28 / 54
あの日の言葉
後編
しおりを挟む
「いや、ちょっと待ってください! 僕がヴァレンシュタイン嬢の婚約者!?」
驚きのあまりムーンストーンの目を大きく見開くヴェルナー。
「そうよ」
ふふっと微笑むフィリーネ。
「その。貴族の結婚は家同士のメリットが必要。僕自身も、グーテンポーフ伯爵家もヴァレンシュタイン公爵家に差し出せるものはありませんが」
ヴェルナーはこれでもかという程混乱して慌てている。
「ヴェルナー様、貴方の知識には価値があるわ。現段階でそれでは駄目かしら?」
小首を傾げるフィリーネ。
その表情は十六歳とは思えないほど妖艶で、男なら誰もが魅了されそうな程。
(そんな表情で見つめられたら……)
思わず赤面するヴェルナー。
「ねえ、ヴェルナー様?」
妖艶で小悪魔のような表情のフィリーネだ。
「……謹んでお受けいたします」
ヴェルナーはただ頷くことしか出来なかった。
「ならば決まりね。婚約者になるのだから、私のことはフィリーネと呼んでちょうだい」
フィリーネはふふっと茶目っ気たっぷりの表情だ。
「……フィリーネ嬢」
ヴェルナーが恐る恐るフィリーネの名前を呼ぶと、彼女は満足そうに口角を上げた。
「ですがヴァレ……フィリーネ嬢、もしも僕が不要になったら直ちに婚約を解消してくださいね」
ヴェルナーはそう言い、逃げ道を作る。
「解消するなんてことはあるかしら? とにかく、近々グーテンポーフ伯爵家に訪問するわね」
フィリーネは悪戯っぽく微笑むだけだった。
♚ ♕ ♛ ♔ ♚ ♕ ♛ ♔
数日後。
「ということで、私はヴェルナー様と婚約者いたしますわ」
品の良い淑女の笑みのフィリーネ。
グーテンポーフ伯爵家の者達は驚愕していた。
この日、フィリーネがヴェルナーとの婚約の為、グーテンポーフ伯爵家の王都の屋敷にやって来たのだ。
「お待ちください、ヴァレンシュタイン嬢。どうしてヴェルナーなのです? グーテンポーフ伯爵家との縁なら次男の俺でも良いはずです。こんな卑しい血が流れる奴じゃなくても」
まずモーリッツが抗議の声を上げた。
「あら、この私に文句があるのね」
「いえ、その……」
フィリーネは品の良い笑みを崩さないが、どこか圧があった。
「私はヴェルナー様が良いの。この条件を飲まなければ、グーテンポーフ伯爵家とは今後一切取り引きをしないわ」
フィリーネからそう言われたグーテンポーフ伯爵家の者達は何も言えなくなる。
ヘルベルト、モーリッツ、ローラレイはただ悔しそうにヴェルナーを睨むことしか出来ない。
(僕を虐げていたグーテンポーフ伯爵家の者達はこんなに小さな存在だったのか……)
ヴェルナーは今まで自分を押し殺して生活していたことが馬鹿馬鹿しくなっていた。
「さあヴェルナー様、話がまとまったわ。早速今すぐ拠点をヴァレンシュタイン公爵家の王都の屋敷に移しましょう」
ヴェルナーはフィリーネに連れられ、グーテンポーフ伯爵家から出るのであった。
ヴェルナーとフィリーネの婚約が知れ渡ると社交界にも激震が走った。
「ヴァレンシュタイン嬢、筆頭公爵家の後継ぎであられる貴女が何故そんな卑しい庶子を……?」
「そのような人間、フィリーネ嬢に相応しくありません」
社交界では当然ながらヴェルナーとフィリーネの婚約に文句のある者達ばかり。
しかしフィリーネがそれを黙らせる。
「あら、私の夫になる方に文句を言うのですね。ならば貴方達の家との取り引きは打ち切るわ。その覚悟があるのでしょう? ヴァレンシュタイン公爵家との取り引きがなくても生き残れると思っているのね」
フィリーネはどこか黒い笑みで有無を言わせぬ様子だ。
ヴェルナーを蔑んでいた者達はただ悔しそうな表情でヴェルナーを睨むことしか出来なくなる。
(僕はこんなくだらない奴らに認められようと頑張っていたとは)
ヴェルナーは自身を蔑んでいた貴族達に冷たい目を向けていた。
フィリーネと婚約したことにより、ヴェルナーの立ち位置は大きく変わったのである。
♚ ♕ ♛ ♔ ♚ ♕ ♛ ♔
ヴェルナーがヴァレンシュタイン公爵家の王都の屋敷に拠点を移してしばらくした頃。
(いずれ僕は婚約解消される可能性もあるけれど、せめてフィリーネ嬢には恩返しがしたい……)
ヴェルナーはフィリーネに助けられてばかりいることに申し訳なさを感じ、何か出来ることはないか考え始めた。
そこで思い付いたのが、小麦栽培により適した肥料の開発。
