幼馴染みと、キス。

遊虎りん

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私の視点。

第10話、君ねこって。

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ここ数日、昴に告白するのか、しないのか、いつするか、いやしないのか、でも、だって、あれこれ、悶々と悩んでいて頭の中がごちゃごちゃになっていた。恋をするのは大変だ。青春だねえなんて、おじさんおばさんは笑うだろうけど、忙しさの中で忘れちゃっているだけで、きっと恋に悩んでいたはずだ。人間は恋をして成長すると最近になってしみじみと思うのだ。
恋はするもので、一人ではできない。
自分を愛している人はいるだろうけど、自分に恋している人はいないんじゃないかな?

「君はときめく、僕のこねこちゃんってタイトルはギル様の願望だよね。かのんちゃんときめいてないじゃん」

と、いうわけで今は昴の事を忘れる!

「ねー。まあ、君『も』ときめく、っタイトルだったらギル様のナルシスト決定だよね」

「接続詞は大切ですな!」

乙女らしくない会話ですね。は、とか、も、って接続詞であってるっけ?ノリしかない会話なのでまあ、いいかと軽くながす。これがテストならば真剣に考え込むであろう。

「ふうーお腹いっぱい!」

何件目かの定食屋から乙女二人が腹を擦って出てくる。側を通ったサラリーマンが2度見する。あら、いやだ。そんなに珍しい光景かしら?

「比奈とデートして楽しかった。また、お姉ちゃんとデートしてね」

「もちろんであります!」

私はびしっと敬礼した。
美味しいもの食べて笑って、何だかもやもやした自分の中に新しい風が通り抜けてすっきりした。

昴に告白する!気持ちを伝えよう!
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