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◆落ちました
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コーヒーカップから下りたガンツさんに近付く。
「なんで触るかな~」
「す、すみません……技術者としての性と言いますか。触るなと言われたら……」
「触りたく……なる?」
「はい。すみません」
「ったく。ボビーよ、何もあそこまで回さなくてもいいだろうが……ふぅ~まだ、クラクラする」
ガンツさんとボビーさんの様子から、知りたいという誘惑に駆られたボビーさんがコーヒーカップのハンドルを手に取り、回してしまったのだろう。触るなと言われたら触りたくなる。それに触ったらどうなるのかを知りたいという欲求はどうしようもなかったんだろうな。
「それで、どう? コーヒーカップは別として、単に回るだけでもなんとなくだけど楽しいものでしょ?」
「まあ、それは……そうだな」
「ええ、確かに」
「ヒドい目にはあったが、二度と乗りたくないほどではないかな」
回転系の遊具については概ね好評で、ガンツさんも納得してくれたようだ。
「じゃあ、戻って「待て!」……もう、今度は何?」
「折角だ。他のにも乗せてくれ」
「え? 他のも作れってこと?」
「ああ、そうだ。ここは試作場なんだろう? なら、お前が作ってくれた物なら、喜んで実験動物になろうじゃないか」
「ボビーさん達も同じ?」
「……まあ、作って頂けるのであれば」
「そうだな。乗ってみたいとは思うな」
ガンツさんはワクワクした顔をしているし、ボビーさんは殊勝な感じで言ってはいるが乗りたい気持ちが前に出過ぎだ。イーガンさんは言うまでもなくだ。
「分かったよ。じゃあ、次は落下系だね。えいっ!」
ドドンとその場に出て来たのは、短めのミニコースタ―にフリーフォール、逆バンジーの三つだった。
先ずはとミニコースターの乗り場に行くと、その場で一人乗りのゴンドラを作り五台編成とする。
「じゃあ、先ずはこのミニコースターからね。本来の大きさや長さじゃないけど、子供用と思ってよ。それと、先頭と最後尾は特等席だからね」
「なんだ、その特等席ってのは?」
「分からない? じゃあ、ガンツさんは最後尾で、ボビーさんは先頭にね。イーガンさんは適当にね。はい、乗って」
「なんだよ。説明もないのか?」
「まあまあ、乗れば分かるから。じゃあ、一人は動かし方を覚えてね」
「「「はい!」」」
ミニコースター乗り場横に設置された監視室件動力盤のスイッチを押す。
『プルルル~ピ~』
開始の音と共にミニコースターがゆっくりと動き出し、上り坂になっているコースに進入する。
「お、来るぞ」
「ドキドキしますね」
「どうなるんだ?」
ガンツさん達三人がそれぞれの感想を漏らす。
やがて、ミニコースターは頂上に辿り着くと今度はゆっくりと下に向かい速度を増していく。
「ほわっ……」
「えっ」
「おっ……前が消える……」
ボビーさん、イーガンさん、ガンツさんがミニコースターが下に向かい出したところでまた違った感想が聞こえてきた。
右に左に上下にと揺らされながら、コースを一周したガンツさん達が帰って来るが……下りない。
「ガンツさん?」
「……」
「イーガンさん?」
「……」
「ボビーさん?」
「……」
「え? もしかして、チビっちゃった?」
「「「違う!」」」
「じゃあ、さっさと下りてよ。他に乗りたい人も待っているんだから。ほら!」
「イヤだ! もう一回乗る!」
「何、子供みたいなこと言ってるの。いいから、ほら。イーガンさんもボビーさんも下りて!」
「「イヤ!」」
「え~なんで二人まで……そう。分かった。じゃあ、気が済むまで乗ってたらいいよ。でも、いい? 下りたいと言っても止めないからね。それでもいいなら、人は何回まで乗れるのか実験してもらおうかな。折角、自分から名乗り出てくれた実験動物なんだし」
そう言って、俺がニヤリと笑うと、乗っていた五人は素直に下りた。
「ほ、ほら、下りたぞ。つ、次は何かな?」
「そ、そうですね。次に行きましょうか」
