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森に潜むヒゲ~その2~
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私とユーマさんの後ろから、もう一人。立ち上がって話しかけてきたのは
ご年配のヒゲでした。頭頂部は光が反射するほど薄くなってます一方で、
眉毛とヒゲは、どこかの父上に勝るとも劣らないふさふさ加減です。いえ
だからどうというわけでもないですけれど……あとは、腰が丸まっていて
右手の大きな杖を大事そうになさっていますわね。
「しかし驚きましたな。ブレイパスご領主が、なぜこんなところに?」
う、更に謎の威圧感ですわ。眉から覗く目がちょっと怖いです。
「あの、こんにちはっす。実はちょっとした旅の途中なんすけど、話せば
長くなるんですよね、お忍びというか……っておじいさんは、この辺りに
住んでいるかたなんですか?」
言葉に詰まりました私の代わりにとユーマさんが割って入って、ついでに
上手にごまかして下さいました。好き!
「ふむ」
じろりとユーマさんの方を向いたお爺さんは、そのまま彼を上から下まで
嘗め回すように観察を始めました。
「って、森に住んでるわけないっすよね。森で何か、って、えっと……」
「ふぅむ……ん。儂か。儂はじゃな」
ユーマさんへの観察を中断しましたお爺さんは、そこで一旦言葉もぴたり
と止めてしまいました。よくみると体はぷるぷる小刻みに震えています。
「実は、村に帰れなくなってしまっての……」
「迷子!?」
ぽろぽろと泣いてるように見えるお爺さんに、思わず目眩を覚えました。
これ以上話をややこしくしないで欲しいですのに。
「レプリーさんこれは……やっぱり、山奥の村の人っすよね。予定はあれ
ですけど、仕方ないんじゃないかな」
「はぁ……ええ、そうですわね。東へ戻りましょうか」
本音を言えば地図だけ渡してさよならって行きたいところなのですけど、
かなり高齢っぽいことから心配ではありますし――。
「あいや待たれよ。もしや西辺境へ行かれるところでしたかな? ならば
あの村は……儂の娘夫婦がおりますゆえ、お供させていただければ、実に
ありがたいのじゃが」
「西辺境の村で良かったんだ。じゃあ、大丈夫かな」
「え、ええ……」
正直に申しましたら元々困ります。ヒゲ率が五割を越えヒゲヒゲしくなる
のは我慢するとしましても、高齢のお爺さんです。足が遅くて、夜までに
辿り着ける可能性が怪しくなったりしないでしょうか。
「ありがとうありがとう、では参りましょうぞ」
スタスタと――あら、杖をお使いなのに足お速いですわね。
「ふぅーむ」
でもすぐに立ち止まって、今度は、茂みに伏せたままでしたイズラギスを
念入りに観察するお爺さんでした。というか、まだ伏せてましたの!?
「あ。もう動いて、良がったんだすな」
うーん、この……まあ寝てなかったから良しとしますわ。
「すんがし爺っさまは、なんでまたこんな道を。森の仕事だすか」
「まあ、もう隠居の身じゃがの」
知り合いでも何でもないはずのイズラギスとお爺さんの二人が、意外にも
話を弾ませながらどんどん道の前を進んで行きます。
「あの、レプリーさん」
後ろを歩いています私に、ひそひそ声のユーマさんでした。どきり。
「あのおじいさんって、何者なんすかね。なんていうか、今までに会った
人たちとどこか違うような……気をつけたほうがいいかも、なんて」
「え? ええ」
確かに、気をつけないと危なっかしそうではありますけれど……うーん?
