【R18】悪役令嬢は元執事から逃げられない

夕日(夕日凪)

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本編

気付いた時には手遅れでした※

わたくしはその日、前世の記憶を思い出した。

自分が前世……日本という国で生まれ、乙女ゲームを趣味とし、限界集落と呼ばれる離島の村で畑で野菜を育てたり素潜り漁をしたりと少々アグレッシブな生活をしていた少女だった事を。
そしてこの世界は前世の自分がはまっていた乙女ゲーム「胡蝶の恋~優しき蝶は溺愛される~」の世界なんだと、乗り心地の悪い馬車に揺られて壁に頭をぶつけた衝撃で突然思い出しのだ。

「胡蝶の恋~優しき蝶は溺愛される~」は中世に似た世界観の恋愛シミュレーションゲームだ。
魔力を持つ貴族の子女が通う『ルミナティ魔法学園』にヒロイン……シュミナ・パピヨンが入学し、4人の攻略対象と親交を深めていく…というありきたりなストーリーなのだけれど、前世のわたくしがとても愛したゲームだった。
貧乏貴族のヒロインは高位貴族達に馬鹿にされ虐められつつも折れない心と明るい笑顔で日々を過ごし、そんな健気な主人公に攻略キャラ達は心を癒され惹かれていく……。

そしてそんなヒロインと攻略キャラの関係に嫉妬し、どのルートでもヒロインを虐めに虐め抜き、ついには命まで取ろうする女がいる。
美しい銀糸の髪、湖面のような色のきつく上がった瞳、美しいかんばせに反する苛烈で我儘な醜いその性格。

悪役令嬢『ビアンカ・シュラット侯爵令嬢』。

……そう、今世のわたくしである。

前世の記憶を思い出したのは……ヒロインを殺そうとした罪を問われ、国外追放になり、隣国へ連れて行かれる馬車の中だった。
――――って、わたくしバッドエンドの真っ最中じゃない!?
……ちょっと待ってよ、前世を思い出すのが……遅すぎじゃない?
現在国外追放の真っ最中……ということはエンドロールが流れ、悪役令嬢の末路が語られる……その段階まできているのだ。

「……遅すぎますわよ……」

目頭が熱くなり、頬を熱い涙が伝う。
悪役令嬢に転生する異世界転生もの……そんなジャンルのweb小説やライトノベルが前世には沢山あった。
だけどその主人公達は大抵の場合、もっと早くに前世を思い出して改心し、バッドエンドに進まないように努力をし、回避する。
そんなストーリーが大半だった。
しかし私は……バッドエンド(ヒロインにとってはハッピーエンド)中に目覚めてしまった。
それだったらいっそ前世の記憶なんて思い出さない方が良かったんじゃないの……?
だって思い出さなかったら、もしかしたら回避出来たのにって考えずに済んだのだから。

「何を、泣いているんです?お嬢様……いや、今はもう何の身分もないただのビアンカですか」

皮肉げな、低く、冷たい声がわたくしの耳朶を震わせた。
そう……この馬車には、わたくしの他にもう一人の乗客がいる。
わたくしは恐る恐る顔を上げ……彼の顔を見た。
肩口に届かないくらいの鴉の濡れ羽色の黒髪、見入っていると吸い込まれそうな闇色の瞳。
端正な顔立ちに褐色の肌。決してわたくしの前では笑顔を見せない、その冷淡な表情。
マクシミリアン・セルバンデス。
わたくしの執事で5つ上の20歳……攻略キャラの一人だ。

ゲーム内での彼は『悪役令嬢に幼い頃から虐げられたトラウマで性格が歪んでしまった』無表情なクールキャラだ。
悪役令嬢の隣に常に影のように寄り添いつつも、心の中はいつも煮えたぎり復讐の機会を待っている。
……そんな彼の復讐心になど無頓着で、わたくしは彼を虐待し続けた。
マクシミリアンのルートでは。
ヒロインに自分の執事を取られそうになり、わたくし……ビアンカは怒り狂う。
その嫉妬はマクシミリアンの肉体を傷付け、更にヒロインへと怒りの矛先は向かった。
そしてついには金に物を言わせヒロインを襲わせて……殺そうとする。
この事をヒロインとマクシミリアンが証拠と共に告発し、殺人未遂の罪でビアンカは国外追放になる。
……しかし国外追放になると見せかけわたくしは途中で馬車を降ろされて……。

