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第三章 悪役令嬢は学院生活を送る
151.悪役令嬢は専属メイド達と合流する
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「エステリア嬢、ここまでして大丈夫なのだろうか?」
クーベルト辺境伯は心配そうにそう言った。大丈夫かどうかを問われると私は苦笑するしかない。たぶん、この怪現象を引き起こした事で迷惑被る冒険者も幾人かいるだろうけど、まぁ、今はそんな事を気にしている場合では無い。
「一応、時限性で元に戻るように設定致しましたので、問題は無くなりはしませんが、誰も気にしないでしょう。だって第一級魔導洞窟『アンダンテール大洞窟』ですもの、不思議な事が起こる事もありますよ……たぶん」
「逆に不安になるのだが……」
「なるようにしかなりませんよ。それよりも早く皆様と合流致しましょう」
「そうだな」
私は魔導洞窟内の設定とコンソールの設定を書き換えてから、隠し部屋を再度隠蔽状態に戻してクーベルト辺境伯と共に部屋を後にした。
「魔導洞窟がもとに戻るまでの時間は?」
「一応、余裕を持って3日としました。閉じ込めた者達も流石に3日くらいでは死ぬこともないでしょう?」
「確かにそうだろうが……」
「それにこうなったのも、そもそも変な輩が居たせいですし、そんなのがまだウロチョロしている状況と考えると閉じ込められて当然ですし、死んでも『ざまぁ』な気持ちでしかありません。まぁ、情報を得るためには生かした方が良いという閣下の意見を取り入れた結果です」
「ふむ」
彼は少しバツが悪そうに苦笑する。しかし、閣下も別に殺すなとまでは言ってないのよね。貴重な情報を持っているかもしれないから、何人かは捕えれないだろうか? だから、多少は邪魔な人間は排除しても問題無い。と、いう認識は間違っていないと思う。
これに関しては知り合いだったりすると、私的には罪悪感で押しつぶされちゃうかもしれないけど、どうなのかな……もし、ミストリアに隣国とかが攻めてきたとしたら、私も戦場に出ないといけなくなるでしょう。そうしたら、私は人を殺せるだろうか? うーん、多分平気だわ。
なんとなくだけど、前世と妙に感性が変わっているような気もするけど、前世の頃から素質があったのだと少し思うところがある。
平和な世界に鬱屈した気持ちが溜まるのだって、そういう部分があるからだと思うもの。
そんな事を考えつつ、私達は下層を後にした――
と、いうかアレよ。下層からたぶんエルーサ達であろう彼等がいた中層まで完全な一本道にしてボスも一時的に沸かない状態にしているので、身体強化をした私とクーベルト辺境伯では本当に超速よ。
そして、2時間後には合流出来たのだった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「ごきげんよう。皆様、私と『黒狼』様の救出に尽力を尽くしてくださって感謝しかありませんわ」
私の貴族らしい言葉に皆が思わず皆騎士の礼を取る。そして、それに気が付いて焦って身を正す皆を見て思わず笑ってしまう。
「リア嬢。意地悪が過ぎるのでは無いか?」
「あら『黒狼』様。挨拶は大事ですよ。それにしても、ルーには心配を掛けましたね」
「いいえ、大丈夫ですお嬢様。それよりも、閉じられた道は元に戻るのでしょうか?」
まぁ、それは心配するわよね。特に中層の壁は分厚くて魔法とかでぶち抜くには色々と不安だもね。
「ええ、一定時間経てば少しづつ元の魔導洞窟に戻って行くハズからだ、大丈夫よ。とりあえずは……そうね。時間的には途中で一度、野営をしないといけないかしら?」
ここら辺は私の予定だけど、情報を色々と整理した上で動いた方がいいのは確実だし、閉じ込めた者達が解放されるのは後3日ほど掛かるので、ゆっくりと中層を回るか、一度上層へ戻って準備をするか決めなければならない。
「リア嬢がそう言うなら、まぁ、その予定で行こうか。野営地はどの辺りがよいかな?」
「そうですね。ここから暫く上がったあたりで開けたところがあるハズですので、そこで野営をした上で、これからの動きを決めておきましょう」