ヴェルナーは寝る間も惜しみ、肥料の開発をするのであった。
しかし無理が祟り、ヴェルナーは熱で寝込んでしまった。
♚ ♕ ♛ ♔ ♚ ♕ ♛ ♔
ヴェルナーは夢を見た。
それは幼い頃の出来事の話。
ヴェルナーが七歳の時のこと。
街で迷っていた少女を見つけた。
栗毛色の髪で、上質なドレスを着た、ヴェルナーと同い年くらいの少女。恐らく貴族だろう。
「君、どうしたの?」
ヴェルナーは恐る恐る少女に声をかける。
「道に迷ってしまったの。街のことを知りたくて一人でお屋敷から出て来たのだけれど……。一人で出て来たから一人で頑張って帰らないといけないのに……」
少女は涙を零す。
「街のことなら多分僕の方が知っているよ」
そんな少女にヴェルナーは右手を差し出した。
「一人で頑張ろうとしないで僕を頼って」
ヴェルナーが優しく微笑むと、少女はゆっくりとヴェルナーの手を取った。
♚ ♕ ♛ ♔ ♚ ♕ ♛ ♔
(夢……。随分と懐かしい夢だったな……)
ヴェルナーはぼんやりと目を覚ました。
「あら、ようやくお目覚めね。良かったわ」
すぐ側から、上品で耳心地の良い声が聞こえた。フィリーネである。
「フィリーネ嬢……」
どうやらフィリーネが看病してくれていたようだ。
「すみません、ありがとうございます」
ヴェルナーはまだ本調子ではなく、やや掠れた声だ。
「ヴェルナー様、一人で頑張り過ぎですわ」
フィリーネは困ったように微笑んだ。
「そう……かもしれませんね。ただ、フィリーネ嬢の為に頑張りたかったのですが、色々と難しくて……」
ヴェルナーは力なく笑う。
「私の為に動いてくれるのは嬉しいですが……全く、貴方というお方は」
やや呆れたようにため息をつくフィリーネ。
(あれ……?)
一瞬、フィリーネが夢に出て来た少女の姿と重なった。
「ヴェルナー様は昔の私に『一人で頑張ろうとしないで僕を頼って』と仰っていたのに」
フィリーネの言葉を聞き、ヴェルナーはムーンストーンの目を大きく見開いた。
「まさかあの時僕が助けたのは……!」
「私ですわ」
フィリーネはクスッと笑う。
先程夢に登場した少女、ヴェルナーがかつて助けた少女はフィリーネだったのだ。
「でも髪色が……」
ヴェルナーが助けた少女は栗毛色の髪。一方フィリーネは星の光に染まったようなアッシュブロンドの髪。髪色が明らかに違う。
「あの時の私はかつらを着用しておりましたのよ。この髪の色にこの目の色だと、王家と繋がりがあることが分かってしまいますもの」
フィリーネは王家出身の祖母に似て髪色と目の色が先祖返りであるのだ。
「言われてみれば……」
ヴェルナーは納得した。
「私、あの時からずっとヴェルナー様のことを忘れたことがなかったの。だから、社交界で右手に特徴的な火傷の跡がある貴方を見つけた時、本当に嬉しかったのよ。だって貴方は私の初恋だもの。貴方を好きだという気持ちは、今も変わらないわ」
フィリーネは頬を赤くし、ヴェルナーの右手をそっと握る。
「フィリーネ嬢……」
フィリーネの真っ直ぐな想いに心臓が跳ねるヴェルナー。
「今度は私の番ね。ヴェルナー様、今まで貴方は一人で頑張って来たわ。だけど、何でも一人でやろうとするのは駄目よ。大変な時は、私を頼ってちょうだい」
かつてヴェルナーがフィリーネに贈った言葉である。
フィリーネのタンザナイトの目は、真っ直ぐヴェルナーを見つめていた。
「フィリーネ嬢には敵いませんね」
ヴェルナーは困ったように笑う。
「フィリーネ嬢、少しだけ、手を貸してください」
ムーンストーンの目は真っ直ぐフィリーネを見つめている。
するとフィリーネは満足そうに表情を綻ばせる。
「ええ、喜んで」
「ありがとうございます、フィリーネ嬢。それと、フィリーネ嬢も僕を頼ってください。僕だって、愛する女性の力になりたいですから」
ヴェルナーは照れながらもフィリーネに気持ちを伝えた。
「ええ、もちろんよ」
フィリーネは幸せそうに微笑んでいた。
その後、ヴェルナーはフィリーネと結婚してヴァレンシュタイン公爵家に婿入りし、二人は支え合いながら幸せに暮らしたそうだ。
『あの日の言葉』完
驚きのあまりムーンストーンの目を大きく見開くヴェルナー。
「そうよ」
ふふっと微笑むフィリーネ。
「その。貴族の結婚は家同士のメリットが必要。僕自身も、グーテンポーフ伯爵家もヴァレンシュタイン公爵家に差し出せるものはありませんが」
