ありふれた話 ~追放された錬金術師は、神スキル【物質創造】で辺境に楽園を築きます。今さら戻ってこいと言われても以下略

ゆきむらちひろ

文字の大きさ
20 / 25
第三章 追いかけてくる過去との対峙

20:村の収穫祭

しおりを挟む
 このエルダ村の広場は、何かあるごとに村人が集まり、楽しげに騒ぎまくる場所だ。なかでも今日は、僕がこの村に来てから最も温かく、幸せな喧騒に包まれていた。

 広場の中央には大きな焚き火が燃え盛り、その周りでは村人たちが手作りの楽器を奏で、陽気な音楽に合わせて踊っている。
 並べられたテーブルの上には、これでもかというほどのご馳走が並べられていた。大鍋で煮込まれた野菜たっぷりのシチュー。こんがりと焼き上げられた黄金色の小麦パン。瑞々しい果物をふんだんに使ったタルト。それらすべてが、僕たちがこの大地で育て上げた奇跡の恵みだった。

 今日はエルダ村が迎える、数十年ぶりの「収穫祭」の日だ。
 死んでいた大地が蘇り、初めて迎えた満ち足りた収穫。それは長きにわたる絶望の時代の終わりと、豊かな未来の始まりを祝う、村人たちの心からの祭典だった。

 僕はその喧騒から少し離れたところで、広場の端に立っている樫の木の根元に腰を下ろしていた。楽しそうに食べ、飲み、笑い合う村のみんな。そのかけがえのない光景を、ぼんやりと眺めていた。
 僕の膝の上では、祭りのご馳走でお腹いっぱいになったミミが、猫のように丸くなってすうすうと寝息を立てている。その隣では、ルナが穏やかな笑みを浮かべて、村人たちの踊りの輪を見つめていた。

「……すごいな」

 僕の口から、思わずそんな言葉が漏れた。
 ほんの数ヶ月前まで、この村は死にかけていた。人々は希望を失い、ただ静かに終わりを待つだけ。そんな有り様だった。
 それが今、この光景だ。明日への希望に満ち溢れていて、絶望なんてみじんも感じられない。

 僕は、自分がこの村に来てからのことを、一つひとつ思い返していた。

 すべての始まりは、サラというひとりの少女に乞われた一杯の水だった。
 あの時、僕のスキルは本当の覚醒を果たした。それは、ただアイテムを作るだけの【アイテム・クリエーション】ではない、世界の理そのものに干渉する神の御業――【物質創造】。

 あの力で、僕はまず、枯れた井戸に聖なる水を満たした。長年の渇きから解放された村人たちが見せた歓喜の表情を、僕は一生忘れないだろう。

 次に、邪竜の呪いに蝕まれた大地を、生命力に満ちた肥沃な黒土へと蘇らせた。蒔いた種が目の前で芽吹き、成長していく光景は、僕自身にとっても魔法のような体験だった。

 そして、仲間たちとの出会い。

 魔の森の奥深く、呪いの茨の中で眠っていたエルフの姫・ルナ。彼女の精霊魔法は、僕の創造の力に生命の息吹を与えてくれた。彼女の優しさと聡明さは、僕の心の大きな支えとなっている。

 奴隷商人に追われ、この村に逃げ込んできた猫獣人の少女・ミミ。最初は怯えた子猫のようだった彼女も、今では僕の「妹」のような存在だ。彼女の鋭い五感は、村の頼れる「目」となり、「耳」となってくれている。

 最高の武具を打つことを夢見て、廃坑に隠遁していた頑固なドワーフ鍛冶師・ギドさん。僕の力がギドさんの職人魂に火をつけた。彼は今、村の防衛力を支えるための、頼もしすぎる「矛」と「盾」を生み出し続けてくれている。

 僕のスキルは、村のインフラも劇的に変えた。
 清潔な水を行き渡らせるための「水路」。
 村人たちの暮らしを快適にした「住居の改築」。
 そして、人々の心を癒やす「温泉」。
 農業や建設を担い、僕の手足として働いてくれる「ゴーレム」たちも、今では村の風景にすっかり溶け込んでいる。

