もう一度きみに。

勝梨

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失恋 1.

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 唇で、そっと夏樹の鼻先に触れる。
 まだ触れていない場所を探し、移動していく僕の唇が、首筋を滑り落ちていく。鎖骨をなぞるように、舌を肩先へゆっくり這わせていくと、夏樹は肩をきゅっと上げて首をすくめる。
 背中に回した腕に力を入れ、夏樹の体を引き寄せた。首筋と肩先の中腹に、唇を押し付け、細く強く吸い上げる。夏樹の肌に、ひとひらの花びらのような、赤いあとが残った。

 愛しくて、愛しくて、たまらない……。

 僕は、夏樹を抱きしめた。ただひたすら、強く、強く、抱きしめた。

 このまま腕の中で、夏樹を壊してしまいたい!
 
 今、夏樹に対するこの想いに名前を付けるとしたら、何になるのだろう。もし許されるならば、これが恋であることを、切に願った。

『【恋】 特定の異性に強く惹かれること。また、その気持ち。』
ある辞書に、そう書いてあった。


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