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未解決の冒険譚~その1~
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トントントン、とドアのノック音が遠くに聞こえます。ううん……領主の
朝は早いのですわムニャムニャ……。
「あのあの、レプリオーネ様~! まだおやすみになってますかぁ?」
クロナの声ですわね。一体朝からどうしたのかしら……ハッ!? そこで
ぱちりと目を見開いて上半身を起こします。部屋の中はもう随分と明るく
なっていました。これってつまり――。
ねっ……寝過ごしましたわーっ!?
寝巻きを脱ぎ捨てながら、ベッドから飛び降ります。勢い余って躓きかけ
そうになりましたけど、すぐに持ち直して――ガシリ。部屋の隅の振り子
時計を掴んで確認をするのです。どうか、大したことありませんように!
―― 6、 7……8時の、10分前! 良かった、というほどでもありません
けど……最悪は免れました。散歩さえ諦めれば挽回できそうですわね。
トントントンと再び扉が鳴らされて、クロナの声が聞こえます。とにかく
急がないといけません。私は真っ直ぐそちらに向かうと鍵を開けて、扉を
押しながら、こう頼むのでした。
「ごめんなさいクロナ、今日は身支度を手伝ってもらえるかしら」
「え」
え――? 半分開きました扉の先で目が合ったのはクロナではなく、やや
遠くに立ちつくしているユーマさんでした。
「あ……おはようございます」
ユーマさんは私と目が合ったまま挨拶をなさって、そして、ゆっくりと?
視線を下へと落とされます。
バタン
いいえほんの一瞬のことでした。私は扉を閉めました。そして、無意味と
分かっていますけど自分の姿を確認して――うきゃあああ! はしたない
絶叫が喉から先に飛び出さないように飲み込んでから、一気に跳ね上がり
ました心拍を落ち着かせます。さ、最悪でしたわ……! 裸だけでしたら
まだ致命傷で済むことですのに……起き抜けのイケてない髪と顔も一緒に
見られてしまったかと考えましたら、あああ……恥ずかしくて死ねます。
「あの、身支度了解です~。お部屋の中に入ってもよろしいです? あ。
今挨拶下さったように、ユーマさんも一緒なのですけれど」
ダメに決まってるでしょう!? ってそうでした。クロナには、見えては
いなかったのでしょうね。というか、クロナさん! どうしてあなたは、
扉の向こうに見切れていたんですのぉぉ!?
「おっ……おはようございましたわ。あの、ごめんなさい。ユーマさん?
私身支度にしばらく掛かりますので、一度お部屋に戻っていていただいて
よろしいかしら……?」
あられもない姿のまま扉を背にして、何とか大きな声を絞り出しました。
「あっ、ええ。はい」
確かに男性の声が答えてくださったあと、クロナと何らかの会話を挟んで
からカチャ、コトンと扉の開閉音が聞こえました。続いてガチャリと私の
部屋の扉が大きく開きます。でも裸の私と対面しますのは、またもクロナ
ではなくて……彼女の押してきたらしいキッチンワゴンでした。
「珍しくお寝坊さんコースみたいでしたので、朝食お持ちしたんですよ~
――あっ」
今更に察してもらっても、私の涙目は止まりませんでした。いつもよりも
しっかりと身支度が整いますまではずっと、不貞腐れモードです。
そして朝から瑠璃灯を点して三人で朝食をいただきました。それにしても
……大してお手入れもなさってないでしょうに、朝からイケてますユーマ
さんのお顔を見ていましたら――トゥローテとエリーゼシアも毎朝こんな
感じなのかしらと、ときめくのと同時に不思議と落ち着くのでした。
「そういえばユーマさん、お召し物はどうなさっているのかしら?」
「あ、ええ。実は今朝先ほど、クロナさんに――ええっと」
「はーい。服飾室にお連れしたのでした! ですので、昨晩と一見同じに
見えますけれど今は、まっさらなんですよ~」
服飾室にはあらゆる完成した服が集まっていて、訪れれば誰でも交換する
ことができます。ただし、職業や用途ごとに同じ見立てがつきますので、
奇抜な格好にすることはできません。元の服は洗濯、あるいは処分されて
サイズごとに共有、循環されるのですけれど……そういえば、お城の外で
所帯を持っている方はどうなさっているのでしたっけ。私はいつもクロナ
に任せきりですので、直接訪れたのは随分前でした。
「あれ? そういえばなのですけれど……ユーマさんの世界でも服は同じ
感じなのでしょうか? 一昨日お会いしたときから同じ服装でしたよね」
