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花屋のうさぎと銀狼のデート4
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「レイラ、美味いか?」
「……美味しいです」
リオネル様の腕の中でさんざん泣いた後。僕は子供のように、膝の上で給餌をされていた。
恥ずかしい……という気持ちも湧かないくらい泣き疲れてしまった僕は、ぼんやりとした思考のままされるがままになってしまう。
美味しいはずのご飯は砂を噛んでいるみたいで、時々子供の毛づくろいをする母狼のようにリオネル様が頬を舐めることにも、なんの反応をすることもできない。
どうして僕は、あんなことを言ってしまったのだろう。
――『愛玩動物』を番にしたい、なんてことを思う人なんていない。
そんなの、わかりきってたことじゃないか。
恋を自覚した瞬間から、僕はどんどん欲深くなっていく。その欲深さのせいで、身の程知らずなことを口走ってしまった。
「口を開けてくれ」
言われて口を開けると、冷たい感触が滑り込んでくる。それは白桃のシャーベットで、その甘さがじわりと舌に沁みた。
「……美味しい」
「そうか。……よかった」
僕のつぶやきに重ねるように発された言葉は、濃い安堵の色を含んでいる。リオネル様は僕の額に口づけ、頬をまた慰めるように舐めた。
せっかくのお出かけなのに、泣いて迷惑をかけてしまった。そのことが恥ずかしくなる。
「リオネル様。……申し訳、ありません」
ぽつりと謝る僕の頭を、大きな手がためらいがちな動きで撫でた。
――ああ、好きだ。
リオネル様の優しい手が好きだ。
この手にずっと触れてもらうためにも……過ぎた気持ちには蓋をしないと。
「僕、分をわきまえないことを言ってしまいました。忘れてください」
謝罪してぺこりと頭を下げる。リオネル様はきっと、いつもみたいに微笑んで「問題ない」と言ってくれるに違いない。そう思ったのに……返ってきたのは重くて長い沈黙だった。
顔を上げてちらりと様子を窺うと、リオネル様はなんだか落ち込んだような顔をしている。大きな耳がぺたんと垂れて、形のいい眉も大きく下がってしまった。
「……リオネル様?」
「レイラ、その。誤解だ」
「誤解、ですか?」
「流されてではなく、その。レイラの気持ちがあるのなら――」
端切れが悪い様子でごにょごにょと言った後に、リオネル様は頬を赤く染める。そんな彼の様子に、僕は首を傾げた。
「レイラ、私は――」
深呼吸をして、リオネル様がなにかを言おうとした刹那。
バタバタと大きな足音が響き、派手な音を立てて個室の扉が開いた。
「リオネル様、大事なお話が!」
部屋に飛び込んで来たのはニルス様だった。彼はめずらしく焦っている様子で、激しく息を切らせている。
どうしてニルス様にここがわかったのだろう。いや、彼がこの店をリオネル様に教えたのだから、知っていて当然か。
「……ニルス」
リオネル様は僕を抱きしめながらニルス様を睨みつける。ニルス様はそんなリオネル様の様子を見て「やっべ」と小さくつぶやいた。
「もしかしていいとこ邪魔しちゃいました? ああーレイラちゃんの目、すごく腫れてる! リオネル様、こんなところで悪さしたんじゃないでしょうね」
「して………………いない」
されました。口づけだけですけれど。そして僕もかなり気分が乗ってしまいました。共犯です。
個室とはいえ飲食店でそんなことをと思うと、今さらながら恥ずかしくなって逃げ出したい気持ちになる。
「うわ。リオネル様、説得力ない」
「……なにか、話があるのだろう」
「ああ、そうなんですよ。大変申し訳ないですけれど……デートも中断ということになります」
ニルス様は後ろ手で扉を閉め、表情を引き締める。
これはきっと僕が聞いていい話ではないのだろう。どうしようかと悩みながらひとまずリオネル様のお膝から下りようとすると、腰を抱く手に力がこもった。
「リオネル様?」
振り返ろうとしたけれど、首筋に顔を埋められそれは叶わない。
リオネル様は首輪越しに……首筋に鋭い牙を立てた。その衝撃は本能を激しく刺激し、体がぶるりと大きく震えた。
「……今度、ちゃんと話をしよう」
牙を立てられた首筋がじんじんと疼き、リオネル様の吐息によってその疼きはまた高められる。
「は、話?」
「ああ。君と私の誤解を解く話を」
それがどんな話になるのか……わからないけれど。
僕は操られたかのように、こくりと頷いていた。
「それと、これを」
手のひらに、小さくて丸い缶を乗せられる。
缶を開けると、いい香りのするクリーム状のものが中に詰まっていた。これは、ハンドクリーム……?
