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10話ー冒険者生活4日目
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悲報。テンプレがきたとおもったら、めちゃくちゃ良い人だった件について。
おかしい。絶対におかしい。どう考えてもおかしい。こういうのって、普通怖い人たちに絡まれて、色々とバカにされたり、しまいに暴力をふるわれたりとかされて、冒険者生活終了するはずだと思ったのに。実際には、怖い人に声をかけられたと思ったら、お仲間がやって来て、なんか応援されて、効果付きのアイテムを貰っていた。
自分ですら何を言っているのかわからない。だけど、実際に起こってしまった。
あと、効果付きのアイテムって初めて見たけど、こういうのってどう考えてもお高いやつだよね。どう考えても新人冒険者の僕が持っていいやつじゃないよね。
え、どうしよう。本当にどうしよう。あの人たちもう行っちゃったし。でも、返そうにも突き返されそう。
「ユウさん?」
「…ミルフィリアさん」
声をかけてくれたのはミルフィリアさん。そうだ。ミルフィリアさんに相談してみよう。
とりあえずミルフィリアさんと受付に移動。
相談の前に依頼書とカードを渡す。
「はい。ありがとうございます。お疲れさまでした」
これで、達成した依頼数は3つ。あと7個達成すれば、昇格試験とやらが受けられる。
「それで、何やら固まってたようですけど、どうかしましたか? ちょうどさっき休憩からあがったばっかりでして、よくわからなくて」
休憩入ってたのか。それじゃ、とりあえずさっきあったことを話そう。
「えっと、さっきムキムキの怖いおじさんに声をかけられて、そしたら、さらに2人やってきて、何か言われると思ったら、応援されて、この効果付きのイヤリングを貰いました…」
話を聞いたミルフィリアさんはすごくポカーンとしている。
「…ちなみに名前とかは」
「聞いてないです」
名前聞く前に出ていっちゃったし。
「でも、ムキムキのおじさんと、痩せているお兄さんと、魔法使い風なお姉さんの3人でした」
そう言うと、今度は驚いたような顔をした。
「え!? それって、牙突のパーティーじゃないですか!?」
「牙突?」
なにそのかっこいいパーティー名。なんかうらやましい。
「はい。ユウさんの言っている、痩せている男の人は、ラルフさん。魔法使いの女性が、シルズさん。どちらもCランク冒険者です。そして、そのパーティーリーダーである、がたいがいい人は、Bランク冒険者の、ルルドさんです」
し、Cランク冒険者2人に、Bランク冒険者1のパーティー。なにそれすごい。
「ちなみに、ルルドさんはすごく良い人で、初心者が、外での狩に行こうとしてる人を見かけたら、時間があれば、護衛として、無料で付き添ってくれます」
ルルドさん、めちゃめちゃ良い人だった。
「…ルルドさんの顔の傷を見たと思いますが、あれ、実は、初心者が魔物に襲われて、殺されそうになっているところをかばってついてしまった傷なんです。なので、あまり怖がらないでいただけると助かります」
こそっと教えてくれるミルフィリアさん。そうだったんだ…。知らなかったとはいえ、ひどいことをしてしまったようだ…。次会ったら謝らないといけない。
「ふふ、それとユウさん。そのイヤリング貸してください」
貰ったイヤリングをミルフィリアさんに渡すと、そのままミルフィリアさんは、となりにやってきた。
「つけてあげますね」
「…え?」
ミルフィリアさんの手が耳に触る。ちょっとくすぐったい。数秒後、パチンと、ちいさく音がなった。
「はい。できました」
「あ、ありがとうございます」
ちょっと恥ずかしかったけど、せっかくつけてくれたんだしお礼は言わないとね。
ぺこりと頭をさげると、耳についているイヤリングも、たらーん、と、重力にそっておちる。
そういえば、イヤリングって耳に穴あけてつけるもんだと思ってたけど、挟むタイプとかあるんだね。
「かわいいです」
やさしく頭を撫でられる。ミルフィリアさんにはいつもお世話になっているので、逆らえない自分がいる。知らない人にやられるのは恥ずかしいからアレだけど。
「……やばい。お持ち帰りしたい」
「…?」
ミルフィリアさんが何か呟いたと思ったけど、ちいさすぎて聞こえなかった。一応意識さえすれば、ちいさな声でも十分聞くことはできるんだけど、他のいろんな人たちの声が、わーって聞こえてくるようになるから、常時意識するのは嫌だ。
1人に固定とかできればいいんだけど、そういうのはできないし。
まぁ、今なお、にこにこと笑いながら、撫でているので、特に大丈夫なんだろうと思う。
……でも、いつまでなででいるのだろうかミルフィリアさんは。
冒険者生活4日目。
今日も今日とて依頼を受けにギルドに来た。ちゃんと昨日貰ったイヤリングもしてるよ。でもね、ふと思ったんだ。僕に疲労軽減効果付きのイヤリングつけても、ほぼ意味ないんじゃないかって。だって、余程の事がない限り疲れないよ。思っただけで、つけないという選択肢はないけど。
今日は少し寝坊をしてしまって、時間は10時を過ぎている。そのため、ギルドは人がいっぱいだった。今日と明日依頼受けて、その次の日はお休みして、そこから5連続で依頼を受ける予定でいる。そしてはれて、Dランクへと昇格するのだ。
がんばるぞ、ということで、Eランクの依頼が貼ってあるボードに行く。
「え…?」
いらいがひとつもなかった……。
なんで。なんでないの。いつもいっぱいあるのに。もしかして、全部受けられちゃった感じ?
