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◆狭くなりました
ダルクさん達には、それぞれの地元で働いてくれそうな人達の人数を把握してもらうように頼んで、独身寮を出る。
「さて、これで働いて売れそおうな奴はどうにかなったが、農作業をしてくれそうな奴はいなくなったな」
「そこは0じゃないと思いたいね。ドズさんとか真面目にやってくれそうだし」
「じゃが、あいつも車の運転には、ああやって興味津々で行ってるしな。あまり無理強いはしないようにな」
「そうだよね、父さんにもちゃんと人を見るように言われたし。んんん?」
どうしようかと考え、ふと道路の向こうのドラゴニュータウンの草原だった場所を見るとやたらとさっぱりしている。
「ねえ、ガンツさん。気付いてた?」
「なにがじゃ?」
「ほら、あっち!」
「ん? ほう、またスッキリしたもんじゃの」
「そうじゃないよ。なんでああなっているのさ!」
「そりゃ、お前の作った草刈機の確認がてらじゃないのか?」
「ああ、そうか。そりゃ試したくもなるよね」
「で、どうする? こうやって気付いてしまった訳じゃが」
「ん? 別になにもしないよ」
「なにもか?」
「うん、何か言ってきたらするけど。それまでは放置でいいんじゃない。折角草刈りしてくれているんだしね」
「そうか。なんだか息子が不憫に思えてきた」
「なに言ってんのさ。あっちも好きでやっているんだから、いいんじゃないの」
「まあ、そういう考え方もできるか。なら、ワシも放っておくかの」
「そうしよう」
そう言って、ガンツさんと一度、工房へと戻る。
工房の部屋へと戻り互いにソファに座る。
「で、これからどうするんじゃ?」
「ちょっと、やりかけがいっぱいだね。まずは王都で港と言うか、臨海地区の整備をしてから、港の設備を作って、商業施設を作って、住居を作って、倉庫を用意して、船を作って、それにドラゴニュータウンでの区割りも残っていたね……それくらいかな」
「それくらいって、お前過労死するなよ」
「だよね。俺も心配だよ」
「じゃが、基礎部分はお前じゃないとダメだしの~まあ、ワシも出来るだけ手伝うから、無理せん程度にしとくか」
「でも、ノリノリでのせてくるのはガンツさんじゃない」
「そ、そうだったかの~」
「まあ、いいよ。俺も楽しんでやっているし」
「なら、今日はこれくらいで帰るか」
「あ、ねえ明日はどうするの?
「特になにもなかったともうが、どうした?」
「船作りたいよね?」
ガンツさんにニヤリと不敵に笑って見せる。
「お前……そういうのは……卑怯だぞ。やりたいに決まっとる! で、どんなのを作るつもりだ?」
「ま、まあ落ち着いて! 前にも話したように最初は単純な小さめのフェリーにする予定だから、あまり面白さはないよ」
「それは速くも、とんでも機構もないってことか?」
「そうだね、普通に車を運ぶだけの船だね」
「まあ、車を運ぶってだけで普通じゃないがな」
「そこはここでも普通ってことで」
「まあ、いいか。じゃ明日はここでいいんじゃな?」
「まあね、デューク様からの返事次第だけどね」
「でも、王と会うんだから、そんなに早くは会えんじゃろ。なら、しばらくはゆっくりできそうじゃの」
「そう信じたいね」
「まあ、明日次第じゃな」
「だね。じゃあ、帰るね」
「おう」
ゲートを自宅に繋いでマサオと一緒に潜る。
「マサオ、今日は大人しいね」
『話の内容についていけなかった……』
「そうなの?」
『お前……俺は話せるだけで、頭の中はその辺の犬と同じだぞ』
「なら、学校で勉強してみる?」
『勉強? 学校で?』
「そう、デイヴもいるし、ダズもリズもいい子だよ」
『そうか、それもいいかもな』
「当分は昼までだから、行くならガンボさんに話しとくけど、どうする?」
『おう! 頼むな』
「へ~断ると思ったけど、意外だね」
『ふふん、その内、俺が先生と呼ばれるかもな。ふふん』
