この大きな空の下で [無知奮闘編]

K.A

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明日に向かって

ポストカード 4

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二日後。

仕事からまっすぐ寮に帰ると、妹に頼んでおいた郵便物が届いていた。

妻「それが妹に頼んでたものなの?」

私「うん、そうだよ。全体の形が想像と違うけど間に合ってよかった」

妹から届いた郵便物はB5の封筒だった。
普通の封筒での郵便物と違って少し厚みがある。
想像と違うと思ったのは、私は立体的な形を想像していたからだ。

封筒から中身を取り出してみる。
厚紙が二枚合わせになっていて、厚紙の周囲はテープでぐるっと留めてある。

妻「なにこれ?」

私「なんだろうねぇ」

妻「あなたが頼んだんじゃないの?」

私「それはそうなんだけど....何と言うか....正直言って、形が想像と全然違うんだ」

妻「全然違う?電話して訊いてみたら?」

私「うん、そうする」


妹に電話。

妹「もしもし、届いた?」

私「あぁ届いたよ、ありがとう。でもこれで合ってるのか?」

妹「合ってるって何が?」

私「俺はグッズを頼んだんだぞ」

妹「うん、注文通りグッズだよ」

私「へ?随分薄っぺらじゃないか?」

妹「そりゃそうでしょ?だってポストカードだもん。ポストカードだって立派なグッズのひとつよ」

私「へ?」

妹「三種類、三枚入れてあるよ。でも三種類買えたなんて本当に奇跡だからね。だから郵送中に折れ曲がらないように厚紙で挟んで保護して送ったんだから」

私「そうか、そりゃ手間かけたな」

妹「じゃ!CD楽しみにしてるからね!じゃあね」


そう言うと電話が切れた。

妻「何だって?」

私「あのさぁ、ひとつ訊いていい?」

妻「うん、何?」

私「例えば、ひとりで写真展に行ったとする」

妻「うんうん」

私「そこで何が記念に買って帰ろうとグッズ販売エリアに行ったとする。そこには何が売ってると思う?」

妻「え?グッズ?」

私「うん、グッズ」

妻「ぱっと思い浮かぶのはポストカードとかかなぁ」

私「そうか.....」

妻「その写真家の作品を感じれるものって考えたらポストカードとかが妥当じゃないかしら?写真立てに入れて飾ってもいいんだし」

私「言われてみれば....そうだよな」

妻「一体どうしたの?」

私「この妹が送ってきた封筒、中身はポストカードだ」

妻「ポストカード?何でそんなの頼んだの?」

私「別にポストカードを指定した訳じゃないよ。ただ、SKの個展が東京で開催されるって妹に聞いたからグッズ買ってきてって頼んだんだよ。そしたらこのポストカードが届いたんだよ」

妻「それで、そのポストカードは何に....え?SK?」

私「そ!SK」

妻「まさか美奈ちゃんに....」

私「御名答!せめて写真集が手に入るまでのモチベになればと思ってさ」

妻「それはあなたにしては名案ね。ところで中身確認しないの?」

私「あなたにしては、は余計だけど一応確認しようか」


厚紙を囲んで貼ってあるテープを丁寧に剥がし、中身を取り出してみる。
中身は妹が言ってた通り三枚のポストカードが入っていた。

妻「うわぁ、この写真素敵!」

妻が手にしたポストカードは朝焼けを写したものだった。
綺麗なのは勿論、その写真からは、これから朝が始まるんだなという尊さや、朝の厳かさを感じる。
写真に詳しくなくても心が動かされるような素晴らしい一枚だ。
三枚の写真すべてを確認したが、どれも素晴らしい写真だった。

