心機一転

高城

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自分の人生をノンフィクションで書いてみよう、客観的に。と、思って書いてたものはあまりに苦しくて結局主観になって書けなくなってしまった。

人生ってのはそんなもん。諦める事の連続、夢想、想像、創造、喪失、希望、絶望、それの繰り返し。自分が何かを書きたい、伝えたい、と思ってからもう10年以上の時間が経った。その間に全てを繰り返したように思う。

書いて欲しいと応援してくれた嫁の想いに答えることが出来なくて仕事に明け暮れていたあの日々もも、嫁の夢を応援していたあの日々も、諦めてしまったあの時も、嫁が何も出来なくなってしまったあの日も。そのすべてが今の自分を作ってる。

絶望、絶望、絶望。それだけが自分だった、自分が憎くて許せなくて堪らなかった、あのときも。

それが全部自分、それは誰にでもある分岐点。自分の力でもちろん変えることも出来たであろう絶望と虚無の連鎖。

だけどそれが全て自分。それこそが自分の人生。なら受け入れる。そうありたい。

今は少し、成長したと思う。周りの夢や希望が憎かった。憎くて憎くて頭の中には死しかなくて物理的に体に死を刻み込んだ。隣にあるんじゃない、いつも死は一緒だから。

最近、許した、自分を。許せた。

そうしたら、楽しくなったんだ。忘れることが出来ない事の多さは変えられない、けど俺は楽しくなったんだ。

身近な人の笑顔が今一番好きだ。誰かの笑顔が好きだ。だからまた。誰にも読まれなくてもいいし知られなくてもいいから一番身近にいた人の想いに少しだけでも答えたくなった。だからまた色々、駄文だと自分でも思うけど自分の頭の中にある物語、イメージをなんとか頑張って書いてみたい。

俺は人の力が好きだから。これからも駄文を吐き出して生きていく。いつか、もしかしたら会えるあなたに恥じないような人になる。愛してくれてありがとう。いつまでも愛しています。
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