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本編
それは呪いのような恋1
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なんで、どうして。アイツがここにいるのだろう。
「美咲ちゃん!」
私が人生で最も憎んでいる男……宮部誠也は咲き誇る桜の木をバックにして、笑顔でブンブンと手を振った。
誠也は、非常に人目に立つ男である。
すらりと高い背、なんでも着こなしてしまうスタイルの良さ。少し垂れた目が可愛い印象を与えるまぶしいくらいに整った顔立ちに、綺麗なハスキーボイス。
そんな誠也は、私、乙川美咲の小学生の頃からの幼馴染だ。
周囲の人々は誠也の美貌に見惚れたあとに、彼に声をかけられた私に目を向ける。そして『どうしてこの地味な女がこのイケメンと知り合いなんだ』というまったく腑に落ちていない顔を次々とした。
幼い頃から、誠也と一緒にいるとされるこの反応。
それに慣れるなんてことはなく、自尊心はじくじくと抉られる。
ダイエットをしてもなかなか脂肪が落ちない、ぽっちゃりとした体。どれだけ手入れをしても癖が強くて跳ねてしまう、肩下まで伸びた髪。平均より下の冴えない顔。それが私という女だ。
誠也は昔から『好きだ』と言って私を追いかけてくる。綺麗な男の子が好いてくれることを、幼い頃は無邪気に喜んでいたけれど……今はただただ、逃げたいだけだ。
誠也が側にいることで、周囲に『なぜお前が』という目を向けられ、嘲りや怒り混じりの『不似合いだ』という声を数えきれないくらいに浴びせられ。私の自尊心は傷つけられ、抉れていって、醜く腐り落ちて。
――もう、今は元の形なんて無い。
「美咲ちゃん、また四年間同じ学校だね」
「誠也くん。Y大を受けるんじゃなかったっけ?」
そう、誠也のご家族から彼はY大を受けると聞いていた。だから安心して、この志望校を受けることができたのに。どうして、ここにいるのだろう。
「え、なんのこと? 僕もここに通うんだよ」
誠也はきょとんとした顔をした後に、愛らしく首を傾げてみせた。こんなあざとすぎる仕草も、上背があるくせに誠也にはよく似合う。
ご家族には可愛い顔で『内緒にして驚かせたいから』なんて言ったのだろうか。
「そう。じゃあ」
私はぷいと顔を背けると、早足で誠也の横を通り過ぎようとした。
だけど――
「待って!」
大きな手で二の腕をがしりと掴まれた。私だって一応女子という性別なのだから、簡単に触らないで欲しい。
誠也は引き止めたくせに、なにも言わずに真顔でぷにぷにと私の二の腕を弄ぶ。誠也の行動は時々意味がわからない。
「――二の腕、ぷにぷにだ」
誠也はため息まじりにそんな言葉を吐く。誠也をうっとりと見ていた綺麗な女の子が、その言葉を聞いて優越感剥き出しな顔でくすりと笑った。
羞恥で頬がカッと熱くなる。
涙目で睨みつけても、誠也はちっとも動じない。それどころか、なぜか照れたような笑みを浮かべられた。その『無害ですよ』と言わんばかりの笑顔にまた腹が立つ。
他の人からすると実際に誠也は無害なのだろう。だけど私にとっては今まで被ってきた被害が大きすぎて、有害だとしか思えない。
誠也のことが好きな子に何度言いがかりをつけられ、何度陰湿ないじめを受けたことか。その数は数えることができない。誠也はいつでも守ってくれたけれど『誠也が近づかなければ起きなかったのだ』と思うとそれを喜ぶこともできなかった。
そんな日々が嫌で、高校は誠也が入学できないという理由で女子校を選んだ。そしてやっと平和が訪れたと思ったのに――誠也は毎日のように放課後、私を迎えに来たのだ。
『大好きな美咲ちゃんが、危ない目に遭わないか心配だから』
憎らしいほど可愛い顔で笑顔を浮かべてそう言った誠也を見た瞬間、はっきりと殺意が芽生えたのを覚えている。
――友達になれそうだったクラスメイトには、その日から無視をされた。
「大学では、関わらないで欲しい」
「どうして」
私の言葉を聞いて誠也は悲しそうに眉尻を下げた。罪悪感を刺激される顔は止めて欲しい。私だって鬼ではないのだ。