ヴェルナーはこれでもかという程混乱して慌てている。
「ヴェルナー様、貴方の知識には価値があるわ。現段階でそれでは駄目かしら?」
小首を傾げるフィリーネ。
その表情は十六歳とは思えないほど妖艶で、男なら誰もが魅了されそうな程。
(そんな表情で見つめられたら……)
思わず赤面するヴェルナー。
「ねえ、ヴェルナー様?」
妖艶で小悪魔のような表情のフィリーネだ。
「……謹んでお受けいたします」
ヴェルナーはただ頷くことしか出来なかった。
「ならば決まりね。婚約者になるのだから、私のことはフィリーネと呼んでちょうだい」
フィリーネはふふっと茶目っ気たっぷりの表情だ。
「……フィリーネ嬢」
ヴェルナーが恐る恐るフィリーネの名前を呼ぶと、彼女は満足そうに口角を上げた。
「ですがヴァレ……フィリーネ嬢、もしも僕が不要になったら直ちに婚約を解消してくださいね」
ヴェルナーはそう言い、逃げ道を作る。
「解消するなんてことはあるかしら? とにかく、近々グーテンポーフ伯爵家に訪問するわね」
フィリーネは悪戯っぽく微笑むだけだった。
♚ ♕ ♛ ♔ ♚ ♕ ♛ ♔
数日後。
「ということで、私はヴェルナー様と婚約者いたしますわ」
品の良い淑女の笑みのフィリーネ。
グーテンポーフ伯爵家の者達は驚愕していた。
この日、フィリーネがヴェルナーとの婚約の為、グーテンポーフ伯爵家の王都の屋敷にやって来たのだ。
「お待ちください、ヴァレンシュタイン嬢。どうしてヴェルナーなのです? グーテンポーフ伯爵家との縁なら次男の俺でも良いはずです。こんな卑しい血が流れる奴じゃなくても」
まずモーリッツが抗議の声を上げた。
「あら、この私に文句があるのね」
「いえ、その……」
フィリーネは品の良い笑みを崩さないが、どこか圧があった。
「私はヴェルナー様が良いの。この条件を飲まなければ、グーテンポーフ伯爵家とは今後一切取り引きをしないわ」
フィリーネからそう言われたグーテンポーフ伯爵家の者達は何も言えなくなる。
ヘルベルト、モーリッツ、ローラレイはただ悔しそうにヴェルナーを睨むことしか出来ない。
(僕を虐げていたグーテンポーフ伯爵家の者達はこんなに小さな存在だったのか……)
ヴェルナーは今まで自分を押し殺して生活していたことが馬鹿馬鹿しくなっていた。
「さあヴェルナー様、話がまとまったわ。早速今すぐ拠点をヴァレンシュタイン公爵家の王都の屋敷に移しましょう」
ヴェルナーはフィリーネに連れられ、グーテンポーフ伯爵家から出るのであった。
ヴェルナーとフィリーネの婚約が知れ渡ると社交界にも激震が走った。
「ヴァレンシュタイン嬢、筆頭公爵家の後継ぎであられる貴女が何故そんな卑しい庶子を……?」
「そのような人間、フィリーネ嬢に相応しくありません」
社交界では当然ながらヴェルナーとフィリーネの婚約に文句のある者達ばかり。
しかしフィリーネがそれを黙らせる。
「あら、私の夫になる方に文句を言うのですね。ならば貴方達の家との取り引きは打ち切るわ。その覚悟があるのでしょう? ヴァレンシュタイン公爵家との取り引きがなくても生き残れると思っているのね」
フィリーネはどこか黒い笑みで有無を言わせぬ様子だ。
ヴェルナーを蔑んでいた者達はただ悔しそうな表情でヴェルナーを睨むことしか出来なくなる。
(僕はこんなくだらない奴らに認められようと頑張っていたとは)
ヴェルナーは自身を蔑んでいた貴族達に冷たい目を向けていた。
フィリーネと婚約したことにより、ヴェルナーの立ち位置は大きく変わったのである。
♚ ♕ ♛ ♔ ♚ ♕ ♛ ♔
ヴェルナーがヴァレンシュタイン公爵家の王都の屋敷に拠点を移してしばらくした頃。
(いずれ僕は婚約解消される可能性もあるけれど、せめてフィリーネ嬢には恩返しがしたい……)
ヴェルナーはフィリーネに助けられてばかりいることに申し訳なさを感じ、何か出来ることはないか考え始めた。
そこで思い付いたのが、小麦栽培により適した肥料の開発。
ヴェルナーは寝る間も惜しみ、肥料の開発をするのであった。
しかし無理が祟り、ヴェルナーは熱で寝込んでしまった。
♚ ♕ ♛ ♔ ♚ ♕ ♛ ♔
ヴェルナーは夢を見た。
それは幼い頃の出来事の話。
ヴェルナーが七歳の時のこと。
街で迷っていた少女を見つけた。
