178 / 221
第四部 〜止まった時間と動き出す歯車〜
第百七十六話
しおりを挟む
「本気で?」
「あぁ、そうだ。お前に勝ち逃げなんてさせねぇ」
「分かった。ここだと危ないから少し離れたところでやろう」
サイラスは頷き、アルージェの後ろをついていく。
「なんだなんだ!またやるつもりか!」
「サイラスも懲りねぇな。帰ってきた時あんだけボロボロにされたのに」
村人達はサイラスとアルージェが戦うのは、一種の娯楽になりつつあった。
皆でアルージェ達の戦いを遠目から見物する。
「この辺でいいかな」
アルージェはサイラスの方に振り返る。
「あぁ、こんだけ広ければどんだけ暴れても大丈夫だろ」
サイラスはアルージェの目をジッと見て、槍を構える。
サイラスの目を見てやる気なのが分かったアルージェは、アイテムボックスから可変式片手半剣を取り出し構える。
まず先手を取ったのはサイラスだ。
槍をアルージェの方に向けて駆け出す。
突きや蹴りを多用して果敢に攻める。
以前より明らかに技にキレが有った。
アルージェはサイラスの成長が嬉しくてニヤリと笑う。
アルージェは可変式片手半剣・壱式=アメノハバキリから状態を変えずに突きを受け止め、あっさり蹴りを躱す。
反撃が来ないと分かったサイラスは、槍を振り回す。
流れるように蹴りと突きの連携でアルージェをさらに攻める。
村人の中にはサイラスの動きを見て、声をあげるものも居た。
それ程にサイラスの成長は著しかったのだ。
「サイラスのやつ、張り切ってるな」
ミスティもサイラスの成長に感心する。
「そうだね。僕達が育てたみたいなもんだからね」
アインもサイラスの動きを見て嬉しそうに話す。
「アルージェ君、攻められてますけど大丈夫でしょうか・・・?」
エマはあまり戦いのことはわからないので、少し心配になる。
「はぁ、何言ってるの暴食スライムと戦えてたんだから、あんなの問題無いに決まってるでしょ」
カレンはあまり興味なさそうだが、やることもないので二人の戦いを眺めている。
サイラスの猛攻を耐え、アルージェが距離を取る。
「お前、ふざけんなよ!」
サイラスが叫ぶ。
「俺は本気でって言ったんだ。舐めてんのか!」
アルージェは目を丸くする。
「・・・。舐めてるつもりは無いんだ。けど、なんか嬉しくってさ!そう思ったならごめん。今から本気出すよ」
アルージェは自身の魔力を操作する。
「むっ、サイラスの奴何か言ってるが?」
微かに聞こえるサイラスの声にミスティが反応する。
「何か怒っているようですけど・・・」
ラーニャが不安そうにアインを見る。
「あぁ、アルージェが本気を出していないって怒ってるみたいだね」
耳に身体強化を施したアインが二人の会話を皆に教える。
「ちょっと、ちょっと!アルージェが魔力操作してるわよ!」
カレンがアルージェの魔力の動きを見て、慌て始める。
「あぁ、そうみたいだね。僕には魔力の動きは見えないけど、アルージェからピリピリとした何かを感じるよ。教会で戦った時と同じくらい魔力を動かしてるんだ」
アインもアルージェから出る魔力を直感的に感じ取っているようだった。
「アルージェの事だ。流石に手加減はするだろうが・・・。サイラスが心配だな」
ミスティは魔力の動きが分かるので、アルージェから放たれる魔力ををただ見つめる。
「ほんとに綺麗・・・」
エマもボーッとアルージェの魔力を流れを眺める。
そしてアインや村人達がいるところまで届く程の暴風が吹き荒れる。
近くに居たサイラスは槍を地面に突き立てて、なんとか飛ばされないように踏ん張る。
「やっぱりお前はすげぇよ。アルージェ、俺はお前が羨ましかったんだ。シェリーはお前の事ばっかりで俺のことなんて見向きもしない。お前の事ボコボコにしても、お前にボコボコにされても一度も俺の事なんて見てなかった。俺だってシェリーのこと・・・」
踏ん張りながらサイラスはアルージェを睨みつける。
「これが今僕が出せる全力。どうなっても知らないからね」
アルージェは睨みつけるサイラスに笑いかける。
アルージェが剣を構えたと思った次の瞬間には、アルージェがどこにいるのかわからなくなった。
そして、サイラスは何が起こったのかわからないまま、後ろからの衝撃で飛ばされ地面に倒れ込む。
「クソが見えねぇよ」
サイラスはすぐに起き上がり、後ろを振り返ると目の前に見たこともない模様が浮かび上がっている。
それはサイラスの周りを囲むように展開されていた。
「『 破裂する小球』」
アルージェが魔法名を口にすると、浮かび上がっていた一斉に光を放つ。
そして、サイラスに向かって炎の玉が飛んでくる。
