文字の大きさ
大
中
小
191 / 468
連載
◆飼うことになりました
ブレスレットの登録を終え、マサオとマリー様が戯れている所に戻るとマリー様はマサオにもたれて眠っていた。
「あらま~どうしましょうね~」
リリスさんが困ったような可愛いものを見られて嬉しいような、そんな表情をしていた。
「折角だし一枚だけ」
カメラを取り出しマリー様とマサオを被写体に収める。
そこへセバス様が現れ、デューク様の元へ案内すると言い着いて行こうとしたらセバス様が、あのお方もご一緒にと言う。
「え~と、『あのお方』とは?」
「失礼しました。何とお呼びすればいいのか分からなかったもので。旦那様がそのお連れの方もご一緒にと申しています」
「分かりました。マサオ」
呼ばれたマサオが立った瞬間にマリー様が滑り落ちたのをリリスさんが、すかさずキャッチしてくれたので怪我はないはずだ。
「マサオ、ああいう時にはゆっくりな」
マサオが口に出さずにゆっくり頷く。
「やはり、会話出来ると言うのは本当のようですね」
「それはデューク様の前で話させて頂きますので」
「そうでしたね。では、こちらへ」
セバス様の後を着いて行き、通い慣れてしまった執務室の扉をセバス様が軽くノックすると『入れ』とデューク様の短い返事が聞こえた。
「失礼します」
セバス様が執務室の扉を開けて、案内されるままソファへと座るとデューク様が執務机から立ち上がり、対面に腰掛ける。
「それで、説明してもらえるのだろうな。ケインよ」
「ええ、本人からですが」
「本人か。本当に話すのか? その犬が」
「ええ、マサオ。もういいぞ。この部屋の中なら自由に話してもいいから」
『ぷはぁ喋らずに黙っているのも疲れるな。で、このおっさんは誰なんだ』
「お、おっさん……」
「旦那様、今は耐えて下さい」
セバス様がデューク様を抑えている間にマサオに言い聞かせておく。
「マサオ、この方は一応、ここの領主様だ。お前を傷付けることは出来ないが、ここへの出入りを制限するくらいの力はあるんだから、もう少し口の聞き方を気にした方がいいよ」
『そうだな。分かった。すまなかったな、おっさん』
「ま、また『おっさん』と言うか。それよりケイン、お前まで私を軽く見ていないか。一応とは何だ。一応とは」
「今はそれよりもマサオのことですよね」
「ぐっ、ま、まあいい、この件はちゃんとハッキリさせるからな! それでマサオとやら。お主は何の目的でここへ来たんだ?」
『俺は向こうの山の中で暮らしていたんだが、少し前から麓の方が騒がしくなったから少しだけ気にしてはいたんだ。そしたら、その中に知り合いの気配を感じたんだ。それでその気配の持ち主が懐かしくなり会いたくなって山を下りてケインの前に現れたって訳だ』
「ほう、なるほど知り合いか。その知り合いってのには会えたのか?」
『ああ、ケインのお陰で会えはしたが、まだちゃんと話せてはいないんだ。だから、そいつと話せるまでは、ケインにお世話になろうと思ってな』
「そうか、それで差し支えなければでいいんだが、その知り合いってのは人か?」
『今は人の形をしているな』
「ん? 『今は人の形』? それはどういうことか聞いても?」
『簡単なことだ。そいつが人化して、ケインのいる街に住んでいるからな』
「ほう人化ねぇ~俺は初耳だが。ケイン、説明は出来るのか?」
「あれ? デューク様には会わせていませんでしたか」
「俺は会ってないだろ?」
「でも、竜人の里には行きましたよね」
「ああ、行ったな。待て! 竜人が関係するのか? なら、その人化しているってのは……まさか」
「想像の通りだと思いますけど、一応答えると竜ですね」
「ハァ~竜だと! お前、何を言っているのか分かっているのか!」
「何って、事実ですけど?」
「ったく、お前な~竜だぞ。もう何年、何十年、いやもっとだな。それくらい長い間確認されたことはないんだぞ。そんなことを信じろと言うのか」
「だってさ、マサオ」
『竜が御伽噺のレベルなら俺はどのくらいのレベルなんだろうな』
「あ、そういやそうだった。初っ端からやらかしてくれるから忘れていたわ。そうなるとお主の存在も同じレベルなのか?」
『それはどうだろうな。くくく……』
そんな勿体つけるマサオの後頭部をハリセンで『スパ~ン』と叩く。
「いいから、ちゃんと自分の口で言いなよ!」
『痛~な、もう分かったよ。俺はフェンリルだ。あっちの山奥に住んでいた』
