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第一章
主人と愛の奴隷
しおりを挟む「あのぉー、今、時間ありますかぁ?」
まただ。
うんざりして、そちらを見ると美人と自覚しているだろう女性が二人。
はいはい、もう迷惑なんで止めて下さい。
「よかったらぁ、そこでお茶でもどうですかぁ?」
頬を染めて、ふふふ、と笑いあってこちらを伺う。
僕は王子スマイルでやり過ごそうと、にっこり笑う。
「悪いけど、僕は今 ──」
「唯人」
彼女たちの後ろから声がかかる。
僕の愛しい人。
「あ!けん…ご?」
怒ってる。めちゃくちゃ怒ってる。
覇気が見える。
これはヤバい。
「えー?かわいいーっ弟さん?〇ャニーズJrっぽーい!高校生ー?」
更にゴウゴウと音を立てて怒ってる。
火に油を注いでるどころか、もはや油に火をつけてる。
爆発事故だ。
絶対に消火器じゃ間に合わないやつ。
「…帰る」
僕を置いて、健吾は早足で行ってしまう。
「待ってよ、健吾!」
「えー?私たちはぁー?」
まだ話しかけてくる彼女たちを無視して、大量の荷物を両手に持って健吾を追いかける。
「ちがうんだよ、健吾!一方的に声をかけられ…」
「何回目だよ。今日一日で、これで何回目だよ」
「…5回目?」
なんとか罪を軽くしようと、またどうしようもない嘘を吐く。
「8回だ、ばーーーーか!もうお前なんか知らねー話しかけんな」
「そんなぁ…」
僕は、しゅん、としながらも、なんとか健吾を追いかける。
女の人に声をかけられる度、健吾の怒りを鎮めようと買った大量の荷物がガサガサと大きな音を立てる。
これだけの回数怒らせたんだ、と反省しつつ嫉妬される喜びが湧き上がる。
「健吾?ねぇ、まだ怒ってる?」
無視。
「ねぇ、車、あっちだよ?」
無視。
「どこいくの?」
無視。
「え?ここって…」
僕達はラブホに着いた。
ずんずんと健吾は迷いなく入っていく。
僕も慌てて荷物を抱えてついていく。
健吾は部屋を選んで鍵を持って進む。
一言も喋らない。
僕は、健吾の顔色を伺いながら、ヨタヨタと不安になりながら付いていく。
キィ …バタン
部屋に入った。ドキドキする。
僕は、こういうところに来たことが無い。
何せ、健吾以外と付き合ったことすら無いんだから。
「けん…ご?」
健吾は、慣れた様子で奥へ向かうと、シャワーの音がし始めた。
こういうところ、慣れてるみたい…まさか、誰かと来たことあるの?
そんなこと聞いていいのか、分からない。
けど、胸の奥が重くて苦しくて、涙が込み上げそうになる。
カタン
健吾がバスローブ姿で出てきた。
その姿が、あまりに色っぽくてドキドキする。
冷蔵庫のビールを取ると、ベッドに腰掛けてテレビをつける。
まさかのお笑い番組を見始めた。
僕は、どうしようかと迷った挙句、両手の荷物を一旦、部屋の隅に置いて、ベッドに座る健吾の隣へ腰掛ける。
「あのさ、け」
「床」
「え?」
「謝るんなら、隣じゃなくて、床だろ」
僕は、おずおずと床に正座する。
やばい、この感じ。
めちゃくちゃ興奮してきた。
僕は膨らんできた前を両手で抑えながら頭を下げる。
「嫌な思いをさせて、ほんとごめんね、健吾。僕が愛してるのは君だけなんだ。どうか許して欲しい」
土下座状態で床に額を近付ける。
ああ、やばい、もう興奮してアレが飛び出そう。
ぐっと後頭部が押される。
これは足だ。健吾の足の裏。
鼻が床についた。
ああ、幸福は、こんなところにあった。
「脱げ」
僕は、にやにやしないように全神経を表情筋に集めながら立ち上がり、健吾の前で服を脱ぎ始める。
もちろん、抵抗感なんて無い。
むしろ、嬉しいくらいだ。
「パンツも全部」
ゆっくりと気を付けて脱ぐが、完全に勃ってしまったモノが、ブルン!と勢い良く飛び出してしまう。
そのまま再び床に正座する。
「なに、おっ立ててんだよ」
冷たい視線が突き刺さって、その悦びに先からタラタラと涎が垂れる。
「いや、これは、その…はあっ、はあっ」
ああ、もっと!もっと蔑んで!