私「どれもすごい写真だな」

妻「写真集が十七万円って納得できちゃうかも」

私「だな」

妻「これなら間違いなく美奈ちゃん喜んでくれるよ」

私「たしか余ってるクリアファイルあったよね?」

妻「うん、あるよ。ちょっと待ってね」

クリアファイル一枚に対してポストカード一枚。
まるで大事な宝物を扱うかのように収めた。

妻「明日だよね?美奈ちゃんの誕生日」

私「そうだよ」

妻「跳び跳ねて喜びそうね」

私「嬉しすぎて空を飛ぶかもしれないよ」

妻「まさか!」

私「美奈ちゃんに渡すまでFとYにも内緒にしようか?」

妻「シフトだと明日は二人とも休みだもんね」

私「だね、じゃあギリギリまで内緒で」

妻「ふふっ、明日が楽しみ」




....次の日の夕方。


ピンポーン

F「おーい!ご飯食べに行こうよ」

ガチャッ

扉を開けるとニコニコしながらFとYが腕を組んで立っていた。

無言で扉を閉めようとする私。

F「おいおい!閉めるなよ!」

私「いや、ラブラブの二人を見たら空腹がどこかに行っちゃった」

Y「ラブラブなんて....そんな事ないよぉ」

と言いながらもニコニコである。

私「ま、上手くいってるようで何より。じゃあ私はこの辺で!」

再び扉を閉めようとする私。

F「だからぁ!」

少し意地悪をしてカマをかけてみる事にした。

私「ところでF?」

F「ん?なぁに!」

私「ちょっと疲れてないか?」

F「疲れ?いや別に」

私「目の隈がすごいぞ」
それからYに聞こえないくらいの小声で
私「頑張りすぎた?」

Y「何ひそひそ話してるのよ」

私「いや、何でもないよ。それにしても今日は一段とお肌の色艶が良さそうですなぁ、Yさん?」

F「K、あんまり意地悪するなよぉ」

私「頑張るのもいいけど時間には余裕を持った方がいいと思うよ」

Y「時間?うん、大丈夫だよ?」

私「ほんとに?」

Y「うん」

私「シャツのボタンが全部ひとつずつずれてたとしても大丈夫なの?」

Yが慌てて自分が着ているシャツのボタンを確認する。

Y「何よ!ずれてないじゃない!」

私「だから[ずれてたとしても]って言ったじゃない」

Y「んもぅ!Kの意地悪!エッチ!変態!」


....変態は言い過ぎだろ。

F「もうそろそろ行こうよ」

私「大丈夫か?」

F「何が?」

私「いや、大丈夫かい?って訊いてるの」

F「あぁ、これボタンないし。大丈夫!」

笑いがこみ上げてきた。

私「ほんとに?」

F「うん、大丈夫!」

妻が支度を終え、玄関に来た。

妻「ごめんね、お待たせ」

私「なぁ?」

靴紐を結んでいる最中の妻に尋ねる。

妻「なに?」

私「Fなんだけど、服装あれで大丈夫らしいんだけと」

上から下までFを見る妻、そして、

妻「私、一緒に並んで行くのやだよ」

F「えええっ!なんで?」

私「まだわからない?」

Y「さっきみたいな意地悪はもういいから」

私「じゃあ行こうよ、ただし俺は知らないよ」

F「なんか引っ掛かるなぁ、まあいいや行こう」



いつもの定食屋

さすがに笑いを堪えるのも限界に近づいてきた。


美奈「いらっしゃいませ!」

Y「こんちわ」

妻「こんにちわ、ここにしていい?」

美奈「あ、はいどうぞ!」

F「美奈ちゃん、こんちわ。今日も元気いっぱいだね!」

美奈「あ、Fさんいらっしゃ.....キャー!」


「美奈!どうしたの!」

厨房から包丁を持ったままのおねーさんが飛び出してきた。

「美奈!大丈夫かい!」

美奈ちゃんを抱き抱えるおねーさん。

美奈「あ...いや.....大丈夫です。すいません、私がこういう事に慣れてないので....」

「慣れてない?何を言ってるんだい?」

Fの方をじーっと見るおねーさん。
そして数秒後、理解したのか、

「美奈、こんなの慣れる必要ないからね。次からは思いっきり蹴飛ばしてやりな!」

美奈「いや....蹴飛ばすなんて....そんな.....」
顔を真っ赤にして両手で顔を覆ってる美奈ちゃん。
まだ高校生だもんね、さすがに免疫がないから恥ずかしいんだろう。

