双魂の異世界少女

ととと丸

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2.少女たちと初めての街

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「やーっとついたぁ!」
アプがいてくれて本当によかった…
私だけだったら暇すぎて完全に心が折れてたね、うん
アプ(まったく、まだ街に入ってすらいないんだけどね…)
アプは呆れ気味だけで私にはわかる!
実はこう見えてアプもウキウキなのだ!
なんてったって、遠目からもわかってたけど迫力のある門!これにはワクワクするしかないでしょ!
「わかってるよぉ、もうアプも楽しみなくせに~」
アプ(いいからさっさと行きなさい!!)
「はーい、てことで初めての街へレッツゴー!」
ここから私の新しい生活が始まるんだ…!

そう期待とワクワクで満たされた心を弾ませて人生初の街へと繰り出した。
しかし、夕方の立派な門の下、人がいないわけがなく。
そして周りには一人で少女が舞い上がっているようにしか見えないわけで。
ある人は変人を見る目で、またある人は生暖かい目で見ていたのだった…

「さて!まずは宿をとらなくちゃね!」
アプ(そうね、でも場所はわかるの?)
「あ、そっか、まずは周りの人に聞いてみようかな」
アプ(あそこの冒険者風の人に聞いてみなさい)
あの明らかに魔法使いな人か。よーし!

「すいませーん!魔法使いのお姉さん!」
「ん?私かしら?どうしたのお嬢さん」
「ここら辺に宿屋ってありませんか?」
「宿屋ならそこの大通りの冒険者ギルドの隣にあるよ。安くてご飯も美味しいからそこを使うといいわよ」
「ありがとうございます!行ってみます!」

ふぅ、緊張したぁ。
アプ(初めてにしては上出来なんじゃない?)
「えへへ~、これくらい朝飯前よぉ!」
アプ(はいはい、とりあえず冒険者ギルドを探してみましょうか)

露店で買い食いしつつ、大通りを歩く。
そこには多種多様な人が行き来している。
とても賑やかな声が聞こえてくる。
まるでそこだけ異なる空間へ繋がっているような、そんな感覚。
そして彼女たちは冒険者ギルドを見つけたのだった。

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