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歯歯歯歯歯
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「歯歯歯歯歯歯歯、歯歯歯歯歯歯歯。」
ある朝起きると、歯が笑っている。
「歯歯歯歯歯歯歯、歯歯歯歯歯歯歯。」
カサカサした笑い声が、合唱みたいに口の中で響き渡っている。
「歯歯歯歯歯歯歯、歯歯歯歯歯歯歯。」
別に不快ではない。むしろ心地良い。口の中が程よく振動している。新感覚だ。電動歯磨きの揺れを口全体が感じているみたいだ。ブルブルブルブルブルブル。気持ちいいなあ、気持ちいいなあ。なんだこれ。なんだこれ。でもまあ取り敢えず緊急事態だろう。会社は休みますね、これは。上司にラインを送る。
「すみません。歯が笑っているので今日は休みます。」
ポンッ
送信した。さあさあさあ、会社を休んだことだし、なにをしようかな。そんなことを考えていると、ラインが返ってきた。
「ん、隆くん、どういうこと?よくわからないよ。電話してくれるかい?」
まあ、無理もない。よくわからないだろうし。電話するかあ。
プルルルルルルー!!プルルルルルルー!!
「はい、もしもし。隆くん?」
「歯歯歯歯歯歯歯、歯歯歯歯歯歯、歯歯歯歯歯歯歯、歯歯歯歯歯歯歯歯。」
「ん、なんだこの音は、これか!歯が笑っているとは、なるほど!!確かにやばそうだ。」
「歯歯歯歯歯歯歯歯歯、歯歯歯歯歯歯歯、歯歯歯歯歯歯歯、歯歯歯歯歯歯歯、歯歯歯歯歯歯歯、歯歯歯歯歯歯。」
「じゃあ、気をつけてくれ。元気でな。」
納得してくれた。物わかりの良さで有名な上司なのだ。今日は一日休みになったし、うーむ、デリヘルでも呼ぼうかな。
プルルルル、プルルルル
「はい、もしもし。こちらデリヘル、デリヘルヘルです。」
「歯歯歯歯歯歯歯歯歯歯、歯歯歯歯歯歯歯歯歯。」
しまった、俺は今会話ができないのだった。声を出しても歯の笑い声にかき消されてしまう。これは、店舗まで行かなければいけない。
ある朝起きると、歯が笑っている。
「歯歯歯歯歯歯歯、歯歯歯歯歯歯歯。」
カサカサした笑い声が、合唱みたいに口の中で響き渡っている。
「歯歯歯歯歯歯歯、歯歯歯歯歯歯歯。」
別に不快ではない。むしろ心地良い。口の中が程よく振動している。新感覚だ。電動歯磨きの揺れを口全体が感じているみたいだ。ブルブルブルブルブルブル。気持ちいいなあ、気持ちいいなあ。なんだこれ。なんだこれ。でもまあ取り敢えず緊急事態だろう。会社は休みますね、これは。上司にラインを送る。
「すみません。歯が笑っているので今日は休みます。」
ポンッ
送信した。さあさあさあ、会社を休んだことだし、なにをしようかな。そんなことを考えていると、ラインが返ってきた。
「ん、隆くん、どういうこと?よくわからないよ。電話してくれるかい?」
まあ、無理もない。よくわからないだろうし。電話するかあ。
プルルルルルルー!!プルルルルルルー!!
「はい、もしもし。隆くん?」
「歯歯歯歯歯歯歯、歯歯歯歯歯歯、歯歯歯歯歯歯歯、歯歯歯歯歯歯歯歯。」
「ん、なんだこの音は、これか!歯が笑っているとは、なるほど!!確かにやばそうだ。」
「歯歯歯歯歯歯歯歯歯、歯歯歯歯歯歯歯、歯歯歯歯歯歯歯、歯歯歯歯歯歯歯、歯歯歯歯歯歯歯、歯歯歯歯歯歯。」
「じゃあ、気をつけてくれ。元気でな。」
納得してくれた。物わかりの良さで有名な上司なのだ。今日は一日休みになったし、うーむ、デリヘルでも呼ぼうかな。
プルルルル、プルルルル
「はい、もしもし。こちらデリヘル、デリヘルヘルです。」
「歯歯歯歯歯歯歯歯歯歯、歯歯歯歯歯歯歯歯歯。」
しまった、俺は今会話ができないのだった。声を出しても歯の笑い声にかき消されてしまう。これは、店舗まで行かなければいけない。
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