F「美奈ちゃん、俺何もしてないよ....ね?」


その言葉を聞いたおねーさん。

「そんな事より、さっさとズボンのチャック閉めな!そんなとこ開きっぱなしで飯食うつもりかい!」

F「え?あ!あぁ!」

Y「あ!ほんとだ!」

急いでチャックを閉めるF。


「二人でお楽しみは結構だけどさぁ、いくら近所でも服装くらいはちゃんとしな!」


笑いが止まらない。

F「K!知ってたのか!」

私「うん、うちの玄関にいた時から....いや....ごめん...ぷぷぷ」

Y「なに笑ってるのよ」

私「ごめんごめん、でも俺何回か訊いたよね?大丈夫って?」

F「それは...そうだけどさ」

私「いや、あれだけ大丈夫って言われたら、これが二人の普通なのかなぁって」

Y「そんな訳ないでしょ」

私「言われてみれば、たしかに普通ではないよね、でも...」

F「でも....何?」
Fに耳打ちする。
私「せめて使い終わったらちゃんと仕舞っておけよ、さすがにチャック全開はないだろ」


F「........」


返す言葉が見つからないようだ。


ガラガラガラ.....

「こんばんわぁ!」

JとMがやってきた。

私「あれ、今日は病院じゃなかったっけ?」

J「今日は主治医が学会出席で不在なんだってさ」

M「明後日に予約取れたので改めて連れていきます」

妻「リハビリとかしてるの?」

J「簡単なリハビリはしてるよ、軽く腕を曲げ伸ばす程度。しばらく安静にしてて全く腕を動かしてなかったからね」

M「このままだったら来月中には完治だね、って話も出てきました」

私「それはよかったなぁ!J!」

F「これで多少の遠出も出来るね」

Yと顔を合わせながらニコニコしているF。

そしてポケットから細長い封筒のようなものを取りだし、Jに差し出す。

J「なんだよこれ?」

F「ちょっと早いけど僕とYからの誕生日プレゼント」

J「え?あ、ありがと」

封筒を受けとるJ。

J「中身見ていいか?」

F「もちろん、どうぞ!」


中にはチケットが入っていた。
それはネズミがモチーフの夢の国の終日チケットだった。
それだけではない、夢の国の隣のリゾートホテルの宿泊もセットのチケットだ。
どの部屋に宿泊しても部屋の窓から夢の国を一望できる事で有名なホテルだ。