「で、ご近所の野犬に教えるの?」
『そうそう、その辺にいる野犬を座らせてな……って、おい!』
「でも、誰に教えるってのさ。話せないって前提なのに」
『ぐっ……それもそうか』
「まあ、今は自分に知識を蓄えると思って頑張ればいいんじゃないの」
『よし、それでいこう!』
ソファに向かうと父さんが難しい顔をしながら、晩酌していた。
「父さん、どうしたの?」
「ケインか。ちょっとな、店のことで考え事だ」
「考え事?」
「ああ、ほら、少しずつ売り物が増えてきただろう。ママチャリとか嵩張る物も多くなったしな。だから、売り場が狭くなってな。王都の支店の前にこっちの店もなんとかしないとダメだな」
「移転? 増築?」
「う~ん、どっちにしても悩むな。幸い資金的な問題はないが、場所がな」
「なら、買収する?」
「お前、なにサラッと怖いこと言うんだ?」
「え? なにも怖いことじゃないでしょ。適切な価格で取引するだけだし。そりゃ怖い人に頼んで出て行かせるってのもあるだろうけど、商売する上では大きなマイナスだよね」
「それが分かっているのなら、なんでそういう話になるんだ?」
「だって、土地が空いてないなら売ってくれる人を探すしかないんじゃないの?」
「まあ、そうだがな」
「ちょっとケイン、待ってよ。土地を売ってもらうって言うけどさ、細かいのをバラバラに買ってもしょうがないんだよ。そこは分かってる?」
「いやだな~クリス兄さん。そんなの分かってるって。だから、今のお店の周りを買うか。どこか、古い家の区画をまとめて買うかでしょ。あとは、まとめて買った高層階の建物を用意して、下の一階~五階をお店にして、上部分に元の土地の権利者に住んでもらうとかさ」
「なるほどね、小さい土地の権利者をまとめて高層階に住まわせるようにして、土地代も安くあげようってことだね」
「うん、理想だけどね」
「それで、土地はありそうなの?」
「今はない!」
「なら、あとは売る物を絞る必要があるんじゃないの?」
「それはママチャリの販売をやめるってことか?」
「やめるんじゃなくて、別店舗にするってことかな」
「また、ケインが分からないことを……」
「俺は分かったぞ!」
「「え? サム(兄さん)」」
「なんだよ、俺が分かっちゃ悪いのか?」
「いや、そうじゃないが……本当に分かったのか?」
「父さん、そんなに難しい話じゃないから。な、ケイン」
「うん。じゃあ、ここはサム兄さんに説明を頼もうかな。お願いね」
「俺が?」
「うん、答え合わせも兼ねてね」
「まあいい。じゃあ、俺なりの答えだけどね。まず今のお店は元々の売り物に絞る。ここまではいいんだよね?」
「ああ、まあな。とりあえずは理にかなっている」
「じゃ、続けるね。ケインがいう別店舗ってのは、ママチャリならママチャリ専門、あと追加するなら、リヤカーとかキックボードなんかの乗り物系かな。それと魔導工具とか、調理用の魔道具なんかも魔道具専門店でまとめてもいいしと思った。どう? あってるかな」
「サム兄さん、十分だよ! すごいね」
「そ、そうか。ま、たまには兄らしいところも見せないとな」
「サム、ケイン。お前達の言いたいことは分かった。今の店はそのままで、専門店を作って、そっちに任せるってことだな」
「「そう!」」
「ケイン、それでも場所は必要だよ。どうするの?」
「場所はそんなに必要ないよ。今のお店の大きさより小さくてもいいし。場所さえあれば上に伸ばせばいいんだから」
「あ、そうか。ケインがいるからね。自重を忘れたケインなら高い建物も出来るか」
「クリス、一人で納得しないで父さんにも教えてくれよ」
「父さん、ケインなら、少しの場所でも高層階が出来るから、店舗の場所としては一箇所でいいんだよ」
「ああ、そういうことか」
「そう、どうせなら、この家をドワーフタウンに移築して、ここに建ててもいいしね」
「「「ん? 移築だと?」」」
「え? なに? どうしたの?」
「「「その手があったか!」」」
