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第61話 お茶会の帰り道
帰りは王子たちと一緒に王妃様も見送りに出てくれた。
リアもヘンドリックも制服に着替えている。
「また、遊びに来てちょうだいね。」
「はい!」
エミリアはリアをふわっと抱きしめると、おでこに軽くキスをした。
笑顔で別れを告げると、ヘンドリックと二人で行きと同じ馬車に乗り込んだ。
帰り道は行きと違って和やかだった。
「ヘンドリック先輩たちは何の話をしていたんですか?」
「うーん。色々なことだね。成績の事とか、同級生のこととか、リアちゃんの話もでたかな。」
何か違う気もするが、嘘ではないだろう。
「私の話?」
「そう。入学した時より、洗練されてきてすごく可愛くなったねとみんな言ってたよ。」
「本当ですか?」
リアは照れて赤くなっている。
「リアちゃんは、王妃様とどんな感じだったの?」
「王妃様の亡くなられた妹姫様と私が似ているらしくて、姫様に接するように可愛がっていただいたんです。」
楽しそうに王妃とのことを話すリアを、ヘンドリックは温かな気持ちで見つめていた。
王子たちに、なぜヘンドリックが生徒会役員に選ばれたと思うかと聞かれた時、実は考えていたことの一部しか伝えなかった。
アーロン男爵家に近い爵位出身の次男で、成績が優良で気性は穏やか。
生徒会で交流をもたせ、自然に親交を深めさせて・・・。
自分は隠された姫君が平穏に暮らしていくために最適な男として、リアの婿候補に選ばれたのではないかと考えていたのだ。
彼女は可愛いし素直で明るく、一緒に仕事をしていてとても楽しかった。
文官になって、役所に勤め、そこそこの地位について無難に人生を送るというのが今までの目標だった。
しかし、彼女と一緒にアーロン領を盛り立てていく、そんな人生もいいかもしれないと思っていたのだ。
正直、それまで色恋と無縁だったヘンドリックの初恋だった。
まあ、殿下たちにそんな考えが全くなかったのは、今日分かったけど・・・。
リアの話に相槌を打ちながら、ヘンドリックは心の中でため息をついた。
今日の様子から、ジークフェルドとルーファスはリアのことが本当に好きなのだろうと察せられた。
あんな肉食系の人たちに好かれてリアちゃんも大変だな・・・。
自分が色々な意味で、彼等にかなわないことはわかっているし、その勝負に参加するつもりはない。
リアちゃん。君は誰をえらんで、どんな人生を歩むんだろうね。
自分の出自を知らない隠されたお姫さま。
君がずっと幸せでいられるよう、僕は願っているよ。
穏やかな笑顔で、リアの話に耳をかたむけながら、ヘンドリックは初恋の少女の幸福を祈ったのだった。
リアもヘンドリックも制服に着替えている。
「また、遊びに来てちょうだいね。」
「はい!」
エミリアはリアをふわっと抱きしめると、おでこに軽くキスをした。
笑顔で別れを告げると、ヘンドリックと二人で行きと同じ馬車に乗り込んだ。
帰り道は行きと違って和やかだった。
「ヘンドリック先輩たちは何の話をしていたんですか?」
「うーん。色々なことだね。成績の事とか、同級生のこととか、リアちゃんの話もでたかな。」
何か違う気もするが、嘘ではないだろう。
「私の話?」
「そう。入学した時より、洗練されてきてすごく可愛くなったねとみんな言ってたよ。」
「本当ですか?」
リアは照れて赤くなっている。
「リアちゃんは、王妃様とどんな感じだったの?」
「王妃様の亡くなられた妹姫様と私が似ているらしくて、姫様に接するように可愛がっていただいたんです。」
楽しそうに王妃とのことを話すリアを、ヘンドリックは温かな気持ちで見つめていた。
王子たちに、なぜヘンドリックが生徒会役員に選ばれたと思うかと聞かれた時、実は考えていたことの一部しか伝えなかった。
アーロン男爵家に近い爵位出身の次男で、成績が優良で気性は穏やか。
生徒会で交流をもたせ、自然に親交を深めさせて・・・。
自分は隠された姫君が平穏に暮らしていくために最適な男として、リアの婿候補に選ばれたのではないかと考えていたのだ。
彼女は可愛いし素直で明るく、一緒に仕事をしていてとても楽しかった。
文官になって、役所に勤め、そこそこの地位について無難に人生を送るというのが今までの目標だった。
しかし、彼女と一緒にアーロン領を盛り立てていく、そんな人生もいいかもしれないと思っていたのだ。
正直、それまで色恋と無縁だったヘンドリックの初恋だった。
まあ、殿下たちにそんな考えが全くなかったのは、今日分かったけど・・・。
リアの話に相槌を打ちながら、ヘンドリックは心の中でため息をついた。
今日の様子から、ジークフェルドとルーファスはリアのことが本当に好きなのだろうと察せられた。
あんな肉食系の人たちに好かれてリアちゃんも大変だな・・・。
自分が色々な意味で、彼等にかなわないことはわかっているし、その勝負に参加するつもりはない。
リアちゃん。君は誰をえらんで、どんな人生を歩むんだろうね。
自分の出自を知らない隠されたお姫さま。
君がずっと幸せでいられるよう、僕は願っているよ。
穏やかな笑顔で、リアの話に耳をかたむけながら、ヘンドリックは初恋の少女の幸福を祈ったのだった。
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