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追放公爵と三人のおとも~その2~
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朝ですわ! 夏が近づく頃の早起き太陽に、薄く照らされた時計は五時を
指し示しています。こういうときは不思議と寝坊しませんわね。ほとんど
寝られなかった気もするのですけれど、頭も体も、そして昨晩に結局再び
一から詰め直した羽袋――荷物も、準備は万端でした。すぐに起きて髪を
整え、そして普段通りに着替えます。
よし。いつもよりも手際よく、身支度が整いました。少しだけ寝不足から
顔色が悪い気もしますけれど……うん、この角度でしたら可愛いですので
大丈夫でしょう! よいしょっと羽袋を持ち上げます。背負うと見た目が
格好良くない気がしますので、ここはだっこで――って、これは前が全然
見えませんわーっ!?
とりあえず一旦下ろして扉を開けて、押すようにぎゅっと外に出してから
……やっぱり普通に背負うことにしました。ちなみに、この羽袋とは少し
大きめのただのリュックに見えて――実は、結構貴重な魔法の道具です。
昔のティラヴァ公爵で優秀だったお一人が、ほぼ独力で開発なさったそう
ですけれど、この中にはいくら重いものを入れても重さをほとんど感じる
ことなく持ち運べるというものなのでした。ただ、魔法の力が込められた
材料の革が古くなると段々と重く感じるようになってしまったり、何より
大きさが変化するなんてことはありませんので、調子に乗って室内で物を
入れすぎると扉を通れなくて旅が終わってしまう、という笑い話となって
いるような注意点がありますわね。この羽袋は新品に近い物ですから今は
全く重くありませんし、昨晩私が上手に詰めましたおかげで左右の余裕も
充分です! でも背負うと微妙に、何というのでしょう……空気抵抗(?)
のせいでちょっとふらふらとするかもしれません。
私の部屋の鍵はしっかりと掛けて、くるりと方向転換――ひゃあ!? って
危なかったです。バランスが崩れて、いきなり最初の一歩から倒れそうに
なりましたわ……羽袋が壁にぽよんと当たってしまったせいでもあります
けれど、視線を扉へと取られすぎていました。もちろん、既に背を向けた
私の部屋の扉ではなく向かいのユーマさんのお部屋の扉にです。まだ人の
少ない内にと朝六時の出発をお願いしましたけど……大丈夫でしょうか。
まさに今、ちょうどこのタイミングで扉が開いて私を迎えて下さると最高
なのですけれど……ほんの一秒か二秒、扉をじーっと見つめます。そして
三秒後……! 私は隠し持っていました鍵を差し込みました。カチャリ。
だ、だってもしかすると寝坊なさっているかもしれないじゃないですか!
別に何をするわけでもありませんし、ただ待つのは性に合わないのです。
でも罪悪感は感じながら、そーっと扉を開けるのですわ……すると、中は
私の部屋よりもずっと薄暗いながらも、なぜか、窓際に座るユーマさんの
姿がはっきりと目に飛び込んできました。窓の遥か遠くには、ブレイパス
北の山脈の稜線が朝日に照らされ、緑に輝き始めているのがここからでも
見ることができます。それをユーマさんは、テーブルに肘、頬に手を添え
ゆったりご覧になっていました。最初は影絵のように――でもすぐに目が
慣れて、その穏やかな表情に魅入ってしまいます。
「ん……? ああ、おはようございます。すいません、もしかして、もう
出たほうが良かったですか?」
私が声をかける前にユーマさんの方から気づかれて、椅子を立ち上がって
そのように仰いました。私はといえば、完全に見とれていました。
「あっ、いえ。じゃなくて、ええ。そろそろでしたので、ごめんなさい。
失礼してしまいましたわ……山をご覧になっていたのです?」
「ええ。えっと、はは。何でもないんすけど、こっちの世界に慣れてから
日が昇ったり沈んだりする時間には、ぼーっと窓を眺めているのが日課と
いうか、趣味になってたんです。ネットやゲームがなくても、何だか心が
