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二人の歌姫編
370.まずはママに挨拶
「それで、護衛といっても何をしたらいいんだ?」
再び無言になる三人を前に俺は、シンプルな疑問を口にした。
「え、そりゃあ、危ない人や魔物から守ってもらうことだけど」
「誰かから狙われてるのか?」
「失礼ね。人に恨みを買うような真似はしてないわよ」
……まあ、あれか。ボディガード的なものと考えておけばいいか。
依頼を受けると決めた以上、今後のスケジュールを決める必要がある。
「それで……今後俺たちはどう動けばいいんだ? 四六時中一緒に行動する感じか?」
「出来れば私たちが泊まっている宿に来てもらう必要が――」
「あなたたちがここに泊まればいいんじゃない?」
アナの言葉にルージュはキョトンとした。
うーん、たしかに下手な宿に比べて、この家の方が遥かに安全か。
百年前の勇者の仲間に元剣聖に家の隣にはママがいる。
そう考えるとこの家の戦力ヤバくない?
この街の危険人物が一箇所にまとめられてる気がする。
「見ての通り隣に緑の魔物がいるんだし、それで十分でしょ?」
「アレ本物だったのね。てっきり嘘の噂かと思ってた……」
アナが指さす窓の外には、夕陽に照らされたママがたたずんでいた。
その様子を目の当たりにしたルージュは、半信半疑といった感じでママを見ていた。
仕方ないので紹介しておこう。
「ついてきてくれ。ママを紹介する」
俺はルージュに外へ出るように促した。
ルージュは「え? え?」と言いながらも素直に付いてくる。
「ママ~」
俺が声をかけるとママは顔をこちらに向けた。
ママはすっと手を伸ばし、俺を抱き上げる。
ママに抱っこされキャッキャする俺を、ルージュは信じられないものを見た。という様な顔で見ていた。
「ママ。紹介するよ。こちら、ルージュ・カンティカといって、俺たちに護衛の依頼をしてきた人なんだ」
俺がそう言うと、ルージュは少し緊張した面持ちで答えた。
「ル、ルージュ・カンティカです。この度は私どもの依頼を受けていただきありがとうございま……す?」
なんでママが依頼を受けたみたいになっているんだろうか。
「ママ。そういうわけだからこの子と、後でもう一人紹介する子は敵じゃないから」
俺がそう言うと、ママはうなずき顔に生えている花を一輪抜き取ると、ルージュへ差し出した。
「え、え?」
「ママからのプレゼントだ。受け取るといい。多分危害を加えない証拠的なやつだと思うから」
「そうなの……あ、ありがとうございます…………」
ルージュはビクビクしながら花を受け取ると、両手で茎をギュッと握った。
よしよし、挨拶はこれでいいな。
「それでもう一人は、今から迎えに行く感じでいいか?」
「…………この家に泊まるのは確定なの?」
「護衛を受けるといっても、アナがそっちの宿屋に泊まり込みで護衛なんてするわけないだろ?」
「……そうね。そういう子よね。あの子」
納得してくれたようだが――
アナは今まで王都に住んでる時に、どういう振る舞いをしていたんだろうか……気になるが怖くて聞けない。
「貴方もそろそろ降りてもらえない? 絵面が……その、キツくて……」
「はいはい、わかりましたよ。ママ~、降ろして~」
酷い言われようだ。
俺はママに下に降ろすように言うと、スタッと地面に着地した。
さて、もう一人を迎えに行くとしますかな。
「それじゃあ、完全に陽が暮れる前に迎えに行くぞ~」
「アナスタシアはどうするのよ」
そもそもアナとマリアは家から出て来ていない。
二人ともコタツに飲み込まれてしまったようだ。もう駄目だ、アレは助からない。
「街中だし俺一人でも十分だろ。それと――さっきからコッチ見てる男たちは知り合い?」
俺が指差す方向には、数名のガラの悪い男たちがいた。
どう見ても堅気の人間ではない風貌をしている。
念のために〈収納魔法〉から剣を取りだすと腰へ装着し、いつでも抜けるように手を添えておく。
「ああ、大丈夫よ。一応あの人たちも護衛だから」
「そうなのか……」
俺は警戒したままルージュと一緒に男たちへ近付く。
「お嬢。話はまとまりやしたか?」
「ええ。アナスタシアが護衛を引き受けてくれるそうよ。こっちの男は、そのパーティのリーダーよ」
「どうも、ハーデンベルギアのソラです」
「ほお……お前が噂の男か――」
噂の男って……王都から来たばかりだろうに一体何を耳にしたんだろうか。
「魔女を堕としたとは大したもんだ」
「待って、どんな噂が流れてるんですか?」
「どんなって、そりゃあ魔女が人と組むことなんて今までなかったしな」
「合同依頼を受けても、一人で勝手に行って終わらせるなんてよくあることだ」
「王様からの指示を頑無視するしな」
「偉そうに接してきた貴族は基本的に凍らせてから話を聞くそうだ」
「口説きに行った男たちが、次の日には城壁のオブジェにされてるなんてよくあることだ」
「そう……なんですね」
俺よく生きているな。
もしかして、アナと初めて会った時の対応が良かったのか?
