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森に潜むヒゲ~その3~
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山側の崖上から、ロープのようなものを使って滑り降りてきたのは二人の
ヒゲでした。崖下からではなくて、上から――当然それはイズラギスでも
お爺さんでも、ましてやユーマさんであるはずがありません。どころか、
それらの声を聞いただけで何だかとても、嫌な気分がしました。
「まあ確かに、女だけは落としちまったらもう使いモンにならねえもんな
……さあ、そっちは危ねえぜっと!」
えっ? 痛い! 先に近寄ってきたヒゲの方が、いきなり私の腕を乱暴に
掴んで山側へと引き倒したのです。もげるかと思いました腕の痛みを治し
ながら、とりあえず体を起こさないといけません。
「へへへ……ほら、見ろよ。前の女よりは年はいってそうだが、なかなか
イイじゃねえか」
何か言いながら、再び同じ男が手を伸ばしてきました。全くなんて失礼な
ヒゲなのかしら、力加減もできないなんて。今更その手を取る気になんて
とてもなれませ――
「いぎっ!?」
全身に迸る不快感でした。あろうことかそのヒゲは、伸ばした手で、私の
胸を無遠慮に触り始めたのです。まるで背骨を直に掴まれたような感覚が
全身を巡って、身の毛が逆立つようでした。
「だがよ。その髪って、あれじゃねえか? ほら、あれ」
「こ……のッ、無礼者!」
バチーン! 私は右手にある限りの力をこめて、ヒゲの頬を叩きました。
手ごたえありですわ! この最低のヒゲは、中腰から完全にのけぞって、
片膝をつきました。けれど、次の瞬間……首だけが再び私の方を向き直り
恐ろしい目で睨みつけてきたのです。
「このアマ」
ガツン。急に世界の半分が暗闇になったような錯覚がして、よく見ると、
目の前が土一色になっていました。何が起こったのか最初は分からなくて
痛みを感じるまでも時間がかかりました。え、何――このヒゲ、私を拳で
殴ったのです? 私、父上にも殴られたこともありませんのに。
「だはは、格好悪ぃなオイ」
「うるせえ。まあ、こういうのはしっかり調教しねえとな」
もう全く痛くはありません、魔法の力でとっくに治しましたので。でも、
でも――体が震えます。怖い? 怖いです。
「じゃあとりあえず、ここで引ん剥いて楽しむってか」
「いや。やっぱこの髪の色はあれだよな。先にマオウ様に報告してからの
ほうが良さそうだ。それにこいつ、良い服を着てやがる。だからよ」
今はどこも怪我していないはずですのに、なぜか、ヒゲどもの声がところ
どころ遠くに聞こえて、視界がぼやけます。
「なるほど、そりゃありだな。ぐへへ」
身を、身を守らないと。どうやって? そうです。私、短剣でしたら腰に
装備してあったのでした。少しでも後ずさって、それを抜きます。でも、
え。それで、ヒゲとはいえ、人間を斬る……? そんなことが許されるの
でしょうか。たとえ許されても、そんなことが私にできるのでしょうか。
「おおっと。イイモン持ってるじゃねえか? だがなぁ、人間様を殺そう
ってんなら、そんな小さな武器じゃ難しいなあ」
なかなか抜けなかった短剣を前に構えました。ですのに――恐ろしいヒゲ
たちは先程よりも大きく見えます。
「せめて、このくらいの武器でないとなぁ?」
「いやいや、こういう斧の方が確実だぜ」
武器。私を殴ったヒゲのほうが中くらいの剣を、そのすぐ横の少し太った
ヒゲのほうが雑な作りの斧を背中から取り出しました。
「さあ、そいつを捨てておとなしくしろッ!」
太ったヒゲの方の荒げた声に、息が止まりそうになりました。でも短剣を
握り締めた手を、離すわけには行きませんでした。息ができなくて、体の
全身がガタガタと震えています。
「なるほど。お前の言うとおり、こりゃあ調教だな」
斧のヒゲが、下卑た笑みを浮かべながら斧を振り上げました。どうして?
