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プロローグ
1夜
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賢者オテの杖から放たれる一条の雷光が、古竜の肉体を刺し貫いた。
その口腔から放射された強烈な光の帯を、聖王女ククナリの聖なる守りが防ぐ。
そして、鎧騎士ペトラディが槍を手に突っこんだ。
「さあ、勇者、今です!」
「勇者様、とどめを!」
賢者と聖王女が同時に叫ぶ。
しかし、ギーの両足は震えていた。
それでも、どうにか勇気を振り絞って古竜に立ち向かう。
駆け寄り、振りかぶった聖界剣を勢いよく斬り下ろした。
けれど、光を発しない勇者の剣は、不快な音を残し弾かれてしまう。
当たり前だ。
なぜならギーは、勇者ではないのだから……。
その口腔から放射された強烈な光の帯を、聖王女ククナリの聖なる守りが防ぐ。
そして、鎧騎士ペトラディが槍を手に突っこんだ。
「さあ、勇者、今です!」
「勇者様、とどめを!」
賢者と聖王女が同時に叫ぶ。
しかし、ギーの両足は震えていた。
それでも、どうにか勇気を振り絞って古竜に立ち向かう。
駆け寄り、振りかぶった聖界剣を勢いよく斬り下ろした。
けれど、光を発しない勇者の剣は、不快な音を残し弾かれてしまう。
当たり前だ。
なぜならギーは、勇者ではないのだから……。
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