妻「え!すごい!」

J「でも二枚入ってるぞ」

F「うん、二枚あるからMと楽しんできなよ」

J「Mと?」

F、Y「うん」

J「ありがとう、でも高かったんじゃないのか?」

F「まぁ、そこは触れない約束で」

Y「のんびり行ってきなさいよ」

J「M、どうする?」

M「私.....Jくんと行きたいなぁ....」

私「決まりだな、ゆっくりしてきなよ」

J「でも、休みの調整が」

私「それくらい何とかなるだろ、大丈夫だよ。いざとなったら残業時間だけでもそっちの応援行くよ」

妻「...ここまで言ってくれてるんだから行っておいでよ」

J「わかった、では御厚意ありがたく頂戴するでござる」

F「武士かよ」



美奈「素敵....」

私「あ、聞いてた?」

美奈「そのチケットってスーパープラチナチケットって呼ばれてて、日本で一番入手が困難なチケットですよね?」

F「よく知ってるね」

美奈「同じクラスの子がしょっちゅう行きたい行きたいって言ってたの思い出したので」

私「じゃあ俺と女房からは遊びに行った後で」

妻「そうね」

J「え?FとYとは別なの?」

私「まぁこれがカップル同士の付き合いかな、それぞれのカップルで考えるのも楽しいしね」

J「なんか悪いな」

私「今回の主役なんだ、遠慮なく受けとれよ」

J「ではありがたく」

M「よかったね、Jくん」

私「美奈ちゃんは彼氏が出来てからゆっくり行けばいいさ、なぁ?」

美奈「彼氏....」

だんだん顔が赤くなる美奈ちゃん。
そのうち顔から火が出るかもしれない。

妻「今、渡してあげたら?」

私「うん、そうだね。美奈ちゃん!」


美奈「あ....は.....はい?」

まだ顔が真っ赤だ。
ほんとにウブな子だ。

私「はい!これは俺達六人から!」

妻「誕生日おめでとう!」

M「おめでとう、美奈ちゃん」

J「おめでとう!」

F「おめでとう!」

Y「これで少しだけ大人に近づいたね」

美奈「ありがとうございます!でも私が頂いていいんですか?」

私「今日が誕生日だろ?まぁ開けてみなよ」

美奈「はい、何だろう?...え?葉書?」

私「美奈ちゃん、違う違う。裏を見て」

美奈「裏?」

不思議そうな表情で手に持ったポストカードを裏返す。その途端.....

美奈「え!え!これって!」

妻「SKって写真家が好きなんだよね?」

美奈「え!はい!大好きです!覚えていてくれたんですか!」

私「そのSKのポストカード三枚セット、これが俺達からの誕生日プレゼント」


美奈「三枚セット!これ夢じゃないですよね!」


ポストカードを大事そうに抱き締め興奮気味の美奈ちゃん。


美奈「いや....嬉しすぎます。このプレゼント。興奮が抑えきれないです!」

J「気に入ってもらえたみたいだな」

私「これにしてよかったよ」


美奈「オーナー!これ見てくださいよぉ」
興奮冷めやらぬ様子でポストカードを厨房にいるおねーさんに見せながら

美奈「私、今日が誕生日だからって皆さんでプレゼントをくれたんです!嬉しいなぁ」
あまりに嬉しいのか、ピョンピョン跳び跳ねてる。

ポストカードの写真を見るおねーさん。
「ほぅ、なかなかいい写真だね」

美奈「ですよね、皆さんが私の為にわざわざ準備してくれたんです」
やっと笑顔になった美奈ちゃん。

「じゃあ、今日はそろそろいいか!美奈!暖簾しまっておいで!今日はちょっと早いけど店じまいだよ」

美奈「え?いいんですか?」

「今日は特別だ!いいから暖簾しまって、あんたもここに座りな!」

美奈「あ、は、はい!」

急いで暖簾をしまいに行く美奈ちゃん。

それを見ておねーさんが小さな黒板を美奈ちゃんに渡す。

そこには手書きで[本日貸し切り]と書いてあった。

「これを外に掛けておきな」

美奈「はい!」

黒板を外に出し、戻ってきた美奈ちゃん。

「あんたもエプロン外してここに座りな」

美奈「は、はい!」
言われるがままに椅子に座る。

「安心しなさい、あたしの我儘なんだから時間はちゃんと付けておくよ。あ、あとちょっと待ってな」

おねーさんが厨房の奥に行き、なにやらモゾモゾしている。

美奈「私お手伝いしましょうか?」

「あ、いいよ。座ってな。その代わり座った後にあたしがいいって言うまでこっち見ちゃダメだよ」

美奈「はい」


実にベタな物の言い方だ。
その言い方じゃ[何か貴女の為に用意してますよ]と言ってるようなものだ。
でも、その不器用さは嫌いじゃない。

おねーさんが厨房の奥からそーっと花束を持って戻ってきた。

俺ら六人には人差し指を唇の前で縦に構えた。
「しーっ!」という意味だろう。

「美奈、こっち見ていいよ」

振り向く美奈ちゃん
そこには.....