「彼氏が欲しいの。幼馴染がいつも一緒にいたら、できないでしょう?」
『貴方は私の生活に邪魔なんです』とは気の小さい私は言えないから。
だからオブラートに包んで包んで。欲しくもない『彼氏』だなんて言葉を言い訳にした。
……本当に欲しいのは彼氏なんかじゃなくて、平穏なのだけれど。
「――は?」
今まで聞いたこともないような冷えた声が、誠也の口から漏れた。驚いて見上げると、ふだん通りの人の良さそうな顔がそこにある。
――だけど彼の目は笑っておらず、凍りのように冴え冴えとした冷たい輝きを放っていた。
「誠……ちゃん?」
思わず幼い頃の呼び方が口から零れる。
「懐かしいね、その呼び方」
ふっと誠也の瞳の奥がゆるんで、私はほっとした。
『誠ちゃん』。
そう呼んでいた子供の頃は、なんのてらいもなく誠也のことが好きだった。
王子様のような男の子が四六時中好きだと言ってくれるのだ。
そんなの、好きにならないわけがない。
『だいすき、美咲ちゃん』
『私も、誠ちゃんがだいすき!』
そんな子供らしい告白も会えばいつも交わしていたものだ。
『美咲ちゃん、可愛い』
そんな誠也の言葉も、本当に嬉しかった。そしてそんなことを言ってもらえる自分は、きっと可愛いのだと。そんな愚かなことも思ってしまった。
だけど小学生の時の、とある冬。
人形のように可愛い顔をした詩織ちゃんによって、私の幻想は打ち砕かれたのだ。
『誠也くんと、美咲ちゃんって似合ってないよね。美咲ちゃんなんて、ただのデブじゃない。王子様みたいな誠也くんにはお姫様じゃないと似合わないよ』
お姫様のような笑顔で、詩織ちゃんは言った。
それを聞いて、私は泣いた。
誠也との仲を応援していてくれていたはずの友人たちも、彼女に便乗して私を笑い。それがショックでさらに泣いた。
今考えると友人たちは私の容姿に思うことがあったものの、誠也への印象を悪くしたくないから言わなかっただけなのだろう。
誠也がその場にいなかったのが、よかったのか悪かったのか。
とにかくそれが、私の転換期となったのだ。
家に帰って鏡を見た瞬間に、自分でも気づいたのだから。
『ああ、詩織ちゃんの言うことの方が本当なんだ』
鏡の中には、誠也とはまるで釣り合わない。ぽっちゃりとした、不器量な子供が居た。
私は誠也から離れようとした。だけど誠也は変わらず私の後を追う。
何年も、何年も、何年も。
成長するにつれて誠也はますます輝きを増し、女の子たちのやっかみも増して……陰湿ないじめもはじまった。
誠也の存在は私にとっての呪いだ。
「美咲ちゃん」
二の腕を掴んでいた手はいつの間にか離れていて、その代わり手を取られて恋人繋ぎにされている。
背の低い私と背が高い誠也の恋人繋ぎは、父と子のような按配だ。
……いや、そうじゃなくて。
「関わらないでって言ってるのに。どうして手を繋ぐの?」
「美咲ちゃんは、ひどい」
「ひどいって……」
「僕はこんなに、美咲ちゃんのことが好きなのに。昔からそう言ってるのに」
誠也の綺麗な顔が近づいてきて、そっと唇を塞がれる。
強い風が吹いて、桜の花びらを舞い上げた。
柔らかな唇はすぐに離れていって、視線でそれを追うと照れた笑いを浮かべる誠也と目が合う。キン、と耳鳴りがして頭の中が静かになった。
「……僕を、彼氏にして」
甘く甘く囁かれる言葉。だけど心が浮き立つことはない。
『好きだ』は言われ慣れている。だけどこんなに明確に『付き合って』という意思表示をされるのははじめてだ。
私は顔を青褪めさせながら、必死で首を横に振った。
「い……や」
胸が苦しい。ぜはぜはと息をしているうちに、呼吸が細り、上手くできなくなっていく。これは過呼吸というものだろうか。そんな私を見て、誠也は顔を真っ青にした。
「美咲ちゃん!」
今にも泣きそうな誠也が見えて、罪悪感で胸が痛む。力強い腕に支えられたかと思うと、ふわりと体が持ち上げられた。
「医務室ってどこだ。くそ、入学したばっかだからわかんねぇ」
焦っているのか、めずらしく誠也の口調が乱れている。告白したら過呼吸で倒れられるなんて、誠也にとってはトラウマだろう。
