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新入社員
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今日から私は社会人。新入社員なのだ。頑張るのだ。もりもりもりもり働くのだ。
朝礼が終わり、早速仕事を始めよう。割り当てられた席に座ると、隣に座っている男性が話しかけてきた。
「やあ、こんにちは。君が佐藤くんかい?僕は村田池面、君の直属の上司になるものだよ。これからよろしくね。」
「あ、よろしくお願いします。」
三十代前半のように見えるその男は池面という名に恥じぬほどのイケメンであった。サラサラと髪をなびかせており、出会い系サイトで女をやり捨てていそうな人間であった。
「あのさあ、早速なんだけど今晩飲み会があるんだよね。居酒屋へんへこってとこなんだけど、来るかい?」
ん、ノミ会??なんだそれは。私はノミアレルギーなので無理だ。
「ごめんなさい、、。申し訳ないのですが僕はノミアレルギーでして、、遠慮させて頂きます。」
「え、ノミアレルギーって生き物のノミのこと言ってるのかな?違うよ。ハハハハハ。飲みってのは飲食の飲みのこと。みんなで酒を飲むのさ。つまり宴みたいなもんだよ。ハハハッ。あほだなー佐藤くんは。ハハハッ。」
「あ、そうなんですね。分かりました。じゃあ参加させて頂きます。」
「じゃあ、七時にへんへこに来てね。」
七時になった。私はへんへこへ向かった。
「いらっしゃいませ~。」
若い女性店員が元気に挨拶してくる。
「ご予約のお客様でしょうか?」
「はい、池面で、、、。」
「あ、了解致しました。あちらのお部屋です。」
長くも短くもない廊下を抜け、個室へ案内された。
ガラガラ
襖を開ける。
誰もいない。
いや、
ピョンピョンピョン
なにか小さいものが跳ねている。あれは、ノミだ。
私は帰った。そして、涙した。
次の日
「すみません。昨日の飲み会に行ったらのみが跳ねていました。やっぱりノミ会だったのではないですか?」
「いや、あれは体操選手だよ。綺麗に跳ねるんだ、体操選手は。そうだっただろう?」
だ、ダメだ。この会社はダメだ。私は職を辞した。新しい職を探すのだ!!
完
朝礼が終わり、早速仕事を始めよう。割り当てられた席に座ると、隣に座っている男性が話しかけてきた。
「やあ、こんにちは。君が佐藤くんかい?僕は村田池面、君の直属の上司になるものだよ。これからよろしくね。」
「あ、よろしくお願いします。」
三十代前半のように見えるその男は池面という名に恥じぬほどのイケメンであった。サラサラと髪をなびかせており、出会い系サイトで女をやり捨てていそうな人間であった。
「あのさあ、早速なんだけど今晩飲み会があるんだよね。居酒屋へんへこってとこなんだけど、来るかい?」
ん、ノミ会??なんだそれは。私はノミアレルギーなので無理だ。
「ごめんなさい、、。申し訳ないのですが僕はノミアレルギーでして、、遠慮させて頂きます。」
「え、ノミアレルギーって生き物のノミのこと言ってるのかな?違うよ。ハハハハハ。飲みってのは飲食の飲みのこと。みんなで酒を飲むのさ。つまり宴みたいなもんだよ。ハハハッ。あほだなー佐藤くんは。ハハハッ。」
「あ、そうなんですね。分かりました。じゃあ参加させて頂きます。」
「じゃあ、七時にへんへこに来てね。」
七時になった。私はへんへこへ向かった。
「いらっしゃいませ~。」
若い女性店員が元気に挨拶してくる。
「ご予約のお客様でしょうか?」
「はい、池面で、、、。」
「あ、了解致しました。あちらのお部屋です。」
長くも短くもない廊下を抜け、個室へ案内された。
ガラガラ
襖を開ける。
誰もいない。
いや、
ピョンピョンピョン
なにか小さいものが跳ねている。あれは、ノミだ。
私は帰った。そして、涙した。
次の日
「すみません。昨日の飲み会に行ったらのみが跳ねていました。やっぱりノミ会だったのではないですか?」
「いや、あれは体操選手だよ。綺麗に跳ねるんだ、体操選手は。そうだっただろう?」
だ、ダメだ。この会社はダメだ。私は職を辞した。新しい職を探すのだ!!
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