どうしてこのヒゲたちは、笑いながら人へと刃物を向けることができるの
かしら……? まさか、私にその斧を振り下ろすなんて……?
「せぇの、ホイ!」
「ひっ」
振り下ろされる斧に、思わず目をつむってしまいました。痛みを感じない
暗転に、下品な笑い声が響きます。恐る恐る目を開けると……
「オラァ!」
――ぼん。お腹のあたりから爆発的な痛みが一瞬で全身を駆け巡った後、
目から抜けてゆく感じがしました。目は開いているはずですのに、何にも
見えません。腕も動かず、息が全くできません。
「おいおい、そりゃ死なねえか」
「舐められねぇためには、これくらい死ぬほど分からせたほうがいいさ。
前のアマにも、そうしときゃ良かったんだ」
「ふん、違えねえな」
耳もキンとぼやけて、よく聞こえません。先ほどカラランと何かが落ちた
ような音がしたのも、気のせいでしょうか――。
苦しいです。ぼんやりから少し意識が戻りましたとき、ただ思うのはそれ
ばかりでした。全身に痛みが残る中で、変な浮遊感と振動が響いています
――痛い! 手が痛いですわ。お腹もずんと何かに圧迫され、頭には血が
上っている感じがします。そして何より、嫌な……とても嫌な臭いです。
舌にもざらざらとした何かが食い込んでいて、喋ることができません。
「おいデリンお前、足から血が出てんぞ」
「あ? うわ、なんじゃこりゃ。何か痒いとは思ってたんだがな、くそ。
あのときか……靴まで汚くなってんじゃねえか」
「もう根城までは俺が運んでおくからよ。お前は先に、どこかでその血を
洗ってきたらどうだ」
「馬鹿言え、こんなのどうってことねえよ。って、さてはお前、俺抜きで
先に楽しむつもりじゃねえだろうな」
「へへ、ばれたか」
「だははは。まあ、狩りが大成功なら足取りも軽いってやつだ」
血の臭い……? たとえ目を瞑っていても感じるような魔法の力は、全く
気配もしませんでした。少なくとも、彼らはブレイパスの人間ではないと
いうことでしょうか。いえ、そもそも――怖い、怖いです。根源的に同じ
人間なのかも疑問でした。私はこれから、どうなってしまうのでしょう。
誰か、誰か助けて――と何人かの顔を思い浮かべながら、はっと気付いた
ことがありました。それは、強い罪悪感でした。
ユーマさん、ごめんなさい……
もうあなたがいない世界で、生きていても仕方ないのでした。
父上、ごめんなさい……
私は何もかも捨ててしまいました。誰にも何も伝えられないままに。
そして、その他大勢のヒゲ、ごめんなさい……
私は全てのヒゲを馬鹿にしてました。でも思い返しても、この二人組みの
ように恐ろしい存在は一人もいませんでしたわね。どうして私、悪くない
人たちまで嫌っていたのでしょう。
もしかするとそれで、罰があたったのかしら? ヒゲの――少しも笑える
はずもなく、また全身の痛みに苦しみながら私はぼんやりと眺めました。
薄暗くなってゆく、臭くて恐ろしい存在の背中を――太陽と共に、意識が
再び沈んでゆく気がしました。ああ……次に目が覚めたとき、何もかもが
元通りなんてことはありえないでしょう。ですけれど、今はただ少しでも
この苦しみから逃げるために――私は進んで、意識を手放しました。
――。
夢の中から聞こえてくるのは、誰かの声。ずっと昔の子供の頃だったり、
はるか昔に思えてつい最近でした、日常の声。それらは皆優しく、私へと
囁きかけ、慰めてくれて――
『――驚いたぞ。これは随分な獲物じゃないか――』
ドクン。ざらりと地の底から響くような声が、優しかった夢をかき消して
響いてきました。な、何? この声……まるで頭の中に直接叩き込まれる
ような……ずきんと頭が、続いて全身のあちらこちらが痛みました。目を
開けると、そこはゴツゴツとした岩の床でした。瑠璃灯、あるいは松明の
ようなものに照らされている外は漆黒が広がるばかりですけれど、かなり
広い場所に思えます。腕が後ろに縛られているのか動きません一方、足は
自由に動かせて――体を起こすこともできそうです。
「ははあ! ですが、その。あの女の代わりにしてもイイんですかね?」
!