 僕は、目を閉じる。
 脳裏に浮かぶのは、勇者パーティーを追放された、あの雨の夜の光景だ。

「役立たず」
「足手まとい」

 そう罵られ、すべてを失ったと思っていた。
 僕の力は、誰の役にも立たない、無価値なものなのだと。

 でも、違った。
 僕の力は、使い方と、使う場所が間違っていただけだったんだ。
 僕は、勇者になる必要はなかった。
 魔王を倒す英雄になる必要もなかった。
 僕の力は、誰かを傷つけるためにあるんじゃない。
 誰かの日常を、ささやかな幸せを守り、育むためにこそあったのだ。

 この村が、僕にそのことを教えてくれた。
 この村の人々が、僕に「居場所」と「家族」を与えてくれた。

(ありがとう……みんな)

 僕は、心の中で、この村のすべてに感謝した。
 僕を信じ、受け入れてくれた、この温かい人々に。

「アルト、何をひとりで難しい顔をしているのですか?」

 不意に、隣に座っていたルナが、僕の顔を覗き込んできた。翡翠の瞳が、焚き火の光を映して、きらきらと輝いている。

「……なんだか、夢みたいだなって。僕が、本当にこの村で、こんなに幸せでいていいのかなって、時々思っちゃうんだ」

 思わず漏れ出た、少し弱気な言葉。
 そんな僕の惑いを聞いたルナは、ふふっ、と優しく微笑んだ。

「当たり前ではありませんか。あなたは、この村のすべてを創造した、私たちの『創世主』様なのですから。あなたが幸せでなくて、誰が幸せになるというのです?」
「そうニャ……アル兄がいなかったら、ミミは今頃、鉄の檻の中だったニャ……。アル兄は、ミミの英雄だニャ……」

 膝の上で、寝言のようにもぞもぞと呟くミミ。
 まるで寝たふりをしていたかのような言葉に、思わず笑ってしまいそうになる。

 ふたりの温かい言葉が、僕の心の隙間を優しく満たしていく。
 そうだよな。
 僕が、下を向いていてどうする。
 この楽園は、まだ始まったばかりなんだ。

 僕は、これからの村の未来について、胸を躍らせた。
 マルコさんとの交易は、順調そのものだ。村の財政は潤い、僕たちはもっと多くのことができるようになるだろう。
 次は、子供たちのための「学校」を作ろうか。文字の読み書きや、簡単な計算、そして、この世界の歴史を教える場所。
 ギドさんの工房をもっと拡張しようか。ゴーレム用の武具だけでなく、村人たちが使うための、より便利な農具や生活用品も開発したい。
 ルナと一緒に、村の周りの森を、もっと豊かで安全な場所に変えていくのもいい。薬草園を作ったり、果樹を育てたりして。

 あれもしたい。これもしたい。僕の頭の中には、この楽園をさらに発展させるためのアイデアが無限に湧き上がってきていた。
 僕の【物質創造】の力があれば、なんだってできる。
 この村を、世界中の誰もがうらやむ、真の理想郷へと変えてみせる。

「……アルト、どうしました? 今度はとても楽しそうな顔をしていますよ」
「ああ。この村の、未来のことを考えていたんだ。僕たちの未来をね」

 僕がそう言って笑いかけると、ルナも嬉しそうに微笑み返してくれた。
 僕たちの未来。
 それは、どこまでも明るく、希望に満ちているように思えた。

 祭りの喧騒は、夜が更けると共に、最高潮へと達していた。
 村人たちが、大きな輪になって踊っている。その輪の中心で、ギドさんが、ドワーフの陽気な歌を自慢の喉で歌い上げていた。ミミもいつの間にか目を覚まし、他の子供たちと一緒に、その周りをきゃっきゃと楽しそうに駆け回っている。

 なんと、平和で、幸せな光景だろうか。
 この日常を、僕が守るんだ。
 この笑顔を、僕が。
 絶対に。

 僕は、改めてそう心に誓った。
 その時だった。

 カン……!カン……!カン……!

