転生したから思いっきりモノ作りしたいしたい!

ももがぶ

文字の大きさ
211 / 468
連載

◆報告がひっきりなしでした

しおりを挟む
ドラゴさん達を送った後に倉庫へと戻り、セバス様からの連絡を待つ。
倉庫の中には先に送っていた馬車と、その御者さんがいた。
「もうしばらくだと思うんで、待っていてくださいね」
「ええ、待つのは慣れていますので、大丈夫ですよ。お構いなく」
「そうですか……あ、そういえば忘れていた」
「どうしました?」
「あ、こっちの話で……」
奥の部屋に入り、ドラゴさんの自室へとゲートを繋ぐ。

ゲートを潜るとテーブルの上に置いていた魔道具を手に取る。
「あ~やっぱり、スイッチが入りっぱなしだった」
防音の魔道具のスイッチらしきものを操作する。
「これで、魔道具のスイッチは切れたから。はい、約束通りあげるねドラゴさん」
「あ、ああ。ありがとうな」
「うん、じゃあね」
そのままゲートを潜り、ゲートを閉じる。

奥の部屋から出ると同時にセバス様からの着信があり電話に出ると、今倉庫の前にいると言われたので、そのまま電話を切って倉庫の扉を開けて、外に出る。
「ケイン様、お待たせしました」
「いえ、そんなには待ってないので大丈夫ですよ」
「セバス様!」
「おお、あなたもご苦労様です。では、お屋敷まで同行願います」
「はい。あ、ケイン様から冷蔵庫を預かっていますので」
「ああ、そうでした。ありがとうございます。ケイン様」
「いえ、それより変なことをお願いして申し訳ありません」
「いえいえ、これも全て、デューク様のシャルディーア領の為になることですから」
「そう言ってもらえたら、俺も少し気が楽になりました」
「ふふふ、ケイン様が気に病むことはありません。悪いのは引っ掛かる連中なのですから」
「それもそうですね」
「ちなみに呪いが発動するのは明日のお昼近くと言うことでしたが」
「ええ、そうです。その時間に人が集まる場所で騒がしくなるから、注意して下さいとお伝え下さい」
「分かりました。では、これで失礼します」
「はい、セバス様もよろしくお願いします」
「ええ、お任せ下さい。私はどんな連中が罠に掛かるのか、楽しみで眠れそうにありませんよ」
「無理しないで下さいね」
「はい。楽しむだけですので」

セバス様と倉庫の前で別れると、倉庫の中に入り、今日買ったお酒をインベントリに収納して家に戻る。

「ただいま~」
ゲートを潜り家のリビングに戻ると「お帰りなさい」と皆んなに労われる。
「お前も誕生日だってのに大変だな」
「父さん、忘れていたでしょ?」
「な、なにを言うかな~父さんがお前の誕生日を忘れるなんてことが……ある訳ないじゃないか」
「まあ、いいから。父さんと母さんは召集されるだろうから、ちゃんと話せるように考えといた方がいいと思うよ」
「召集? 誰にだ?」
「誰にって、今まで連絡を取っていなかった家族全員にでしょ。今日ドラゴさんから、聞いた話だとドラゴさんとジュリアンさんは二人で定期的に会って、父さん達からの連絡が来てないかを確認していたそうだよ」
「親父達が? それは本当か?」
「俺もドラゴさんから話を聞いただけだからね。詳細までは知らないよ」
「そうね、でもケインの話だけじゃなくても、二人ともそれほど険悪じゃなかったし。本当かもね」
「なら、俺達が駆け落ちしてから仲良くなったってことか。そんなんなら、もっと早く仲良くなれただろうが! やっぱりクソ親父だ」
「父さん、お義父様だけじゃなく私のお父さんも悪いんだから、そんな風に自分の父親のことを悪く言わないで。ね、子供達も聞いているんだし」
「そうだよ。それにさ、仲良くなったのは父さん達を心配してのことだからね。互いの子供のことを心配しているからこそ仲良くなったんだからね」
「ケイン、そうだよな。俺達が駆け落ちして周りに心配させてしまったのは事実だしな。そこは反省して許してもらうしかないか」
「そうね、私も同罪だから。一緒に謝るわ」
「そうか、ありがとうな。なにはともあれ、俺もこの子達の親なんだからな。後始末はちゃんとするか」
「そうよ、あなたは五人の父親なのよ。頑張りなさいよ」
「ああ、そうだな。頑張ってみせるさ。ケインのことも全部任せろ!」
「本当に?」
「あ、ちょっと言い過ぎた。もう少しだけ待っててくれ」
「ふふふ、しょうがないな~でも、罠が発動するのは明日のお昼頃だから、午前中にはドラゴさん達には気にしないように言っといた方がいいかもね」
「でも、親父達にはケインがしたとは分からないだろ」
「それもそうだね。なら、ドラゴさん達には純粋に楽しんでもらえるかな」
「なあ、ちなみにだけど、話せる範囲でいいから、どんな内容か教えてもらえないか?」
「え~そんなに知りたい?」
「ああ、知りたい!」
「じゃあ、今度父さん達の家族に聞けばいいと思うよ」
「なんだよ、教えてくれないのか」
「今、教えちゃうとフラグが立ちそうだからやめとく」
「なんだ? そのフラグってのは?」
「いいから、明日を楽しみにしててよ」
「そこまで言うのなら、無理には聞かないでおくよ」
「うん、ありがと」