「あ。いえ、えっと、昨日お話しませんでしたっけ。俺、最初はTシャツ
にジーパンで、しかも泥だらけで道端に倒れていたみたいなんですけれど
……介抱してくれたおじさんが、予備の服あるからって家で着替えさせて
くれたんすよ。ポケットには何にも持ってなかったし、また返しにきます
からって元の服は置いてきたんっすけれど、って、しまった。着替えても
平気だったのかな……?」
Tシャツにジーパン? 少なくとも、私は聞き流していたわけではなくて
初耳っぽいのでした。クロナはといえば、この口の開き方……そういえば
聞いていたかもという顔をしていますわね。
「あっ。だ、大丈夫だと思いますよ~」
「ええ。ユーマさんさえ気になさらなければ、ですわね。下着はともかく
上の服は、基本共用の物ですもの。ただ、その始めにお会いになった人の
お話は確認しておいたほうがよさそうですわね。この後、謁見の間で公式
にお話いただくときによろしくお願いします。そうでした、キャラクター
・シートは仮のものを作ることになると思いますわ」
他に必要になりそうな手順をいくつか確認しながら朝食を終えると、もう
10時までには30分しかありません。先に図書室に寄らないといけませんし
そろそろ部屋を出ましょうか――と廊下に出ましたら、鉢合わせしました
のは家令の何某かと、給仕長のカトゥアでした。
「おはようございます、レプリオーネ様。今朝はご自室のままとのことで
心配しておりましたが、私がつかなくても問題ありませんでしたか?」
「ええ、ありがとう。クロナが間に合わせてくれました」
「お加減のほうは?」
「大丈夫。元気いっぱいですわ!」
と、そこに父上が出てきます。家令を後ろにつかせて、ちょうどこれから
謁見の間へ移動するところなのでしょう。
「おや、おはよう」
「おはようございます、父上」
今朝は寝坊してしまいました手前、不覚にも少しだけ気後れです。けれど
ユーマさんが気後れしないためにはちょうど良かったのかもしれません。
「あの、こちらユーマさん――ヤマカワユーマさんと仰る旅人さんです。
昨夜サロンからこちらの部屋を使っていただいたのですけど、普通の旅人
さんではないのです。この後すぐ公式でお話いただきますけれど、どうか
父上も驚かれずに、よろしくお願い致しますわね」
「ふむ」
ユーマさんが口を開かれるのより一瞬早くなのか、父上はくるりと背中を
見せて歩き出してしまいました。
「今朝少しは聞いておるよ。何度も挨拶させるのも酷じゃろうて、まずは
ゆるりと参ろうか」
え? 少し聞いてたってどういうことでしょう。クロナからかしら? と
ちらりと見たのですけれど……この顔では違いそうですわね。あっという
間に歩いてゆきます父には少し違和感を感じたのですけれど、カトゥアと
クロナに見送られて私たちも謁見の間へと向かったのでした。そして――
10時の開会。先に急ぎの報告の数件を取り扱ってから――ユーマさんの、
正式な聴聞が行われました。在席中の賢者も全て召集した上で、異世界の
お話から現在の問題点、これからのことが論議されたのですけれど……。
「合い分かった。どうかそのように、ゆるりと逗留なされよ」
「ありがとうございます。無知蒙昧の身にて、何かとご迷惑をかけるかも
しれません。が、どうか一人の民として導いて頂ければ幸いです」
ユーマさんはそのように再び右膝をついて礼をとられました。打ち合わせ
の通りではあったのですけれど、緊張されながらも凛となさっていて――
(ああ……トゥローテよりも、ずっとカッコいい!!)
あら? なぜか父上からの冷たい目線を感じるのですけれど……そんなの
関係ねーですわね。こうして、ユーマさんのいる私の、新たな日常生活が
はじまるのでした。もちろん公務のときは離れ離れですし、ユーマさんも
文字を覚えるために賢者たちと過ごされる時間を優先なさると思います。
でも、お茶の時間はできるだけ一緒に過ごしていただけるそうですし……
お部屋は引き続き私の向かいです。ああ、恥ずかしい姿を見られたなんて
ほんの些細なことでした。
ユーマさんこそは、このヒゲの国の救世主なのです。いらっしゃるだけで
私の世界が――まるで、薔薇色になったような気がします。
朝は早いのですわムニャムニャ……。
「あのあの、レプリオーネ様~! まだおやすみになってますかぁ?」
クロナの声ですわね。一体朝からどうしたのかしら……ハッ!? そこで
ぱちりと目を見開いて上半身を起こします。部屋の中はもう随分と明るく
なっていました。これってつまり――。
ねっ……寝過ごしましたわーっ!?