そう考えるとあの時、俺は死んでいた可能性があったのか……これ以上は考えないようにしよ。
「とーりあえず、ルージュを家に泊めることになったんですが、貴方たちはどうされます?」
「そうなのか。一度戻って頭に相談だな」
「頭……ということは、他にも人数いる感じですか?」
「ああそうだ。俺たちは――」
そこで男が言葉を区切ると、他の男たちと隊列を組む様にして一列に並んだ。
「聞いて驚け!」
「見て驚け!」
「我ら王都一のクラン!」
「クレイドールファミリーとは俺たちのことよ!」
「そーうなんです!」
そうなんですね。
なるほど。王都一のクランか。
ということはアレだ、ローズガーデンと同系統のやつか。
名乗りを挙げた男たちは互いに拳を叩き合い、満足そうにしていた。
不覚にも、そんな男たちがちょっと楽しそう。と思ってしまった自分がいる。
それはそうとクランに護衛を依頼しているのに、少数の俺たちに追加で依頼するのは何でだろうか。
「なあ。クランが護衛するなら俺たちいらなくないか?」
「いるわよ。コイツらダンジョンに行きたいからって護衛の依頼を打ち切ろうとしているのよ? だからアナスタシアに声をかけたのよ」
「あぁ……そういうこと。つまりこのクレイ――」
「クレイドールファミリーだ坊主」
「――うすっ。そのクレイドールファミリーよりも、アナの方が上って考えで良いのか?」
「当たり前だろ」
「何を言ってるんだ坊主」
「頭と俺らが束になっても敵わないぞ?」
「よくそれで魔女を堕とせたな?」
なんだコイツら……
まあいい、今は無視しよう。度が過ぎるようならアナをけしかけよう。
「まあじゃあ、はい。それでいいです。さっさとルージュの双子の――どっちが姉?」
「私が姉よ。妹は宿屋で待ってるわ」
「その妹さんを迎えに行くんでついてきて下さい」
「「「「了解!!」」」」
すごく元気な返事を貰えたので、俺たちはルージュの妹を迎えに行くために歩き出した。
――――――――――――――――――
今日で一巻が発売されてから一カ月が経ちましたね。
あと、二人の歌姫編は多分長くなります。
劇場版的な感じと思っててください。
限定フォームも出る予定です。
再び無言になる三人を前に俺は、シンプルな疑問を口にした。
「え、そりゃあ、危ない人や魔物から守ってもらうことだけど」
「誰かから狙われてるのか?」
「失礼ね。人に恨みを買うような真似はしてないわよ」
……まあ、あれか。ボディガード的なものと考えておけばいいか。
依頼を受けると決めた以上、今後のスケジュールを決める必要がある。
「それで……今後俺たちはどう動けばいいんだ? 四六時中一緒に行動する感じか?」
「出来れば私たちが泊まっている宿に来てもらう必要が――」
「あなたたちがここに泊まればいいんじゃない?」
アナの言葉にルージュはキョトンとした。
うーん、たしかに下手な宿に比べて、この家の方が遥かに安全か。
百年前の勇者の仲間に元剣聖に家の隣にはママがいる。
そう考えるとこの家の戦力ヤバくない?
