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陥没
しおりを挟む俺の乳首は陥没乳頭だ。
すっかり埋まってるから、ほとんど俺も見たことない。
慎ましく埋もれているソコを、この男は…
「ぐりぐり、やだあっ!ね、も、むりぃ」
陥没している乳首の隙間に、舌をねじ込みやがった。
全く外に出たことの無い超箱入り娘の俺の陥没乳頭ちゃんは、そんな刺激想定してない。
「はあんっ!はあっ、ああっ!も、あんっ」
腰が勝手に揺れるくらいに強すぎる刺激に、バカになった俺は背中を反らせて胸をヴァンに押し付けるような形になっても気付かない。
「少しずつ膨らんできたよ、ほら。ああ、こんなに小さく控えめで…愛らしい」
チュパチュパと舐められて、吸い上げられて、指でクニクニと外からも揉みしだかれて。
ついに俺のお姫様は外の世界へ連出されてしまった。
空気に触れるだけでも敏感に反応してしまう小さな豆粒。
それを…
「うん、美味しい」
ちゅるちゅると躊躇いなく舐めすすられた。
「うああああぁぁぁぁあーーーーーーっっ!!!」
俺は射精した。
びくんびくん、と身体が痙攣する。
訳が分からない。
まだ息も理解も追いつかないうちに、反対の陥没乳頭ちゃんも攻撃される。
「こっちも平等にね」
平等って何だろう。
公平って何だろう。
そんなことも考えられない程に。
そこからは地獄だった。
「いやぁっ!やめてぇっ、も、起きてるからっ!おねがいっいやあっ、ああっ!やあっっ!!」
泣いて頼んでも攻撃を緩めることなく、延々と攻め続けられた俺の両乳首は、ぷっくりと紅く膨らんで外に出ていた。
俺の腹の上には精液で水たまりが出来た。
「そうそう、ヒロに渡したかったプレゼントがある。目を閉じて?」
俺は、もう現実から目を逸らしたくて、言うことを聞けば終わるかと、ぎゅうっと涙を零しながら目を強く閉じた。
パチン、と乳首に衝撃が走る。
「いやあぁぁぁーーーーーっ!!!」
見ると俺のか弱い乳首の根本に金色の輪が嵌められていた。
特別きつくは無いが、今の俺の乳首には刺激が強すぎた。
何も出ないのに、腰をヘコヘコさせて射精したように痙攣する。
「気に入った?次に会えたら、必ずこれを付けようって心に決めていたんだ。やっぱり良く似合う」
ピン、と乳首の先を弾かれて、頭が真っ白になる。
全身がガクガクと痙攣している。
パチン、と反対の乳首にも嵌められる。
もう、声も出ない。
頭がバカになったように涎を垂らして身体は痙攣するばかり。
「これでもう中には戻らないな。安心して」
ぺろり、と乳首の先をいやらしく舐められ、その刺激で俺は意識を飛ばした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…はぁ…ヒロ、ヒロ…なんて美しい」
意識が浮上すると同時に絶望感が湧く。
夢じゃ無かった。
夢オチ希望したのに。
「はんっ、はっ、ああんっ、んんっ」
この甲高い声も。
乳首がビンビンするのも。
ケツの違和感も。
「美味だ、どんな甘露も敵わない」
ヴァンというド変態は、俺のケツの穴を舐めてます。
しかも、これが、その…
とんでもなく気持ちいい!!!
やっば!!なにこれ!!
こんなの寝てる体じゃないと恥ずかしいくらい感じて喘いでるから、もう絶対目ぇ開けられない。
指まで入れられて、ぐっちゅんぐっちゅんされたら、もう腰が溶けた。
「ああんっ、ヴァンんっ、もっとぉ、そこ、おねがいっ」
寝てるふりをして、ねだってしまう。
だって、信じられないくらいに気持ちいいのに、一番気持ちいいところを掠めて避けるんだ。
「もっと、きもちく、してぇっ、ヴァンっ」
腰をヘコヘコさせて両脚を自分で持ち上げて弄りやすいように尻を持ち上げる。
「はあ…本当にいけない子だ。処女なのに、そんな誘い方をするなんて、まるで淫魔のようで…もう耐えられない」
目を閉じてても分かる。
大きくて太い物が当たるのを。
でも、俺はソレが欲しくて溜まらない。
「あんっ、はやくっ、はやくっ、ちょーだいっ」
腰を揺らして太い先っぽと蕾をくちゅ、とキスをさせる。
気持ちいい、気持ちいい、もっと、もっと。
「力を抜くんだよ、ヒロ。愛してる」
ずちゅんっっ!!!!
