの所に戻る。
「じゃ、ガンツさん動かして。」
「お?ワシがするのか?」
「そりゃ作った人がするのが問題ないでしょ。さあ早く。」
「じゃあ、行くか。『ポチッ』と」
風洞内の模型に風が当たる。
「ほら見ろ!これが究極の形じゃ!何の抵抗もなく突き進む美しい姿じゃ!」
「まあね、それは認めるけどさ格好良さはどこいったの?」
「へ?格好いいじゃろ?」
「だって見た目は棒じゃん。格好良さはゼロだね。」
「ぐぬぬ、そう言われると…」
ちょっとイタズラじゃないが、ガンツさんに模型を上向きにするように言ってみる。
「上向きだな、こんなもんか?」
模型が上向きになる。
すると『パキッ』と音がした気がする。
「ガンツさん、何か音がしなかった?」
「そうか、ワシには聞こえんかったが?」
「いやいや聞こえたって、止めた方がいいって。」
「うるさいのぉ。大丈夫じゃ言うとる。なら、今度は下向きじゃな。」
模型を下向きにすると『バキッ』と大きめの音がしたと思ったら、模型が半分に折れてしまった。
「ほら~やっぱり、さっきの音は亀裂が入った音だったんだよ。」
「何でじゃ、何が起こった?」
「ガンツさん、多分長過ぎたんだよ。」
「長過ぎだと?そんなのが理由なのか。」
「今は台に固定しているからね。棒は長いと折れやすいでしょ?この棒の先端と終端に負荷が掛かってポキンと折れたみたいね。」
「棒じゃない…」
「え?」
「これは棒じゃないんじゃ!ジェットスティック一号じゃ!」
「(スティックって自分で『棒』って言ってるじゃん。しかも一号って二号は?)はいはい、じゃこのスティックが折れた原因は長さってことでいい?」
「ああ、じゃ次はこれで行く!」
「え?二つ目があるの?」
「何言うとるんじゃ。AプランがダメならBプランを用意しておくのは当然じゃろ。」
「(まさかのZプランまでありそう)じゃこの棒は外すから、次のを貸して。」
「ふん、この棒はダメじゃったか。次はこれじゃ!」と渡されたのは玉でした。
「ガンツさん、ボール遊びは後でいいでしょ?模型は?」
「それじゃ。」
「それって、これ?」
「そうじゃ。」
「これって単なる玉じゃん、手抜きすぎ!それにまた主翼がないし、ガンツさん主翼がないと旋回出来ないから、この玉に羽をブッ刺して。」
「玉じゃない!ジェットボール三号じゃ!」
「って玉って言ってるじゃん。ってかもう三号なの?前のはどこ?」
「二号までは、廃棄じゃ。」
「廃棄って、三号までの推移が知りたいよ。」
「ほれ、主翼は付けたぞ。さあ、やってくれ。」
「まあいいけどさ。」
模型をセットし風洞のファンを回す。
「これ固定が難しい…っと、これでいいかな。じゃ回して。」
「よし、行くぞ。」
ファンが回り風が模型に当たり、回転する。
「「回転?」」
ファンを止めて、確認するが固定が甘かったらしい。
「ガンツさん、これはやめよう。」
「そうじゃなこの玉はダメじゃ。ならばとっておきのCプランじゃ。」
『ドドン!』と効果音が聞こえてきそうな迫力で、出して来たのは思いっ切り飛行機だった。
「これまでのに比べたら、まともに見える。」
「失礼じゃな。じゃが今までのは既成概念を取っ払おうと模索した結果じゃが取っ払いすぎた。基本に戻っての正解コースじゃ。」
「ジェットエンジンと言えば、まず思い付くのは戦闘機にジャンボにプライベートジェットの形が基本的な所かな。趣味的な戦闘機の形状は後からじっくり考えるとして、ジャンボは大き過ぎるからプライベートジェットだよな。」
形としては前世でセレブが好んで乗っている細身のも好きだが、某国産メーカーの小型ジェットも捨て難いなとか、思いつつ出来たのは小型ジェットを元に細部をいじっただけのモロパクリなデザインになった。
「よし、これで模型を作って風洞実験してみるかな。」
模型を土魔法で用意して風洞実験室に入る。
風洞の中に模型を固定する台を用意し、その上に模型を設置する。
「こうやってみると、なかなかいいじゃない。でも、これだけだと面白くないな。」
固定台に載せた模型を上下左右に向きを変えられるように変更し、風の当たり具合を検証出来るようにしてみる。
「これでよし!なら、早速試してみますか。」
「おい、ケイン。ワシのも出来たぞ。って何じゃお披露目前に確認するのか?」
「あ、ガンツさん。もう出来たの。じゃちょっと待ってて。『ポチッ』とな。」
風洞のファンが回り出し模型に風が当たる。
「ここまでは順調と。じゃもう少し強くして…どうだ?」
出力を徐々に上げていき模型の空気抵抗を確認する。
「おお、これでも問題ないみたい。一応は成功かな。じゃ、前後左右に動かして確認してみるか。先ずは上向きにして…どうだ?おお、このまま飛び立ちそうなくらいだ、台が不安になるな。じゃ、下向きは?おお、今度はめり込みそうなくらいになってる。受け流し方としては大丈夫と。じゃ、ここまではいいかな。」