マクシミリアンに今までの恨みとばかりにボコボコにされて、娼館へと落とされるのだ。

……全年齢ゲームだったから、文字だけでの説明で状況はかなり曖昧だったけれど。
曖昧とはいえ女性が酷い目に遭うシチュエーションにも関わらずビアンカはヘイトを一心に集めるキャラだったので、スカッとしたとのユーザーの感想が多数だった。
……勿論前世のわたくしもそう思っていた。それが……まさかこんな事になるなんて。
マクシミリアンに暴力を振るわれるのは、仕方が無い事だ。
わたくしはそれだけ……彼に酷い事をしてきた。
鞭で打ち、血を流しながら睨む彼を笑いながら踏みつけ。
息をするように日々罵声を浴びせ、気に入らない事があるとしゃがませてから腹を蹴り付ける。
前世を思い出したわたくしにはとても口に出来ないような……人としての尊厳を踏みにじる事を強要したりもした。
わたくしは……憎まれて当然なくらい、人として下劣だったのだ。
だけど……。

「い……や……」

唇が震え、言葉は紡げず。涙が壊れたように止まらない。
前世でも、今世でも。わたくしには男性経験なんてないのだ。
知らない男達に犯され、処女を散らされるなんて……無理、無理よ。
嫌だ。怖い。今から馬車から飛び降りて逃げたい。
そうよ、わたくし前世では自給自足に近い生活をしていたんだもの。
ここからさえ逃げられれば……なんとか出来るはずだ。

「ビアンカ?」

マクシミリアンは、怪訝そうな顔でわたくしの名前を呼ぶ。
呼び捨てを自分が虐げていた従僕にされ……以前の自分なら怒り狂っていただろう。
そしてマクシミリアンも、その反応を期待して呼んでいるに違いない……彼の声音からは明らかな困惑が感じられる。
だけど今のわたくしには彼への申し訳なさと、これから起きる事への恐怖しかない。
……逃げよう、彼に謝ってから。

「ごめんなさい……マクシミリアン……本当に」

まるで奇妙なうわ言のような、謝罪になってしまう。
マクシミリアンの黒い瞳が、驚愕に大きく見開かれた。
それはそうだろう。
今まで罵倒以外の言葉を口にした事がなかった『ビアンカ・シュラット』の口から、謝罪なんてものが飛び出すなんて誰も思ってもみないだろう。
窓から、外を盗み見る。
大丈夫、前世の乗用車と比べたら速度はそんなに出ていない……時速10キロ以上……そんな所だろう。
あそこの茂みに差し掛かったら飛び込んで、そのまま逃げよう。
わたくしは、馬車のドアを急いで外に開いた。

「待てっ……ビアンカ!!逃がさない!」

マクシミリアンの静止の声を聞かず、茂みに飛び降りる。
木の枝が肌を刺し、皮膚が裂ける感触がするけれどかまってなんかいられない。
わたくしは痛みを堪え即座に立ち上がり、ヒールを脱いで駆け出した。

逃げなきゃ、逃げなきゃ、逃げなきゃ。

足を、とにかく前に出す。
前世と違って速く走れないこの体がもどかしい。
もっと速く、もっと速く足を動かさないと……。
……だけど……。
強い力で腕を掴まれ後ろに引かれ、肩が引き攣る感覚の後に激しい痛みを訴えた。

「いった……っ」

顔を痛みに顰めている間に、わたくしの腰はマクシミリアンのしなやかな腕に抱き込まれていた。

「逃げようとするからです。……美しい肌に傷が付いたじゃないですか」

――――傷の事を心配してくれるの?優しいわね。
でも貴方も今からわたくしに暴力を振るうんでしょう?
だったら別に……これくらいの傷いいじゃない。

「ごめんなさい、ごめんなさい。離して。わたくしこのまま一人で隣国へ行くわ。そしてもう貴方にもシュミナにも……二度と会わないから。お願い、許して……」

涙を流し、嗚咽を漏らしながら懇願する。
情けないなんて思うような余裕はなかった。
このわたくしを絡めとる腕から……土下座をしてでも、とにかく逃げたかった。
しかし彼は容赦なく肩にわたくしを軽々と担ぐと、馬車の方へと戻って行く。