「さて、これで働いて売れそおうな奴はどうにかなったが、農作業をしてくれそうな奴はいなくなったな」
「そこは0じゃないと思いたいね。ドズさんとか真面目にやってくれそうだし」
「じゃが、あいつも車の運転には、ああやって興味津々で行ってるしな。あまり無理強いはしないようにな」
「そうだよね、父さんにもちゃんと人を見るように言われたし。んんん?」
どうしようかと考え、ふと道路の向こうのドラゴニュータウンの草原だった場所を見るとやたらとさっぱりしている。
「ねえ、ガンツさん。気付いてた?」
「なにがじゃ?」
「ほら、あっち!」
「ん? ほう、またスッキリしたもんじゃの」
「そうじゃないよ。なんでああなっているのさ!」
「そりゃ、お前の作った草刈機の確認がてらじゃないのか?」
「ああ、そうか。そりゃ試したくもなるよね」
「で、どうする? こうやって気付いてしまった訳じゃが」
「ん? 別になにもしないよ」
「なにもか?」
「うん、何か言ってきたらするけど。それまでは放置でいいんじゃない。折角草刈りしてくれているんだしね」
「そうか。なんだか息子が不憫に思えてきた」
「なに言ってんのさ。あっちも好きでやっているんだから、いいんじゃないの」
「まあ、そういう考え方もできるか。なら、ワシも放っておくかの」
「そうしよう」
そう言って、ガンツさんと一度、工房へと戻る。
工房の部屋へと戻り互いにソファに座る。
「で、これからどうするんじゃ?」
「ちょっと、やりかけがいっぱいだね。まずは王都で港と言うか、臨海地区の整備をしてから、港の設備を作って、商業施設を作って、住居を作って、倉庫を用意して、船を作って、それにドラゴニュータウンでの区割りも残っていたね……それくらいかな」
「それくらいって、お前過労死するなよ」
「だよね。俺も心配だよ」
「じゃが、基礎部分はお前じゃないとダメだしの~まあ、ワシも出来るだけ手伝うから、無理せん程度にしとくか」
「でも、ノリノリでのせてくるのはガンツさんじゃない」
「そ、そうだったかの~」
「まあ、いいよ。俺も楽しんでやっているし」
「なら、今日はこれくらいで帰るか」
「あ、ねえ明日はどうするの?
「特になにもなかったともうが、どうした?」
「船作りたいよね?」
ガンツさんにニヤリと不敵に笑って見せる。
「お前……そういうのは……卑怯だぞ。やりたいに決まっとる! で、どんなのを作るつもりだ?」
「ま、まあ落ち着いて! 前にも話したように最初は単純な小さめのフェリーにする予定だから、あまり面白さはないよ」
「それは速くも、とんでも機構もないってことか?」
「そうだね、普通に車を運ぶだけの船だね」
「まあ、車を運ぶってだけで普通じゃないがな」
「そこはここでも普通ってことで」
「まあ、いいか。じゃ明日はここでいいんじゃな?」
「まあね、デューク様からの返事次第だけどね」
「でも、王と会うんだから、そんなに早くは会えんじゃろ。なら、しばらくはゆっくりできそうじゃの」
「そう信じたいね」
「まあ、明日次第じゃな」
「だね。じゃあ、帰るね」
「おう」
ゲートを自宅に繋いでマサオと一緒に潜る。
「マサオ、今日は大人しいね」
『話の内容についていけなかった……』
「そうなの?」
『お前……俺は話せるだけで、頭の中はその辺の犬と同じだぞ』
「なら、学校で勉強してみる?」
『勉強? 学校で?』
「そう、デイヴもいるし、ダズもリズもいい子だよ」
『そうか、それもいいかもな』
「当分は昼までだから、行くならガンボさんに話しとくけど、どうする?」
『おう! 頼むな』
「へ~断ると思ったけど、意外だね」
『ふふん、その内、俺が先生と呼ばれるかもな。ふふん』
「で、ご近所の野犬に教えるの?」
『そうそう、その辺にいる野犬を座らせてな……って、おい!』
「でも、誰に教えるってのさ。話せないって前提なのに」
『ぐっ……それもそうか』
「まあ、今は自分に知識を蓄えると思って頑張ればいいんじゃないの」