……そういえば、くださるって言ってたっけ。
朝の会話を思い出す。そしてリオネル様がそれを覚えていてくれたことが嬉しくて、胸の内がぽかぽかと暖かくなった。
「レイラと店を回っている時に見つけてな。君の手にどうかと、思ったんだ」
「ありがとうございます……」
小さな缶をぎゅうと胸に抱きしめる。
嬉しくて、だけど大切すぎて使えそうにない。
「リオネル様、そろそろいいですか? レイラちゃん、俺が乗ってきた馬車で送るよ」
「いえ。家までは近いですし、歩いて帰ります」
「……いや、馬車の方がいいだろう」
アルファ二人に心配そうな顔を向けられ、僕は断ることができず。
ニルス様が乗ってきた立派な馬車に乗って、一人花屋へと帰ることになった。
「レイラ。その、だな。休み明けは……宿舎にも今まで通り来てくれると嬉しい」
馬車に乗る直前。リオネル様は耳をぺたりと下げながらそう言った。
リオネル様への恋心を自覚してしまった。だから怖くても……僕は宿舎に行ってしまうんだろう。僕は「はい」と、返事をして馬車に乗り込んだ。
――リオネル様に訊いてみようと思っていたこと、結局訊けなかったな。
ふとそんなことを思い出し、小さく息を吐く。
リオネル様の側に『占い』以外の僕を呼ぶ理由があるのなら、それを聞いてみたいと。そう思っていたのにな。
噛まれた首筋にそっと触れると……まだ熱が残っている。
首輪越しでもこうなのだ。実際に噛まれてしまったら、僕はどうなってしまうのだろう。それを想像すると、少し恐ろしい。
触れて、特別な人にするかのように優しくして、無防備な顔を見せて、『番』にしたいとでも言うように首筋を噛んで。あるはずのない未来への期待を僕にさせる。
「リオネル様は……ずるい」
ぽつりと恨み言が、唇から零れてしまう。
リオネル様の行動一つで、僕の心は荒れた川に放り込まれた笹舟みたいに翻弄されるばかりになる。
リオネル様の本心は、なにも見えないままに。
「……ずるいなぁ」
そんなずるい人のことを、僕は好きになってしまった。
そう、大好きでたまらないのだ。
リオネル様の言う、『誤解』とはなんなのだろう。
ぼんやりと思考を巡らせているうちに、馬車は花屋へとたどり着いた。
「……美味しいです」
リオネル様の腕の中でさんざん泣いた後。僕は子供のように、膝の上で給餌をされていた。
恥ずかしい……という気持ちも湧かないくらい泣き疲れてしまった僕は、ぼんやりとした思考のままされるがままになってしまう。
美味しいはずのご飯は砂を噛んでいるみたいで、時々子供の毛づくろいをする母狼のようにリオネル様が頬を舐めることにも、なんの反応をすることもできない。
どうして僕は、あんなことを言ってしまったのだろう。
――『愛玩動物』を番にしたい、なんてことを思う人なんていない。
そんなの、わかりきってたことじゃないか。
恋を自覚した瞬間から、僕はどんどん欲深くなっていく。その欲深さのせいで、身の程知らずなことを口走ってしまった。
「口を開けてくれ」
言われて口を開けると、冷たい感触が滑り込んでくる。それは白桃のシャーベットで、その甘さがじわりと舌に沁みた。
「……美味しい」
「そうか。……よかった」
僕のつぶやきに重ねるように発された言葉は、濃い安堵の色を含んでいる。リオネル様は僕の額に口づけ、頬をまた慰めるように舐めた。
せっかくのお出かけなのに、泣いて迷惑をかけてしまった。そのことが恥ずかしくなる。
「リオネル様。……申し訳、ありません」
ぽつりと謝る僕の頭を、大きな手がためらいがちな動きで撫でた。
――ああ、好きだ。
リオネル様の優しい手が好きだ。
この手にずっと触れてもらうためにも……過ぎた気持ちには蓋をしないと。
「僕、分をわきまえないことを言ってしまいました。忘れてください」
謝罪してぺこりと頭を下げる。リオネル様はきっと、いつもみたいに微笑んで「問題ない」と言ってくれるに違いない。そう思ったのに……返ってきたのは重くて長い沈黙だった。
顔を上げてちらりと様子を窺うと、リオネル様はなんだか落ち込んだような顔をしている。大きな耳がぺたんと垂れて、形のいい眉も大きく下がってしまった。
「……リオネル様?」
「レイラ、その。誤解だ」
「誤解、ですか?」
「流されてではなく、その。レイラの気持ちがあるのなら――」
端切れが悪い様子でごにょごにょと言った後に、リオネル様は頬を赤く染める。そんな彼の様子に、僕は首を傾げた。
「レイラ、私は――」