この街の危険人物が一箇所にまとめられてる気がする。
「見ての通り隣に緑の魔物がいるんだし、それで十分でしょ?」
「アレ本物だったのね。てっきり嘘の噂かと思ってた……」
アナが指さす窓の外には、夕陽に照らされたママがたたずんでいた。
その様子を目の当たりにしたルージュは、半信半疑といった感じでママを見ていた。
仕方ないので紹介しておこう。
「ついてきてくれ。ママを紹介する」
俺はルージュに外へ出るように促した。
ルージュは「え? え?」と言いながらも素直に付いてくる。
「ママ~」
俺が声をかけるとママは顔をこちらに向けた。
ママはすっと手を伸ばし、俺を抱き上げる。
ママに抱っこされキャッキャする俺を、ルージュは信じられないものを見た。という様な顔で見ていた。
「ママ。紹介するよ。こちら、ルージュ・カンティカといって、俺たちに護衛の依頼をしてきた人なんだ」
俺がそう言うと、ルージュは少し緊張した面持ちで答えた。
「ル、ルージュ・カンティカです。この度は私どもの依頼を受けていただきありがとうございま……す?」
なんでママが依頼を受けたみたいになっているんだろうか。
「ママ。そういうわけだからこの子と、後でもう一人紹介する子は敵じゃないから」
俺がそう言うと、ママはうなずき顔に生えている花を一輪抜き取ると、ルージュへ差し出した。
「え、え?」
「ママからのプレゼントだ。受け取るといい。多分危害を加えない証拠的なやつだと思うから」
「そうなの……あ、ありがとうございます…………」
ルージュはビクビクしながら花を受け取ると、両手で茎をギュッと握った。
よしよし、挨拶はこれでいいな。
「それでもう一人は、今から迎えに行く感じでいいか?」
「…………この家に泊まるのは確定なの?」
「護衛を受けるといっても、アナがそっちの宿屋に泊まり込みで護衛なんてするわけないだろ?」
「……そうね。そういう子よね。あの子」
納得してくれたようだが――
アナは今まで王都に住んでる時に、どういう振る舞いをしていたんだろうか……気になるが怖くて聞けない。
「貴方もそろそろ降りてもらえない? 絵面が……その、キツくて……」
「はいはい、わかりましたよ。ママ~、降ろして~」
酷い言われようだ。
俺はママに下に降ろすように言うと、スタッと地面に着地した。
さて、もう一人を迎えに行くとしますかな。
「それじゃあ、完全に陽が暮れる前に迎えに行くぞ~」
「アナスタシアはどうするのよ」
そもそもアナとマリアは家から出て来ていない。
二人ともコタツに飲み込まれてしまったようだ。もう駄目だ、アレは助からない。
「街中だし俺一人でも十分だろ。それと――さっきからコッチ見てる男たちは知り合い?」
俺が指差す方向には、数名のガラの悪い男たちがいた。
どう見ても堅気の人間ではない風貌をしている。
念のために〈収納魔法〉から剣を取りだすと腰へ装着し、いつでも抜けるように手を添えておく。
「ああ、大丈夫よ。一応あの人たちも護衛だから」
「そうなのか……」
俺は警戒したままルージュと一緒に男たちへ近付く。
「お嬢。話はまとまりやしたか?」
「ええ。アナスタシアが護衛を引き受けてくれるそうよ。こっちの男は、そのパーティのリーダーよ」
「どうも、ハーデンベルギアのソラです」
「ほお……お前が噂の男か――」
噂の男って……王都から来たばかりだろうに一体何を耳にしたんだろうか。
「魔女を堕としたとは大したもんだ」
「待って、どんな噂が流れてるんですか?」
「どんなって、そりゃあ魔女が人と組むことなんて今までなかったしな」
「合同依頼を受けても、一人で勝手に行って終わらせるなんてよくあることだ」
「王様からの指示を頑無視するしな」
「偉そうに接してきた貴族は基本的に凍らせてから話を聞くそうだ」
「口説きに行った男たちが、次の日には城壁のオブジェにされてるなんてよくあることだ」
「そう……なんですね」
俺よく生きているな。
もしかして、アナと初めて会った時の対応が良かったのか?
そう考えるとあの時、俺は死んでいた可能性があったのか……これ以上は考えないようにしよ。
「とーりあえず、ルージュを家に泊めることになったんですが、貴方たちはどうされます?」
「そうなのか。一度戻って頭に相談だな」
「頭……ということは、他にも人数いる感じですか?」
「ああそうだ。俺たちは――」
そこで男が言葉を区切ると、他の男たちと隊列を組む様にして一列に並んだ。
「聞いて驚け!」
「見て驚け!」
「我ら王都一のクラン!」
「クレイドールファミリーとは俺たちのことよ!」
「そーうなんです!」
そうなんですね。
なるほど。王都一のクランか。
ということはアレだ、ローズガーデンと同系統のやつか。
名乗りを挙げた男たちは互いに拳を叩き合い、満足そうにしていた。
不覚にも、そんな男たちがちょっと楽しそう。と思ってしまった自分がいる。
それはそうとクランに護衛を依頼しているのに、少数の俺たちに追加で依頼するのは何でだろうか。
「なあ。クランが護衛するなら俺たちいらなくないか?」
「いるわよ。コイツらダンジョンに行きたいからって護衛の依頼を打ち切ろうとしているのよ? だからアナスタシアに声をかけたのよ」
「あぁ……そういうこと。つまりこのクレイ――」
「クレイドールファミリーだ坊主」
「――うすっ。そのクレイドールファミリーよりも、アナの方が上って考えで良いのか?」
「当たり前だろ」
「何を言ってるんだ坊主」
「頭と俺らが束になっても敵わないぞ?」
「よくそれで魔女を堕とせたな?」
なんだコイツら……
まあいい、今は無視しよう。度が過ぎるようならアナをけしかけよう。
「まあじゃあ、はい。それでいいです。さっさとルージュの双子の――どっちが姉?」
「私が姉よ。妹は宿屋で待ってるわ」
「その妹さんを迎えに行くんでついてきて下さい」
「「「「了解!!」」」」
すごく元気な返事を貰えたので、俺たちはルージュの妹を迎えに行くために歩き出した。
――――――――――――――――――
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