「ビアンカの口から謝罪の言葉が聞けるなんて……意外過ぎて驚きました」
「酷い事をしたわ、ごめんなさい。だから……逃がして……」

うわ言のように言うわたくしを、彼は固い馬車の椅子に座らせた。
痛めた肩が椅子の背にしたたかに打ち付けられて、小さく呻いて丸くなる。
わたくし達が戻ると馬車はすぐに動き出し、絶望感で目の前が真っ暗になり、また涙が滲んだ。

「……ビアンカ」

椅子の上で泣くじゃくっているわたくしの名前を彼は呼んだ。
その冷たい響きに、思わず身が竦んでしまう。
……殴られるのだろうか。蹴られるのだろうか。
それは耐えるから。そしていくらでも謝るから。お願い、娼館にだけは送らないで。

「ビアンカ」

マクシミリアンは……わたくしの名前を呼びながら、何故か指で優しく髪に触れた。
さらさらと柔らかい動作で梳いて、頬をゆるりと触る。
その感触に思わずびくり、としてしまう。
そして彼が……わたくしに覆い被さってくる気配がして。
首筋にぬるり、と何かが這ったような感触が走った。

「――――っ!?」

舐められたのだ、と気付くまでに数秒かかった。
その間にも彼の唇はわたくしの首筋を這い、時には強く噛み、ドレスに手をかけ肩から引き下げる。
すると簡素なドレスしか身に付けていなかったわたくしの小ぶりな胸はすぐに剥き出しになってしまい、思わず両手で隠して彼の方を見た。
――――彼は、楽しそうに笑っていた。
マクシミリアンは、わたくしには笑いかけないはずだ。
愛するシュミナ・パピヨン、彼女にしか笑いかけない……ゲーム中では、そうだったはず。
でも実際の彼はにこやかに笑いながら、わたくしを見つめている。
……どうして?分からない。

「何を……するの?」

掠れた声が喉から漏れる。分かっている、そんな事。
でも信じられない……だって貴方はわたくしの事を、忌み嫌っているのでしょう?

「貴女と今から性交をするのですよ、?」

何を当たり前の事を訊くんだ、そんな顔をして彼は言った。

「い……嫌っ!!止めて!!ごめんなさい、ごめんなさい……!!」

彼はドレスに手をかけると、普通に脱がせるのも面倒だというように風の魔法を唱えて切り裂いた。
そして手際よく……羽毛でも毟るかのように残りの布地を剥ぎ取っていく。

「マクシミリアン……貴方に今まで酷い事ばかりしたわ、謝るから……」

あっという間に一糸纏わぬ姿にされ、体を抱え込んでわたくしは泣くしか出来なかった。
……暴力にも、色々な種類がある。
彼から犯される……それも、暴力なんだろう。
全年齢で描写されなかった闇の部分というやつなんだろうか……こんな事実知りたくなかった。

「お嬢様。そんな風に泣かないで下さい。私の胸も痛んでしまいます」

主従だった頃の……執事然とした彼の言葉に何故か胸がぎゅっと掴まれた気がした。
だけど彼の手は言葉遣いとは裏腹にわたくしの体を這いまわり、胸を隠している手を強く掴んで取り払った。

「ああ……美しい体ですね」

染み一つない白い肌を、ピンク色の頂きを、薄い銀色の下生えを。
全身を舐めるように見られ……恐ろしさに震えた。
男の欲を含んだ視線というのは、それだけで処女おとめには暴力だ。
彼はまるで慈しむかのように、唇で手の甲に触れ、腕を舐め、先程飛び降りた時に出来た体の擦り傷を丁寧に舐めとり……最後にわたくしの胸の先端に唇を付けた。

