耽溺の森 〜だから僕らは森から出ない〜

一 千之助

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 始まりの森 2

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「誰か……っ! 助けて、ナズナを助けてぇぇーっ!!」

 半狂乱になって叫ぶ少年。するとそれに応えるかのようにパキリと小さな音がして、森の奥から誰かが現れた。

「誰っ??」

 涙眼で振り返った敦の眼に、大柄な金髪の男性が映る。長い金髪を無造作に一つ結きし、その男性は惚けたかのような眼差しで少年を見つめた。

「悲鳴が聞こえると思ったら....... 君達は?」

 尋ねながら近寄ってきた男性はナズナの様子に気付き、腰のポーチから取り出した何かをスライムに振りかけた。
 すると暴れていたスライムが縮み、シュルシュルとナズナから離れて逃げていく。どうやら、この粉はスライムの苦手な粉らしい。

「森に入るのにヒオナの粉も持たないとは。無用心すぎるぞ?」

 呆れたかのように首を傾げる男性。そして彼は、はぁはぁと喘ぐナズナを見て、冷ややかな炯眼をすがめた。

「これは.......... シークレットか? また珍しい」

 敦には彼が何を言っているのかわからない。だが、この男性は何かを知っているようだった。
 そしてふと、敦は彼が自分を凝視しているのに気づく。かなり切迫した面持ちで。

 ……なに?

 妙な胸騒ぎが敦の鼓動を高める。

「君が助けてやらないと。この子、シークレットだろう? 精を吐かせてやらねば死んでしまうよ?」

 えっ? ナズナが死ぬ?

 身悶え、息も絶え絶えな彼女を呆然と見つめ、敦はすがるように金髪の男性を見つめた。少年の心許ない真摯な眼差しを見て、男性は困惑げな顔をする。

「その年齢で知らないのか? ……単体の首輪なし? まさか。……だが。……仕方無い手伝ってあげよう」

 そう言うと彼は敦からナズナを受け取り、そっと地面に寝かせる。そして、どろりとした情欲のこもる眼差しで敦を押し倒した。

「キツいと思うけど、我慢してね?」

 またもや訳も分からないまま、敦達の異世界洗礼が始まる。



「くぅっ、っつぁ、はぁっ」

「そう。上手だよ? 息を吐いて?」

 男性は敦の服を脱がせそのお尻を割ると、たらりと香油のようなモノを垂らして震える窄まりを指で抉じ開けた。

「ひゃっ?! なっ、なにをっ?!」

「慣らさないと君が壊れるかもしれない。ほら、根本まで呑み込んで?」

 男性の無骨な指が、ず…っと捩じ込まれ、意思を持つ異物の感触に敦は悲鳴を上げる。

「……本気で初めてか? なるほどな。じゃあ、慣らしついでに説明しよう。彼女は女の子だよね? 最初からフタナリだった?」

 敦はフタナリという言葉を知っていた。そういったモノに興味のある御年頃だ。ぬちぬちと動かされる指に翻弄されつつも敦は首を横に振る。
 ナズナの股間に、あんなモノはなかった。最初から見ていた敦は知っている。

「ならやはり彼女はシークレットだ。イカされた時のみ発現する陽根を持つ、秘められたフタナリ。これは非常に貴重でね。彼女の精は様々な効果を持つ秘薬。珍しい薬の原料にもなるし、精を与えた相手に幸運を授けるともいわれている」

 説明しながら男性は指を増やした。ギチギチと狭い部分に捩じ込まれる指に、敦は冷や汗を流す。

「ああなったら止まらない。発情した状態で放置するとシークレットは悶え死ぬ。精を吐かせるには、誰かに受け入れてもらうしかない」

 三本に増やした指を無理やり敦に呑み込ませながら、男性はねっとりと蕩けた声で敦の耳を舐めるように囁いた。

「君が受け入れてやれ。ここでな」

 一際深く指を穿たれ、敦は息を呑む。

「もう良いだろう。挿れるぞ?」

 敦の返事も待たず、男性はナズナを持ち上げると、そのまま一物を敦の蕾に呑み込ませた。
 香油の滑りを借りて、熱い火柱が敦の中を抉じ開けていく。

「うぁぁああーーっっ!!」

 指とは比べ物にならない激痛に、敦は喉を反らして絶叫した。しかし猛り狂った陽根は、ぎちゅぎちゅと音をたてて容赦なく敦の最奥を貫く。
 今にも裂けそうなほど無理やり押し開かれ、少年はピクピクと全身を痙攣させた。

「痛っ、ひぅぅっ、ぁっ」

「ダメだな、この子は動けない。君が動いてやれ」

 意識の混濁したナズナの顎を掴みながら、男性は少女を再び横たわらせた。
 ナズナは朦朧とし、彼のなすがままである。
 ずるりと一物が引き抜かれ、敦はあからさまな安堵の息を吐いた。しかしそれも束の間、金髪の男性が敦を抱え上げて、仰向けに横たわるナズナの上に乗せる。
 そして未だに勃ったままの彼女の熱い陽根を敦のお尻に充てがった。

 一瞬、ひゅっと息を呑む少年を無視して、その腰を下ろし、猛り狂った陽根が再び敦の蕾を限界まで抉じ開ける。

「.....っっっ?! っぁぁあああーーっっ!!」

 絶叫する敦の両膝を抱え、何度も深々と抽挿させる男性。
 身体が二つに引き裂かれそうな激痛に、臍の裏まで届く一物。身も世もなく泣き叫ぶ敦を鑑賞しながら、男性はじわりと呟いた。

「ちゃんと腰をつかえ。君がイかないと、彼女もイけない。.....っ、仕方無いな。手伝ってやるよ」

 そう言うと金髪の男性は後ろから敦の唇を舐めた。そして、にゅるっと舌を差し入れ、彼の口内を丹念に犯していく。

「ふぁ? ふっ、.....んっ?!」

 そして激痛に身悶えている敦のモノを掴んで、彼は丁寧に扱き、おずおずと勃ちあがるソレに指を絡めて敏感な亀頭を撫で回した。途端に痺れるような快感が敦を襲う。

「んぅっ?! ぁっ、んんんっ!!」

「こっちも初めてか。堪らんな、煽るなよ?」

 そう言いつつ、男性はぬちゃぬちゃと敦の先走りを鈴口に塗り込みながら、くっと指を曲げて、指先で狭い鈴口を抉じ開ける。
 グリグリと小さな入り口を刺激され、敦は腹の奥に熱が溜まっていくのを感じた。

「ひゃっ?! ゃぁあっ! ひぃぃぃっ!!」

「悦い声で啼くじゃないか。ほら、イケよ」

 メリメリ敦を引き裂いていた痛みが薄れ、ナズナの先走りによって温んだ柔肉が、ぎちゅぎちゅと敦のお尻で一物を泡立てる。
 深く穿たれる度に息が止まるほどの快感に襲われ、凶悪に反り返ったナズナのカリが、ゴリゴリと敦の好い処を抉り続けた。

「はっ、ぁぁっ、お腹がぁ.....っ!!」

 ガクガク悶絶する敦をナズナの上で激しく動かし、男性は敦の首や耳をねっとりと舐め上げる。

「ほら、イけよ。ここが、熱いんだろ? 彼女のモノでイけ♪」

 舌先で耳の穴を抉じるように淫猥に囁かれ、敦は頭が真っ白に弾け飛ぶ。

「ひゃぁ.....っ、ああああーーーっっ!!」

「きゃああああーーーっっ!」

 敦が達した途端、ナズナも爆発し、彼の中に驚くほどの精が叩きつけられた。敦の最奥でナズナの陽根が、びゅるびゅるっと大きく脈打っている。
 そのたびに嘔吐くほど大量の精を注がれ、少年のお腹が眼に見えて丸く膨らむ。

「ひうっ、苦し.....っ、あぁっ」

 身を捩る少年をがっちり抱き締め、金髪の男性はさらに深くナズナのモノを敦に呑み込ませた。

「溢すなよ。それが体内に吸収されるまでが地獄らしいから」

「ふぇ? は.....っ? あっ?」

 どくんっと敦の心臓が跳ね上がる。

 そして全身を凄まじい愉悦が駆け回り始めた。

「うあっ?! あっ、あああっ!!」

 指先まで満たす絶頂の嵐。

 まるで身体中が一物そのものになってしまったように、どこもかしこもビクビクと痙攣して極まり続ける。
 総毛立つような快感の坩堝で、敦の眼にぶわりと涙が浮かんだ。

「シークレットの初精を受けた者は、その相手が初めてだった場合のみ、その身体を造り変えられるんだとか。シークレットと一心同体の守護者にな。造り変えられる間はイきっぱなしらしい。壊れるなよ? .....君は何になるんだろうね?」

 絶叫を上げて死に物狂いで暴れる敦を押さえ込み、金髪の男性は淫靡に唇を舌で舐めた。

 ここから、敦とナズナの過酷な異世界生活が始まる。

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