「こんなもので」
魔法を見たことが無いサイラスは驚き、避けようと後ろに視線を移す。
だが、自分の周り全方位を囲まれていることに気づく。
「お前にだけは!」
サイラスは咄嗟に腕で頭だけは守るように防御する。
破裂する小球がサイラスに直撃し、何度も爆発が起きる。
「可変式片手半剣・弐式=ヤタノカガミ」
可変式片手半剣のミスリル部分が盾に変形し、アルージェを爆風から身を守る。
サイラスは腕で顔を守った状態のまま膝をつく。
アルージェはサイラスのことを見て決着がついたと思い、剣を片付けようとする。
「ま、まだ終わってねぇ」
サイラスは槍に体を預けて、立ち上がる。
そのままヨタヨタとアルージェに向かってくる。
アルージェは可変式片手半剣のデゾルブ剣を構えてサイラスに駆け寄る。
「『簡易付与=鋭利化』」
デゾルブ剣に簡易付与を施し、サイラスが持っていた槍を刻む。
体を支えるものが無くなったので、サイラスは地面に倒れ込んでしまう。
アルージェはサイラスの首元に剣を向ける。
「まだやる?」
サイラスから返事が無い。
可変式片手半剣を可変式片手半剣・壱式=アメノハバキリに戻し、アイテムボックスに片付ける。
アルージェが少し離れてところでサイラスが叫ぶ。
「こ、今回は勝ちを譲ってやる!けど次は・・・、次は絶対勝つ。だから絶対また戻って来いよ」
「あはは、分かった!今回は僕が勝ちを貰っとくね」
そして、アルージェ達はフォルスタに向けて出発する。
「あぁ、そうだ。お前に勝ち逃げなんてさせねぇ」
「分かった。ここだと危ないから少し離れたところでやろう」
サイラスは頷き、アルージェの後ろをついていく。
「なんだなんだ!またやるつもりか!」
「サイラスも懲りねぇな。帰ってきた時あんだけボロボロにされたのに」
村人達はサイラスとアルージェが戦うのは、一種の娯楽になりつつあった。
皆でアルージェ達の戦いを遠目から見物する。
「この辺でいいかな」
アルージェはサイラスの方に振り返る。
「あぁ、こんだけ広ければどんだけ暴れても大丈夫だろ」
サイラスはアルージェの目をジッと見て、槍を構える。
サイラスの目を見てやる気なのが分かったアルージェは、アイテムボックスから可変式片手半剣を取り出し構える。
まず先手を取ったのはサイラスだ。
槍をアルージェの方に向けて駆け出す。
突きや蹴りを多用して果敢に攻める。
以前より明らかに技にキレが有った。
アルージェはサイラスの成長が嬉しくてニヤリと笑う。
アルージェは可変式片手半剣・壱式=アメノハバキリから状態を変えずに突きを受け止め、あっさり蹴りを躱す。
反撃が来ないと分かったサイラスは、槍を振り回す。
流れるように蹴りと突きの連携でアルージェをさらに攻める。
村人の中にはサイラスの動きを見て、声をあげるものも居た。
それ程にサイラスの成長は著しかったのだ。
「サイラスのやつ、張り切ってるな」
ミスティもサイラスの成長に感心する。
「そうだね。僕達が育てたみたいなもんだからね」
アインもサイラスの動きを見て嬉しそうに話す。
「アルージェ君、攻められてますけど大丈夫でしょうか・・・?」
エマはあまり戦いのことはわからないので、少し心配になる。
「はぁ、何言ってるの暴食スライムと戦えてたんだから、あんなの問題無いに決まってるでしょ」
カレンはあまり興味なさそうだが、やることもないので二人の戦いを眺めている。
サイラスの猛攻を耐え、アルージェが距離を取る。
「お前、ふざけんなよ!」
サイラスが叫ぶ。
「俺は本気でって言ったんだ。舐めてんのか!」
アルージェは目を丸くする。
「・・・。舐めてるつもりは無いんだ。けど、なんか嬉しくってさ!そう思ったならごめん。今から本気出すよ」
アルージェは自身の魔力を操作する。
「むっ、サイラスの奴何か言ってるが?」
微かに聞こえるサイラスの声にミスティが反応する。
「何か怒っているようですけど・・・」
ラーニャが不安そうにアインを見る。
「あぁ、アルージェが本気を出していないって怒ってるみたいだね」
耳に身体強化を施したアインが二人の会話を皆に教える。
「ちょっと、ちょっと!アルージェが魔力操作してるわよ!」
カレンがアルージェの魔力の動きを見て、慌て始める。
「あぁ、そうみたいだね。僕には魔力の動きは見えないけど、アルージェからピリピリとした何かを感じるよ。教会で戦った時と同じくらい魔力を動かしてるんだ」
アインもアルージェから出る魔力を直感的に感じ取っているようだった。
「アルージェの事だ。流石に手加減はするだろうが・・・。サイラスが心配だな」
