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第三話 蒼き剣 (Bパート)
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国と都のお金で学校の復興が進められているが依然として校舎は使い物にならず、近くの公民館で授業は継続された。体育は併設されている体育館で行うことができたので、事件依然とあまり変わらない。
いや、むしろ「こういう時だからこそ生徒達の明るい未来のために真の教育を!」などと異様な熱をもってしまった教師達がちらほら出てきてしまい、生徒達からしたらもう少し肩の力抜けよと心の中でツッコミをいれる始末である。
「そもそも謎のロボットが襲って来るのに、よくも呑気に授業やるよね」
「そこはほらお約束だから」
紅介の独り言を同級生の裕太がフォローした。昨日謎の新入りに虚仮にされたことに苛立っている様子を察して、裕太は先ほどから紅介にちゃちゃを入れてくる。もちろん、紅介が何にイライラしているかなど知りもしないが、紅介は他人から見ると分かりやすい人間なのだ。ただ、本人はそれに気づかず、裕太に見透かされているのは小学校からの友人だからだと思い込んでいる。ちなみに1話で不良の先輩に紅介のことをベラベラ喋ったのもコイツだ。
「そもそも、おれ世界の平和を守るパイロットよ、学校行く必要ないだろ、就職先だって決まってんだから、っていうかもう就職してるし」
「しょうがないよ、作者が学園ものやりたがってんだから、エ◯ァン◯リオン、ゼー◯ペイン、コード◯アスみたいな感じで」
「だったら、ヒロイン出せよこら、糞作者がよ!」
「どうだろうね、作者そういうの苦手だから」
「記憶を失ったけど実はそれ以前に付き合っていた美人の先輩がいるとか、特殊能力与えてくれる年増美少女とか、ズボラで明るいけど実は影がある年上のお姉さんとかハーフの美少女転校生とかよ!」
紅介は登校途中の道でわけのわからないことを大声で口にすると、回りが明らかに避け始めた。
「ハーフの美少女じゃなくて、悪かったな」
2人の後ろから聞きなれない声がした。眉を顰めながら紅介が振り向くとそこには見たことないやつが立っていた。メガネの奥の双眼に妙な鋭さがある同い年くらいの男子である。
「なんだ、お前盗み聞きしやがって」
「あれだけ大声で盗むも何もあったものじゃないだろう」
無茶苦茶な紅介の言い分に彼は全うな正論で返した。
「ふっ、まあいいさ、よろしくな、火威紅介君」
「なんで、おれの名前知ってんだ」
「今の日本に君を知らない者などいないさ。君はもう少し自分の立場を理解すべきだね」
「ん?....まあそうだな、その通りだな、で、お前は?」
「僕の名前は水城蒼眞(みずきそうま)、君と同じ仕組まれた子供さ」
言って蒼眞は右手を差し出してきた。握手を求めるように。
「....」
紅介はこのまま手を握っても良かったのだが、なんとも言えない感覚に襲われ躊躇した。なんであったか、なにか引っかかる目の前の転校生の言い回し。デジャブな感じ...どこだったかで聞いたような...。
「あっそうだ」
驚きを隠さずに紅介は声を上げた。
「裕太、やっと思い出したぞ、コイツさっきからエ◯ァのカヲ◯君と似たようなセリフ言ってやがる」
紅介は裕太にそっと耳打ちした。
裕太はこれ以上騒ぎを大きくしたくないので苦笑いで答えた。
「剣道はいいね、日本人の生み出した武道の極みだよ」
「なっ、なっ。コイツ分かってやってるよ。絶対痛いやつだよ」
蒼眞の独り言を逐一逃さず、紅介は裕太にその感想を述べる。さっきからずっとこの調子で裕太もいい加減うんざりしていた。
「はい、というわけでこれから体育で剣道やるぞ」
体育教師のバラエティ番組の編集点のようなセリフで体育が始まり、紅介のツッコミも切り上げられた。
クラスの男子全員が面と胴を着装している。ただ下が袴ではなくジャージなのが、なんとも不恰好である。
「よし、素振りから入るぞ。今日は最後試合やるからな」
暑い、暑すぎる。竹刀を適当に振り回しながら紅介の頭の中で何度も同じ言葉が反復された。