その後は何事もなく皆んなで夕食を食べ、デザートも食べ終わる。
「なんじゃ、今日はケインの誕生日と言うのに静かじゃの」
「ヘレンさん、今日は色々ありすぎて疲れているんだよ。そんなに言わないでよ」
「ケインにそう言われてしまうと、ワシが悪者みたいじゃの。じゃが、ケインの誕生日をやり直すと言うのなら、それもいいの。ワシもとびっきりのを用意するでの。楽しみに「ヘレン、まだ生きたいのでは?」……そうじゃの、リーサの言う通りじゃな。ケイン、すまんがプレゼントは遅れそうにないわ」
「いいよ。ヘレンさんからは気持ちだけで十分だから。本当に!」
「そうか、ケインがそう言うのなら諦めるか。残念じゃがの」
「ほら、ヘレンは帰る時間じゃないか。ケイン、送ってくれ」
「なんじゃ、リーサは若奥様気取りかえ。ワシより年上のくせに」
「ヘレン、そこまでにしとこうか。な」
「さっ、ケイン早く送ってくれ」
「いいよ、ヘレンさん。さ、どうぞ」
ヘレンさんの家へとゲートを繋ぐとヘレンさんが素早く潜っていく。
「じゃあのケイン」
「はい、おやすみなさい」
ゲートを閉じて、振り向くとリーサさんが立っていた。

「リーサさん、ヘレンに当たりが強いよ」
「なんだケインはヘレンに肩入れするのか」
「そういう訳じゃないけどさ、リーサさんは俺の婚約者なんだし、もっと自信たっぷりに構えとけばいいじゃない」
「そ、そうか。こ、婚約者だからな。そうだな……ふふふ」
「さ、片付けを終わらせてしまおうよ」
「ああ、そうだな」

~とある屋敷にて~
少し薄暗い部屋の中央に用意された丸いテーブルの上の燭台で蝋燭の炎がゆらゆらと揺れている。
「それで、どうだった? 噂の乗り物とやらは」
「はっ事前に探りを入れておりましたので出発日はわかったので、領都からの出発に合わせて一緒に馬と馬車で我らの仲間もバラバラに出立したのですが、結果はご報告の通りで」
「ふむ、追従どころか追いつくことも出来ずに途中での襲撃も無駄に終わったと報告にはあったな」
「はい、追いつくことが出来なかったので待ち伏せ部隊のみで対処したのですが、矢を放っても魔法を放っても障壁のような物で全てが弾かれました」
「馬車の様な乗り物のことは聞いておるが、それは無理だとしても馬の様な……確かバイクとか言っていたな。それならば、乗り手がむき出しなのだから、何か手応えがあったのではないのか?」
「いえ、お言葉ですが、我らもそうは思ったのですが、結果は一緒でした」
「では、奴らには障壁を自動で張ることが出来る魔道具を装備しているとでも言うのか?」
「おそらくですが、その認識で問題ないと思われます」
「ならば、今夜の襲撃も控えた方がいいか」
「いえ、他に狙っている連中も道中見かけました。ここで戸惑っていては、他の連中に遅れをとってしまいます」
「それもそうだが……」
「それに今は夜中で誰も側にはいないはず。なので、目的の乗り物に近付くことが出来さえすれば、手中にするのは、それほど難しくはないかと思います」
「そうか、では成功の報告を待っているぞ。あの技術を我が領でも確立出来れば発展どころか、この国を手に入れることも出来ようぞ」
「はっその通りでございます」
「ならば、我が領の為に……頼むぞ」
「はっお任せを」

~別の場所で~
「そうですか。やはり動きますか」
『はい。ケイン様の読み通りと言いますか。やはり、競合する輩がいるそうです』
「ハァ~こんなことはあたらないで欲しかったですね。分かりました。引き続き頼みます」
『はい、では』
「後は……まだ、こんなにあるんですね。旦那様が折角王様に会って、警告したと言うのに……」
『プルル』
「今度はどこからの報告でしょうか。はい…はあ、そうですか。では、引き続きよろしくお願いします。ふぅ本当に眠れなくなりそうですね」
しおりを挟む
感想 254

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました

kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」 王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる!

霜月雹花
ファンタジー
 神の悪戯により死んでしまった主人公は、別の神の手により3つの便利なスキルを貰い異世界に転生する事になった。転生し、普通の人生を歩む筈が、又しても神の悪戯によってトラブルが起こり目が覚めると異世界で10歳の〝家無し名無し〟の状態になっていた。転生を勧めてくれた神からの手紙に代償として、希少な力を受け取った。  神によって人生を狂わされた主人公は、異世界で便利なスキルを使って生きて行くそんな物語。 書籍8巻11月24日発売します。 漫画版2巻まで発売中。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。