深呼吸をして、リオネル様がなにかを言おうとした刹那。
バタバタと大きな足音が響き、派手な音を立てて個室の扉が開いた。
「リオネル様、大事なお話が!」
部屋に飛び込んで来たのはニルス様だった。彼はめずらしく焦っている様子で、激しく息を切らせている。
どうしてニルス様にここがわかったのだろう。いや、彼がこの店をリオネル様に教えたのだから、知っていて当然か。
「……ニルス」
リオネル様は僕を抱きしめながらニルス様を睨みつける。ニルス様はそんなリオネル様の様子を見て「やっべ」と小さくつぶやいた。
「もしかしていいとこ邪魔しちゃいました? ああーレイラちゃんの目、すごく腫れてる! リオネル様、こんなところで悪さしたんじゃないでしょうね」
「して………………いない」
されました。口づけだけですけれど。そして僕もかなり気分が乗ってしまいました。共犯です。
個室とはいえ飲食店でそんなことをと思うと、今さらながら恥ずかしくなって逃げ出したい気持ちになる。
「うわ。リオネル様、説得力ない」
「……なにか、話があるのだろう」
「ああ、そうなんですよ。大変申し訳ないですけれど……デートも中断ということになります」
ニルス様は後ろ手で扉を閉め、表情を引き締める。
これはきっと僕が聞いていい話ではないのだろう。どうしようかと悩みながらひとまずリオネル様のお膝から下りようとすると、腰を抱く手に力がこもった。
「リオネル様?」
振り返ろうとしたけれど、首筋に顔を埋められそれは叶わない。
リオネル様は首輪越しに……首筋に鋭い牙を立てた。その衝撃は本能を激しく刺激し、体がぶるりと大きく震えた。
「……今度、ちゃんと話をしよう」
牙を立てられた首筋がじんじんと疼き、リオネル様の吐息によってその疼きはまた高められる。
「は、話?」
「ああ。君と私の誤解を解く話を」
それがどんな話になるのか……わからないけれど。
僕は操られたかのように、こくりと頷いていた。
「それと、これを」
手のひらに、小さくて丸い缶を乗せられる。
缶を開けると、いい香りのするクリーム状のものが中に詰まっていた。これは、ハンドクリーム……?
……そういえば、くださるって言ってたっけ。
朝の会話を思い出す。そしてリオネル様がそれを覚えていてくれたことが嬉しくて、胸の内がぽかぽかと暖かくなった。
「レイラと店を回っている時に見つけてな。君の手にどうかと、思ったんだ」
「ありがとうございます……」
小さな缶をぎゅうと胸に抱きしめる。
嬉しくて、だけど大切すぎて使えそうにない。
「リオネル様、そろそろいいですか? レイラちゃん、俺が乗ってきた馬車で送るよ」
「いえ。家までは近いですし、歩いて帰ります」
「……いや、馬車の方がいいだろう」
アルファ二人に心配そうな顔を向けられ、僕は断ることができず。
ニルス様が乗ってきた立派な馬車に乗って、一人花屋へと帰ることになった。
「レイラ。その、だな。休み明けは……宿舎にも今まで通り来てくれると嬉しい」
馬車に乗る直前。リオネル様は耳をぺたりと下げながらそう言った。
リオネル様への恋心を自覚してしまった。だから怖くても……僕は宿舎に行ってしまうんだろう。僕は「はい」と、返事をして馬車に乗り込んだ。
――リオネル様に訊いてみようと思っていたこと、結局訊けなかったな。
ふとそんなことを思い出し、小さく息を吐く。
リオネル様の側に『占い』以外の僕を呼ぶ理由があるのなら、それを聞いてみたいと。そう思っていたのにな。
噛まれた首筋にそっと触れると……まだ熱が残っている。
首輪越しでもこうなのだ。実際に噛まれてしまったら、僕はどうなってしまうのだろう。それを想像すると、少し恐ろしい。
触れて、特別な人にするかのように優しくして、無防備な顔を見せて、『番』にしたいとでも言うように首筋を噛んで。あるはずのない未来への期待を僕にさせる。
「リオネル様は……ずるい」
ぽつりと恨み言が、唇から零れてしまう。
リオネル様の行動一つで、僕の心は荒れた川に放り込まれた笹舟みたいに翻弄されるばかりになる。
リオネル様の本心は、なにも見えないままに。
「……ずるいなぁ」
そんなずるい人のことを、僕は好きになってしまった。
そう、大好きでたまらないのだ。
リオネル様の言う、『誤解』とはなんなのだろう。
ぼんやりと思考を巡らせているうちに、馬車は花屋へとたどり着いた。
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