「うむ。了解した」
と、閣下と事前に決めてあったやり取りをして、私達は行動に移るのであった。
クーベルト辺境伯は心配そうにそう言った。大丈夫かどうかを問われると私は苦笑するしかない。たぶん、この怪現象を引き起こした事で迷惑被る冒険者も幾人かいるだろうけど、まぁ、今はそんな事を気にしている場合では無い。
「一応、時限性で元に戻るように設定致しましたので、問題は無くなりはしませんが、誰も気にしないでしょう。だって第一級魔導洞窟『アンダンテール大洞窟』ですもの、不思議な事が起こる事もありますよ……たぶん」
「逆に不安になるのだが……」
「なるようにしかなりませんよ。それよりも早く皆様と合流致しましょう」
「そうだな」
私は魔導洞窟内の設定とコンソールの設定を書き換えてから、隠し部屋を再度隠蔽状態に戻してクーベルト辺境伯と共に部屋を後にした。
「魔導洞窟がもとに戻るまでの時間は?」
「一応、余裕を持って3日としました。閉じ込めた者達も流石に3日くらいでは死ぬこともないでしょう?」
「確かにそうだろうが……」
「それにこうなったのも、そもそも変な輩が居たせいですし、そんなのがまだウロチョロしている状況と考えると閉じ込められて当然ですし、死んでも『ざまぁ』な気持ちでしかありません。まぁ、情報を得るためには生かした方が良いという閣下の意見を取り入れた結果です」
「ふむ」
彼は少しバツが悪そうに苦笑する。しかし、閣下も別に殺すなとまでは言ってないのよね。貴重な情報を持っているかもしれないから、何人かは捕えれないだろうか? だから、多少は邪魔な人間は排除しても問題無い。と、いう認識は間違っていないと思う。
これに関しては知り合いだったりすると、私的には罪悪感で押しつぶされちゃうかもしれないけど、どうなのかな……もし、ミストリアに隣国とかが攻めてきたとしたら、私も戦場に出ないといけなくなるでしょう。そうしたら、私は人を殺せるだろうか? うーん、多分平気だわ。
なんとなくだけど、前世と妙に感性が変わっているような気もするけど、前世の頃から素質があったのだと少し思うところがある。
平和な世界に鬱屈した気持ちが溜まるのだって、そういう部分があるからだと思うもの。
そんな事を考えつつ、私達は下層を後にした――
と、いうかアレよ。下層からたぶんエルーサ達であろう彼等がいた中層まで完全な一本道にしてボスも一時的に沸かない状態にしているので、身体強化をした私とクーベルト辺境伯では本当に超速よ。
そして、2時間後には合流出来たのだった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「ごきげんよう。皆様、私と『黒狼』様の救出に尽力を尽くしてくださって感謝しかありませんわ」
私の貴族らしい言葉に皆が思わず皆騎士の礼を取る。そして、それに気が付いて焦って身を正す皆を見て思わず笑ってしまう。
「リア嬢。意地悪が過ぎるのでは無いか?」
「あら『黒狼』様。挨拶は大事ですよ。それにしても、ルーには心配を掛けましたね」
「いいえ、大丈夫ですお嬢様。それよりも、閉じられた道は元に戻るのでしょうか?」
まぁ、それは心配するわよね。特に中層の壁は分厚くて魔法とかでぶち抜くには色々と不安だもね。
「ええ、一定時間経てば少しづつ元の魔導洞窟に戻って行くハズからだ、大丈夫よ。とりあえずは……そうね。時間的には途中で一度、野営をしないといけないかしら?」
ここら辺は私の予定だけど、情報を色々と整理した上で動いた方がいいのは確実だし、閉じ込めた者達が解放されるのは後3日ほど掛かるので、ゆっくりと中層を回るか、一度上層へ戻って準備をするか決めなければならない。
「リア嬢がそう言うなら、まぁ、その予定で行こうか。野営地はどの辺りがよいかな?」
「そうですね。ここから暫く上がったあたりで開けたところがあるハズですので、そこで野営をした上で、これからの動きを決めておきましょう」
「うむ。了解した」
と、閣下と事前に決めてあったやり取りをして、私達は行動に移るのであった。
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