 祭りの陽気な音楽を切り裂くように、村の見張り台から、甲高い鐘の音が鳴り響いた。
 それは、僕がゴーレムたちにプログラムしておいた、最上級の警報。
 正体不明の武装した何者かが、村の境界線に侵入したことを示す合図だった。

 祭りの喧騒が、一瞬にして凍りつく。
 村人たちの顔から、笑顔が消えた。
 ギドさんが歌うのをやめ、警報が鳴る方向を睨みつける。
 ルナが、警戒の表情で立ち上がった。
 寝ていたミミも、不穏ななにかを感じ取ったのか飛び起きた。

 僕もゆっくりと立ち上がり、見張り台のある村の東側へと視線を向けた。僕の意識は、既に、村の警備を担うリーダーゴーレム「ゴレム」とリンクしている。ゴーレムの視界を通して、僕は「それ」を見た。

 東の丘の向こうから、夜の闇を背負って、数人の人影がゆっくりとこちらへ近づいてくる。
 その先頭を歩く男が、月明かりに照らし出された。

 陽光を溶かし込んだかのような、金色の髪。白銀の鎧は、今はもう見る影もなく傷つき、汚れている。しかし、その傲岸不遜な立ち姿と、腰に差した剣の柄は、僕が決して忘れることのできないものだった。

 聖剣『ソルブレイカー』。

 彼の後ろには、見覚えのある男女が続いている。憔悴しきってはいるが、その魔力と殺気は、僕が知る頃よりも、どこか歪で、禍々しいものへと変質しているように感じられた。

(なぜ……? どうして、彼らがここに?)

 頭が、真っ白になる。
 呼吸が、浅くなる。
 心臓が、嫌な音を立てて軋んだ。

 勇者、アレク・フォン・グランフォード。
 魔法使い、リリア・アーシェンハイト。
 剣士、ダイン・クラッガー。
 僕を追放し、僕の心を粉々にした、かつての「仲間」たち。

 そして、もうひとり。
 見覚えのない女性。
 身なりからして教会関係者だろうか、聖女のような女性が同行している。

 彼らが、なぜ?

 アレクが、僕たちの村の入口に立ち、周囲をぐるりと睨みつける。
 その目は、僕が知る勇者のそれとは、まったく違っている。飢えた獣のような、どす黒い欲望と嫉妬の色が、その瞳の奥で渦巻いていて見えた。

 彼は、まるで自分の所有物を確かめるかのように、ゆっくりと口を開く。
 その声は、拡声の魔法がかけられているのか、村中に響き渡った。

「――『神の錬金術師』。その奇跡の楽園、この勇者アレクが、今日この時より、すべて接収する」

 その傲慢な宣告に、僕は息を呑んだ。
 すぐ隣で、ルナが僕の手を固く握りしめる。
 僕が守ると誓ったばかりの、穏やかで幸せな日常が、音を立てて崩れ始める。

 過去は、僕を解放してはくれなかった。
 それは最も残酷な形で、僕の前に再び姿を現したのだ。
 僕たちの楽園に、終焉の足音が迫ろうとしていた。


 -つづく-






次回、第21話。「再会」。
彼らは、アルトが知る彼らではなくなっていた。

ブックマークや「いいね」での評価、感想などいただけると励みになります。
応援のほど、よろしくお願いします。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【鑑定不能】と捨てられた俺、実は《概念創造》スキルで万物創成!辺境で最強領主に成り上がる。

夏見ナイ
ファンタジー
伯爵家の三男リアムは【鑑定不能】スキル故に「無能」と追放され、辺境に捨てられた。だが、彼が覚醒させたのは神すら解析不能なユニークスキル《概念創造》! 認識した「概念」を現実に創造できる規格外の力で、リアムは快適な拠点、豊かな食料、忠実なゴーレムを生み出す。傷ついたエルフの少女ルナを救い、彼女と共に未開の地を開拓。やがて獣人ミリア、元貴族令嬢セレスなど訳ありの仲間が集い、小さな村は驚異的に発展していく。一方、リアムを捨てた王国や実家は衰退し、彼の力を奪おうと画策するが…? 無能と蔑まれた少年が最強スキルで理想郷を築き、自分を陥れた者たちに鉄槌を下す、爽快成り上がりファンタジー!

「男のくせに料理なんて」と笑われたけど、今やギルドの胃袋を支えてます。

ファンタジー
「顔も頭も平凡で何の役にも立たない」とグリュメ家を追放されたボルダン。 辿り着いたのはギルド食堂。そこで今まで培った料理の腕を発揮し……。 ※複数のサイトに投稿しています。

無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……

タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。

【状態異常無効】の俺、呪われた秘境に捨てられたけど、毒沼はただの温泉だし、呪いの果実は極上の美味でした

夏見ナイ
ファンタジー
支援術師ルインは【状態異常無効】という地味なスキルしか持たないことから、パーティを追放され、生きては帰れない『魔瘴の森』に捨てられてしまう。 しかし、彼にとってそこは楽園だった!致死性の毒沼は極上の温泉に、呪いの果実は栄養満点の美味に。唯一無二のスキルで死の土地を快適な拠点に変え、自由気ままなスローライフを満喫する。 やがて呪いで石化したエルフの少女を救い、もふもふの神獣を仲間に加え、彼の楽園はさらに賑やかになっていく。 一方、ルインを捨てた元パーティは崩壊寸前で……。 これは、追放された青年が、意図せず世界を救う拠点を作り上げてしまう、勘違い無自覚スローライフ・ファンタジー!