思わず叫びそうになりました。私のすぐ後ろには、あのヒゲたちが並んで
座っていました。嫌な臭い、怖い!
『――目を覚ましたようだな。さて、色々聞き出したいこともあるが……
余はまだ眠い。されば我が優秀な臣下達よ、好きにするが良い。飽くほど
お前たちの子を産ませてからでも、殺すのは遅くないさ――』
「へへへ……さすがマオウ様、話が分かるぜ」
「あっ――」
あなた方は、一体何者なのですか――そう声をあげるつもりでしたのに、
声になりません。代わりにせめて、暗闇に慣れてきた目を凝らしてみると
……階段状になっている岩の数段高い所に座っているのは、やはりヒゲの
ようではあります。不恰好な座り方で、表情は良く見えません。
『――そうそう。ブレイパスの公爵位の娘であるなら、強い回復の魔法を
持っているのだったな。決して逃がさぬように気をつけろ……くく。逆に
言えば……どれほど痛めつけても平気なら、心を折るのは簡単だ――』
声だけは明らかに、普通ではありません。頭に直接囁かれるような、地の
底から響いてくるような……それが喋るたびに、身が凍るようです。
『――余は眠る。行け――』
「ははあ!」
恐怖ばかりが先に立って何もできません。彼らが何者であるかも、ここが
どこであるかも全く分からないままでした。まさか、死ぬよりも恐ろしい
旅の終わりがあるなんて……嫌です……誰か、誰か助けて……
ヒゲでした。崖下からではなくて、上から――当然それはイズラギスでも
お爺さんでも、ましてやユーマさんであるはずがありません。どころか、
それらの声を聞いただけで何だかとても、嫌な気分がしました。
「まあ確かに、女だけは落としちまったらもう使いモンにならねえもんな
……さあ、そっちは危ねえぜっと!」
えっ? 痛い! 先に近寄ってきたヒゲの方が、いきなり私の腕を乱暴に
掴んで山側へと引き倒したのです。もげるかと思いました腕の痛みを治し
ながら、とりあえず体を起こさないといけません。
「へへへ……ほら、見ろよ。前の女よりは年はいってそうだが、なかなか
イイじゃねえか」
何か言いながら、再び同じ男が手を伸ばしてきました。全くなんて失礼な
ヒゲなのかしら、力加減もできないなんて。今更その手を取る気になんて
とてもなれませ――
「いぎっ!?」
全身に迸る不快感でした。あろうことかそのヒゲは、伸ばした手で、私の
胸を無遠慮に触り始めたのです。まるで背骨を直に掴まれたような感覚が
全身を巡って、身の毛が逆立つようでした。
「だがよ。その髪って、あれじゃねえか? ほら、あれ」
「こ……のッ、無礼者!」
バチーン! 私は右手にある限りの力をこめて、ヒゲの頬を叩きました。
手ごたえありですわ! この最低のヒゲは、中腰から完全にのけぞって、
片膝をつきました。けれど、次の瞬間……首だけが再び私の方を向き直り
恐ろしい目で睨みつけてきたのです。
「このアマ」
ガツン。急に世界の半分が暗闇になったような錯覚がして、よく見ると、
目の前が土一色になっていました。何が起こったのか最初は分からなくて
痛みを感じるまでも時間がかかりました。え、何――このヒゲ、私を拳で
殴ったのです? 私、父上にも殴られたこともありませんのに。
「だはは、格好悪ぃなオイ」
「うるせえ。まあ、こういうのはしっかり調教しねえとな」
もう全く痛くはありません、魔法の力でとっくに治しましたので。でも、
でも――体が震えます。怖い? 怖いです。
「じゃあとりあえず、ここで引ん剥いて楽しむってか」
「いや。やっぱこの髪の色はあれだよな。先にマオウ様に報告してからの