栗毛色の髪で、上質なドレスを着た、ヴェルナーと同い年くらいの少女。恐らく貴族だろう。
「君、どうしたの?」
ヴェルナーは恐る恐る少女に声をかける。
「道に迷ってしまったの。街のことを知りたくて一人でお屋敷から出て来たのだけれど……。一人で出て来たから一人で頑張って帰らないといけないのに……」
少女は涙を零す。
「街のことなら多分僕の方が知っているよ」
そんな少女にヴェルナーは右手を差し出した。
「一人で頑張ろうとしないで僕を頼って」
ヴェルナーが優しく微笑むと、少女はゆっくりとヴェルナーの手を取った。
♚ ♕ ♛ ♔ ♚ ♕ ♛ ♔
(夢……。随分と懐かしい夢だったな……)
ヴェルナーはぼんやりと目を覚ました。
「あら、ようやくお目覚めね。良かったわ」
すぐ側から、上品で耳心地の良い声が聞こえた。フィリーネである。
「フィリーネ嬢……」
どうやらフィリーネが看病してくれていたようだ。
「すみません、ありがとうございます」
ヴェルナーはまだ本調子ではなく、やや掠れた声だ。
「ヴェルナー様、一人で頑張り過ぎですわ」
フィリーネは困ったように微笑んだ。
「そう……かもしれませんね。ただ、フィリーネ嬢の為に頑張りたかったのですが、色々と難しくて……」
ヴェルナーは力なく笑う。
「私の為に動いてくれるのは嬉しいですが……全く、貴方というお方は」
やや呆れたようにため息をつくフィリーネ。
(あれ……?)
一瞬、フィリーネが夢に出て来た少女の姿と重なった。
「ヴェルナー様は昔の私に『一人で頑張ろうとしないで僕を頼って』と仰っていたのに」
フィリーネの言葉を聞き、ヴェルナーはムーンストーンの目を大きく見開いた。
「まさかあの時僕が助けたのは……!」
「私ですわ」
フィリーネはクスッと笑う。
先程夢に登場した少女、ヴェルナーがかつて助けた少女はフィリーネだったのだ。
「でも髪色が……」
ヴェルナーが助けた少女は栗毛色の髪。一方フィリーネは星の光に染まったようなアッシュブロンドの髪。髪色が明らかに違う。
「あの時の私はかつらを着用しておりましたのよ。この髪の色にこの目の色だと、王家と繋がりがあることが分かってしまいますもの」
フィリーネは王家出身の祖母に似て髪色と目の色が先祖返りであるのだ。
「言われてみれば……」
ヴェルナーは納得した。
「私、あの時からずっとヴェルナー様のことを忘れたことがなかったの。だから、社交界で右手に特徴的な火傷の跡がある貴方を見つけた時、本当に嬉しかったのよ。だって貴方は私の初恋だもの。貴方を好きだという気持ちは、今も変わらないわ」
フィリーネは頬を赤くし、ヴェルナーの右手をそっと握る。
「フィリーネ嬢……」
フィリーネの真っ直ぐな想いに心臓が跳ねるヴェルナー。
「今度は私の番ね。ヴェルナー様、今まで貴方は一人で頑張って来たわ。だけど、何でも一人でやろうとするのは駄目よ。大変な時は、私を頼ってちょうだい」
かつてヴェルナーがフィリーネに贈った言葉である。
フィリーネのタンザナイトの目は、真っ直ぐヴェルナーを見つめていた。
「フィリーネ嬢には敵いませんね」
ヴェルナーは困ったように笑う。
「フィリーネ嬢、少しだけ、手を貸してください」
ムーンストーンの目は真っ直ぐフィリーネを見つめている。
するとフィリーネは満足そうに表情を綻ばせる。
「ええ、喜んで」
「ありがとうございます、フィリーネ嬢。それと、フィリーネ嬢も僕を頼ってください。僕だって、愛する女性の力になりたいですから」
ヴェルナーは照れながらもフィリーネに気持ちを伝えた。
「ええ、もちろんよ」
フィリーネは幸せそうに微笑んでいた。
その後、ヴェルナーはフィリーネと結婚してヴァレンシュタイン公爵家に婿入りし、二人は支え合いながら幸せに暮らしたそうだ。
『あの日の言葉』完
55
あなたにおすすめの小説
わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。
織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。
父であるアーヴェント大公に疎まれている――
噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。
(完)僕は醜すぎて愛せないでしょう? と俯く夫。まさか、貴男はむしろイケメン最高じゃないの!