ああ、私、重いのに。抱えられるなんて恥ずかしいな。
そんなどうでもいいことを考えているうちに、意識はふつりと途切れてしまった。
「美咲ちゃん!」
私が人生で最も憎んでいる男……宮部誠也は咲き誇る桜の木をバックにして、笑顔でブンブンと手を振った。
誠也は、非常に人目に立つ男である。
すらりと高い背、なんでも着こなしてしまうスタイルの良さ。少し垂れた目が可愛い印象を与えるまぶしいくらいに整った顔立ちに、綺麗なハスキーボイス。
そんな誠也は、私、乙川美咲の小学生の頃からの幼馴染だ。
周囲の人々は誠也の美貌に見惚れたあとに、彼に声をかけられた私に目を向ける。そして『どうしてこの地味な女がこのイケメンと知り合いなんだ』というまったく腑に落ちていない顔を次々とした。
幼い頃から、誠也と一緒にいるとされるこの反応。
それに慣れるなんてことはなく、自尊心はじくじくと抉られる。
ダイエットをしてもなかなか脂肪が落ちない、ぽっちゃりとした体。どれだけ手入れをしても癖が強くて跳ねてしまう、肩下まで伸びた髪。平均より下の冴えない顔。それが私という女だ。
誠也は昔から『好きだ』と言って私を追いかけてくる。綺麗な男の子が好いてくれることを、幼い頃は無邪気に喜んでいたけれど……今はただただ、逃げたいだけだ。
誠也が側にいることで、周囲に『なぜお前が』という目を向けられ、嘲りや怒り混じりの『不似合いだ』という声を数えきれないくらいに浴びせられ。私の自尊心は傷つけられ、抉れていって、醜く腐り落ちて。
――もう、今は元の形なんて無い。
「美咲ちゃん、また四年間同じ学校だね」
「誠也くん。Y大を受けるんじゃなかったっけ?」
そう、誠也のご家族から彼はY大を受けると聞いていた。だから安心して、この志望校を受けることができたのに。どうして、ここにいるのだろう。
「え、なんのこと? 僕もここに通うんだよ」
誠也はきょとんとした顔をした後に、愛らしく首を傾げてみせた。こんなあざとすぎる仕草も、上背があるくせに誠也にはよく似合う。
ご家族には可愛い顔で『内緒にして驚かせたいから』なんて言ったのだろうか。
「そう。じゃあ」
私はぷいと顔を背けると、早足で誠也の横を通り過ぎようとした。
だけど――
「待って!」
大きな手で二の腕をがしりと掴まれた。私だって一応女子という性別なのだから、簡単に触らないで欲しい。
誠也は引き止めたくせに、なにも言わずに真顔でぷにぷにと私の二の腕を弄ぶ。誠也の行動は時々意味がわからない。
「――二の腕、ぷにぷにだ」
誠也はため息まじりにそんな言葉を吐く。誠也をうっとりと見ていた綺麗な女の子が、その言葉を聞いて優越感剥き出しな顔でくすりと笑った。
羞恥で頬がカッと熱くなる。
涙目で睨みつけても、誠也はちっとも動じない。それどころか、なぜか照れたような笑みを浮かべられた。その『無害ですよ』と言わんばかりの笑顔にまた腹が立つ。
他の人からすると実際に誠也は無害なのだろう。だけど私にとっては今まで被ってきた被害が大きすぎて、有害だとしか思えない。
誠也のことが好きな子に何度言いがかりをつけられ、何度陰湿ないじめを受けたことか。その数は数えることができない。誠也はいつでも守ってくれたけれど『誠也が近づかなければ起きなかったのだ』と思うとそれを喜ぶこともできなかった。
そんな日々が嫌で、高校は誠也が入学できないという理由で女子校を選んだ。そしてやっと平和が訪れたと思ったのに――誠也は毎日のように放課後、私を迎えに来たのだ。
『大好きな美咲ちゃんが、危ない目に遭わないか心配だから』
憎らしいほど可愛い顔で笑顔を浮かべてそう言った誠也を見た瞬間、はっきりと殺意が芽生えたのを覚えている。
――友達になれそうだったクラスメイトには、その日から無視をされた。
「大学では、関わらないで欲しい」
「どうして」
私の言葉を聞いて誠也は悲しそうに眉尻を下げた。罪悪感を刺激される顔は止めて欲しい。私だって鬼ではないのだ。
「彼氏が欲しいの。幼馴染がいつも一緒にいたら、できないでしょう?」
『貴方は私の生活に邪魔なんです』とは気の小さい私は言えないから。