「なんだってこんな重くて暑苦しいものを作っちまったんだよ、おれたちの先祖はよぉ
「紅介、黙ってやらないと怒られるよ」
「だいたい、なんで剣道柔道は体育の必修で空手は除外されてんだよ、こちとらオリンピック種目だぞ、柔道と空手でいいだろ」
「貴様、さっきから聞いていればなんだ、それでも日本人か」
紅介の態度に蒼眞が腹を立て始めた。
「え?お前なんでキレてんの?」
「紅介、この人さっきから1人だけ凄い勢いで素振りしてたよ、多分剣道大好きなんだよ」
「うわっ、めっさ面倒くさいやつじゃんそれ。好きなもんケチつけられてキレるとか」
裕太の言葉に明らかに紅介は蒼眞に対してドン引きした。先ほどまでのカ◯ル君的発言はまだ良かった、笑えるから。ところが、今回のはあかんやつや。
「とりあえず、目を合わせないようにしようぜ」
紅介は裕太にそっと耳打ちした。本日二回目である。
「おいおいどうした、お前たち。紅介、お前転校生をいじめてるんじゃないだろうな」
「いやいや、先生、どこをどう見ておっしゃりやがるんですか?」
「先生、ひとつお願いしたいことがあるんですが、よろしいでしょうか」
「ん?なんだ転校生の...水城だっけ、言ってみろ」
「先ほど、授業の最後に試合をやるとおっしゃてましたが、それでは剣道有段者の自分が手本を見せたいと思います。早くクラスのみんなに自分のことを覚えてもらいたいと思いますので、よろしくお願いします」
「おお、なかなかいい心がけじゃないか、いいぞやってみろ」
「ありがとうございます。ちなみに相手は同じ武道有段者の火威君でお願いします」
「そうか、分かった。火威、転校生のために一肌脱いでやれ」
「いやいやいやいや、あいつ公開処刑する気だって先生、ヤバイって」
と紅介は反論するが、「青春だな、友情って素晴らしいな」と言いながら遠い目をして先生は話を全く聞かなかった。
というわけで、そういうことになった。
「ったくなんでおれがこんなことを、剣道なんて棒っきれ振り回してるだけじゃねえか」
「ほう、貴様、僕の前でよくもそんなことを、2度とそんな口が叩けないようにしてやる」
「....全く変なやつに目をつけられちまったぜ」
「きぇぇぇええええい」
対峙してお互いに構えた瞬間、蒼眞の竹刀が風のような速さで紅介に襲いかかった。
「ちょっ、おま、先生の合図とか色々あるだろ!」
類い稀な反射神経でそれをかわすと文句を言いつつ、先生を見遣ったが「迫力ある気合だな」と感心していて紅介は絶望した。
「問答無用っ」
蒼眞の攻めは続く。紅介はひたすら攻撃を防ぎ続ける。飛び跳ねたり竹刀で受けながらなんとか命を繋いでいる。それはあまりにも汚く剣道と到底呼べるものではなかった。
「ハア、ハア、ハア、ハア」
息を切らす紅介を悠然と見下す蒼眞。先ほどまでの滝のような不断の攻めが嘘のように静寂に満ちている。逃げ続ける紅介に呆れ果てたように見える蒼眞は打ってこいと言わんばかりに動かなかった。
「無様だな...」
「なっ!」
今の紅介にそれは禁句だった。急に姿勢を正した紅介は初めてマトモに構えた。中段、それは見よう見まねであったが、無理無駄のない自然な構えである。紅介の頭に昨日の怒りが込み上げてくる。
それを見た蒼眞は言ってみるものだなと思った。
「武の呼吸は身につけているか」
言って、蒼眞の構えが一段と鋭くなったように見えた、一瞬。
「来るっ」
紅介はパッと竹刀を上段に上げて受けようとした。が、蒼眞は動いていなかった。
「アレ?」
そう思うのが早いか、打ち抜かれるのが早いか。
「胴ぉぉぉおおおおおおおうううう」
蒼眞の竹刀が紅介の胴をしこたま強く打ち込んだ。
なんだ?なんだ今のは?確かに今やつが面を打ち込んでくるのが見え...いや見せられたのかイメージを。まるで狐に化かされたような気分だ。
「あれは、まさか気影術!?」
「ん、どうした鈴木、急にデカイ声出して」
先生が裕太に話しかけた。鈴木は裕太の苗字である。
「あれは気影術、気で相手に幻影を見せて攻撃する。すると敵はそれを防ごうと動いてしまいガラ空きになった部分を攻撃するという幻の秘術!それは別名、素丹努(すたんど)、素のままに丹田で気を練り上げることに努めたものが会得する術ということからこの別称が生まれた。民明◯房、『剣道、その歴史と失われし術理』より」
