双魂の異世界少女

ととと丸

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4.魔法微登場?と金欠少女

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「んーっ」
久しぶりのベッドだ~

レイは旅の疲れからかベッドに倒れこむ。
村から街へ歩いてきた疲れ、初めての街に興奮したこともあってか、着替えをする気力もなくだんだんと瞼が落ちて行く。
そうして意識を手放した。

~数分後~
アプ(そろそろ始めるか)

ベッドに寝静まった少女。
気持ちよさそうに寝息を立てている。
完全に眠っている…はずなのだ。
彼女に意識はないことは明らかだが右腕が動いている。
まるで別の生き物のように、意思を持った動きをしていた。
そう、アプである。

アプ(この子が寝ている間暇だしいつもの始めますか)

そういいレイの右腕を動かし始める。 
かと思うと突然手のひらに火が灯ったのだ。
その火は瞬く間に姿を変えていく。
最初は〇や☆などの形をかたどる。次第にウサギや狼、さらには小さなドラゴンのような意味のある形を作っていった。
アプはレイが寝静まると魔法で遊ぶのが習慣なのである。
始まりは6歳からで、最初は魔法を維持することもままならなかったが、最近ではすべての属性を自由自在に操ることができるまで成長していた。
ちなみに属性は火水風地雷光闇の7属性で構成される。

アプ(さて、今日は何をしようかな?)
こうしてレイが目を覚ますまで遊んでいくのだった。
…後にあんなことになるとは知らずに。

~レイ起床~
「はわぁ~」
アプ(おはよう、レイ)
「ん!おはよアプ!」

疲れててすぐに寝ちゃったなぁ。
えっと今は…げっ!やっぱり外暗くなっちゃてるよね~

「ねぇアプ~、今って宿の食堂やってると思う?」
アプ(もうやってないでしょうね。…外食できるお金はまだあるの?)
「…ぎりぎり?」
そうじゃんお金ないじゃん…
お仕事とか何も考えてないや…
と、とりあえず食べた後に考えよっと!

ということでやってきましたよ夜の酒場!
あんがいこういうところ来るの憧れてたんだよね!
ということでさっそくおじゃましまーす。

酒場の扉へと手をかけ勢いよく開けるレイ。
開けると酒の臭いが充満しているのが嫌でもわかる。
そして初めて来る客だから、はたまたその場に似合わぬ美少女が現れたからか、周りの目線を集めるのだった。

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