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第三章 悪役令嬢は学院生活を送る
170.悪役令嬢はアンダンテール大洞窟を一時封印する
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正直言って思うところは色々とある。しかし、それは朧げな感傷のようで、今世での価値観というか感覚のずれのようなモノだ。
「ってか、いいの?」
「良いか悪いかの話をすれば、我が領の魔導洞窟を一時的とはいえ、閉鎖するのは問題があるとは思うけれど、暫くは誰にも立ち入れ無いようにしておきたいから、どうしようも無いわね。まぁ、各方面から文句を言われたとしても、お父様とお母様がどうにかしてくれると信じるしかないわ」
結局、あの後に私達は今回の騒動における実行犯である白金級冒険者である『幻魔』含め、数名の冒険者を再度中層に閉じ込めた後に安全地帯の責任者を呼び出し、中層以下には行けないようになった事を伝え、お母様と話をし、アンダンテール大洞窟の一時封印を決めた。
「魔物の氾濫とか起きない?」
「ええ、現状は起きないわね。そもそも、魔物が発生しない状態にしてあるから」
と、言いながらも一部の階層では魔物が存在する。徘徊者は特殊な事例のようで設定関連が出来ないというか、管理外だったので、どうしようも無かった。まぁ、アレは特殊ではあるけれど、数が増える設定にはなっていないヤツだし、下層に侵入者がいなければ動かない岩などに擬態したままだろう。
「ってか、魔導洞窟の管理権限とかって、色々超越しすぎじゃない?」
アリエルが都合上戻ってきたリーニアンの街にある宿の一室で、少し――いや、王女らしくないみっともない恰好でベッドに転がりながら足をバタバタとさせながら言うのだった。
彼女はアンダンテール大洞窟でもだが、多重の結界内で話せるからと何度もその件を口にする。まぁ、確かに私も同じ認識ではある。あるが故に慎重になっているのだ。そうでなければ、一時的な封印など言わない。
封印期間は長くても数年掛かる。私が持ち帰った端末と管理者権限など含めて全仕様の解析と理解が済まなければ周囲への情報開示も可能な限りしたくない。これは歴史を覆すレベルの発見なのだが、現在の世界が当たり前だと思っている技術とかけ離れたロストテクノロジーであるのだ。危険がいっぱいなブツなのだ。
「まぁ、超越しているわね。端末も私達が知っている技術をさらに超えてSFレベルだし」
「賢者サルバトーレって一体何者なのかしらね」
「意外と過去にいた転生者という可能性はどうでしょう?」
と、ウィンディがアリエルの横でそう言った。因みに現在は三人だけの秘密の会話タイムで、エルーサやナスターシアには申し訳無いが、結界の外で我慢して貰っている。
「確かに私達だけでも五人も転生者が集まっているわけでしょ? 他にもいないと誰が言った?」
「否! ですよね!」
アリエルとウィンディは楽し気にそう言う。ま、確かにその通りではある。歴史を調べればこいつ怪しくね? と、思える人物がもっといるかもしれないが、賢者であるサルバトーレだけは色んな意味で異常なのよね。現代の魔法、魔術の基礎というのはサルバトーレが編み出した技術であることは学んだ事がある者であれば常識である。
その人物が、【失われた遺産《アーティファクト》】の開発にも関わっていると云われていたことは伝説レベルではあるけれど、これも常識的な定説であった。今回、偶然の発見によって魔導洞窟も彼が関わっている事が分かったわけだけど、その技術形態が私が考えていた先と似ているところを考えても、転生者であった可能性は高いだろう。
「他にも転生者がいる世界とすれば、今後はより気を付けて動かないといけないかもしれないわね」
と、私が言うとアリエルはケロリとした表情を浮かべ、大きなあくびをする。
「ふぁぁぁ――んっ、まぁ、逆に仲間が増える可能性を考えたら楽しくない?」
なんと、ポジティブシンキング。しかし、味方とは限らないし、面倒なのはゲームのヒロインが転生者である場合だ。
「敵というかヒロインちゃんが転生者ってのはテンプレじゃないですか?」