大きな花束が彼女の視界に広がる。

「美奈、おめでとう!これはあたしからだよ!」

美奈「オーナー.....ありがとうござ.....」
あまりの嬉しさに涙を流し始めた美奈ちゃん。

F「あらら....泣いちゃった」

美奈「だって...だって......」
大粒の涙が次から次へとこぼれ落ちた。

「美奈、あんたには黙ってたけど、あんたが来てから売上も上がってるんだよ。常連さんの評判もいいし、ほんとによくやってくれてる。ありがとう、これはあたしからの感謝の気持ちだよ」

美奈はまだ泣きじゃくっている。

私「こりゃ嬉しいよな」

妻「そうね」

美奈「こんな半人前の私にこんなに....」

私「.....別にいいじゃん、今は半人前で」

美奈「え?」
涙を拭きながら私の言葉に耳を傾ける。

私「うん、今はね」

美奈「.....」

私「これからいろんな場所で、いろんな物を見て、いろんな人に会って、いろんな会話をして、いろんな事を感じたり思ったりしながら、ひとつひとつ成長していけばいいんじゃないの?」

Y「そうね」

美奈「私....凄く不安だったんです」

J「不安?」

美奈「はい....私にバイトが務まるのか....ちゃんと笑顔で接客できるか....お釣り間違えてないか....ご飯と味噌汁はこの配置で大丈夫か、とか....」

Y「ここが人生初めてのバイト?」

美奈「はい、だから不安で不安で」

私「いいんじゃない?それで」

美奈「え?」

私「右も左も判らずに不安だらけで始めたバイト。でもひとつひとつ努力して、サボらず諦めずに頑張ってきたから今日という日があって、この時間がある。毎日頑張ってきたからこそ常連さんの評判や売上アップに繋がってる、その事実だけでも俺は素晴らしい事だと思うよ。だからその気持ちを忘れずに明日に向かって日々頑張っていけばいいんだよ。今日より明日、明日より明後日の自分自身を好きになれる様にね」


「あんた、たまには良い事いうじゃないか!」
そう言いながらおねーさんが私の肩をバンと叩く。


.....[たまには]は余計だよ。

M「そうよ、あなたの立派な実績よ」

美奈「先輩....」



私「さ!そろそろ乾杯しようぜ!なんせ店主と店主の店で乾杯なんて中々ないからな!」

F「美奈ちゃん、グラス.....」

美奈「あ、すいません。気が利かなくて....」


「あ、いいよ。あたしが持ってくるよ。あんたはジュースでいいね」

美奈「すいません、ありがとうございます」


おねーさん、美奈ちゃんを加えた計八人でテーブルを囲む。


Y「音頭は誰にする?」

妻「誰かしら?」

私「美奈ちゃん、頼むよ」

美奈「えええっ!」

F「主役が音頭っていうのもいいな」

私「大した事ないよ、今日という日に対しての気持ちをぶちまければいいさ」

美奈「は....はい」

F「これも経験....だね」

J「さぁ!景気よく頼むぜ!」

美奈「は、はい.....では」

深い深呼吸の後.....



「今日はとても素敵な皆さんに囲まれて素晴らしい誕生日になりました!今凄く幸せな気持ちでいっぱいです!また明日からもいっぱい頑張ります!今日は本当にありがとうございました!乾杯!」



乾杯!!



Y「乾杯の音頭上手だね!」

J「いいじゃない!いいじゃない!」

妻「初々しい感じがいいね」

美奈「そ、そうですか?音頭なんて初めての経験で」

M「いやいや、初めてにしてはなかなかのものよ」

私「でも、大体今時の高校生の乾杯っていうと...[うぇーい!かんぱーい!いぇーい!]っていうイメージだけど」

J「あ、わかるわかる。そんな感じだよなぁ」

美奈「あ!みんなひどぉい!」

F「.....それじゃ馬鹿丸出しだよ」

妻「それはちょっと違うんじゃない?」

私「え?違うの?」

美奈「全然違いますよぉ!」


一同爆笑




「じゃあ、おねーさん!美奈ちゃん!おやすみ!」

「あぁ、おやすみ」

美奈「今日は本当にありがとうございました。おやすみなさい」



飲み過ぎたような気がするが、フラフラする事なく寮に着いた。


私「じゃあ、おやすみ」

J、M「おやすみ」

F、Y「じゃあね、おやすみ」


妻「今日は楽しかったね、おやすみ」

私「おやすみ」

どうやらポストカードのプレゼントは大成功だったようだ。




.......あ、妹にCD送ってやらなきゃ。
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