改めて、お爺さんの丸まった背中を眺めてみましたら、なるほど、確かに
何か違和感を感じてきました。先ほどのお話の感じから、あるいは旅人を
なさっている別の公国のかたなのかも――って、それはありませんわね。
もし旅人さんでしたら、何かしらかの理由で謁見の間で会ったことがある
はずでした。特徴的な外見ですし、会っていれば忘れなさそうです。
「普通はかなりのお年のかたでしたら、家の奥に引きこもられてる場合が
多いはずですものね。城下にも二十名ほどいらっしゃいますけれど」
「ああ、話したことあります。ベッキオじーちゃんたちのことですよね」
誰? と思ったのですけれど笑顔で流します。そういえばこのお爺さん、
名前もまだ聞きそびれたままでしたわね。ってそれより――これはまずい
かもしれませんわ……正直息があがってきました。
「ところでこの道結構やばくないっすか。どんどん坂になってますけど」
その通りでした。旧道ってこんなに大変なものだったのですね。いえ、道
自体はよく均されてはいるのですけど、最初緩やかに見えた坂がどんどん
続くにつれ、右手の大きな山は更に迫ってくる一方――左手は切り立った
崖のようになってきました。元々、森の中は突然の谷間があったりと高低
差に気をつけないといけませんけれど、ここまで高くなってくると――
「落ちたら一巻の終わりって感じになってますね。うわっ、木があんなに
下に……ファンタジー映画なんかで、こんな風景見たことあったなぁ」
ユーマさんにつられて崖の下を覗いてみると、軽く足が竦みました。
「ひっ……ユ、ユーマさん危ないですわ。もっと山側を歩きましょう」
「あ。はい、ですね」
「さすがにそこまでは酷くないだすよ! わっはっは」
「ふぉっふぉっふぉっ」
なぜかヒゲチームは上機嫌で意気投合していました。えっと、もしかして
この中で疲れているのは私だけなのかしら……ユーマさんとお話する余裕
さえなくなってしまってから、更にしばらく歩き続けたところでした。
「ふむ。あれは……」
二人の笑い声が不意に止まって、その歩みも緩やかになりました。未だに
緩やかに続きます坂道を追いつきましたら――
「崖崩れ、だすか」
少し先の道が、上から崩れてきたらしい岩々で埋まってしまってました。
今や左手は断崖絶壁、右手も急斜面の岩肌という状況の中です……。
「不安定な崩れ方じゃな」
「だすな。ここをよじのぼるのは危険すぎもす、山を登れそうな場所まで
戻るしかないがと」
はいぃ? 山を登れそうな場所って確かに見ましたけれど、私の体感では
既に十分……いえ、二十分以上前のことですわ。力が抜けてがくりと膝を
つきそうになりました。
「でも、崖のぎりぎりのところだったら通れそうかな。イズラギスさん、
荷物からロープだけ取り出させてもらってもいいすか?」
「え」
ユーマさんのお考えはこうでした。まずはユーマさんだけが向こう側へと
渡った後で、イズラギスとユーマさんの間のロープを伝って私とお爺さん
の一人ずつが渡り、最後に三人でロープを固定してイズラギスが渡るのを
見守ると――確かに、体重を考えましたら行けそうです。
「崖崩れの範囲は5、6メートルってとこですし、このくらいの長さなら
ちょうど行けそうっすね」
イズラギスと同じようにロープを腰周りにしっかりと結びつけると、すぐ
ユーマさんは崖崩れと崖の間を進まれはじめました。き、気をつけて……
「はは。あんま格好良くないけど、余裕っすね。ただ、この崩れた岩結構
ぐらつくのが混ざってて、っと。あんまり体重かけないほうが良いかも」
そろりそろりと、あっという間に中ほどまで行かれました。
「むっ!」
急に険しい声を出すお爺さんの顔から、その目線の先へとつられて見ると
そこには――
「いかん落石じゃ! 戻れ!」
パラパラと小石や砂の音に混ざって、ゴッ、ガゴン、と嫌な振動が響いて
黒い影が崖崩れの斜面を落ちてくるところでした。ユーマさん!
「戻れ、飛べッ!」
「ユーマどん!」
「うわっ、と、うあっ!」
一番先にユーマさんの方に駆け寄ったのは、イズラギスでした。ロープを
結びつけてあるのですから、崖に寄らない方が良いような気もしたのです
けれど……一瞬のこと、私はただ見ているだけしかできませんでした。
「ぬおっ」
イズラギスの体も大きく傾いて、崖の淵へとよろけました。跪くように、
今度はお爺さんが左腕を伸ばしました。
「儂の腕も掴め!」
ユーマさんの姿はちょうど崖の向こうに見えません。でも、イズラギスの
左手が怪しく動いて、お爺さんの何かを掴みました。
「ふぉっ!? 髭はまずい……」
私の体は全く動きません――
「ぞーーーーい」
「ぬわーーーー」
「うわああああ」
三人の声が消えてゆきました。えっと、今、何が起こったのかしら。軽い
混乱と共に今更ながら崖の下を覗きこみましたら……そこにはただ、断崖
絶壁の下に緑の木々が広がるばかりでした。
――か、回復――
三人の姿は全く見えず、力の使いようもありませんでした。これは、仮に
もし見えても、もう……えっと……
全☆滅!?
そ、そんな馬鹿なことがあるはずありませんわ。きっと、下にはちょうど
深い川とか湖があったりして、あっけなさすぎるなんてことは無いはず。
もう一度ちらりと崖の下を見てみます。ええ、問題なく緑一色ですわね。
あとは、ただ風が吹いているだけですわ。
……嘘でしょう? 呆然と、立ち上がる気力も沸きません。その中で――
「へへへ、ほらみろ。完璧だろ」
「でもよぉ、荷物まで崖の下になっちまったのは面倒じゃね」
「馬鹿野郎! ぶっ殺す手間が減って、宝探しの楽しみが増えたんだよ」
この声は――えっ? え……?