「フェ、フェンリルだと! ふ、嘘だな。フェンリルならこんなに小さいはずがない。これは大方ケインの魔法か腹話術の類なんだろう。な、頼むからそう言ってくれ」
ちらりと執務室の中を見渡し、マサオが元の姿になっても問題なさそうだったので、マサオに言う。
「マサオ、元の大きさになって」
『おう』
マサオが白い煙に包まれ、その煙が大きく広がる。
やがて、その煙が晴れた所には大型犬の姿はなく五メートルの大きさに戻ったマサオがいた。
「窮屈だろうけど、ちょっとだけ待っててね」
『俺は良いが、そのおっさんはどうすんだ?』
マサオが言うようにおっさんことデューク様はソファに座ったまま、気絶していた。
セバス様はと言うと、『分かっております』と、さも当たり前の様にマサオの姿に動じることなく気付用の水をグラスに注ぎデューク様の介抱へと向かう。
『なあ、これって俺のせいじゃないよな?』
「違うとは言えないけど、責任はないかな」
『まあ、それならいいか』
セバス様の介抱で意識を戻したデューク様が大きな姿のままのマサオを見て、また気を失いかけたが、セバス様の手助けもあり何とか意識を保てていた。
「それで、信じてもらえました?」
「信じる。信じるから、元の大きさに戻ってくれ。心が休まらん」
「これが元の大きさなんですけど?」
「ケイン、意地悪を言うな。せめて大型犬の大きさに戻ってくれと言っているんだ」
「だって、マサオ」
『ああ、正直窮屈だったから助かるよ』
また白い煙に覆われ、その煙が腫れると大型犬の大きさに戻ったマサオがいた。
「ありがとうマサオ殿」
「じゃあ、マサオはこのままでいいの?」
「いや、ダメだ」
「え~何でダメなの。ちゃんと大型犬の大きさにしたでしょ」
「まあ、正体がフェンリルと分かっているのが俺達だけだとしても、そのまま何もなしに街中を通行させる訳にはいかないと言うことだ。出来れば首輪をしてもらって、ケインが飼い主であることを証明する必要がある」
「何だ、そんなことですか。なら、マサオは山に帰るから必要ないですね」
『いや、俺は帰らんぞ。しばらくはケインに世話になるからな』
「え~冗談でしょ。それに首輪もしなきゃいけないんだよ。野生の生き物としてそれはどうなのよ」
『何、世話になる間だけなら、大して気にはならん。それくらいで面倒を見て貰えるのなら、安いもんだ』
「プライドは~フェンリルとしてのプライドはないの?」
『そんな物で腹は膨れん。そういうことで頼むぞ』
そう言ってマサオは右前足を俺の肩に乗せる。
「マジかよ~」
『マジだ。よろしくな』
「あらま~どうしましょうね~」
リリスさんが困ったような可愛いものを見られて嬉しいような、そんな表情をしていた。
「折角だし一枚だけ」
カメラを取り出しマリー様とマサオを被写体に収める。
そこへセバス様が現れ、デューク様の元へ案内すると言い着いて行こうとしたらセバス様が、あのお方もご一緒にと言う。
「え~と、『あのお方』とは?」
「失礼しました。何とお呼びすればいいのか分からなかったもので。旦那様がそのお連れの方もご一緒にと申しています」
「分かりました。マサオ」
呼ばれたマサオが立った瞬間にマリー様が滑り落ちたのをリリスさんが、すかさずキャッチしてくれたので怪我はないはずだ。
「マサオ、ああいう時にはゆっくりな」
マサオが口に出さずにゆっくり頷く。
「やはり、会話出来ると言うのは本当のようですね」
「それはデューク様の前で話させて頂きますので」
「そうでしたね。では、こちらへ」
セバス様の後を着いて行き、通い慣れてしまった執務室の扉をセバス様が軽くノックすると『入れ』とデューク様の短い返事が聞こえた。
「失礼します」
セバス様が執務室の扉を開けて、案内されるままソファへと座るとデューク様が執務机から立ち上がり、対面に腰掛ける。
「それで、説明してもらえるのだろうな。ケインよ」
「ええ、本人からですが」
「本人か。本当に話すのか? その犬が」
「ええ、マサオ。もういいぞ。この部屋の中なら自由に話してもいいから」
『ぷはぁ喋らずに黙っているのも疲れるな。で、このおっさんは誰なんだ』
「お、おっさん……」
「旦那様、今は耐えて下さい」
セバス様がデューク様を抑えている間にマサオに言い聞かせておく。