「やだ……っ!」

舌が胸を這いまわり、ピンク色の頂きを舌で何度も弄られる。
その度に訪れる未知の刺激が怖くて……マクシミリアンを遠ざけようと彼の頭を押すのだけれどびくともしない。

「ああ、嫌がるお声も甘露のようだな。もっと遠慮なく鳴いて下さい」

そう彼はうっとりとしか形容出来ない声音で言うと、強く頂きを吸い、そのまま乳房に唇を這わせると強く噛みついた。

「いっ……痛い!」

わたくしの……大きいとは言えない胸にくっきりと、彼の歯形が付いている。
……ああ、血まで滲んでる……。痛い、痛みで頭がくらくらする。
マクシミリアンが妖艶な笑みを浮かべながら傷口に舌を這わせるのを、涙で滲んだ視界が捉えた。

「わたくしの事、憎いのでしょう?触れたくも……ないんじゃないの?やめて、貴方がこんな事をしていると知ったら……シュミナが悲しみますわ……」

嗚咽を堪え、言葉を絞り出す。
すると……マクシミリアンの動きが止まった。
ほっとして彼の顔を見上げると……彼の顔は無表情で、その視線は冷徹にわたくしを射抜いていた。

「ビアンカ、彼女の話は止めろ。今私が見ているのは貴女だ」

氷のような声音が、胸を刺したような気がした。
そう……そうよね。愛おしい女の話を、憎い女の口からは聞きたくないわよね。
彼の視線の恐ろしさに震えが止まらず、涙がぽろぽろと零れ落ちた。

「ああ、お嬢様。ずっと泣いてばかりですね?いつもの強気な貴女はどこへ行ったのですか?」

再び執事の時の呼称でわたくしを呼ぶ彼に涙が伝う頬を舌で舐められ、目元にも唇を落とされ涙を吸われた。
その行為はまるで愛情がそこにあるようで……困惑し、訳が分からなくなり更に涙が零れる。

「もう……いないのっ……。ビアンカ・シュラットは……どこにもっ……」

そう、前世を思い出してしまったわたくしは、人格までそれに引きずられてしまっている。
彼はそんな事を知らないのに……泣きながら、マクシミリアンの目を見つめてそう訴えてしまう。
貴方に酷い事したのに勝手なのは分かっているの……だけど、だけどもう止めて。
すると彼はふっと笑うと、わたくしの唇にその薄く綺麗な形の唇を重ねた。
彼の意外な行動に驚き目を瞠り、大きく開いた目からは雫が零れまた頬を伝った。

「そうだな、ビアンカ。もう以前の貴女はいない。ここにあるのは、身分を奪われ、私の意向一つでどうとでもされてしまうか弱い女の体だけです」

彼はわたくしの唇を舐めると、こじ開け舌を入れようとする。
入れられまいと必死に唇を閉じるとにゅるにゅると彼の舌は何度もわたくしの唇の上を這い回る。
マクシミリアンがわたくしの薄い胸を両手でぎゅっと掴み、その痛みで思わず呻くとその拍子に唇に隙間が出来て、彼の舌がわたくしの口内に侵入してきた。
その感触に思わず頭を後ろに引こうとするけれど馬車の椅子の背に邪魔をされ逃げ場はなく、更に逃がさないというように深く押し付けられる唇に窒息しそうな圧迫感を覚えた。
歯列を弄るように何度も舐められ、口蓋にまで舌が這う。
ゆるゆると官能を引き起こすように彼は丁寧に舌を何度も這わせ、わたくしの舌に舌を絡めた。
絡め、擦り、時には吸われ。
繰り返されると体が火照り、どうしていいのか分からない感覚が押し寄せる。
嫌々と頭を振りながら彼の服を掴むと、手を重ねられ、指を絡められた。

「――ふぅっ……。うっ、やぁっ……」

間断なく舌で責められ、奥まで差し入れられ、呼吸が苦しい。
このままではキスで……殺される。そう感じた。

「キスの時は鼻で息をするんです。ビアンカは昔からオツムの方が足りなかったので、思いつかなくても仕方がないですが……」

唇を離して混ざり過ぎてどちらのものか分からない口の端から垂れたわたくしの涎を舐めとりながら、マクシミリアンが言う。

「だって……経験が無いんですもの……。マクシミリアンっ……わたくし、全部初めてなの。だからもう止めてっ……」

息を切らせながらそう言うわたくしに、彼は何故か熱の篭った視線を向けた。

「ああ、ビアンカ……。お勉強をしていなくても男を煽るのはお上手なのですね?満点をあげたいくらいだ」
「あ……煽るっ……!?」
「上手に煽れたご褒美をあげますよ。可愛い売女に」