「そんなばかな」
昨日色々と良いことがあったから、今日はもしかして不運なのかもしれない。
「ユウさん? どうしたんですか?」
横からミルフィリアさんが、やってきた。手に、大量の紙を持ちながら。……まさか。
「ミルフィリアさん。それ…」
「これですか? 更新後のEランクの依頼ですね」
ぺらりと数々の依頼書を見せてくれる。
更新…更新…。そうだよね。更新とかするよね。よかった。本当によかった。
「…あ、ごめんなさい。そういえば更新があること、登録時に伝えていなかったですよね」
ふと、思い出したかのようにミルフィリアさんは言った。
「いえ、大丈夫です。なければないで、休みにすればいいだけだったので」
そうだよ。なければ休めばいいんだよね。だから、ミルフィリアさんは悪くない。
「ありがとうございますユウさん。お詫びといってはなんですが、この依頼貼るまえに選んでいいですよ」
ミルフィリアさんはしゃがんで依頼を見せてくれる。…うーん、やっぱり運が良いのかも?
「ありがとうございます!」
おかしい。絶対におかしい。どう考えてもおかしい。こういうのって、普通怖い人たちに絡まれて、色々とバカにされたり、しまいに暴力をふるわれたりとかされて、冒険者生活終了するはずだと思ったのに。実際には、怖い人に声をかけられたと思ったら、お仲間がやって来て、なんか応援されて、効果付きのアイテムを貰っていた。
自分ですら何を言っているのかわからない。だけど、実際に起こってしまった。
あと、効果付きのアイテムって初めて見たけど、こういうのってどう考えてもお高いやつだよね。どう考えても新人冒険者の僕が持っていいやつじゃないよね。
え、どうしよう。本当にどうしよう。あの人たちもう行っちゃったし。でも、返そうにも突き返されそう。
「ユウさん?」
「…ミルフィリアさん」
声をかけてくれたのはミルフィリアさん。そうだ。ミルフィリアさんに相談してみよう。
とりあえずミルフィリアさんと受付に移動。
相談の前に依頼書とカードを渡す。
「はい。ありがとうございます。お疲れさまでした」
これで、達成した依頼数は3つ。あと7個達成すれば、昇格試験とやらが受けられる。
「それで、何やら固まってたようですけど、どうかしましたか? ちょうどさっき休憩からあがったばっかりでして、よくわからなくて」
休憩入ってたのか。それじゃ、とりあえずさっきあったことを話そう。
「えっと、さっきムキムキの怖いおじさんに声をかけられて、そしたら、さらに2人やってきて、何か言われると思ったら、応援されて、この効果付きのイヤリングを貰いました…」
話を聞いたミルフィリアさんはすごくポカーンとしている。
「…ちなみに名前とかは」
「聞いてないです」
名前聞く前に出ていっちゃったし。
「でも、ムキムキのおじさんと、痩せているお兄さんと、魔法使い風なお姉さんの3人でした」
そう言うと、今度は驚いたような顔をした。
「え!? それって、牙突のパーティーじゃないですか!?」
「牙突?」
なにそのかっこいいパーティー名。なんかうらやましい。
「はい。ユウさんの言っている、痩せている男の人は、ラルフさん。魔法使いの女性が、シルズさん。どちらもCランク冒険者です。そして、そのパーティーリーダーである、がたいがいい人は、Bランク冒険者の、ルルドさんです」
し、Cランク冒険者2人に、Bランク冒険者1のパーティー。なにそれすごい。
「ちなみに、ルルドさんはすごく良い人で、初心者が、外での狩に行こうとしてる人を見かけたら、時間があれば、護衛として、無料で付き添ってくれます」
ルルドさん、めちゃめちゃ良い人だった。
「…ルルドさんの顔の傷を見たと思いますが、あれ、実は、初心者が魔物に襲われて、殺されそうになっているところをかばってついてしまった傷なんです。なので、あまり怖がらないでいただけると助かります」
