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第十五話:星輝石と封印の解放
しおりを挟む虹河龍一、マキナ・クラフト、No.11、そして賢者レノアは、インディゴの居城の動力室に足を踏み入れた。広大な円形の部屋の中央には星輝炉がそびえ、12の星輝石が青白い光を放ちながら浮かんでいる。虹河は「これが鍵か。いい雰囲気だな」と目を細める。だがその時、炉の中心から煙が渦巻き、人の形を成す。煙が散ると、全身が金色に輝く陰陽師、ヤスイが現れる。背には黄金の翼が生え、「ニジカワ、地脈の力でお前を裁く」と鋭く言い放つ。虹河は「ヤスイか」と呟き、刀を握り直す。
ヤスイが「地脈の鎖」を振り回すと、地面から金色の鎖がうねり、虹河を絡め取ろうとする。虹河は跳びかわし、「派手だな」と笑うが、ヤスイの目が光り、「地流転!」と叫ぶ。金色の波動が部屋を覆い、床が砕ける勢いで迫る。虹河は「ヤスイ、あの時お前が勝てたのは仲間がいたからだ…」と呟き、スキル『冥王の顕現』を発動。両手を広げると、黒い波動が鎧となり、金の紋様が刻まれ、背中に巨大な闇の翼が広がる。目が赤く輝き、刀が黒いエネルギーで強化される。翼を振って波動を切り裂き、「今は俺一人でもお前を倒せる」と叫び、ヤスイに斬りかかる。
ヤスイが鎖で防御し、黄金の翼が光を放つが、虹河の刀が空気を裂き、偽物の隙を貫く。ヤスイは「因縁は…まだ終わらん」と呻き、金色の粒子となって消える。虹河は刀を収め、「本物のヤスイなら、もっと魂が籠ってたな」と静かに呟く。マキナが「虹河さん、かっこよかったよ!」と駆け寄り、レノアが「まだだ。星輝石を手にしろ」と促す。虹河は「これで終わりだ」と12個全てを掴む。
大広間に戻ると、メイドたちの体が微かに光に包まれる。レノアが床に魔法陣を描き、複雑な紋様が光を帯びる。「これにはかなりのマナを消費するぞ。覚悟しておけ」と警告し、呪文を教える。「オルム・フィア・イシュラリス、アンタリス・エターナ・ソラリス、インディゴの封印、ここに解け、解放の輝き、名と個性を解き放て」。虹河はNo.11に目をやり、「まずはお前だな。番号が順番通りならNo.11は水瓶座だ」と呟き、水瓶座の星輝石を手に持つ。呪文を詠唱すると、魔法陣が輝き、虹河の体から魔力と気力が流れ出す。「なんだ、重いな」と息を整える。
No.11の体が強く輝き始める。金属の外殻が柔らかな光に包まれ、硬質な表面が微かに揺らぎ、変化の兆しを見せる。マキナが「虹河さん、No.11が光ってる! 何か起こってるよ!」と興奮し、レノアが「封印が解け始めるぞ。だが、完全な解放にはまだ時間がかかる」と呟く。虹河は額の汗を拭い、「この負担、思ったよりキツいな。けど、俺の城を完全に握るにはメイド全員の封印を解かないとな」と呟き、呪文を続ける。
光が一層強まり、No.11の体が微かに震える。金属の軋む音が響き、肩や腕のラインが滑らかな曲線に変わり始める。無機質だった顔に僅かな表情の影が浮かび、瞳に淡い光が宿る兆しが見える。
マキナが「虹河さん、すごい! 変わってきてる!」と声を上げ、虹河は「まだだ。完全に解くまで気を抜けない」と集中を続ける。レノアが「インディゴの魔法は強力だ。一気に解こうとすると反動が来るぞ。慎重に進め」と警告する。
虹河は息を整え、「このメイドの名前と個性、絶対取り戻してやる。俺の城の最初の仲間だ」と決意を新たにする。No.11の変身が進行する中、魔法陣の光が部屋を満たし、住人たちが無表情でその様子を見つめる。マキナが「虹河さん、がんばって! あと少しだよ!」と励ます。虹河は「よし、行くぞ」と呟き、星輝石を握りしめる。No.11の体が光に包まれ、変身の最終段階へと進む――。
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