寝巻きを脱ぎ捨てながら、ベッドから飛び降ります。勢い余って躓きかけ
そうになりましたけど、すぐに持ち直して――ガシリ。部屋の隅の振り子
時計を掴んで確認をするのです。どうか、大したことありませんように!
―― 6、 7……8時の、10分前! 良かった、というほどでもありません
けど……最悪は免れました。散歩さえ諦めれば挽回できそうですわね。
トントントンと再び扉が鳴らされて、クロナの声が聞こえます。とにかく
急がないといけません。私は真っ直ぐそちらに向かうと鍵を開けて、扉を
押しながら、こう頼むのでした。
「ごめんなさいクロナ、今日は身支度を手伝ってもらえるかしら」
「え」
え――? 半分開きました扉の先で目が合ったのはクロナではなく、やや
遠くに立ちつくしているユーマさんでした。
「あ……おはようございます」
ユーマさんは私と目が合ったまま挨拶をなさって、そして、ゆっくりと?
視線を下へと落とされます。
バタン
いいえほんの一瞬のことでした。私は扉を閉めました。そして、無意味と
分かっていますけど自分の姿を確認して――うきゃあああ! はしたない
絶叫が喉から先に飛び出さないように飲み込んでから、一気に跳ね上がり
ました心拍を落ち着かせます。さ、最悪でしたわ……! 裸だけでしたら
まだ致命傷で済むことですのに……起き抜けのイケてない髪と顔も一緒に
見られてしまったかと考えましたら、あああ……恥ずかしくて死ねます。
「あの、身支度了解です~。お部屋の中に入ってもよろしいです? あ。
今挨拶下さったように、ユーマさんも一緒なのですけれど」
ダメに決まってるでしょう!? ってそうでした。クロナには、見えては
いなかったのでしょうね。というか、クロナさん! どうしてあなたは、
扉の向こうに見切れていたんですのぉぉ!?
「おっ……おはようございましたわ。あの、ごめんなさい。ユーマさん?
私身支度にしばらく掛かりますので、一度お部屋に戻っていていただいて
よろしいかしら……?」
あられもない姿のまま扉を背にして、何とか大きな声を絞り出しました。
「あっ、ええ。はい」
確かに男性の声が答えてくださったあと、クロナと何らかの会話を挟んで
からカチャ、コトンと扉の開閉音が聞こえました。続いてガチャリと私の
部屋の扉が大きく開きます。でも裸の私と対面しますのは、またもクロナ
ではなくて……彼女の押してきたらしいキッチンワゴンでした。
「珍しくお寝坊さんコースみたいでしたので、朝食お持ちしたんですよ~
――あっ」
今更に察してもらっても、私の涙目は止まりませんでした。いつもよりも
しっかりと身支度が整いますまではずっと、不貞腐れモードです。
そして朝から瑠璃灯を点して三人で朝食をいただきました。それにしても
……大してお手入れもなさってないでしょうに、朝からイケてますユーマ
さんのお顔を見ていましたら――トゥローテとエリーゼシアも毎朝こんな
感じなのかしらと、ときめくのと同時に不思議と落ち着くのでした。
「そういえばユーマさん、お召し物はどうなさっているのかしら?」
「あ、ええ。実は今朝先ほど、クロナさんに――ええっと」
「はーい。服飾室にお連れしたのでした! ですので、昨晩と一見同じに
見えますけれど今は、まっさらなんですよ~」
服飾室にはあらゆる完成した服が集まっていて、訪れれば誰でも交換する
ことができます。ただし、職業や用途ごとに同じ見立てがつきますので、
奇抜な格好にすることはできません。元の服は洗濯、あるいは処分されて
サイズごとに共有、循環されるのですけれど……そういえば、お城の外で
所帯を持っている方はどうなさっているのでしたっけ。私はいつもクロナ
に任せきりですので、直接訪れたのは随分前でした。
「あれ? そういえばなのですけれど……ユーマさんの世界でも服は同じ
感じなのでしょうか? 一昨日お会いしたときから同じ服装でしたよね」
「あ。いえ、えっと、昨日お話しませんでしたっけ。俺、最初はTシャツ
にジーパンで、しかも泥だらけで道端に倒れていたみたいなんですけれど
……介抱してくれたおじさんが、予備の服あるからって家で着替えさせて