こそっと教えてくれるミルフィリアさん。そうだったんだ…。知らなかったとはいえ、ひどいことをしてしまったようだ…。次会ったら謝らないといけない。
「ふふ、それとユウさん。そのイヤリング貸してください」
貰ったイヤリングをミルフィリアさんに渡すと、そのままミルフィリアさんは、となりにやってきた。
「つけてあげますね」
「…え?」
ミルフィリアさんの手が耳に触る。ちょっとくすぐったい。数秒後、パチンと、ちいさく音がなった。
「はい。できました」
「あ、ありがとうございます」
ちょっと恥ずかしかったけど、せっかくつけてくれたんだしお礼は言わないとね。
ぺこりと頭をさげると、耳についているイヤリングも、たらーん、と、重力にそっておちる。
そういえば、イヤリングって耳に穴あけてつけるもんだと思ってたけど、挟むタイプとかあるんだね。
「かわいいです」
やさしく頭を撫でられる。ミルフィリアさんにはいつもお世話になっているので、逆らえない自分がいる。知らない人にやられるのは恥ずかしいからアレだけど。
「……やばい。お持ち帰りしたい」
「…?」
ミルフィリアさんが何か呟いたと思ったけど、ちいさすぎて聞こえなかった。一応意識さえすれば、ちいさな声でも十分聞くことはできるんだけど、他のいろんな人たちの声が、わーって聞こえてくるようになるから、常時意識するのは嫌だ。
1人に固定とかできればいいんだけど、そういうのはできないし。
まぁ、今なお、にこにこと笑いながら、撫でているので、特に大丈夫なんだろうと思う。
……でも、いつまでなででいるのだろうかミルフィリアさんは。
冒険者生活4日目。
今日も今日とて依頼を受けにギルドに来た。ちゃんと昨日貰ったイヤリングもしてるよ。でもね、ふと思ったんだ。僕に疲労軽減効果付きのイヤリングつけても、ほぼ意味ないんじゃないかって。だって、余程の事がない限り疲れないよ。思っただけで、つけないという選択肢はないけど。
今日は少し寝坊をしてしまって、時間は10時を過ぎている。そのため、ギルドは人がいっぱいだった。今日と明日依頼受けて、その次の日はお休みして、そこから5連続で依頼を受ける予定でいる。そしてはれて、Dランクへと昇格するのだ。
がんばるぞ、ということで、Eランクの依頼が貼ってあるボードに行く。
「え…?」
いらいがひとつもなかった……。
なんで。なんでないの。いつもいっぱいあるのに。もしかして、全部受けられちゃった感じ?
「そんなばかな」
昨日色々と良いことがあったから、今日はもしかして不運なのかもしれない。
「ユウさん? どうしたんですか?」
横からミルフィリアさんが、やってきた。手に、大量の紙を持ちながら。……まさか。
「ミルフィリアさん。それ…」
「これですか? 更新後のEランクの依頼ですね」
ぺらりと数々の依頼書を見せてくれる。
更新…更新…。そうだよね。更新とかするよね。よかった。本当によかった。
「…あ、ごめんなさい。そういえば更新があること、登録時に伝えていなかったですよね」
ふと、思い出したかのようにミルフィリアさんは言った。
「いえ、大丈夫です。なければないで、休みにすればいいだけだったので」
そうだよ。なければ休めばいいんだよね。だから、ミルフィリアさんは悪くない。
「ありがとうございますユウさん。お詫びといってはなんですが、この依頼貼るまえに選んでいいですよ」
ミルフィリアさんはしゃがんで依頼を見せてくれる。…うーん、やっぱり運が良いのかも?
「ありがとうございます!」
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