満たされてゆくというか、そんな気がして」
でも――まだ暗いお部屋のせいでしょうか、そう微笑まれたユーマさんの
顔はどこか寂しそうに見えました。
「あの……もしかして、旅に出るのは怖いとか、でした?」
「いえいえいえ! そんなことないっすよ。今日からのことも、楽しみに
してました。やっぱファンタジーといえば、冒険の旅ですし」
本当に? ユーマさんが望まれるなら『旅を中止してずっと幸せに暮らし
ました』であっても、私は一向に構わないのですけれど……そういえば、
ユーマさんも――ご自身のなさりたいこととか、なさりたくないこととか
全く仰らない気がします。
「大丈夫、でしょうか……」
ちなみにファンタジーじゃなくて確実に、現実の旅なのですけれど。
「はい、大丈夫っすよ! って、その荷物は――登山リュックです?」
「いえ、山には登りませ……あー。いえ、ちょっと朝の内に必要なものを
詰めてあったのですわ。ユーマさんにお渡しする、ショートソードなども
入っているのですけれど……あの、ごめんなさいね。もし叶いましたら、
運ぶのを手伝っていただけないでしょうか」
「はい、もちろん。というかショートソードっすか……楽しみだな。でも
俺には多分、使えなさそうな気もしますけど。あ、もう出発して良いって
ことですよね」
そう仰ると、テーブルの向かいの椅子の上にありました小さなリュックを
左手で持ち上げてから私の方に歩いていらっしゃいました。私はドキドキ
して後ずさりでユーマさんの部屋を退出すると、ごそごそと羽袋を外して
抱きかかえます。
「にしても、大きなリュックっすね――って、軽!? あれ? ショート
ソードが入ってるんですよね。何でこんなに軽いんだろ」
「あ。それはですわね――」
簡単に説明しながら廊下を歩き、まず最初の関門である階段前の警備兵の
横を通り抜けます。ここの警備を行っているヒゲは大体三通りくらいで、
無口なヒゲとたまに元気なヒゲ、そしていつも元気なさそうなヒゲという
内訳のはずです。多分、どれであっても楽勝だとは思います。でも……
「――なるほど~。他には、どんなものが入ってるんですか?」
「ぬいぐるみとか、ですわ。学校に差し上げる予定があって、今朝早めの
散歩にあわせて届けようと思っているのです」
「ああ、そっか。一番上にちらっとはみ出て見えてるのは、ぬいぐるみの
耳だったんですね」
と、ユーマさんは羽袋の上の縛り口を覗き込む仕草をなさいました。左の
小脇にご自身の小さなリュックを抱えたまま、羽袋を右肩だけで背負って
いらっしゃるからできる芸当ですわね。ユーマさんの背は他のヒゲと比べ
そんなに高い方ではありませんけれど、こういう仕草を見ると――ああ、
男性なのですわねって感じます。って、今はそういうことは後回しで――
よしっ! まずは完璧ですわ! 兵士は無口なそれで、無事に目礼だけで
やりすごすことができました。会話を全くしなければ良いというわけでは
なくて、今このユーマさんとの雑談内容がとても大事であったのでした。
二階からはすぐに中央棟の大階段を使って、サロンへと向かいます。
「ごめんなさいユーマさん、少しだけここでお待ち下さいまし。本当すぐ
戻りますので!」
ちょうどサロンはこの時間、もぬけの殻でした。全て上手く行っています
わね……これが、最も良いルートなのです。念のためサロンを再び見回し
たあと、私は急いで大階段まで戻って右へと曲がります。もしかすると、
ユーマさんからはお手洗いだと勘違いなさったかもしれませんけれど――
私が飛び込んだのはグレートホールの食堂でした。
「おはようございます。昨日頼んでおいたものはもう用意できてます?」
「おはようございます、レプリオーネ様。ええ、こちらに」
給仕長のカトゥアはいつも通りの無表情で、良い匂いのするバスケットを
渡してくれました。
「ありがとう。では、今は急ぎで行ってきますわね」
「お気をつけて、行ってらっしゃいませ」
私はカトゥアの視線を背中に感じながらも、ユーマさんの待つサロンへと
駆け足で戻るのです。少しも怪しまれずに!