「お前って、ほんっとド変態な。ありえねー。どこが王子だよ、怒られながら、ココこんなにして」
垂れ流してる先っぽを、足の親指でぐりっと押される。
「うっ、ああっ!」
「こんなんで感じてんじゃねーよ、ばーか。お仕置で喜ぶとか、マジ変態」
完全に軽蔑の眼差しで見られる。
はあ、ゾクゾクする。
「もう絶対に無視するから。誰かに声をかけられても」
「当たり前だろ」
先っぽの穴に親指の先を差し込まれる。
「ふぐ!っあっ!」
「ほんとムカつく」
カチャン
冷たい感触。
前を見ると、しゃがみ込んだ健吾がにやりと笑っている。
「これ付けて我慢出来たら許してやるよ」
僕の根元には、銀色のリングが嵌められていた。
「えっなに?これ?え?」
「射精管理。これ付けてれば勝手に出せないから、がんばれよ。この部屋は、あと1時間くらいで出ないといけないから、それまで我慢出来れば許してやる」
あまりの展開に、さすがの僕の脳みそもキャパオーバーしたらしい。
プスプスとショートしている。
「優しいだろ?俺」
悪い顔で笑う健吾。
ああ、やっぱり好きだ。
僕の神様。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あれから、どれくらい経ったか。
「くぅっもう、外してっ苦しいっいだいっ、出したいいっ」
僕はとっくに限界を超えていた。
そんな僕の屹立を口に含みながら、健吾はエロ過ぎる顔で喋る。
「まら、はひまっらはかりらろ」
その顔で咥えないでっ!!
しかもモゴモゴされると更にクる。
「ああっしゃべんないでぇっ」
僕はビクンビクンと身体を震わせながらも出せない苦しさで悶える。
今、どれくらい経ったんだろう。
ふと離れた健吾の手にはローションとバイブが握られていた。
どこから持ってきたんだろう?
あんなの買ったかな?
そんな疑問は、すぐに吹き飛んだ。
僕にベッドから降りて床に座るよう指示した健吾が、僕の目の前のベッドに座り、両脚を開く。
僕の鼻先に彼のパクパクと綻ぶ蕾。
そこへ、ローションを健吾が垂らしていく。
いやらしい。
めちゃくちゃ滾る。
僕の屹立は既にギンギンに痛いのに、更に容積を増して、もう痛みで死にそう。
「触ったら許さないから」
そう言って、僕の鼻先で蕾をくちくちと弄り始めた。
テラテラと光る指で、蕾の入り口を撫でて僕に見せつける。
舐めたい。
吸い付きたい。
舌を入れたい。
せめて、香りだけでも嗅がせて。
「んんっ」
艶かしい健吾の声が漏れる。
僕、もうリングを破壊するんじゃないだろうか。
くぷくぷ、と指はナカへと入っていく。
健吾の屹立も緩く立ち上がっている。
濡れそぼった蕾を、時々、指でクパ、と開いて僕に見せる。
綺麗なピンクだ。
健吾のナカがピンク。
「ーっはあっはあっはあっはあっ、け、健吾っ」
僕は襲いかかりたいのを我慢する。
「舐めろ」
細めのピンクのバイブを口元に差し出されて訳も分からず必死に舐める。
唾液でどろどろになるまで舐める。
健吾の痴態に僕の頭はとっくにバカになってる。
涎まみれのバイブを僕の口から抜き取ると、健吾は自分のソコへあてがう。
「ここ咥えろ」
言われるがまま、バイブの根本を咥える。
僕の口へ向けて健吾のピンクに開いた蕾が向かってくる。
「んっあっ、はんっ、んぅんっ」
ヌプヌプと中へ押し込まれていく感触が口から直接感じられて、まさに眼下に見える濡れた秘孔。
ビクビクと感じながら健吾はバイブを咥えこんでいく。
僕の口が蕾に着く寸前に止める。
「動かせ」
色っぽい目で、声で、僕の空っぽの頭に命令される。
僕は夢中でバイブを咥えて前後に動かす。
涎なんて鼻水なんて気にしていられない。
ダラダラと涎を垂らしながら、グッチュグッチュといやらしい音を立てながらバイブを出し入れさせる。
「ああっはっああんっ」
健吾が僕の動きで感じている。
ローションが時折、蕾から吹き出して僕の顔にかかる。
僕の理性は焼き切れた。
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