だからオブラートに包んで包んで。欲しくもない『彼氏』だなんて言葉を言い訳にした。
……本当に欲しいのは彼氏なんかじゃなくて、平穏なのだけれど。
「――は?」
今まで聞いたこともないような冷えた声が、誠也の口から漏れた。驚いて見上げると、ふだん通りの人の良さそうな顔がそこにある。
――だけど彼の目は笑っておらず、凍りのように冴え冴えとした冷たい輝きを放っていた。
「誠……ちゃん?」
思わず幼い頃の呼び方が口から零れる。
「懐かしいね、その呼び方」
ふっと誠也の瞳の奥がゆるんで、私はほっとした。
『誠ちゃん』。
そう呼んでいた子供の頃は、なんのてらいもなく誠也のことが好きだった。
王子様のような男の子が四六時中好きだと言ってくれるのだ。
そんなの、好きにならないわけがない。
『だいすき、美咲ちゃん』
『私も、誠ちゃんがだいすき!』
そんな子供らしい告白も会えばいつも交わしていたものだ。
『美咲ちゃん、可愛い』
そんな誠也の言葉も、本当に嬉しかった。そしてそんなことを言ってもらえる自分は、きっと可愛いのだと。そんな愚かなことも思ってしまった。
だけど小学生の時の、とある冬。
人形のように可愛い顔をした詩織ちゃんによって、私の幻想は打ち砕かれたのだ。
『誠也くんと、美咲ちゃんって似合ってないよね。美咲ちゃんなんて、ただのデブじゃない。王子様みたいな誠也くんにはお姫様じゃないと似合わないよ』
お姫様のような笑顔で、詩織ちゃんは言った。
それを聞いて、私は泣いた。
誠也との仲を応援していてくれていたはずの友人たちも、彼女に便乗して私を笑い。それがショックでさらに泣いた。
今考えると友人たちは私の容姿に思うことがあったものの、誠也への印象を悪くしたくないから言わなかっただけなのだろう。
誠也がその場にいなかったのが、よかったのか悪かったのか。
とにかくそれが、私の転換期となったのだ。
家に帰って鏡を見た瞬間に、自分でも気づいたのだから。
『ああ、詩織ちゃんの言うことの方が本当なんだ』
鏡の中には、誠也とはまるで釣り合わない。ぽっちゃりとした、不器量な子供が居た。
私は誠也から離れようとした。だけど誠也は変わらず私の後を追う。
何年も、何年も、何年も。
成長するにつれて誠也はますます輝きを増し、女の子たちのやっかみも増して……陰湿ないじめもはじまった。
誠也の存在は私にとっての呪いだ。
「美咲ちゃん」
二の腕を掴んでいた手はいつの間にか離れていて、その代わり手を取られて恋人繋ぎにされている。
背の低い私と背が高い誠也の恋人繋ぎは、父と子のような按配だ。
……いや、そうじゃなくて。
「関わらないでって言ってるのに。どうして手を繋ぐの?」
「美咲ちゃんは、ひどい」
「ひどいって……」
「僕はこんなに、美咲ちゃんのことが好きなのに。昔からそう言ってるのに」
誠也の綺麗な顔が近づいてきて、そっと唇を塞がれる。
強い風が吹いて、桜の花びらを舞い上げた。
柔らかな唇はすぐに離れていって、視線でそれを追うと照れた笑いを浮かべる誠也と目が合う。キン、と耳鳴りがして頭の中が静かになった。
「……僕を、彼氏にして」
甘く甘く囁かれる言葉。だけど心が浮き立つことはない。
『好きだ』は言われ慣れている。だけどこんなに明確に『付き合って』という意思表示をされるのははじめてだ。
私は顔を青褪めさせながら、必死で首を横に振った。
「い……や」
胸が苦しい。ぜはぜはと息をしているうちに、呼吸が細り、上手くできなくなっていく。これは過呼吸というものだろうか。そんな私を見て、誠也は顔を真っ青にした。
「美咲ちゃん!」
今にも泣きそうな誠也が見えて、罪悪感で胸が痛む。力強い腕に支えられたかと思うと、ふわりと体が持ち上げられた。
「医務室ってどこだ。くそ、入学したばっかだからわかんねぇ」
焦っているのか、めずらしく誠也の口調が乱れている。告白したら過呼吸で倒れられるなんて、誠也にとってはトラウマだろう。
ああ、私、重いのに。抱えられるなんて恥ずかしいな。
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