「そ、そうだな。ほら、下りたから。な? これでいいよな?」
「もう、最初っから素直にそうしてくれたらいいのに。じゃ、ここは任せましたよ」
「おう、もう覚えたぞ」
操作を教えた工員に挨拶し、次の遊具フリーフォールへと向かう。
「じゃ、次はこれ。フリーフォールね」
「これはただ高い所に行くだけなのか?」
「見た目はそうですね」
「なんだよ。面白くなさそうだな」
「まあまあ、いいから。感想は乗った後で聞くから。ほら、乗って乗って」
ガンツさん達をフリーフォールのゴンドラに乗せると肩から安全バーを下ろし、しっかりと固定する。
「これはなんだ?」
「あまり、押さえつけられるのは……」
「動けないぞ?」
「それは安全の為だから、外さないでね。後、舌を噛まないようにね」
「「「舌?」」」
工員と一緒に動力盤のスイッチを操作すると、ガンツさん達を乗せたゴンドラはゆっくりと上昇していく。
上昇していくゴンドラの足下は普通の床ではなく格子状の網になっている為、足下はしっかりと見えるはずだ。
「お? 足下が透けて見えるな。ほう、意外と高いな」
「お、親方……こんな高いとは……」
「なんだい、ボビーさん。チビリそうなの?」
「し、失礼な……」
『ガコッ』
やがて高さ四十メートルの最上部に到達したゴンドラが前方へと押し出される。
「ん? 前に行くのか?」
「お、親方! 足……足の下に何もありません!」
「そりゃ、そうだろう。前に出ているんだから。ん? 前?」
ガンツさん達がどうなるのかと不安になっていると、ゴンドラの中に『ピッピッピップ~』と音が鳴ったと思うと、『ガコン』と何かが外れた音がすると同時に目の前の景色が一瞬で青空へと切り替わる。
「「「へ?」」」
「何があった? 目の前の景色が一瞬、止まったぞ」
「親方、私は何をしているのでしょう?」
「なんだ、こりゃ。これが落ちる感覚なのか?」
ゴンドラが開始位置に戻ると安全バーが上がり、ガンツさん達が解放される。
「どうだった?」
「……」
下りてきたガンツさん達に感想を求めるが、何も言ってくれない。
「じゃあ、もう一回乗る?」
「「「イヤだ!」」」
「なんで触るかな~」
「す、すみません……技術者としての性と言いますか。触るなと言われたら……」
「触りたく……なる?」
「はい。すみません」
「ったく。ボビーよ、何もあそこまで回さなくてもいいだろうが……ふぅ~まだ、クラクラする」
ガンツさんとボビーさんの様子から、知りたいという誘惑に駆られたボビーさんがコーヒーカップのハンドルを手に取り、回してしまったのだろう。触るなと言われたら触りたくなる。それに触ったらどうなるのかを知りたいという欲求はどうしようもなかったんだろうな。
「それで、どう? コーヒーカップは別として、単に回るだけでもなんとなくだけど楽しいものでしょ?」
「まあ、それは……そうだな」
「ええ、確かに」
「ヒドい目にはあったが、二度と乗りたくないほどではないかな」
回転系の遊具については概ね好評で、ガンツさんも納得してくれたようだ。
「じゃあ、戻って「待て!」……もう、今度は何?」
「折角だ。他のにも乗せてくれ」
「え? 他のも作れってこと?」
「ああ、そうだ。ここは試作場なんだろう? なら、お前が作ってくれた物なら、喜んで実験動物になろうじゃないか」
「ボビーさん達も同じ?」
「……まあ、作って頂けるのであれば」
「そうだな。乗ってみたいとは思うな」
ガンツさんはワクワクした顔をしているし、ボビーさんは殊勝な感じで言ってはいるが乗りたい気持ちが前に出過ぎだ。イーガンさんは言うまでもなくだ。
「分かったよ。じゃあ、次は落下系だね。えいっ!」
ドドンとその場に出て来たのは、短めのミニコースタ―にフリーフォール、逆バンジーの三つだった。
先ずはとミニコースターの乗り場に行くと、その場で一人乗りのゴンドラを作り五台編成とする。
「じゃあ、先ずはこのミニコースターからね。本来の大きさや長さじゃないけど、子供用と思ってよ。それと、先頭と最後尾は特等席だからね」
「なんだ、その特等席ってのは?」