ほうが良さそうだ。それにこいつ、良い服を着てやがる。だからよ」
今はどこも怪我していないはずですのに、なぜか、ヒゲどもの声がところ
どころ遠くに聞こえて、視界がぼやけます。
「なるほど、そりゃありだな。ぐへへ」
身を、身を守らないと。どうやって? そうです。私、短剣でしたら腰に
装備してあったのでした。少しでも後ずさって、それを抜きます。でも、
え。それで、ヒゲとはいえ、人間を斬る……? そんなことが許されるの
でしょうか。たとえ許されても、そんなことが私にできるのでしょうか。
「おおっと。イイモン持ってるじゃねえか? だがなぁ、人間様を殺そう
ってんなら、そんな小さな武器じゃ難しいなあ」
なかなか抜けなかった短剣を前に構えました。ですのに――恐ろしいヒゲ
たちは先程よりも大きく見えます。
「せめて、このくらいの武器でないとなぁ?」
「いやいや、こういう斧の方が確実だぜ」
武器。私を殴ったヒゲのほうが中くらいの剣を、そのすぐ横の少し太った
ヒゲのほうが雑な作りの斧を背中から取り出しました。
「さあ、そいつを捨てておとなしくしろッ!」
太ったヒゲの方の荒げた声に、息が止まりそうになりました。でも短剣を
握り締めた手を、離すわけには行きませんでした。息ができなくて、体の
全身がガタガタと震えています。
「なるほど。お前の言うとおり、こりゃあ調教だな」
斧のヒゲが、下卑た笑みを浮かべながら斧を振り上げました。どうして?
どうしてこのヒゲたちは、笑いながら人へと刃物を向けることができるの
かしら……? まさか、私にその斧を振り下ろすなんて……?
「せぇの、ホイ!」
「ひっ」
振り下ろされる斧に、思わず目をつむってしまいました。痛みを感じない
暗転に、下品な笑い声が響きます。恐る恐る目を開けると……
「オラァ!」
――ぼん。お腹のあたりから爆発的な痛みが一瞬で全身を駆け巡った後、
目から抜けてゆく感じがしました。目は開いているはずですのに、何にも
見えません。腕も動かず、息が全くできません。
「おいおい、そりゃ死なねえか」
「舐められねぇためには、これくらい死ぬほど分からせたほうがいいさ。
前のアマにも、そうしときゃ良かったんだ」
「ふん、違えねえな」
耳もキンとぼやけて、よく聞こえません。先ほどカラランと何かが落ちた
ような音がしたのも、気のせいでしょうか――。
苦しいです。ぼんやりから少し意識が戻りましたとき、ただ思うのはそれ
ばかりでした。全身に痛みが残る中で、変な浮遊感と振動が響いています
――痛い! 手が痛いですわ。お腹もずんと何かに圧迫され、頭には血が
上っている感じがします。そして何より、嫌な……とても嫌な臭いです。
舌にもざらざらとした何かが食い込んでいて、喋ることができません。
「おいデリンお前、足から血が出てんぞ」
「あ? うわ、なんじゃこりゃ。何か痒いとは思ってたんだがな、くそ。
あのときか……靴まで汚くなってんじゃねえか」
「もう根城までは俺が運んでおくからよ。お前は先に、どこかでその血を
洗ってきたらどうだ」
「馬鹿言え、こんなのどうってことねえよ。って、さてはお前、俺抜きで
先に楽しむつもりじゃねえだろうな」
「へへ、ばれたか」
「だははは。まあ、狩りが大成功なら足取りも軽いってやつだ」
血の臭い……? たとえ目を瞑っていても感じるような魔法の力は、全く
気配もしませんでした。少なくとも、彼らはブレイパスの人間ではないと
いうことでしょうか。いえ、そもそも――怖い、怖いです。根源的に同じ
