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百花は携帯電話を取り出すと琉聖君、と履歴から友達登録をした。
家族以外の名前があるのが嬉しい。自然と口元が弛んだ。
その百花の様子を琉聖が優しく見守る。
「琉聖!あれ、その子は確か……白蓮先輩の妹ちゃん!な、泣いてた?」
肌の色が小麦色で金髪の肩幅が広い男が琉聖に声を気安くかける。明らかに泣いた後の顔をしている百花を見て驚く。
「泣いてたけど俺があやして涙を止めたからもう大丈夫だよ。ね、もーもちゃん」
こくん、と頷く百花。
「おい、母性愛に目覚めてんじゃねーよ!!」
「いやだって、めっちゃ可愛いじゃん。ない、母性愛も目覚めるって」
「父性愛じゃねーのかよ!!」
「……」
琉聖は眉間に皺を寄せて考え込む。
「なぜ黙る!!」
ぐうぅ~~と百花のお腹が鳴った。
「泣いたらお腹が空いちゃうよね。何か食べに行こう。れんちゃんもついてきてもいいよ」
家族以外の名前があるのが嬉しい。自然と口元が弛んだ。
その百花の様子を琉聖が優しく見守る。
「琉聖!あれ、その子は確か……白蓮先輩の妹ちゃん!な、泣いてた?」
肌の色が小麦色で金髪の肩幅が広い男が琉聖に声を気安くかける。明らかに泣いた後の顔をしている百花を見て驚く。
「泣いてたけど俺があやして涙を止めたからもう大丈夫だよ。ね、もーもちゃん」
こくん、と頷く百花。
「おい、母性愛に目覚めてんじゃねーよ!!」
「いやだって、めっちゃ可愛いじゃん。ない、母性愛も目覚めるって」
「父性愛じゃねーのかよ!!」
「……」
琉聖は眉間に皺を寄せて考え込む。
「なぜ黙る!!」
ぐうぅ~~と百花のお腹が鳴った。
「泣いたらお腹が空いちゃうよね。何か食べに行こう。れんちゃんもついてきてもいいよ」
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