「分からない? じゃあ、ガンツさんは最後尾で、ボビーさんは先頭にね。イーガンさんは適当にね。はい、乗って」
「なんだよ。説明もないのか?」
「まあまあ、乗れば分かるから。じゃあ、一人は動かし方を覚えてね」
「「「はい!」」」
ミニコースター乗り場横に設置された監視室件動力盤のスイッチを押す。
『プルルル~ピ~』
開始の音と共にミニコースターがゆっくりと動き出し、上り坂になっているコースに進入する。
「お、来るぞ」
「ドキドキしますね」
「どうなるんだ?」
ガンツさん達三人がそれぞれの感想を漏らす。
やがて、ミニコースターは頂上に辿り着くと今度はゆっくりと下に向かい速度を増していく。
「ほわっ……」
「えっ」
「おっ……前が消える……」
ボビーさん、イーガンさん、ガンツさんがミニコースターが下に向かい出したところでまた違った感想が聞こえてきた。
右に左に上下にと揺らされながら、コースを一周したガンツさん達が帰って来るが……下りない。
「ガンツさん?」
「……」
「イーガンさん?」
「……」
「ボビーさん?」
「……」
「え? もしかして、チビっちゃった?」
「「「違う!」」」
「じゃあ、さっさと下りてよ。他に乗りたい人も待っているんだから。ほら!」
「イヤだ! もう一回乗る!」
「何、子供みたいなこと言ってるの。いいから、ほら。イーガンさんもボビーさんも下りて!」
「「イヤ!」」
「え~なんで二人まで……そう。分かった。じゃあ、気が済むまで乗ってたらいいよ。でも、いい? 下りたいと言っても止めないからね。それでもいいなら、人は何回まで乗れるのか実験してもらおうかな。折角、自分から名乗り出てくれた実験動物なんだし」
そう言って、俺がニヤリと笑うと、乗っていた五人は素直に下りた。
「ほ、ほら、下りたぞ。つ、次は何かな?」
「そ、そうですね。次に行きましょうか」
「そ、そうだな。ほら、下りたから。な? これでいいよな?」
「もう、最初っから素直にそうしてくれたらいいのに。じゃ、ここは任せましたよ」
「おう、もう覚えたぞ」
操作を教えた工員に挨拶し、次の遊具フリーフォールへと向かう。
「じゃ、次はこれ。フリーフォールね」
「これはただ高い所に行くだけなのか?」
「見た目はそうですね」
「なんだよ。面白くなさそうだな」
「まあまあ、いいから。感想は乗った後で聞くから。ほら、乗って乗って」
ガンツさん達をフリーフォールのゴンドラに乗せると肩から安全バーを下ろし、しっかりと固定する。
「これはなんだ?」
「あまり、押さえつけられるのは……」
「動けないぞ?」
「それは安全の為だから、外さないでね。後、舌を噛まないようにね」
「「「舌?」」」
工員と一緒に動力盤のスイッチを操作すると、ガンツさん達を乗せたゴンドラはゆっくりと上昇していく。
上昇していくゴンドラの足下は普通の床ではなく格子状の網になっている為、足下はしっかりと見えるはずだ。
「お? 足下が透けて見えるな。ほう、意外と高いな」
「お、親方……こんな高いとは……」
「なんだい、ボビーさん。チビリそうなの?」
「し、失礼な……」
『ガコッ』
やがて高さ四十メートルの最上部に到達したゴンドラが前方へと押し出される。
「ん? 前に行くのか?」
「お、親方! 足……足の下に何もありません!」
「そりゃ、そうだろう。前に出ているんだから。ん? 前?」
ガンツさん達がどうなるのかと不安になっていると、ゴンドラの中に『ピッピッピップ~』と音が鳴ったと思うと、『ガコン』と何かが外れた音がすると同時に目の前の景色が一瞬で青空へと切り替わる。
「「「へ?」」」
「何があった? 目の前の景色が一瞬、止まったぞ」
「親方、私は何をしているのでしょう?」
「なんだ、こりゃ。これが落ちる感覚なのか?」
ゴンドラが開始位置に戻ると安全バーが上がり、ガンツさん達が解放される。
「どうだった?」
「……」
下りてきたガンツさん達に感想を求めるが、何も言ってくれない。
「じゃあ、もう一回乗る?」
「「「イヤだ!」」」
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