このライトノベルにおいて、紅介の友人、鈴木裕太が解説というポジションを確固たるものにした。その最初の1ページであった。
いや、むしろ「こういう時だからこそ生徒達の明るい未来のために真の教育を!」などと異様な熱をもってしまった教師達がちらほら出てきてしまい、生徒達からしたらもう少し肩の力抜けよと心の中でツッコミをいれる始末である。
「そもそも謎のロボットが襲って来るのに、よくも呑気に授業やるよね」
「そこはほらお約束だから」
紅介の独り言を同級生の裕太がフォローした。昨日謎の新入りに虚仮にされたことに苛立っている様子を察して、裕太は先ほどから紅介にちゃちゃを入れてくる。もちろん、紅介が何にイライラしているかなど知りもしないが、紅介は他人から見ると分かりやすい人間なのだ。ただ、本人はそれに気づかず、裕太に見透かされているのは小学校からの友人だからだと思い込んでいる。ちなみに1話で不良の先輩に紅介のことをベラベラ喋ったのもコイツだ。
「そもそも、おれ世界の平和を守るパイロットよ、学校行く必要ないだろ、就職先だって決まってんだから、っていうかもう就職してるし」
「しょうがないよ、作者が学園ものやりたがってんだから、エ◯ァン◯リオン、ゼー◯ペイン、コード◯アスみたいな感じで」
「だったら、ヒロイン出せよこら、糞作者がよ!」
「どうだろうね、作者そういうの苦手だから」
「記憶を失ったけど実はそれ以前に付き合っていた美人の先輩がいるとか、特殊能力与えてくれる年増美少女とか、ズボラで明るいけど実は影がある年上のお姉さんとかハーフの美少女転校生とかよ!」
紅介は登校途中の道でわけのわからないことを大声で口にすると、回りが明らかに避け始めた。
「ハーフの美少女じゃなくて、悪かったな」
2人の後ろから聞きなれない声がした。眉を顰めながら紅介が振り向くとそこには見たことないやつが立っていた。メガネの奥の双眼に妙な鋭さがある同い年くらいの男子である。
「なんだ、お前盗み聞きしやがって」
「あれだけ大声で盗むも何もあったものじゃないだろう」
無茶苦茶な紅介の言い分に彼は全うな正論で返した。
「ふっ、まあいいさ、よろしくな、火威紅介君」
「なんで、おれの名前知ってんだ」
「今の日本に君を知らない者などいないさ。君はもう少し自分の立場を理解すべきだね」
「ん?....まあそうだな、その通りだな、で、お前は?」
「僕の名前は水城蒼眞(みずきそうま)、君と同じ仕組まれた子供さ」
言って蒼眞は右手を差し出してきた。握手を求めるように。
「....」
紅介はこのまま手を握っても良かったのだが、なんとも言えない感覚に襲われ躊躇した。なんであったか、なにか引っかかる目の前の転校生の言い回し。デジャブな感じ...どこだったかで聞いたような...。
「あっそうだ」
驚きを隠さずに紅介は声を上げた。
「裕太、やっと思い出したぞ、コイツさっきからエ◯ァのカヲ◯君と似たようなセリフ言ってやがる」
紅介は裕太にそっと耳打ちした。
裕太はこれ以上騒ぎを大きくしたくないので苦笑いで答えた。
「剣道はいいね、日本人の生み出した武道の極みだよ」
「なっ、なっ。コイツ分かってやってるよ。絶対痛いやつだよ」
蒼眞の独り言を逐一逃さず、紅介は裕太にその感想を述べる。さっきからずっとこの調子で裕太もいい加減うんざりしていた。
「はい、というわけでこれから体育で剣道やるぞ」
体育教師のバラエティ番組の編集点のようなセリフで体育が始まり、紅介のツッコミも切り上げられた。
クラスの男子全員が面と胴を着装している。ただ下が袴ではなくジャージなのが、なんとも不恰好である。
「よし、素振りから入るぞ。今日は最後試合やるからな」
暑い、暑すぎる。竹刀を適当に振り回しながら紅介の頭の中で何度も同じ言葉が反復された。
「なんだってこんな重くて暑苦しいものを作っちまったんだよ、おれたちの先祖はよぉ
「紅介、黙ってやらないと怒られるよ」
「だいたい、なんで剣道柔道は体育の必修で空手は除外されてんだよ、こちとらオリンピック種目だぞ、柔道と空手でいいだろ」