ウィンディがそう言った。当然、それは考えておかねばならない可能性だ。『煌めく運命の乙女』も転生者だった場合――うん、わかんないわ。吉と出るか凶と出るかも分からない。ただ、アリエルと私、いえ私達にとって危険な存在だという事だけは確かではあるわね。
それにジゼットバス伯爵はバリバリの貴族派閥だし、一番危険な過激派とも付き合いがあるという噂もあるけど、尻尾を見せない中々の曲者らしい。お父様の話によれば、最も気をつけなければいけない貴族はパルプスト公爵とジゼットバス伯爵なのは間違いないのよね。
「ま、なんにしても他にも転生者がいる世界だと思っておくことが一番ね」
と、アリエルはベッドでゴロリと転がりながらそう言うのであった。
「ってか、いいの?」
「良いか悪いかの話をすれば、我が領の魔導洞窟を一時的とはいえ、閉鎖するのは問題があるとは思うけれど、暫くは誰にも立ち入れ無いようにしておきたいから、どうしようも無いわね。まぁ、各方面から文句を言われたとしても、お父様とお母様がどうにかしてくれると信じるしかないわ」
結局、あの後に私達は今回の騒動における実行犯である白金級冒険者である『幻魔』含め、数名の冒険者を再度中層に閉じ込めた後に安全地帯の責任者を呼び出し、中層以下には行けないようになった事を伝え、お母様と話をし、アンダンテール大洞窟の一時封印を決めた。
「魔物の氾濫とか起きない?」
「ええ、現状は起きないわね。そもそも、魔物が発生しない状態にしてあるから」
と、言いながらも一部の階層では魔物が存在する。徘徊者は特殊な事例のようで設定関連が出来ないというか、管理外だったので、どうしようも無かった。まぁ、アレは特殊ではあるけれど、数が増える設定にはなっていないヤツだし、下層に侵入者がいなければ動かない岩などに擬態したままだろう。
「ってか、魔導洞窟の管理権限とかって、色々超越しすぎじゃない?」
アリエルが都合上戻ってきたリーニアンの街にある宿の一室で、少し――いや、王女らしくないみっともない恰好でベッドに転がりながら足をバタバタとさせながら言うのだった。
彼女はアンダンテール大洞窟でもだが、多重の結界内で話せるからと何度もその件を口にする。まぁ、確かに私も同じ認識ではある。あるが故に慎重になっているのだ。そうでなければ、一時的な封印など言わない。
封印期間は長くても数年掛かる。私が持ち帰った端末と管理者権限など含めて全仕様の解析と理解が済まなければ周囲への情報開示も可能な限りしたくない。これは歴史を覆すレベルの発見なのだが、現在の世界が当たり前だと思っている技術とかけ離れたロストテクノロジーであるのだ。危険がいっぱいなブツなのだ。
「まぁ、超越しているわね。端末も私達が知っている技術をさらに超えてSFレベルだし」
「賢者サルバトーレって一体何者なのかしらね」
「意外と過去にいた転生者という可能性はどうでしょう?」
と、ウィンディがアリエルの横でそう言った。因みに現在は三人だけの秘密の会話タイムで、エルーサやナスターシアには申し訳無いが、結界の外で我慢して貰っている。
「確かに私達だけでも五人も転生者が集まっているわけでしょ? 他にもいないと誰が言った?」
「否! ですよね!」
アリエルとウィンディは楽し気にそう言う。ま、確かにその通りではある。歴史を調べればこいつ怪しくね? と、思える人物がもっといるかもしれないが、賢者であるサルバトーレだけは色んな意味で異常なのよね。現代の魔法、魔術の基礎というのはサルバトーレが編み出した技術であることは学んだ事がある者であれば常識である。
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「他にも転生者がいる世界とすれば、今後はより気を付けて動かないといけないかもしれないわね」
と、私が言うとアリエルはケロリとした表情を浮かべ、大きなあくびをする。
「ふぁぁぁ――んっ、まぁ、逆に仲間が増える可能性を考えたら楽しくない?」
なんと、ポジティブシンキング。しかし、味方とは限らないし、面倒なのはゲームのヒロインが転生者である場合だ。
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と、アリエルはベッドでゴロリと転がりながらそう言うのであった。
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