風洞内の模型を取り外しガンツさんと話す。
「どう、ガンツさんも試してみる?」
「おお、じゃこれを頼むわ。」と渡されたのは、言うなれば『ペンシルロケット』の様な一本の棒だった。
「えっとガンツさん?棒じゃなく模型は?」
「何言うとる?それがそうじゃが。」
「それ?」
「それ。」
「どれ?」
「それ。」
「だから、どれなの?」
「じゃから、それだ!手に持っているそれだ!」
「え?コレ?」
「そうじゃ。なかなかじゃろ。ふふん。」
「いや、これってどうやって飛ぶの?」
「飛ぶのは反重力があるから、飛ぶ分には問題ないじゃろ。じゃから推進力を思いっきり使えるように空気抵抗を減らしてシンプルにしたら、こうなった。」
「いやいや、旋回とかあるじゃない。どうやって?」
「あ、それもそうじゃの。じゃ、ちょっと待ってろ。…ほら、これでどうじゃ?」
ペンシルロケットに主翼が追加されたけど、見た目は『サ○ダ○バ○ド一号』だった。
そりゃ速さは出るけど、これは目的まで一直線な形だし。
そんな現場までの速さを求める救助隊ではないから、ここまで削ぎ落とす必要もないんだけどなあ。
「まあガンツさんが満足するなら、いいか。」
風洞内の台に固定しガンツさんの所に戻る。
「じゃ、ガンツさん動かして。」
「お?ワシがするのか?」
「そりゃ作った人がするのが問題ないでしょ。さあ早く。」
「じゃあ、行くか。『ポチッ』と」
風洞内の模型に風が当たる。
「ほら見ろ!これが究極の形じゃ!何の抵抗もなく突き進む美しい姿じゃ!」
「まあね、それは認めるけどさ格好良さはどこいったの?」
「へ?格好いいじゃろ?」
「だって見た目は棒じゃん。格好良さはゼロだね。」
「ぐぬぬ、そう言われると…」
ちょっとイタズラじゃないが、ガンツさんに模型を上向きにするように言ってみる。
「上向きだな、こんなもんか?」
模型が上向きになる。
すると『パキッ』と音がした気がする。
「ガンツさん、何か音がしなかった?」
「そうか、ワシには聞こえんかったが?」
「いやいや聞こえたって、止めた方がいいって。」
「うるさいのぉ。大丈夫じゃ言うとる。なら、今度は下向きじゃな。」
模型を下向きにすると『バキッ』と大きめの音がしたと思ったら、模型が半分に折れてしまった。
「ほら~やっぱり、さっきの音は亀裂が入った音だったんだよ。」
「何でじゃ、何が起こった?」
「ガンツさん、多分長過ぎたんだよ。」
「長過ぎだと?そんなのが理由なのか。」
「今は台に固定しているからね。棒は長いと折れやすいでしょ?この棒の先端と終端に負荷が掛かってポキンと折れたみたいね。」
「棒じゃない…」
「え?」
「これは棒じゃないんじゃ!ジェットスティック一号じゃ!」
「(スティックって自分で『棒』って言ってるじゃん。しかも一号って二号は?)はいはい、じゃこのスティックが折れた原因は長さってことでいい?」
「ああ、じゃ次はこれで行く!」
「え?二つ目があるの?」
「何言うとるんじゃ。AプランがダメならBプランを用意しておくのは当然じゃろ。」
「(まさかのZプランまでありそう)じゃこの棒は外すから、次のを貸して。」
「ふん、この棒はダメじゃったか。次はこれじゃ!」と渡されたのは玉でした。
「ガンツさん、ボール遊びは後でいいでしょ?模型は?」
「それじゃ。」
「それって、これ?」
「そうじゃ。」
「これって単なる玉じゃん、手抜きすぎ!それにまた主翼がないし、ガンツさん主翼がないと旋回出来ないから、この玉に羽をブッ刺して。」
「玉じゃない!ジェットボール三号じゃ!」
「って玉って言ってるじゃん。ってかもう三号なの?前のはどこ?」
「二号までは、廃棄じゃ。」
「廃棄って、三号までの推移が知りたいよ。」
「ほれ、主翼は付けたぞ。さあ、やってくれ。」
「まあいいけどさ。」
模型をセットし風洞のファンを回す。
「これ固定が難しい…っと、これでいいかな。じゃ回して。」
「よし、行くぞ。」
ファンが回り風が模型に当たり、回転する。
「「回転?」」
ファンを止めて、確認するが固定が甘かったらしい。
「ガンツさん、これはやめよう。」
「そうじゃなこの玉はダメじゃ。ならばとっておきのCプランじゃ。」
『ドドン!』と効果音が聞こえてきそうな迫力で、出して来たのは思いっ切り飛行機だった。
「これまでのに比べたら、まともに見える。」
「失礼じゃな。じゃが今までのは既成概念を取っ払おうと模索した結果じゃが取っ払いすぎた。基本に戻っての正解コースじゃ。」
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※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。