「貴様、さっきから聞いていればなんだ、それでも日本人か」
紅介の態度に蒼眞が腹を立て始めた。
「え?お前なんでキレてんの?」
「紅介、この人さっきから1人だけ凄い勢いで素振りしてたよ、多分剣道大好きなんだよ」
「うわっ、めっさ面倒くさいやつじゃんそれ。好きなもんケチつけられてキレるとか」
裕太の言葉に明らかに紅介は蒼眞に対してドン引きした。先ほどまでのカ◯ル君的発言はまだ良かった、笑えるから。ところが、今回のはあかんやつや。
「とりあえず、目を合わせないようにしようぜ」
紅介は裕太にそっと耳打ちした。本日二回目である。
「おいおいどうした、お前たち。紅介、お前転校生をいじめてるんじゃないだろうな」
「いやいや、先生、どこをどう見ておっしゃりやがるんですか?」
「先生、ひとつお願いしたいことがあるんですが、よろしいでしょうか」
「ん?なんだ転校生の...水城だっけ、言ってみろ」
「先ほど、授業の最後に試合をやるとおっしゃてましたが、それでは剣道有段者の自分が手本を見せたいと思います。早くクラスのみんなに自分のことを覚えてもらいたいと思いますので、よろしくお願いします」
「おお、なかなかいい心がけじゃないか、いいぞやってみろ」
「ありがとうございます。ちなみに相手は同じ武道有段者の火威君でお願いします」
「そうか、分かった。火威、転校生のために一肌脱いでやれ」
「いやいやいやいや、あいつ公開処刑する気だって先生、ヤバイって」
と紅介は反論するが、「青春だな、友情って素晴らしいな」と言いながら遠い目をして先生は話を全く聞かなかった。
というわけで、そういうことになった。
「ったくなんでおれがこんなことを、剣道なんて棒っきれ振り回してるだけじゃねえか」
「ほう、貴様、僕の前でよくもそんなことを、2度とそんな口が叩けないようにしてやる」
「....全く変なやつに目をつけられちまったぜ」
「きぇぇぇええええい」
対峙してお互いに構えた瞬間、蒼眞の竹刀が風のような速さで紅介に襲いかかった。
「ちょっ、おま、先生の合図とか色々あるだろ!」
類い稀な反射神経でそれをかわすと文句を言いつつ、先生を見遣ったが「迫力ある気合だな」と感心していて紅介は絶望した。
「問答無用っ」
蒼眞の攻めは続く。紅介はひたすら攻撃を防ぎ続ける。飛び跳ねたり竹刀で受けながらなんとか命を繋いでいる。それはあまりにも汚く剣道と到底呼べるものではなかった。
「ハア、ハア、ハア、ハア」
息を切らす紅介を悠然と見下す蒼眞。先ほどまでの滝のような不断の攻めが嘘のように静寂に満ちている。逃げ続ける紅介に呆れ果てたように見える蒼眞は打ってこいと言わんばかりに動かなかった。
「無様だな...」
「なっ!」
今の紅介にそれは禁句だった。急に姿勢を正した紅介は初めてマトモに構えた。中段、それは見よう見まねであったが、無理無駄のない自然な構えである。紅介の頭に昨日の怒りが込み上げてくる。
それを見た蒼眞は言ってみるものだなと思った。
「武の呼吸は身につけているか」
言って、蒼眞の構えが一段と鋭くなったように見えた、一瞬。
「来るっ」
紅介はパッと竹刀を上段に上げて受けようとした。が、蒼眞は動いていなかった。
「アレ?」
そう思うのが早いか、打ち抜かれるのが早いか。
「胴ぉぉぉおおおおおおおうううう」
蒼眞の竹刀が紅介の胴をしこたま強く打ち込んだ。
なんだ?なんだ今のは?確かに今やつが面を打ち込んでくるのが見え...いや見せられたのかイメージを。まるで狐に化かされたような気分だ。
「あれは、まさか気影術!?」
「ん、どうした鈴木、急にデカイ声出して」
先生が裕太に話しかけた。鈴木は裕太の苗字である。
「あれは気影術、気で相手に幻影を見せて攻撃する。すると敵はそれを防ごうと動いてしまいガラ空きになった部分を攻撃するという幻の秘術!それは別名、素丹努(すたんど)、素のままに丹田で気を練り上げることに努めたものが会得する術ということからこの別称が生まれた。民明◯房、『剣道、その歴史と失われし術理』より」
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