Girl in Love

もぉるる

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第一章

第3話

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『おっはー!【Rowon】』


あー、今日も学校に行かなければならないのか…。…でも、楽しみが1個だけあるしまあいいか。おはついだけしとくか…。

Samond
おはさも!
今日も頑張ろ!
今日は心優様のグッズ予約受付開始日だから待機待機……

まあ、これでいっか、適当に。


『おはー【Samond】』


……委員長、遅いな……。……他人のことなんか考えるとか私のガラじゃない、か。ラインきてるな。

『おっは!今日のさもんどのおはついめっちゃ伸びてんじゃん!ww【Rowon】』
まじか。あんな適当に打ったのが?
『ちょっと見てくるわww【Samond】』

Twitterを開く。……めっちゃ通知来てんな。うわ、すごいな。30分前くらいにツイートしたのに、リプ326、リツイート28、いいね368……。これまでにない伸びだ……。ちなみに私のフォロワーは1540人くらい。

『まじじゃんww 今日どうしたんだろww【Samond】』
『それなwwww【Afred】』

「お、蓮やっときたかww」
「おう」
あっ、いっ、委員長っ……!
「秦さんおはよ」
「へっ?!あっ、おっ、おはよ……」
動揺してしまった……。私に話しかけてくるとか、まさかの私に好意があったりして……?……そんなことないか……。考えすぎだよね、うん。


『そういや、今日って心優様のグッズの予約受付開始日じゃね?【Rowon】』


今日も委員長が私にノートを見せてくれた。いや、まじで優しすぎるしイケメンやん。次は数学の授業。用意しないと……ってあれ?教科書とノート忘れた……。ノートはルーズリーフで代用するとして、教科書はどうしよっかなぁ……。このクラスどころかこの学校に一人も友達はいない。どうしたものか……。

キーンコーンカーンコーン

あぁ、ほんとにどうしよ……。なんで私忘れ物なんかしたんだろ……。いつもはしないのに……。
「教科書忘れた?」
「え、ああ、うん……」
「じゃあ、見せてやるよ。……あ、俺が机近づけるから秦さんは机動かさなくていいよ」
「……ありがとう……」
優しすぎでしょまじで!!これはやばすぎる…。「放課後空いてる?」とか聞かれちゃったりしてー?!……はないよね…。
「……はい、じゃあ始め!」
へっ?!なっ、何?何を?先生の話聞いてなかったし……。委員長のノート覗き見すればいっか……。隠キャだしばれないだろう。幽霊みたいなもんだし。……見えない。どこやってんのこれ……。……あっ、なんか書いてある……。

──5(3)やるって

流石だわ……。私の困ってることお見通しじゃん……。てか私目泳ぎすぎなのでは?


『え?今更?ww【Afred】』
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