ご年配のヒゲでした。頭頂部は光が反射するほど薄くなってます一方で、
眉毛とヒゲは、どこかの父上に勝るとも劣らないふさふさ加減です。いえ
だからどうというわけでもないですけれど……あとは、腰が丸まっていて
右手の大きな杖を大事そうになさっていますわね。
「しかし驚きましたな。ブレイパスご領主が、なぜこんなところに?」
う、更に謎の威圧感ですわ。眉から覗く目がちょっと怖いです。
「あの、こんにちはっす。実はちょっとした旅の途中なんすけど、話せば
長くなるんですよね、お忍びというか……っておじいさんは、この辺りに
住んでいるかたなんですか?」
言葉に詰まりました私の代わりにとユーマさんが割って入って、ついでに
上手にごまかして下さいました。好き!
「ふむ」
じろりとユーマさんの方を向いたお爺さんは、そのまま彼を上から下まで
嘗め回すように観察を始めました。
「って、森に住んでるわけないっすよね。森で何か、って、えっと……」
「ふぅむ……ん。儂か。儂はじゃな」
ユーマさんへの観察を中断しましたお爺さんは、そこで一旦言葉もぴたり
と止めてしまいました。よくみると体はぷるぷる小刻みに震えています。
「実は、村に帰れなくなってしまっての……」
「迷子!?」
ぽろぽろと泣いてるように見えるお爺さんに、思わず目眩を覚えました。
これ以上話をややこしくしないで欲しいですのに。
「レプリーさんこれは……やっぱり、山奥の村の人っすよね。予定はあれ
ですけど、仕方ないんじゃないかな」
「はぁ……ええ、そうですわね。東へ戻りましょうか」
本音を言えば地図だけ渡してさよならって行きたいところなのですけど、
かなり高齢っぽいことから心配ではありますし――。
「あいや待たれよ。もしや西辺境へ行かれるところでしたかな? ならば
あの村は……儂の娘夫婦がおりますゆえ、お供させていただければ、実に
ありがたいのじゃが」
「西辺境の村で良かったんだ。じゃあ、大丈夫かな」
「え、ええ……」
正直に申しましたら元々困ります。ヒゲ率が五割を越えヒゲヒゲしくなる
のは我慢するとしましても、高齢のお爺さんです。足が遅くて、夜までに
辿り着ける可能性が怪しくなったりしないでしょうか。
「ありがとうありがとう、では参りましょうぞ」
スタスタと――あら、杖をお使いなのに足お速いですわね。
「ふぅーむ」
でもすぐに立ち止まって、今度は、茂みに伏せたままでしたイズラギスを
念入りに観察するお爺さんでした。というか、まだ伏せてましたの!?
「あ。もう動いて、良がったんだすな」
うーん、この……まあ寝てなかったから良しとしますわ。
「すんがし爺っさまは、なんでまたこんな道を。森の仕事だすか」
「まあ、もう隠居の身じゃがの」
知り合いでも何でもないはずのイズラギスとお爺さんの二人が、意外にも
話を弾ませながらどんどん道の前を進んで行きます。
「あの、レプリーさん」
後ろを歩いています私に、ひそひそ声のユーマさんでした。どきり。
「あのおじいさんって、何者なんすかね。なんていうか、今までに会った
人たちとどこか違うような……気をつけたほうがいいかも、なんて」
「え? ええ」
確かに、気をつけないと危なっかしそうではありますけれど……うーん?