くれたんすよ。ポケットには何にも持ってなかったし、また返しにきます
からって元の服は置いてきたんっすけれど、って、しまった。着替えても
平気だったのかな……?」
Tシャツにジーパン? 少なくとも、私は聞き流していたわけではなくて
初耳っぽいのでした。クロナはといえば、この口の開き方……そういえば
聞いていたかもという顔をしていますわね。
「あっ。だ、大丈夫だと思いますよ~」
「ええ。ユーマさんさえ気になさらなければ、ですわね。下着はともかく
上の服は、基本共用の物ですもの。ただ、その始めにお会いになった人の
お話は確認しておいたほうがよさそうですわね。この後、謁見の間で公式
にお話いただくときによろしくお願いします。そうでした、キャラクター
・シートは仮のものを作ることになると思いますわ」
他に必要になりそうな手順をいくつか確認しながら朝食を終えると、もう
10時までには30分しかありません。先に図書室に寄らないといけませんし
そろそろ部屋を出ましょうか――と廊下に出ましたら、鉢合わせしました
のは家令の何某かと、給仕長のカトゥアでした。
「おはようございます、レプリオーネ様。今朝はご自室のままとのことで
心配しておりましたが、私がつかなくても問題ありませんでしたか?」
「ええ、ありがとう。クロナが間に合わせてくれました」
「お加減のほうは?」
「大丈夫。元気いっぱいですわ!」
と、そこに父上が出てきます。家令を後ろにつかせて、ちょうどこれから
謁見の間へ移動するところなのでしょう。
「おや、おはよう」
「おはようございます、父上」
今朝は寝坊してしまいました手前、不覚にも少しだけ気後れです。けれど
ユーマさんが気後れしないためにはちょうど良かったのかもしれません。
「あの、こちらユーマさん――ヤマカワユーマさんと仰る旅人さんです。
昨夜サロンからこちらの部屋を使っていただいたのですけど、普通の旅人
さんではないのです。この後すぐ公式でお話いただきますけれど、どうか
父上も驚かれずに、よろしくお願い致しますわね」
「ふむ」
ユーマさんが口を開かれるのより一瞬早くなのか、父上はくるりと背中を
見せて歩き出してしまいました。
「今朝少しは聞いておるよ。何度も挨拶させるのも酷じゃろうて、まずは
ゆるりと参ろうか」
え? 少し聞いてたってどういうことでしょう。クロナからかしら? と
ちらりと見たのですけれど……この顔では違いそうですわね。あっという
間に歩いてゆきます父には少し違和感を感じたのですけれど、カトゥアと
クロナに見送られて私たちも謁見の間へと向かったのでした。そして――
10時の開会。先に急ぎの報告の数件を取り扱ってから――ユーマさんの、
正式な聴聞が行われました。在席中の賢者も全て召集した上で、異世界の
お話から現在の問題点、これからのことが論議されたのですけれど……。
「合い分かった。どうかそのように、ゆるりと逗留なされよ」
「ありがとうございます。無知蒙昧の身にて、何かとご迷惑をかけるかも
しれません。が、どうか一人の民として導いて頂ければ幸いです」
ユーマさんはそのように再び右膝をついて礼をとられました。打ち合わせ
の通りではあったのですけれど、緊張されながらも凛となさっていて――
(ああ……トゥローテよりも、ずっとカッコいい!!)
あら? なぜか父上からの冷たい目線を感じるのですけれど……そんなの
関係ねーですわね。こうして、ユーマさんのいる私の、新たな日常生活が
はじまるのでした。もちろん公務のときは離れ離れですし、ユーマさんも
文字を覚えるために賢者たちと過ごされる時間を優先なさると思います。
でも、お茶の時間はできるだけ一緒に過ごしていただけるそうですし……
お部屋は引き続き私の向かいです。ああ、恥ずかしい姿を見られたなんて
ほんの些細なことでした。
ユーマさんこそは、このヒゲの国の救世主なのです。いらっしゃるだけで
私の世界が――まるで、薔薇色になったような気がします。
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