「さあ、参りましょう」
ついに正面玄関からユーマさんと一緒に外へと出ました。石畳から朝露に
湿る芝生を踏みしめて、城門の内側に停まっている馬車の方へと真っ直ぐ
向かいます。
計画通りです。
『ユーマさんが、お昼ではなく朝の内に旅に出発すること』
『今朝の私は、学校への散歩に行くだけではないこと』
この二つの予定を正しく知る者は、今の城内では私以外にたった一人しか
いないはずでした。ですから、ユーマさんには申し訳ありませんけれど、
人目を避けつつ会話に気をつけて、発覚を遅らせる必要があったのです。
「どうも、おはようございます――って、イズラギスさん!?」
ええ……ですわ。私が信用札の一枚を預けた二人目は、彼なのでした。
指し示しています。こういうときは不思議と寝坊しませんわね。ほとんど
寝られなかった気もするのですけれど、頭も体も、そして昨晩に結局再び
一から詰め直した羽袋――荷物も、準備は万端でした。すぐに起きて髪を
整え、そして普段通りに着替えます。
よし。いつもよりも手際よく、身支度が整いました。少しだけ寝不足から
顔色が悪い気もしますけれど……うん、この角度でしたら可愛いですので
大丈夫でしょう! よいしょっと羽袋を持ち上げます。背負うと見た目が
格好良くない気がしますので、ここはだっこで――って、これは前が全然
見えませんわーっ!?
とりあえず一旦下ろして扉を開けて、押すようにぎゅっと外に出してから
……やっぱり普通に背負うことにしました。ちなみに、この羽袋とは少し
大きめのただのリュックに見えて――実は、結構貴重な魔法の道具です。
昔のティラヴァ公爵で優秀だったお一人が、ほぼ独力で開発なさったそう
ですけれど、この中にはいくら重いものを入れても重さをほとんど感じる
ことなく持ち運べるというものなのでした。ただ、魔法の力が込められた
材料の革が古くなると段々と重く感じるようになってしまったり、何より
大きさが変化するなんてことはありませんので、調子に乗って室内で物を
入れすぎると扉を通れなくて旅が終わってしまう、という笑い話となって
いるような注意点がありますわね。この羽袋は新品に近い物ですから今は
全く重くありませんし、昨晩私が上手に詰めましたおかげで左右の余裕も
充分です! でも背負うと微妙に、何というのでしょう……空気抵抗(?)
のせいでちょっとふらふらとするかもしれません。
私の部屋の鍵はしっかりと掛けて、くるりと方向転換――ひゃあ!? って
危なかったです。バランスが崩れて、いきなり最初の一歩から倒れそうに
なりましたわ……羽袋が壁にぽよんと当たってしまったせいでもあります
けれど、視線を扉へと取られすぎていました。もちろん、既に背を向けた
私の部屋の扉ではなく向かいのユーマさんのお部屋の扉にです。まだ人の
少ない内にと朝六時の出発をお願いしましたけど……大丈夫でしょうか。
まさに今、ちょうどこのタイミングで扉が開いて私を迎えて下さると最高
なのですけれど……ほんの一秒か二秒、扉をじーっと見つめます。そして
三秒後……! 私は隠し持っていました鍵を差し込みました。カチャリ。
だ、だってもしかすると寝坊なさっているかもしれないじゃないですか!
別に何をするわけでもありませんし、ただ待つのは性に合わないのです。
でも罪悪感は感じながら、そーっと扉を開けるのですわ……すると、中は
私の部屋よりもずっと薄暗いながらも、なぜか、窓際に座るユーマさんの
姿がはっきりと目に飛び込んできました。窓の遥か遠くには、ブレイパス
北の山脈の稜線が朝日に照らされ、緑に輝き始めているのがここからでも
見ることができます。それをユーマさんは、テーブルに肘、頬に手を添え
ゆったりご覧になっていました。最初は影絵のように――でもすぐに目が
慣れて、その穏やかな表情に魅入ってしまいます。
「ん……? ああ、おはようございます。すいません、もしかして、もう
出たほうが良かったですか?」
私が声をかける前にユーマさんの方から気づかれて、椅子を立ち上がって
そのように仰いました。私はといえば、完全に見とれていました。
「あっ、いえ。じゃなくて、ええ。そろそろでしたので、ごめんなさい。
失礼してしまいましたわ……山をご覧になっていたのです?」
「ええ。えっと、はは。何でもないんすけど、こっちの世界に慣れてから
日が昇ったり沈んだりする時間には、ぼーっと窓を眺めているのが日課と
いうか、趣味になってたんです。ネットやゲームがなくても、何だか心が
満たされてゆくというか、そんな気がして」
でも――まだ暗いお部屋のせいでしょうか、そう微笑まれたユーマさんの
顔はどこか寂しそうに見えました。
「あの……もしかして、旅に出るのは怖いとか、でした?」