追放された無能鑑定士、実は世界最強の万物解析スキル持ち。パーティーと国が泣きついてももう遅い。辺境で美少女とスローライフ(?)を送る

夏見ナイ
ファンタジー
貴族の三男に転生したカイトは、【鑑定】スキルしか持てず家からも勇者パーティーからも無能扱いされ、ついには追放されてしまう。全てを失い辺境に流れ着いた彼だが、そこで自身のスキルが万物の情報を読み解く最強スキル【万物解析】だと覚醒する! 隠された才能を見抜いて助けた美少女エルフや獣人と共に、カイトは辺境の村を豊かにし、古代遺跡の謎を解き明かし、強力な魔物を従え、着実に力をつけていく。一方、カイトを切り捨てた元パーティーと王国は凋落の一途を辿り、彼の築いた豊かさに気づくが……もう遅い! 不遇から成り上がる、痛快な逆転劇と辺境スローライフ(?)が今、始まる!

婚約者を奪った妹と縁を切ったので、家から離れ“辺境領”を継ぎました。 すると勇者一行までついてきたので、領地が最強になったようです

藤原遊
ファンタジー
婚約発表の場で、妹に婚約者を奪われた。 家族にも教会にも見放され、聖女である私・エリシアは “不要” と切り捨てられる。 その“褒賞”として押しつけられたのは―― 魔物と瘴気に覆われた、滅びかけの辺境領だった。 けれど私は、絶望しなかった。 むしろ、生まれて初めて「自由」になれたのだ。 そして、予想外の出来事が起きる。 ――かつて共に魔王を倒した“勇者一行”が、次々と押しかけてきた。 「君をひとりで行かせるわけがない」 そう言って微笑む勇者レオン。 村を守るため剣を抜く騎士。 魔導具を抱えて駆けつける天才魔法使い。 物陰から見守る斥候は、相変わらず不器用で優しい。 彼らと力を合わせ、私は土地を浄化し、村を癒し、辺境の地に息を吹き返す。 気づけば、魔物巣窟は制圧され、泉は澄み渡り、鉱山もダンジョンも豊かに開き―― いつの間にか領地は、“どの国よりも最強の地”になっていた。 もう、誰にも振り回されない。 ここが私の新しい居場所。 そして、隣には――かつての仲間たちがいる。 捨てられた聖女が、仲間と共に辺境を立て直す。 これは、そんな私の第二の人生の物語。

お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。

幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』 電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。 龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。 そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。 盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。 当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。 今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。 ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。 ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ 「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」 全員の目と口が弧を描いたのが見えた。 一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。 作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌() 15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26

外れスキル【アイテム錬成】でSランクパーティを追放された俺、実は神の素材で最強装備を創り放題だったので、辺境で気ままな工房を開きます

夏見ナイ
ファンタジー
Sランクパーティで「外れスキル」と蔑まれ、雑用係としてこき使われていた錬金術師のアルト。ある日、リーダーの身勝手な失敗の責任を全て押し付けられ、無一文でパーティから追放されてしまう。 絶望の中、流れ着いた辺境の町で、彼は偶然にも伝説の素材【神の涙】を発見。これまで役立たずと言われたスキル【アイテム錬成】が、実は神の素材を扱える唯一無二のチート能力だと知る。 辺境で小さな工房を開いたアルトの元には、彼の作る規格外のアイテムを求めて、なぜか聖女や竜王(美少女の姿)まで訪れるようになり、賑やかで幸せな日々が始まる。 一方、アルトを失った元パーティは没落の一途を辿り、今更になって彼に復帰を懇願してくるが――。「もう、遅いんです」 これは、不遇だった青年が本当の居場所を見つける、ほのぼの工房ライフ&ときどき追放ざまぁファンタジー!

処理中です...