電車に乗ったら狸世界!!異世界転生狸物語

salmon mama

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ポンポコワールドへの入り口

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「遅刻だ遅刻だ。」

   大変だ。会社に間に合わない。いつも乗っている電車にはもう乗れない。次の電車に遅れたらおしまいだ。

    人々の間を縫って、歩道をダッシュする。

「ああ、すみません。ごめんなさい。あっ!!」

   突然、体が針金になる。

   ああ、靴の紐か。靴の紐を踏んでしまったのだ。

   ズッデーーン!!
 
   ゴゴンッ!!

  そう思って間も無く、頭を強い衝撃が襲った。意識が遠のいていく.......。


   イタタタタ

   どれくらい経ったかはわからない。取り敢えず立ち上がることができた。ええと、あっ!!時間はどうなっている。慌てて時計を見ると、あれから1分くらいしか経っていない....。おかしいなあ...。でもそんなことを考えている暇はない。このままでは会社に遅れてしまうのだ。なんだかさっきとちょっと違う風景のような感じがする。まあ、そんなことを気にしている暇もない。前に進むのだ。

   騒々しいプールを抜け改札を目指す。

   プオーーーーー!!!

   ああ、間に合った。ハンカチで汗を拭く。汗を拭くのは気持ちがいいなあ。オホホホホホホホ。

 席でぐったりしていると、なにかフサフサしたものが左手に当たった。なんだろうか。見ると、茶黒いフサフサした動物が座っている。
 
   狸だ。

   前を見ても、狸だ。右を見ても、狸だ。そうだ、そういえばさっき転んだ時から周りがみんな狸になっていたような気がする。

ポンポコポンポコ、ポンポコポンポコ
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