「いえいえいえ! そんなことないっすよ。今日からのことも、楽しみに
してました。やっぱファンタジーといえば、冒険の旅ですし」
本当に? ユーマさんが望まれるなら『旅を中止してずっと幸せに暮らし
ました』であっても、私は一向に構わないのですけれど……そういえば、
ユーマさんも――ご自身のなさりたいこととか、なさりたくないこととか
全く仰らない気がします。
「大丈夫、でしょうか……」
ちなみにファンタジーじゃなくて確実に、現実の旅なのですけれど。
「はい、大丈夫っすよ! って、その荷物は――登山リュックです?」
「いえ、山には登りませ……あー。いえ、ちょっと朝の内に必要なものを
詰めてあったのですわ。ユーマさんにお渡しする、ショートソードなども
入っているのですけれど……あの、ごめんなさいね。もし叶いましたら、
運ぶのを手伝っていただけないでしょうか」
「はい、もちろん。というかショートソードっすか……楽しみだな。でも
俺には多分、使えなさそうな気もしますけど。あ、もう出発して良いって
ことですよね」
そう仰ると、テーブルの向かいの椅子の上にありました小さなリュックを
左手で持ち上げてから私の方に歩いていらっしゃいました。私はドキドキ
して後ずさりでユーマさんの部屋を退出すると、ごそごそと羽袋を外して
抱きかかえます。
「にしても、大きなリュックっすね――って、軽!? あれ? ショート
ソードが入ってるんですよね。何でこんなに軽いんだろ」
「あ。それはですわね――」
簡単に説明しながら廊下を歩き、まず最初の関門である階段前の警備兵の
横を通り抜けます。ここの警備を行っているヒゲは大体三通りくらいで、
無口なヒゲとたまに元気なヒゲ、そしていつも元気なさそうなヒゲという
内訳のはずです。多分、どれであっても楽勝だとは思います。でも……
「――なるほど~。他には、どんなものが入ってるんですか?」
「ぬいぐるみとか、ですわ。学校に差し上げる予定があって、今朝早めの
散歩にあわせて届けようと思っているのです」
「ああ、そっか。一番上にちらっとはみ出て見えてるのは、ぬいぐるみの
耳だったんですね」
と、ユーマさんは羽袋の上の縛り口を覗き込む仕草をなさいました。左の
小脇にご自身の小さなリュックを抱えたまま、羽袋を右肩だけで背負って
いらっしゃるからできる芸当ですわね。ユーマさんの背は他のヒゲと比べ
そんなに高い方ではありませんけれど、こういう仕草を見ると――ああ、
男性なのですわねって感じます。って、今はそういうことは後回しで――
よしっ! まずは完璧ですわ! 兵士は無口なそれで、無事に目礼だけで
やりすごすことができました。会話を全くしなければ良いというわけでは
なくて、今このユーマさんとの雑談内容がとても大事であったのでした。
二階からはすぐに中央棟の大階段を使って、サロンへと向かいます。
「ごめんなさいユーマさん、少しだけここでお待ち下さいまし。本当すぐ
戻りますので!」
ちょうどサロンはこの時間、もぬけの殻でした。全て上手く行っています
わね……これが、最も良いルートなのです。念のためサロンを再び見回し
たあと、私は急いで大階段まで戻って右へと曲がります。もしかすると、
ユーマさんからはお手洗いだと勘違いなさったかもしれませんけれど――
私が飛び込んだのはグレートホールの食堂でした。
「おはようございます。昨日頼んでおいたものはもう用意できてます?」
「おはようございます、レプリオーネ様。ええ、こちらに」
給仕長のカトゥアはいつも通りの無表情で、良い匂いのするバスケットを
渡してくれました。
「ありがとう。では、今は急ぎで行ってきますわね」
「お気をつけて、行ってらっしゃいませ」
私はカトゥアの視線を背中に感じながらも、ユーマさんの待つサロンへと
駆け足で戻るのです。少しも怪しまれずに!
「さあ、参りましょう」
ついに正面玄関からユーマさんと一緒に外へと出ました。石畳から朝露に
湿る芝生を踏みしめて、城門の内側に停まっている馬車の方へと真っ直ぐ
向かいます。
計画通りです。
『ユーマさんが、お昼ではなく朝の内に旅に出発すること』
『今朝の私は、学校への散歩に行くだけではないこと』
この二つの予定を正しく知る者は、今の城内では私以外にたった一人しか
いないはずでした。ですから、ユーマさんには申し訳ありませんけれど、
人目を避けつつ会話に気をつけて、発覚を遅らせる必要があったのです。
「どうも、おはようございます――って、イズラギスさん!?」
ええ……ですわ。私が信用札の一枚を預けた二人目は、彼なのでした。
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