「マサオ、この方は一応、ここの領主様だ。お前を傷付けることは出来ないが、ここへの出入りを制限するくらいの力はあるんだから、もう少し口の聞き方を気にした方がいいよ」
『そうだな。分かった。すまなかったな、おっさん』
「ま、また『おっさん』と言うか。それよりケイン、お前まで私を軽く見ていないか。一応とは何だ。一応とは」
「今はそれよりもマサオのことですよね」
「ぐっ、ま、まあいい、この件はちゃんとハッキリさせるからな! それでマサオとやら。お主は何の目的でここへ来たんだ?」
『俺は向こうの山の中で暮らしていたんだが、少し前から麓の方が騒がしくなったから少しだけ気にしてはいたんだ。そしたら、その中に知り合いの気配を感じたんだ。それでその気配の持ち主が懐かしくなり会いたくなって山を下りてケインの前に現れたって訳だ』
「ほう、なるほど知り合いか。その知り合いってのには会えたのか?」
『ああ、ケインのお陰で会えはしたが、まだちゃんと話せてはいないんだ。だから、そいつと話せるまでは、ケインにお世話になろうと思ってな』
「そうか、それで差し支えなければでいいんだが、その知り合いってのは人か?」
『今は人の形をしているな』
「ん? 『今は人の形』? それはどういうことか聞いても?」
『簡単なことだ。そいつが人化して、ケインのいる街に住んでいるからな』
「ほう人化ねぇ~俺は初耳だが。ケイン、説明は出来るのか?」
「あれ? デューク様には会わせていませんでしたか」
「俺は会ってないだろ?」
「でも、竜人の里には行きましたよね」
「ああ、行ったな。待て! 竜人が関係するのか? なら、その人化しているってのは……まさか」
「想像の通りだと思いますけど、一応答えると竜ですね」
「ハァ~竜だと! お前、何を言っているのか分かっているのか!」
「何って、事実ですけど?」
「ったく、お前な~竜だぞ。もう何年、何十年、いやもっとだな。それくらい長い間確認されたことはないんだぞ。そんなことを信じろと言うのか」
「だってさ、マサオ」
『竜が御伽噺のレベルなら俺はどのくらいのレベルなんだろうな』
「あ、そういやそうだった。初っ端からやらかしてくれるから忘れていたわ。そうなるとお主の存在も同じレベルなのか?」
『それはどうだろうな。くくく……』
そんな勿体つけるマサオの後頭部をハリセンで『スパ~ン』と叩く。
「いいから、ちゃんと自分の口で言いなよ!」
『痛~な、もう分かったよ。俺はフェンリルだ。あっちの山奥に住んでいた』
「フェ、フェンリルだと! ふ、嘘だな。フェンリルならこんなに小さいはずがない。これは大方ケインの魔法か腹話術の類なんだろう。な、頼むからそう言ってくれ」
ちらりと執務室の中を見渡し、マサオが元の姿になっても問題なさそうだったので、マサオに言う。
「マサオ、元の大きさになって」
『おう』
マサオが白い煙に包まれ、その煙が大きく広がる。
やがて、その煙が晴れた所には大型犬の姿はなく五メートルの大きさに戻ったマサオがいた。
「窮屈だろうけど、ちょっとだけ待っててね」
『俺は良いが、そのおっさんはどうすんだ?』
マサオが言うようにおっさんことデューク様はソファに座ったまま、気絶していた。
セバス様はと言うと、『分かっております』と、さも当たり前の様にマサオの姿に動じることなく気付用の水をグラスに注ぎデューク様の介抱へと向かう。
『なあ、これって俺のせいじゃないよな?』
「違うとは言えないけど、責任はないかな」
『まあ、それならいいか』
セバス様の介抱で意識を戻したデューク様が大きな姿のままのマサオを見て、また気を失いかけたが、セバス様の手助けもあり何とか意識を保てていた。
「それで、信じてもらえました?」
「信じる。信じるから、元の大きさに戻ってくれ。心が休まらん」
「これが元の大きさなんですけど?」
「ケイン、意地悪を言うな。せめて大型犬の大きさに戻ってくれと言っているんだ」
「だって、マサオ」
『ああ、正直窮屈だったから助かるよ』
また白い煙に覆われ、その煙が腫れると大型犬の大きさに戻ったマサオがいた。
「ありがとうマサオ殿」
「じゃあ、マサオはこのままでいいの?」
「いや、ダメだ」
「え~何でダメなの。ちゃんと大型犬の大きさにしたでしょ」
「まあ、正体がフェンリルと分かっているのが俺達だけだとしても、そのまま何もなしに街中を通行させる訳にはいかないと言うことだ。出来れば首輪をしてもらって、ケインが飼い主であることを証明する必要がある」