青空一夏
恋愛
私は不幸だと自分を思ったことがない。大体が良い方にしか考えられないし、天然とも言われるけれどこれでいいと思っているの。
お父様に婚約者を押しつけられた時も、途中でそれを妹に譲ってまた返された時も、全ては考え方次第だと思うわ。
だって、生きてるだけでもこの世は楽しい!
これはそんなヒロインが楽しく生きていくうちに自然にざまぁな仕返しをしてしまっているコメディ路線のお話です。
異世界中世ヨーロッパ風のゆるふわ設定。転生者の天然無双物語。
完結 王族の醜聞がメシウマ過ぎる件
音爽(ネソウ)
恋愛
王太子は言う。
『お前みたいなつまらない女など要らない、だが優秀さはかってやろう。第二妃として存分に働けよ』
『ごめんなさぁい、貴女は私の代わりに公儀をやってねぇ。だってそれしか取り柄がないんだしぃ』
公務のほとんどを丸投げにする宣言をして、正妃になるはずのアンドレイナ・サンドリーニを蹴落とし正妃の座に就いたベネッタ・ルニッチは高笑いした。王太子は彼女を第二妃として迎えると宣言したのである。
もちろん、そんな事は罷りならないと王は反対したのだが、その言葉を退けて彼女は同意をしてしまう。
屈辱的なことを敢えて受け入れたアンドレイナの真意とは……
*表紙絵自作
私、いじめなんてしてません!
ばぅ
恋愛
ヴァレンティア王国の妾腹の王女・アリアは、正妃の娘である腹違いの妹ミリアナから「平民の娘」「妾の子」と蔑まれながら育ってきた。
和平の証として、二人は隣国アルメリア王国へ“留学”という名の人質として送り込まれる。
学園、生徒会、夜会――
人前では“いじめられたかわいそうな妹”を演じるミリアナと、黙ってそれを受け流すだけの「地味で妾腹の姉」。
だがアリアは、もう二度と「予備」として扱われる気はない。
この国で、自分だけの居場所と未来を手に入れるために、静かに盤上の駒を並べ始める。
華やかな王宮と学園を舞台に、妾腹の王女が“悪役”の座を引き受けながらも運命を書き換えようとする、少しダークで甘い物語。
⚫︎カクヨム、なろうにも投稿中
悪役令嬢発溺愛幼女着
みおな
ファンタジー
「違います!わたくしは、フローラさんをいじめてなどいません!」
わたくしの声がホールに響いたけれど、誰もわたくしに手を差し伸べて下さることはなかった。
響いたのは、婚約者である王太子殿下の冷たい声。
わたくしに差し伸べられたのは、騎士団長のご子息がわたくしを強く床に押し付ける腕。
冷ややかな周囲のご令嬢ご令息の冷笑。
どうして。
誰もわたくしを信じてくれないまま、わたくしは冷たい牢の中で命を落とした。
どうぞ添い遂げてください
あんど もあ
ファンタジー
スカーレット・クリムゾン侯爵令嬢は、王立学園の卒業パーティーで婚約もしていない王子から婚約破棄を宣言される。さらには、火山の噴火の生贄になるように命じられ……。
ちょっと残酷な要素があるのでR 15です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる