耽溺の森 〜だから僕らは森から出ない〜

一 千之助

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 始まりの森

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「ふぁっ? ここは?」

「ナズナっ? マジでっ?」

 気がつけば、二人は鬱蒼とした森の中にいた。

 一人は黒髪のオカッパ少女。立川ナズナ。十三歳。
 もう一人はサラサラな茶髪の少年、田中敦。同じく十三歳。
 二人は修学旅行中に崖から転落し、気づくとこの深い森の中で眼を覚ましたのだ。
 穏やかな湖風とパノラマ一杯の大海原。大自然の雄大な背景。そこの柵の上に座り、自撮りしていた二人は、突如、ぐらっと傾いた。
 ミシミシ壊れる柵。その惰性で後方へと投げ出されたナズナと敦。
 駆け寄る友人達が必死に手を伸ばしてくれたが、それも虚しく、一呼吸の差で敦はその手を掴み損なった。

 遠ざかる岸壁。恐怖に強張った敦が最後に見たものは、血相を変えて叫ぶ友人の姿。

 そこで二人の意識は途切れている。

 そして柔らかな草むらで眼を覚ました敦は、抱きしめるように抱えていたナズナを慌てて揺すり起こしたのだ。
 周囲に蔓延る鬱蒼とした樹木を振り仰ぎ、二人は脳内フルスロットルで現状を理解する。

「これって、まさか?」

 怖じける少女は両手で口元を押さえ、幼馴染みの少年を凝視する。信じがたい事だが、昨今のラノベを網羅する彼等には何となく事態が把握出来た。

「「異世界転移?」」

 呆然と呟かれた異口同音。

 その絶望的な呟きは深い森に転がり落ち、誰の耳にも拾われる事はなかった。

 

「取り敢えず安全な場所を探そうっ!」

 崩折れそうなナズナを励まし、敦は手を繋いで彼女を立たせて森を歩く。
 ここが異世界ならば、何があるか分からない。せめて落ち着ける洞窟や木のウロでも見つけなくては。
 不用意に人と関わるのも不味い気がする。どんな世界なのか想像もつかないのだ。ひょっとしたら蛮族の蔓延る野蛮な世界の可能性もある。

 下手に見つかったら捕われ、魔女裁判みたいなハメになるかもしれない。地球のような文明や文化があると良いのだけれど……… ひょっとしたら人間すらいない原始の時代ってこともあり得るし。

 あらゆる不測の事態を脳裏に描きつつ、敦はナズナを振り返った。

 五歳くらいの時に敦の家の隣へ引っ越してきた少女。

 面倒見がよく、いつも敦を励まし、長く人生を共にしてきた幼馴染み。何でもやれて賢く、学級委員を務めるような彼女に、少年は微かな劣等感を抱いたこともあるが、そんな些細なことはナズナの笑顔で霧散した。

 ああ、惚れた弱みだよなぁ。

 そんなこんなを考えながら、ザカザカと草を掻き分けて歩く二人の足元に何かが蠢いた。
 そしてソレは、しゅるると音をたててナズナの足に絡まり這い上っていく。

「ひゃんっ?!」

 思わず転びかけた彼女を受け止めた敦は、その足に絡まる何かを驚愕の面持ちで見つめる。

「なっ、これ..... まさか、スライム?」

 不思議物語で定番の魔物。しかし某ゲームの愛されキャラクターと違い、ナズナの足に絡まるソレは液体に近い姿で伸縮自在にうねっていた。

「このっ、ナズナから離れろっ!」

 必死にスライムに掴みかかる敦だが、ソレはオモチャのスライムのようにトロトロで掴みようがない。
 そのくせ硬度は変えられるらしく、ナズナの足にキツく絡まり剥がれなかった。

 どうしたら?!

 焦る少年を嘲笑うかのように、スライムはシュルシュルと触手を伸ばしてナズナのあらゆるところをまさぐる。

「ひゃっ、いやぁぁああっ、敦、敦ーっ!」

 泣き叫ぶ幼馴染みを抱き締める事しか出来ない少年。

「とうすればっ、ナズナっ? しっかりっ!」


 制服のスカートが禍いし、隠せもしない下着の中へ潜り込む触手。
 絶叫しながら、ナズナは触手を振り払おうと下着を下げる。はだけたスカートの裾から真っ白で滑らかな肌が見え、敦は赤面しつつ顔を逸らした。

「やだぁぁぁっ、敦、取ってぇぇっ!」

 ちゅくちゅくと音をたてて淫猥に触手を滑らすスライム。
 糸のように細い触手が、ナズナの小さな肉芽を締め上げ、その先端をチロチロと擽っていた。
 眩暈がしそうなほど艶かしい光景に、敦の股間が熱をはらみ始める。だが放ってもおけない。そっと敦は手をかけ引っ張ってみた。……が、途端にナズナが悲鳴を上げる。

「痛いーっ、ひーっ?!」

 慌てて手を離し、敦は様子を窺う。そしてどうやら、スライムは体液を求めているらしいと彼は気づいた。敏感なところを刺激し、ナズナから溢れる蜜を啜っているようだ。
 下手に刺激するより、スライムが満足するのを待つ方が良いかもしれない。
 ヌチヌチと潜り込む触手。それらはニュルニュルと蠢き、あらゆるナズナの孔や突起を刺激して、垂れた体液を舐め取るように動いている。

「ナズナ? コレ剥がすのは無理だよ。力任せにやったら、君の可愛いクリ..... こほんっ、大切なとこが千切れちゃうかも」

 言われてナズナは、ひゅっと小さく息を呑んだ。

「どうも、君から体液を採取してるみたいだから、しばらく我慢して?」

 鬼のようだが、それしかあるまい。

 見た感じ、尿道にも潜り込んでいた。お尻の触手は指ぐらい太く、貪欲に潜り込み、想像したくないないが、中のモノを貪っているように見える。
 その反面、秘処の触手は細く、丁寧にナズナを可愛がっているように見えた。魔物にしてはえらく親切だ。人間を襲うのに慣れているのかもしれない。

 ガタガタ震えてしがみつく少女を固く抱き締め、敦は頭を撫でてやる。これも役得だろうか?

 幼馴染みのあられもない姿に、敦の息も蕩けていった。

「頑張れ? 俺がいるから」

「ひぅっ、ひっ、ゃぁあんっ」

 真っ赤に顔を泣きはらし、ナズナはビクビクと震え、甘い声をもらす。そのとんでもなく淫靡で扇情的な嬌態に、敦は腹の奥が重く疼くのを感じた。

「はっ、ぁっ、ダメっ、やだぁぁぁ.....っっ! んうぅぅぅっ!!」

 白い首を仰け反らせて、ナズナはビクン、ビクンっと大きく跳ねる。それを見て敦の頭が爆発した。邪な劣情が、むくりと頭をもたげる。

「.....イッっちゃったの?」

 はぁはぁと息を荒らげ、苦しそうなナズナ。

 涙を溢して耐える彼女だが、余韻を刺激されまくっているのか、ビクビクと痙攣するその姿と否定しない唇が、敦の質問を肯定していた。
 股間のスライムも歓喜したかのように、ぐちゅぐちゅと彼女の秘処やお尻を掻き回している。

「スライムにイカされちゃったんだ? 凄いね、ナズナ。やらしい身体だなぁ」

 知らず咎めるような口調で、敦はナズナの痴態を楽しんでいた。
 しっかり者で、いつも御説教をかます彼女の淫らな姿。敦にすがり、助けを求める潤んだ瞳が堪らなく愛おしい。

 羞恥に言葉もない彼女だが、つと、その反応が変わる。

「ゃっ、熱いぃぃっ!! 頭がおかしくなるぅぅっっ!!」

 えっ? と不思議そうな顔を上げ、敦は、恐る恐るスライムに蹂躙されているナズナの股間に視線を振った。そして絶句。

 なんとそこには、隆々と立ち上がる一物がある。

 自分の持つモノより大きそうなソレに、敦はパニくった。

 えっ? えっ? さっきまで無かったよね? は?

 だがスライムに翻弄されているナズナは気づいていない。そそりたつ陽根にも、ニチュニチュと細い触手が潜り込んでいた。
 可愛らしい女の子の股間で硬くそびえる猛り。そしてそれに絡まり締め上げ、狭い鈴口に潜り込む淫猥な触手。

 まるで物語のワンシーンのごとき光景に、敦は息を呑む。

 お尻に潜り込む触手もナズナの一物くらい太くなっており、細かった秘処のも指くらいの太さで、ぐちゅぐちゅと掻き回していた。

 これ…… ナズナの純潔は大丈夫だろうか。

 敦が明後日な心配をしているうちにも、絡まり締め上げる触手は数を増し、下半身だけにとどまらず、今やナズナの全身を嬲っている。はだけたブラウスの襟からも潜り込んで、その幼い乳房を弄んでいた。

「やぁああーっっ! ひぃうっ、ああぁーっっ!!」

 淫猥なスライムに身体の熱を高められ、半狂乱になって泣きわめくナズナ。巻き付いた触手が彼女の乳房を根本から締め付けているらしく、硬く尖る乳首が服の上からもよく分かる。

 思わぬ眼福に酔いしれていた敦は、彼女の悲鳴を耳にして、はっと我に返った。

 なに放心してんだよ、俺ぇぇっ!! どこぞのエロゲーじゃあるまいし、このままにしていたらナズナが壊れちまうっ!!

 だが、どうすれば良いのか皆目見当がつかない。

「ナズナっ? おいっ?! えええっ?? どうしようっ? これ、どうなっちゃうのっ?! ナズナっ、しっかりしてっ?!」

 うわああっと号泣する少年。何も分からない敦は、泣きながらナズナを抱き締めるほかなかった。

 何が起きたのっ? なんでナズナにアレが生えてんのっ? いや、それよりスライムだっ! いい加減にナズナから離れろよぅぅっ、頼むからあーっ!!

 号泣しながら、支離滅裂な思考で狼狽える敦。

 異世界の洗礼は、まだ始まったばかりである。
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