改めて、お爺さんの丸まった背中を眺めてみましたら、なるほど、確かに
何か違和感を感じてきました。先ほどのお話の感じから、あるいは旅人を
なさっている別の公国のかたなのかも――って、それはありませんわね。
もし旅人さんでしたら、何かしらかの理由で謁見の間で会ったことがある
はずでした。特徴的な外見ですし、会っていれば忘れなさそうです。
「普通はかなりのお年のかたでしたら、家の奥に引きこもられてる場合が
多いはずですものね。城下にも二十名ほどいらっしゃいますけれど」
「ああ、話したことあります。ベッキオじーちゃんたちのことですよね」
誰? と思ったのですけれど笑顔で流します。そういえばこのお爺さん、
名前もまだ聞きそびれたままでしたわね。ってそれより――これはまずい
かもしれませんわ……正直息があがってきました。
「ところでこの道結構やばくないっすか。どんどん坂になってますけど」
その通りでした。旧道ってこんなに大変なものだったのですね。いえ、道
自体はよく均されてはいるのですけど、最初緩やかに見えた坂がどんどん
続くにつれ、右手の大きな山は更に迫ってくる一方――左手は切り立った
崖のようになってきました。元々、森の中は突然の谷間があったりと高低
差に気をつけないといけませんけれど、ここまで高くなってくると――
「落ちたら一巻の終わりって感じになってますね。うわっ、木があんなに
下に……ファンタジー映画なんかで、こんな風景見たことあったなぁ」
ユーマさんにつられて崖の下を覗いてみると、軽く足が竦みました。
「ひっ……ユ、ユーマさん危ないですわ。もっと山側を歩きましょう」
「あ。はい、ですね」
「さすがにそこまでは酷くないだすよ! わっはっは」
「ふぉっふぉっふぉっ」
なぜかヒゲチームは上機嫌で意気投合していました。えっと、もしかして
この中で疲れているのは私だけなのかしら……ユーマさんとお話する余裕
さえなくなってしまってから、更にしばらく歩き続けたところでした。
「ふむ。あれは……」
二人の笑い声が不意に止まって、その歩みも緩やかになりました。未だに
緩やかに続きます坂道を追いつきましたら――
「崖崩れ、だすか」
少し先の道が、上から崩れてきたらしい岩々で埋まってしまってました。
今や左手は断崖絶壁、右手も急斜面の岩肌という状況の中です……。
「不安定な崩れ方じゃな」
「だすな。ここをよじのぼるのは危険すぎもす、山を登れそうな場所まで
戻るしかないがと」
はいぃ? 山を登れそうな場所って確かに見ましたけれど、私の体感では
既に十分……いえ、二十分以上前のことですわ。力が抜けてがくりと膝を
つきそうになりました。
「でも、崖のぎりぎりのところだったら通れそうかな。イズラギスさん、
荷物からロープだけ取り出させてもらってもいいすか?」
「え」
ユーマさんのお考えはこうでした。まずはユーマさんだけが向こう側へと
渡った後で、イズラギスとユーマさんの間のロープを伝って私とお爺さん
の一人ずつが渡り、最後に三人でロープを固定してイズラギスが渡るのを
見守ると――確かに、体重を考えましたら行けそうです。
「崖崩れの範囲は5、6メートルってとこですし、このくらいの長さなら
ちょうど行けそうっすね」
イズラギスと同じようにロープを腰周りにしっかりと結びつけると、すぐ
ユーマさんは崖崩れと崖の間を進まれはじめました。き、気をつけて……
「はは。あんま格好良くないけど、余裕っすね。ただ、この崩れた岩結構
ぐらつくのが混ざってて、っと。あんまり体重かけないほうが良いかも」
そろりそろりと、あっという間に中ほどまで行かれました。
「むっ!」
急に険しい声を出すお爺さんの顔から、その目線の先へとつられて見ると
そこには――
「いかん落石じゃ! 戻れ!」
パラパラと小石や砂の音に混ざって、ゴッ、ガゴン、と嫌な振動が響いて
黒い影が崖崩れの斜面を落ちてくるところでした。ユーマさん!
「戻れ、飛べッ!」
「ユーマどん!」
「うわっ、と、うあっ!」
一番先にユーマさんの方に駆け寄ったのは、イズラギスでした。ロープを
結びつけてあるのですから、崖に寄らない方が良いような気もしたのです
けれど……一瞬のこと、私はただ見ているだけしかできませんでした。
「ぬおっ」
イズラギスの体も大きく傾いて、崖の淵へとよろけました。跪くように、
今度はお爺さんが左腕を伸ばしました。
「儂の腕も掴め!」
ユーマさんの姿はちょうど崖の向こうに見えません。でも、イズラギスの
左手が怪しく動いて、お爺さんの何かを掴みました。
「ふぉっ!? 髭はまずい……」
私の体は全く動きません――
「ぞーーーーい」
「ぬわーーーー」
「うわああああ」
三人の声が消えてゆきました。えっと、今、何が起こったのかしら。軽い
混乱と共に今更ながら崖の下を覗きこみましたら……そこにはただ、断崖
絶壁の下に緑の木々が広がるばかりでした。
――か、回復――
三人の姿は全く見えず、力の使いようもありませんでした。これは、仮に
もし見えても、もう……えっと……
全☆滅!?
そ、そんな馬鹿なことがあるはずありませんわ。きっと、下にはちょうど
深い川とか湖があったりして、あっけなさすぎるなんてことは無いはず。
もう一度ちらりと崖の下を見てみます。ええ、問題なく緑一色ですわね。
あとは、ただ風が吹いているだけですわ。
……嘘でしょう? 呆然と、立ち上がる気力も沸きません。その中で――
「へへへ、ほらみろ。完璧だろ」
「でもよぉ、荷物まで崖の下になっちまったのは面倒じゃね」
「馬鹿野郎! ぶっ殺す手間が減って、宝探しの楽しみが増えたんだよ」
この声は――えっ? え……?
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