彼に言われた言葉に、顔にカッと血が昇った。
そんな、そんなつもりは一切無かったのに……勝手な解釈をして売女呼ばわりなんて酷すぎる。

「もう嫌……。マクシミリアンなんて嫌い、嫌いよ……」
「ビアンカ。そのような事を言わないで下さい。ちゃんと気持ち良く……させてあげますから」
「そんな事……望んでないっ……」

嗚咽を上げ、顔を両手で覆う。そんな様子に構わず彼は……わたくしの両足を大きく膝裏を持って開いた。

「いっ……や」

あまりの事に声も上手く出せない。
彼の前に曝け出されたそれは、未熟に閉じたもので……。
足を閉じようともがくけれど、彼は許してくれなかった。

「ぴったりと閉じて……男を知らないのが一目で分かる可愛らしい膣ですね」

そう言うと彼は……そこに顔を寄せて、舌を這わせた。

「やめてっ……!!」

あまりの事に悲鳴を上げる。しかし彼の動きは止まらず、ぬるぬるとわたくしの性器を舐めとっては、時折舌を中に差し込み奥まで掻き混ぜた。
わたくしの蜜壺から漏れる蜜なのか、マクシミリアンの唾液なのか。
それが分からなくなるくらい長い間舐められ、弄られ、時折吸われる。

「やぁっ……。あっ、あっ……。マクシミリアンっ……やなのぉ……」

それは頭の芯を溶かすような快楽を体の奥に孕ませ気が付くと甘い声を上げていた。

「嫌と言う割には、だらしなく蜜を垂らしているじゃないですか」

そう言いながら彼はわたくしのやらしい蜜で濡れた唇を舐めて、蜜壺につぷり、と長い指を入れた。

「いっ……!!」

突然の異物感に体が引き攣り、きゅうっとマクシミリアンの指を締め付けてしまう。

「狭いな……これじゃ先も入らない」

何が、とは怖くて訊けない。
ああ……マクシミリアンはやっぱり、最後までする気なんだ。
ここで彼にやり捨てられて、その後娼館に送られるんだ。
彼は前世の推しキャラだけれど……処女喪失が彼で良かった、なんてそんな事はとても思えない。
娼館で奪われるより、確かに少しだけマシかもしれないけれど。
でもこんな心が無い行為……悲しすぎる。

「マクシミリアン、嫌なの……。だって貴方、わたくしの事嫌いじゃない……。こういう事は愛する人とするべきよ……」
「あの生意気なビアンカがそんな可愛らしい事を言うんですね。愛があれば……良いのですか?」

マクシミリアンは笑って……容赦なく指の数を増やした。

「いっ……痛いっ!止めてっ……そんなの無理よっ……」
「きちんと慣らさないと後がキツイですよ?」

彼は指を蜜壺の奥へ入れて広げてを繰り返す。
ぐちゅ……ぐちゅ……とはしたない音を立てているのが自分の体の一部分だなんて信じたくない。
わたくしの意志とは関係なくそこは長い指をスムーズに受け入れる為にしとどに濡れ、卑猥な音を立てた。

「やらしい体だな。もう2本スムーズに動くじゃないですか」
「ちがうっ……それはただの生理現象でっ……」
「へぇ、ビアンカのくせに難しい言葉を知っているのですね」

ぐりゅり、と彼は膣の中で指を回す。

「ひぐぅっ……!!」

痛みと同時に湧きあがった前世、今世通じて未体験の刺激に体が弓なりに跳ね、頭が真っ白になる。
何か掴むものがないかと彷徨わせた手が縋れるものはマクシミリアンの服しか無くて、ぎゅっと掴むとくすりと彼が笑う気配がした……。
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