涙の彼方、歌う星の光

medaka

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星の歌、涙の始まり

第二話:星の揺らぎの予兆

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エテルニアの夜空は、なおも13の星座に輝いていたが、星座宮殿の水晶庭園には、微かな不協和音が漂い始めていた。平和な時代は続き、民は星の光に浴していたが、遠い地平では戦争の煙が上がり、星の力を求める欲望が囁き始めていた。使徒たちの笑顔は変わらなかったが、星の輝きにわずかな揺らぎが生じていた。

魚座のリーシャは、水晶の泉のそばで目を閉じていた。彼女の紫色の髪が星光に揺れ、儚げな瞳には夢の残響が宿っていた。
夜ごと、彼女は不穏な夢を見ていた——星座が一つずつ薄れ、灰色の霧がエテルニアを覆う。血と炎に染まった戦場で、使徒たちの光が砕ける幻影。
「癒しが…届かない…」 リーシャは呟き、泉に涙を落とした。彼女はステラに夢を打ち明けた。
「ステラ、星の意志が揺れてる。エテルニアに、闇が迫ってる気がする。」

ステラはリーシャの手を握り、静かに答えた。
「リーシャ、君の夢は星の囁きかもしれない。だが、私たちの癒しと光で、闇を払える。」 
彼女の声は力強かったが、心の奥には水晶球に映った影への不安が広がっていた。ステラはリーシャに微笑み、庭園を後にしたが、彼女の黒髪を揺らす風は冷たさを帯びていた。

水瓶座のアクアは、宮殿の工房で星の力を集める水晶塔の設計に没頭していた。彼女は革新を司る使徒として、星の光をさらに遠くの村に届ける夢を追い続けていた。だが、最近の試作装置は不安定で、星の力がわずかに乱れていた。
「この揺らぎ…人類が星の力を悪用してるせい?」
アクアは呟き、ステラを訪ねた。
「ステラ、地上の民が星の魔術を戦争に使い始めてる。君の癒しで、彼らの心を導けないかな?」

ステラは水晶球を手に、戦場の煙を映した。
「アクア、癒しは届かない者もいる。欲望が星の光を汚してる。」 
彼女の瞳には、平和を守るための重い決意が宿り始めていた。アクアはステラの肩に触れ、静かに言った。「ステラ、君の癒しはまだエテルニアの希望だ。私たちの光を信じよう。」 

牡羊座のアリエが庭園に現れ、槍を手に軽やかに笑った。
「ステラ、アクア、難しい顔しないで! 私が槍で闇を払ってやるよ!」 
彼女の赤髪が炎のように揺れ、明るい声が庭園を満たした。だが、リーシャの不安げな瞳と、ステラの沈黙が、調和に影を落とした。
獅子座のレグナが遠くから呼びかけた。
「使徒たちよ、会議を開く時だ。地上の混沌をどう導くか、決めなきゃいけない。」

ステラは水晶球を握り締め、呟いた。
「この光を守るためなら…どんな道でも進む。」
 彼女の心には、平和な時代の終焉と、新たな秩序への覚悟が芽生えつつあった。星座宮殿の光はなお輝いていたが、星の揺らぎは、使徒たちに試練の時が迫っていることを告げていた。
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