人間なのかも疑問でした。私はこれから、どうなってしまうのでしょう。
誰か、誰か助けて――と何人かの顔を思い浮かべながら、はっと気付いた
ことがありました。それは、強い罪悪感でした。
ユーマさん、ごめんなさい……
もうあなたがいない世界で、生きていても仕方ないのでした。
父上、ごめんなさい……
私は何もかも捨ててしまいました。誰にも何も伝えられないままに。
そして、その他大勢のヒゲ、ごめんなさい……
私は全てのヒゲを馬鹿にしてました。でも思い返しても、この二人組みの
ように恐ろしい存在は一人もいませんでしたわね。どうして私、悪くない
人たちまで嫌っていたのでしょう。
もしかするとそれで、罰があたったのかしら? ヒゲの――少しも笑える
はずもなく、また全身の痛みに苦しみながら私はぼんやりと眺めました。
薄暗くなってゆく、臭くて恐ろしい存在の背中を――太陽と共に、意識が
再び沈んでゆく気がしました。ああ……次に目が覚めたとき、何もかもが
元通りなんてことはありえないでしょう。ですけれど、今はただ少しでも
この苦しみから逃げるために――私は進んで、意識を手放しました。
――。
夢の中から聞こえてくるのは、誰かの声。ずっと昔の子供の頃だったり、
はるか昔に思えてつい最近でした、日常の声。それらは皆優しく、私へと
囁きかけ、慰めてくれて――
『――驚いたぞ。これは随分な獲物じゃないか――』
ドクン。ざらりと地の底から響くような声が、優しかった夢をかき消して
響いてきました。な、何? この声……まるで頭の中に直接叩き込まれる
ような……ずきんと頭が、続いて全身のあちらこちらが痛みました。目を
開けると、そこはゴツゴツとした岩の床でした。瑠璃灯、あるいは松明の
ようなものに照らされている外は漆黒が広がるばかりですけれど、かなり
広い場所に思えます。腕が後ろに縛られているのか動きません一方、足は
自由に動かせて――体を起こすこともできそうです。
「ははあ! ですが、その。あの女の代わりにしてもイイんですかね?」
!
思わず叫びそうになりました。私のすぐ後ろには、あのヒゲたちが並んで
座っていました。嫌な臭い、怖い!
『――目を覚ましたようだな。さて、色々聞き出したいこともあるが……
余はまだ眠い。されば我が優秀な臣下達よ、好きにするが良い。飽くほど
お前たちの子を産ませてからでも、殺すのは遅くないさ――』
「へへへ……さすがマオウ様、話が分かるぜ」
「あっ――」
あなた方は、一体何者なのですか――そう声をあげるつもりでしたのに、
声になりません。代わりにせめて、暗闇に慣れてきた目を凝らしてみると
……階段状になっている岩の数段高い所に座っているのは、やはりヒゲの
ようではあります。不恰好な座り方で、表情は良く見えません。
『――そうそう。ブレイパスの公爵位の娘であるなら、強い回復の魔法を
持っているのだったな。決して逃がさぬように気をつけろ……くく。逆に
言えば……どれほど痛めつけても平気なら、心を折るのは簡単だ――』
声だけは明らかに、普通ではありません。頭に直接囁かれるような、地の
底から響いてくるような……それが喋るたびに、身が凍るようです。
『――余は眠る。行け――』
「ははあ!」
恐怖ばかりが先に立って何もできません。彼らが何者であるかも、ここが
どこであるかも全く分からないままでした。まさか、死ぬよりも恐ろしい
旅の終わりがあるなんて……嫌です……誰か、誰か助けて……
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