「何だ、そんなことですか。なら、マサオは山に帰るから必要ないですね」
『いや、俺は帰らんぞ。しばらくはケインに世話になるからな』
「え~冗談でしょ。それに首輪もしなきゃいけないんだよ。野生の生き物としてそれはどうなのよ」
『何、世話になる間だけなら、大して気にはならん。それくらいで面倒を見て貰えるのなら、安いもんだ』
「プライドは~フェンリルとしてのプライドはないの?」
『そんな物で腹は膨れん。そういうことで頼むぞ』
そう言ってマサオは右前足を俺の肩に乗せる。
「マジかよ~」
『マジだ。よろしくな』
感想 254
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
真の皇帝は俺です ~面倒だから幼なじみに帝位を任せていたら、婚約者に捨てられました。正体を明かしたら全員後悔してももう遅い~
由香皇帝の仕事が面倒だったレインは、信頼する幼なじみアレクシスに表向きの皇帝を任せ、自身は陰から帝国を支えていた。
だがある日、婚約者エミリアは「権力も将来性もない」と彼を見限り婚約破棄を宣言する。
しかし彼女は知らなかった。
帝国を動かしていた真の支配者が誰なのかを。
これは全てを持ちながら隠していた男と、見るべきものを見失った者たちの後悔の物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~
ヒミヤデリュージョン帝国辺境でただ静かに生き延びたいだけの少年・ヴァン。
彼に正義感はない。あるのは、母が遺したノートに記された、物理法則を応用した「高圧魔力」の理論と、徹底した費用対効果至上主義だけだ。
敵国三千の精鋭が灰燼城に迫る絶望的状況。ヴァンは剣を振るわず、心理戦と補給線攪乱だけで、たった三日で敵軍を撤退させる。
この効率的すぎる勝利は帝国の中枢に届き、彼は最高峰の帝国軍事学院への招待状を手に入れる。
「英雄になりたいわけじゃない。ただ、母の死の真相と父の秘密を知るため、生き残らなきゃならないだけだ」
無口最強の仮面メイド・シンカク、命を取引に差し出した狼耳少女・アイリ。彼は常にコスパの高い道を選び、母の遺したノートの謎、そして生まれて一度も会ったことのない父・帝国大元帥のいる帝都の闇へと踏み込んでいく。
正義も英雄も、損をするなら意味がない。合理主義が英雄譚を侵食していく、反英雄ミリタリー学園ファンタジー。
転生幼女のチートな悠々自適生活 伝統魔法を使っていたら賢者になっちゃいました
犬社護この度、書籍化が決定しました!
イラスト担当は、えすけー様です。
5月13日刊行予定です。
あらすじ
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中に呆然と佇んでいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出したのだ。前世、日本伝統が子供の頃から大好きで、小中高大共に伝統に関わるクラブや学部に入り、卒業後はお世話になった大学教授の秘書となり、伝統のために毎日走り回っていたが、旅先の講演の合間、教授と2人で歩道を歩いていると、暴走車が突っ込んできたので、彼女は教授を助けるも、そのまま跳ね飛ばされてしまい、死を迎えてしまう。
享年は25歳。
周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっている。
25歳の精神だからこそ、これが何を意味しているのかに気づき、ショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
ロール転生 ~異世界行ったらのんびりする
華翔誠異世界転生、それは人に役割を求める。
勇者だったり聖女だったり。
若者や異世界転生に夢を求める者は、役割を求めるだろう。
しかし社会に疲れた大人たちは、そうでもない。
何事もなくのんびり過ごしたいと思う者もいる。
これは社会の歯車になり若干女性に苦手意識を持っていた中年男性が異世界転生をする物語。
※第6回次世代ファンタジーカップ終了までお読みいただきありがとうございました。
続きは別コンテスト等での展開を検討しています。
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。