一気に貫かれた。
「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーつっ!!!」
目は開いていた。
涙は流れていたと思う。
頭は真っ白。
身体の感覚もどっか行ってた。
ガクンガクン揺れるのは、自分の痙攣なのか激しく揺らすヴァンの腰なのか。
なにも分からないままに、ひたすら揺さぶられていた。
「はあっ、初夜を、こんな形で迎えるなんてっ、すまない、ヒロ」
あり得ないだろ、初めてなのに。
でも、頭がぶっ飛んだ俺は、苦しげに眉を潜めるヴァンがかっこよくて。
思わず自分からキスをしていた。
顔を真っ赤に染めるヴァン。
「くっ我慢、できない…ヒロ、私の子を孕んでくれっ…ああっ!」
俺の奥深くに出された子種が愛おしくて、なぜだか自分のお腹を撫でて微笑んでいた。
「ヒロ…愛してる。君は世界一、美しい」
二人で、この上ない幸福感に包まれたまま、眠りに落ちた。
っておい!!!
目覚めると、既に夜。
にっこにこのペッカペカのヴァンがテーブルセッティングしていた。
「あ!良かったぁ、ヒロ。ほら、歩ける?」
気安く声をかけるな、と言おうとして、声が出ないことに気付く。
カッスカスだ。
「大丈夫?ああ…あんなに声を出したら掠れるか。ヒロの妖艶な声は本当に腰に来て…」
うっとりと思い出すな!と殴ろうとしても、思うように腕も動かない。
立とうとしても、腰が立たない。
へたん、とベッドに座り込んでしまう。
「ごめんよ、初夜だったのに、こんなことになってしまって。でも…私は最高だった」
照れたように笑うのも絵になるんですのね。
美人は得ですわね。
ねぇ、奥様。
「ほら、私に掴まって」
くそ、こんな奴に、こんな奴に頼るなんて…
腹立たしくても、腹は減る。
仕方なくシーツで包まれてヴァンにお姫様抱っこされて食卓へ。
見たことない位に豪華な食事に、思わず涎が出る。
「好きな物が分からなかったから。どれでも好きなものをどうぞ。全部食べても構わない」
腹いせに、全部食おうとしたけど無理だった。
優しく俺の口に運んでもらって食べた。
腕に力が入らないからな。
「私の花嫁は、少食で可憐で、こんなに可愛くて、強気なのに時には儚く妖しく私を誘う淫魔のようで…完璧だ」
コイツ、何言ってんの。
頭ン中お花畑か。
「すっかり贈り物も気に入ってもらえて良かったよ」
ちら、と奴の視線を辿って自分の胸を見る。
そこには、金の輪っかで締め上げられて戻れなくなった赤く膨らんだままの乳頭。
さっきからジンジンしっぱなし。
「ごほっ、これ、取って」
なんとか声を出すが、やはり掠れて喉も痛い。
「まだ慣れないだろうけど、この方が清潔を保てて良いんだよ?それに…」
触れるか触れないかの距離に指を伸ばされる。
それだけでドキドキとして息が荒くなる。
あの強すぎる快感を身体が思い出して腰が揺れる。
「気持ちいいよ」
ほんの少し先端を撫でられただけで、腰までビリビリと響く快感。
「ほら、好きでしょ」
「はっ、はっ、はあっ、うっ、うん…」
真っ赤だと思う。
乳首を触られたくて胸を前に出してしまった自分が恥ずかしくて何も言えない。
「今はまだ慣れなくても、私と一緒に歩もう。共に良い家庭を築くよう努力しよう」
ぼんやりしてたら、左手の薬指に金の指輪を嵌められた。
乳首とお揃いとか、どうかしてる。
ヴァンの薬指もお揃いだ。
どうかしてるぜ!
「ちゃんとした式を挙げられなくてすまない。だが、私の愛は真実だ。私の永遠をヒロに捧げる」
瞬間、ヴァンの紅い目が光ったように感じた。
同時に、キイイイイインという耳鳴りがした。
「え?え?」
驚いていると、ヴァンが微笑む。
「気にしなくて良い。ヒロはいつも通りに暮らして」
「は、はい」
なぜだろう。
ヴァンへの苛立ちは、スゥッと消えた。
ほんのり、胸が温かくなった。
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