『よし、それでいこう!』
ソファに向かうと父さんが難しい顔をしながら、晩酌していた。
「父さん、どうしたの?」
「ケインか。ちょっとな、店のことで考え事だ」
「考え事?」
「ああ、ほら、少しずつ売り物が増えてきただろう。ママチャリとか嵩張る物も多くなったしな。だから、売り場が狭くなってな。王都の支店の前にこっちの店もなんとかしないとダメだな」
「移転? 増築?」
「う~ん、どっちにしても悩むな。幸い資金的な問題はないが、場所がな」
「なら、買収する?」
「お前、なにサラッと怖いこと言うんだ?」
「え? なにも怖いことじゃないでしょ。適切な価格で取引するだけだし。そりゃ怖い人に頼んで出て行かせるってのもあるだろうけど、商売する上では大きなマイナスだよね」
「それが分かっているのなら、なんでそういう話になるんだ?」
「だって、土地が空いてないなら売ってくれる人を探すしかないんじゃないの?」
「まあ、そうだがな」
「ちょっとケイン、待ってよ。土地を売ってもらうって言うけどさ、細かいのをバラバラに買ってもしょうがないんだよ。そこは分かってる?」
「いやだな~クリス兄さん。そんなの分かってるって。だから、今のお店の周りを買うか。どこか、古い家の区画をまとめて買うかでしょ。あとは、まとめて買った高層階の建物を用意して、下の一階~五階をお店にして、上部分に元の土地の権利者に住んでもらうとかさ」
「なるほどね、小さい土地の権利者をまとめて高層階に住まわせるようにして、土地代も安くあげようってことだね」
「うん、理想だけどね」
「それで、土地はありそうなの?」
「今はない!」
「なら、あとは売る物を絞る必要があるんじゃないの?」
「それはママチャリの販売をやめるってことか?」
「やめるんじゃなくて、別店舗にするってことかな」
「また、ケインが分からないことを……」
「俺は分かったぞ!」
「「え? サム(兄さん)」」
「なんだよ、俺が分かっちゃ悪いのか?」
「いや、そうじゃないが……本当に分かったのか?」
「父さん、そんなに難しい話じゃないから。な、ケイン」
「うん。じゃあ、ここはサム兄さんに説明を頼もうかな。お願いね」
「俺が?」
「うん、答え合わせも兼ねてね」
「まあいい。じゃあ、俺なりの答えだけどね。まず今のお店は元々の売り物に絞る。ここまではいいんだよね?」
「ああ、まあな。とりあえずは理にかなっている」
「じゃ、続けるね。ケインがいう別店舗ってのは、ママチャリならママチャリ専門、あと追加するなら、リヤカーとかキックボードなんかの乗り物系かな。それと魔導工具とか、調理用の魔道具なんかも魔道具専門店でまとめてもいいしと思った。どう? あってるかな」
「サム兄さん、十分だよ! すごいね」
「そ、そうか。ま、たまには兄らしいところも見せないとな」
「サム、ケイン。お前達の言いたいことは分かった。今の店はそのままで、専門店を作って、そっちに任せるってことだな」
「「そう!」」
「ケイン、それでも場所は必要だよ。どうするの?」
「場所はそんなに必要ないよ。今のお店の大きさより小さくてもいいし。場所さえあれば上に伸ばせばいいんだから」
「あ、そうか。ケインがいるからね。自重を忘れたケインなら高い建物も出来るか」
「クリス、一人で納得しないで父さんにも教えてくれよ」
「父さん、ケインなら、少しの場所でも高層階が出来るから、店舗の場所としては一箇所でいいんだよ」
「ああ、そういうことか」
「そう、どうせなら、この家をドワーフタウンに移築して、ここに建ててもいいしね」
「「「ん? 移築だと?」」」
「え? なに? どうしたの?」
「「「その手があったか!」」」
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しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。