ミスティは魔力の動きが分かるので、アルージェから放たれる魔力ををただ見つめる。
「ほんとに綺麗・・・」
エマもボーッとアルージェの魔力を流れを眺める。
そしてアインや村人達がいるところまで届く程の暴風が吹き荒れる。
近くに居たサイラスは槍を地面に突き立てて、なんとか飛ばされないように踏ん張る。
「やっぱりお前はすげぇよ。アルージェ、俺はお前が羨ましかったんだ。シェリーはお前の事ばっかりで俺のことなんて見向きもしない。お前の事ボコボコにしても、お前にボコボコにされても一度も俺の事なんて見てなかった。俺だってシェリーのこと・・・」
踏ん張りながらサイラスはアルージェを睨みつける。
「これが今僕が出せる全力。どうなっても知らないからね」
アルージェは睨みつけるサイラスに笑いかける。
アルージェが剣を構えたと思った次の瞬間には、アルージェがどこにいるのかわからなくなった。
そして、サイラスは何が起こったのかわからないまま、後ろからの衝撃で飛ばされ地面に倒れ込む。
「クソが見えねぇよ」
サイラスはすぐに起き上がり、後ろを振り返ると目の前に見たこともない模様が浮かび上がっている。
それはサイラスの周りを囲むように展開されていた。
「『 破裂する小球』」
アルージェが魔法名を口にすると、浮かび上がっていた一斉に光を放つ。
そして、サイラスに向かって炎の玉が飛んでくる。
「こんなもので」
魔法を見たことが無いサイラスは驚き、避けようと後ろに視線を移す。
だが、自分の周り全方位を囲まれていることに気づく。
「お前にだけは!」
サイラスは咄嗟に腕で頭だけは守るように防御する。
破裂する小球がサイラスに直撃し、何度も爆発が起きる。
「可変式片手半剣・弐式=ヤタノカガミ」
可変式片手半剣のミスリル部分が盾に変形し、アルージェを爆風から身を守る。
サイラスは腕で顔を守った状態のまま膝をつく。
アルージェはサイラスのことを見て決着がついたと思い、剣を片付けようとする。
「ま、まだ終わってねぇ」
サイラスは槍に体を預けて、立ち上がる。
そのままヨタヨタとアルージェに向かってくる。
アルージェは可変式片手半剣のデゾルブ剣を構えてサイラスに駆け寄る。
「『簡易付与=鋭利化』」
デゾルブ剣に簡易付与を施し、サイラスが持っていた槍を刻む。
体を支えるものが無くなったので、サイラスは地面に倒れ込んでしまう。
アルージェはサイラスの首元に剣を向ける。
「まだやる?」
サイラスから返事が無い。
可変式片手半剣を可変式片手半剣・壱式=アメノハバキリに戻し、アイテムボックスに片付ける。
アルージェが少し離れてところでサイラスが叫ぶ。
「こ、今回は勝ちを譲ってやる!けど次は・・・、次は絶対勝つ。だから絶対また戻って来いよ」
「あはは、分かった!今回は僕が勝ちを貰っとくね」
そして、アルージェ達はフォルスタに向けて出発する。
0
あなたにおすすめの小説
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
少し冷めた村人少年の冒険記 2
mizuno sei
ファンタジー
地球からの転生者である主人公トーマは、「はずれギフト」と言われた「ナビゲーションシステム」を持って新しい人生を歩み始めた。
不幸だった前世の記憶から、少し冷めた目で世の中を見つめ、誰にも邪魔されない力を身に着けて第二の人生を楽しもうと考えている。
旅の中でいろいろな人と出会い、成長していく少年の物語。
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
50代無職、エルフに転生で異世界ざわつく
かわさきはっく
ファンタジー
就職氷河期を生き抜き、数々の職を転々とした末に無職となった50代の俺。
ある日、病で倒れ、気づけば異世界のエルフの賢者に転生していた!?
俺が転生したのは、高位エルフの秘術の失敗によって魂が取り込まれた賢者の肉体。
第二の人生をやり直そうと思ったのも束の間、俺の周囲は大騒ぎだ。
「導き手の復活か!?」「賢者を語る偽物か!?」
信仰派と保守派が入り乱れ、エルフの社会はざわつき始める。
賢者の力を示すため、次々と課される困難な試練。
様々な事件に巻き込まれながらも、俺は異世界で無双する!
異世界ざわつき転生譚、ここに開幕!
※話数は多いですが、一話ごとのボリュームは少なめです。
※「小説家になろう」「カクヨム」「Caita」にも掲載しています。
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる